会津駒ヶ岳
- GPS
- 06:17
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,218m
- 下り
- 1,215m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ。早朝時折雨がぱらつく。 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に整備状況良く歩き易いが、一部木道が傾いたりしていて歩きにくい。また雨中雨後は木道が大変滑り易いので要注意。 |
写真
感想
滝沢登山口近くの駐車場には4:05に到着。日の出が遅くなってきているためまだ真っ暗。途中の道の駅で食事を済ませたが、駐車場の空きが心配で準備はそこそこに登山口までクルマを走らせたが、空きが多数で拍子抜け。多数というよりもガラガラな状態で、最上部の駐車場に余裕で駐車することができた。準備の後、4:25に行動開始。真っ暗なので2人ともヘッドライトを点灯して歩く。滝沢登山口からの会津駒ヶ岳は3回目。積雪期には山スキーで何度も訪れているが、無雪期は3度目。前回の訪問から5年間隔が空き、夏の様子もほぼ忘れてしまった。林道を少し歩くと登山口に至る。木製の階段を上ると本格的な登山道が始まる。昨日までの雨のせいか、登山道は濡れていて滑り易い。スリップに注意して登る。じきに周囲が明るくなりヘッドライトは不要になる。歩き出しの気温は17℃程度と、連日熱帯夜が続く下界と比べれば天国のような快適さのはずだが、歩き出すとそうも言ってられないし、何より湿気があって蒸し暑い。汗をかきながらの登高となる。登山者の数はとても少なく、ほぼ見掛けない。クルマの台数は5-6台あったようなので、余程早い時間に出発したのか、小屋泊まりだったと思われる。ぶなの森を進み標高を上げる。歩き出しの標高は1000メートルを超えていて、山頂までの標高差は1000メートル程度はあるが、傾斜が比較的緩くて歩き易いので、滑り易い状態さえ考慮すれば特に問題はなかった。ただ歩けども歩けども樹林帯で、日が昇り当りが明るくなっても展望はまるで得られないので、その点は退屈した。
出発から2時間弱で見晴しの良いベンチに至り、ここに座って休憩する。目指す会津駒ヶ岳の山頂方向が見えるが、ガスに包まれている。ここに来るまでにも何度か雨にあたり、レインを着るほどではなかったが、天気はあまり良くないようだった。休憩後は雨に当たらないことを祈りつつ進む。このベンチ付近からは高山植物がちらほら見られるようになる。まず目に付いたのは黄色いキンコウカだった。あちこちに咲いている。池塘もあり、ガスが出ているものの雰囲気は良い。駒の小屋の脇を過ぎて木道を登る。木道は湿っていて、登りは何とかなるものの、下りは難儀しそうだった。ガスに包まれたまま6:53に山頂到着。駐車場出発から約2.5時間後、7時前に到着してしまった。周囲はガスで何も見えなかったので、さっさと下山するか、中門岳まで行くかどちらかだったが、中門岳方向に少し進むとガスが取れてきれいな稜線が見えてきた。これを見たら先に進まない訳にはいかない。山頂滞在はそこそこにして中門岳へ向かう。中門岳は2009年8月にも訪問しているのだが、その時の写真はあっても記憶はほとんどなかった。12年ぶりの再訪となったが、奇しくも日にちはほぼ同じとなった。木道を進むと様々な高山植物が見られた。ハクサンコザクラが群れをなして咲いていたり、ミヤマリンドウもあちこちに見られた。チングルマはほぼ綿毛だったが、ごくわずかがまだ花びらの状態で残っていた。中門岳への稜線は、ガスが着いたり離れたりを繰り返していて、すっきり晴れることはなかった。5分くらいガスに包まれると、その後は5分くらい晴れるような感じ。それでもガスで全然見えないよりはましだし、きれいな稜線が見えるのはやはり心が躍った。池塘や高山植物の写真を撮りながらになるため、ペースはがっくり落ちるが、ここに来て素通りで帰ってしまうのはあまりにも勿体ないと感じた。二度目の訪問だったが、初回の記憶がほぼないので、最初の訪問のように感じた。会津駒ヶ岳の山頂からほぼコースタイム分を歩いて中門岳の標識に到着。先客がいた。天気はガスで残念に思ったが少し待てば晴れそうな雰囲気だった。ベンチに座って休憩し、更に先にある木道を歩き、先端まで行って戻ってくると、中門岳の標識とその後ろにある池塘付近は青空になっていた。これを見たかったのだ。青空と言っても抜けるようなものではなかったが、ガスで真っ白よりはずっと良かった。写真を撮りつつあたりを見渡す。雲はすっかりとれて、この後はガスが出てきそうな雰囲気はなくなっていた。中門岳付近は池塘が素晴らしくて離れがたかったが、下山もあるし、何より帰りの運転が長いので、適当なところで切り上げて下山にかかる。次回は7月の花の最盛期の、好天の時に来よう。
中門岳からの帰りは行きとは異なり晴れた中となった。高山植物も色々見られるし、天気も回復したし、と言うことなかった。またこの時間になると続々と登りの登山者とすれ違うようになった。木道が一部崩壊していて歩きにくいが、すれ違いをするには十分だった。帰りは会津駒ヶ岳の山頂には寄らず巻き道を利用し駒の小屋を目指す。一部の木道が湿ったままで、下りの際は大いに難儀した。小屋の前のベンチでは多くの人が寛いでいた。我々の出発した時間が少し早くてすれ違う人を見なかっただけのようだ。小屋から下もしばらくは池塘と高山植物を見ながら歩く。それらが終わるとあとは登山口までひたすら退屈な樹林帯歩きが待っているが、途中一部はぶなの森になっていて、美しかった。紅葉の時期もきれいだと思う。下りの時間になってもまだ滑り易い状況は変わらず、慎重に歩を進める。10:37に駐車場到着。出発時はガラガラだったが、帰着時はかなり埋まっていた。後片付けしてクルマを走らせると、下の方までクルマがあるのは分かったが、用意されている駐車場が全て埋まっているわけではなく、まだだいぶ余裕があった。この後お盆の最盛期になるが、天気予報が悪いので、今年はこの駐車場が満杯になるのは紅葉の時期まではないのかもしれない。
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