カムイエクウチカウシ山
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- GPS
- 13:59
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 1,696m
- 下り
- 1,697m
コースタイム
天候 | 曇り一時晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ゲート〜七ノ沢出合 道幅の広い林道です。特に危険はありません。 ・七ノ沢出合〜八ノ沢出合 札内川を何度も渡渉しながら遡行します。今回水深は深くても脛まででした。流れが緩やかなところを選んで渡りました。苔のついた岩は滑るので要注意。ルートは、テープの案内があるので、見逃さなければ迷わないと思います。基本河原歩きですが、増水時などは岸に上がって進むことになると思います。そういう目印も多々見られました。 ・八ノ沢出合〜三股 大きな岩がごろごろしている八ノ沢の河原を登ります。渡渉しなくても歩けますが、沢靴のほうが安心かも。 ・三股〜八ノ沢カール 八ノ沢沿いに急登が続きます。ロープ設置あり。登山靴で歩けます。下りも慎重に。途中の滝がきれいです。 ・八ノ沢カール〜山頂 カール内は思ったほど獣臭などありませんでしたが、羆対策は行いましょう。慰霊碑の水場は枯れていました。カール内は緩やかに歩けますが、山頂へは岩稜の急登です。偽ピーク2つあり。 |
その他周辺情報 | 札内川ヒュッテに泊まりました。1階は板の間、2階は畳。階段が急です。内トイレあり。流し台はあるけど水はなし。 |
写真
装備
個人装備 |
沢靴下
渡渉用靴(沢靴・トレラン靴)
|
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感想
yutak25さんが、カムイエクウチカウシ山という舌を噛みそうな山に行こうとしていることを聞かされて、その行程の困難さに魅せられてしまった私は、ドMです。それはさておき、観光でしか行ったことのない北海道を山行目的で、しかも経験豊富なyutakさんと一緒で、みんなの憧れカムエクに登れるなんて、これ以上ないことです。藪漕ぎや沢渡渉の練習もして臨みました。
7日の夕方に新千歳空港で合流し、レンタカーで一路札内川ヒュッテを目指します。天気予報では、カムエクにアタックするのは8日しかありません。札内川のゲートが開いていたので、幌尻ゲート前まで行って車中泊にしました。蒸し暑くて寝不足気味でしたが、予定通り出発。林道歩きは鋸岳に比べるとだいぶ短く感じました。
七ノ沢出合でネオプレンソックスに変更。靴はトレラン用、ボトムはフラッドラッシュと短パン。三股から上を歩く時のトレッキング靴を背負ってます。渡渉は、流れが穏やかで水量もなかったので、滑らないようにさえ気を付けていれば楽でした。テープの案内も豊富だったので、ずんずん進んでいけました。
ちょっと雲が垂れ込めていて、山頂の景色が不安でしたが、他の方のレコで見た景色を目の当たりにして、興奮の連続でした。八ノ沢カールから山頂への稜線に出ると、そこは雲の上。南北に連なる日高の峰は美しくて、鳥肌が立ちました。偽ピークにもめげず一気に山頂へ。暑い日差しと冷たいそよ風が気持ちよく、でもゆっくりしていると帰りが心配なので手早く食事して下り始めました。
帰りは感動の余韻でぼーっとして、ルートミスが多かったですが、暗くなる前に車に戻れました。札内川ヒュッテは貸し切り状態で、2階の畳で休ませてもらいました。
というわけで、初日カムイエクウチカウシ山は大成功に終わりました。yutakさんも念願かなって満足の様子。明日のペテガリ岳・神威岳への期待で胸がいっぱいでした。 ーー 続く ーー
今年の盆休み9連休はBBCさんと北海道の山旅へ。計画ではカムイエクウチカウシ山(以降カムエク)、ペテガリ岳、神威岳、アポイ岳、十勝岳で、初日昼便で新千歳で合流してレンタカーで出発です。まずは千歳でガス缶と食料を購入、水を調達して札内へ移動、札内ヒュッテより奥の幌尻ゲートまで車が入れたのでこのゲート前の広い駐車スペースで今日は車中で出発まで仮眠、暑くてあまり眠れなかったけど、出発前に数時間の仮眠はありがたい。予定通りの時間に出発、まだ暗い中ヘッデン点けて林道を進み、トンネルを2つ抜けたあたりで明るくなってきました。長い林道を歩くのは先月BBCさんとご一緒した鋸岳もそうだったけど、鋸岳は片道約10kmの林道に対しここは約7kmと少し楽に感じるぐらいだった。右に広場がある所から河原へ下る。ここが七ノ沢出合で自転車が数台とまっていました。すぐに渡渉が始まるので、沢用靴下とメッシュのジョギングシューズに履き替えました。この足廻り装備は先週四国の山で練習済みなのだ^_^。行きの渡渉時の水温はそれほど低くもなく、快適にピンクの目印を確認しながら広い河原を右へ左へ渡渉を繰り返しながら進みます。渡渉時にはズボンは膝上までめくり上げて歩いたが、タイツ&半ズボンでもよかったかな〜って思ったのでした。八ノ沢出合に着くとテン泊している人や下山してくる人と会ったりで、沢山の人と会うようになりました。結構人が入っていることにビックリでしたが心強くも感じました。ここからは大きな石の上を歩きながら、たまに浅い所に浸かる程度で進んでいきます。やがて遠くに滝が見えてきてきました。あそこを上ったら八ノ沢カールか〜っと、滝の下へ向かって八ノ沢を遡行します。滝の下部である三股に着くとここからは滝の右側(左岸)の急峻な登山道をがっつり上ります。登山靴に履き替えて、さぁここから登山開始って感じで急な登山道を上ります。たまに残置ロープがあったりで踏み跡はわかりやすいが、沢へ行く踏み跡もあるので注意です。急坂を上りきると緩やかになり、八ノ沢カールに到着です。慰霊碑に手を合わせ、ガスで真っ白なカールを進み、稜線への少し急な道を右に折り返してさぁもうすぐ稜線って所で青空がチラチラ見えてきました。これだけでもテンション上がりますが稜線に出るとなんとピカピカの青空と周りの山々を見る素晴らしい景色が広がっていました。憧れのカムエクが優しく迎えてくれているように思いました。そして暑さもなんだか嬉しく。左にはピラミッド峰、右にとんがった山が見え、あれがピークか?と気分は最高潮。とんがった山目指してハイマツを漕ぎながら上っていきます。そしていよいよ山頂到着と思いきや、残念ながらニセピーク…次ですよ次!と、次のとんがったピークもなんとニセピーク…次こそは山頂に人がいるから間違いないよね〜ってようやくカムエク山頂に到着。やったね!ずっとずっと行きたかったカムエク。今、その山頂に立っている。青空と日高山脈の山々を見る景色に見惚れながら嬉しさがこみあげてきました。山頂で昼食休憩をして来た道を戻ります。カールへ下る道からまたガスの中に入りましたが時々見えるようになったので上りの時よりはましでした。この下り登山道でヒグマのウン〇が落ちてました。昨年の暑寒別岳や芦別岳で見たやつと同じくらいでかいやつでした。会うことはなかったけどやっぱりおるんやな〜。帰りの渡渉は水温が低く、少し足が冷えました。行きは良い良い帰りは長い、行きも帰りも所要時間にそれほどの差もなく、帰りも長〜い道のりでした。そして出発から14時間で出発地点のゲート前Pに到着。お疲れ様でした。日本百名山登頂達成した5年前以前に次は二百、三百名山を歩いて見よう!と決意した時から、カムエクは難関やな〜って毎年行かれた方のレコを見て数年間ずっと憧れていたカムエクでしたが、今回無事登ることができました。登山道のいろんな場面を振り返りながら嬉しさと達成感もあり、とても充実した山行でした。また台風並みの低気圧の影響で不安定な天候の中、今回の山旅で1番候補で行きたかったお山に登れてほんとに良かったです☆同行頂きましたBBCさん、ありがとうございました。下山後は札内ヒュッテへ。二階の畳の部屋でぐっすり眠って翌日早朝、アポイ山荘の朝風呂へ移動しました。(アポイ岳の記録へ続く)
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