八ヶ岳南部全山縦走、阿弥陀岳南陵ルートは欲張り過ぎで大反省。富士見高原-編笠山-西岳-阿弥陀岳-硫黄岳-赤岳-権現岳-編笠山


- GPS
- 21:33
- 距離
- 36.2km
- 登り
- 4,188m
- 下り
- 4,183m
コースタイム
天候 | 晴れ、3時位からガス。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース概要> 八ヶ岳は夏沢峠を境に、南八と北八に分かれています。流石に日帰りでこの全山を縦走するのは自分では不可能なので、南部と北部に分けました。今回はその南部の全山縦走です。峰の松目へのピストンは、北部の時にまわした方がピストンの距離が短い為、南八ヶ岳では無く、八ヶ岳南部と表記しています。ただ最後の三ッ頭に登っていないので、いつもの様に計画は貫徹していません。 南八ヶ岳 編笠山 (2,524m) 西岳 (2,398m) 三ッ頭 (2,580m) 権現岳 (2,715m) 赤岳 (2,899m) - 最高峰 中岳 (2,700m) 阿弥陀岳 (2,805m) 横岳 (2,829m) 硫黄岳 (2,760m) 赤岩の頭 (2,656m) 峰の松目 (2,567m) 北八ヶ岳 箕冠山 (2,590m) 根石岳 (2,603m) 天狗岳 (2,646m) 中山 (2,496m) 丸山 (2,330m) 茶臼山 (2,384m) 縞枯山 (2,403m) 北横岳(横岳) (2,480m) 大岳 (2,381m) 双子山 (2,224m) 蓼科山 (2,530m) 八子ヶ峰 (1,833m) <富士見高原スキー場駐車場から広河原> 富士見高原スキー場駐車場から編笠山までは、赤布や銀や金の布が頻繁に有りますが、所々道が広がって夜間だと何度か見失いました。明るい時だと見回せば印の布が見つかると思いますが、夜間だと注意が必要です。 西岳から広河原までは、日中でも迷う人が多い難所です。ヤマレコで検索すると迷った人のレコが幾つか有ります。自分も実は2010年7月19日に迷っています。よってナイトハイクではお勧めしません。特に広河原への川沿いの高巻への分岐が分かり難いのと、川沿いの高巻の道が荒れていて倒木で道をロスし易いです。 <広河原から南陵で阿弥陀岳> 立場山までは破線と実線の間位の分かりやすい道です。実際の所、ルーファイは富士見高原スキー場駐車場から広河原までのナイトハイクの方がずっと難しです。危険個所は他の人も書いている、お助けロープで登ってからの湿った急斜面の登りです。景色がとっても良いので、立場山のちょっと先くらいまでなら危険個所も無く、もっと歩けれても良いコースだと思います。ちなみに少しだけ藪漕ぎが有るので、長そでと長ズボンがお勧めです。それから旭小屋の直ぐ前から、”登山禁止 違反者は10万円以上支払ってもらいます”の様な看板が所々あります。これは先の方の看板だと、キノコ山の為という言葉が追加されているので、キノコ狩りに来る人への警告の様です。登山目的なら大丈夫だと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 後のコースは良く歩かれている実線のルートなので割愛します。 ただ赤岳からキレットに向かう最初の方で、古い道しるべで道をロスしました。字が読みにくいのですが、赤岳から下ってくると右側がキレットと書いている様に見えてそちらに行くと、文三郎や阿弥陀への道に出てしましました。ここはこの道しるべは無視して、下に見える目印に従って下さい。ガスっていて遠くが見えない為、古い道しるべの文字を無理に読んだ結果のミスです。 |
写真
感想
登山は月に日帰り1回だけがかみさんとの約束ですが、7月と8月は2回行っても良い事になっていました。しかし行こうとした日が雨とか、天気が良い時は家の用事で行けず、もんもんとしていました。先月はお盆の時期に、友達家族と下の娘と恒例の、年に1回の登山に行きましたが、山に慣れさせるため、麓で一泊、その後も1小屋ずつ宿泊するペースだったので、体が鈍ってしまいました。
そこで今回は、欲張って3つの事を同時にやろうとしたのですが、その内の1つしか実現できない中途半端な山行に終わってしまいました。最初に立てた計画が甘かったせいです。後半の時間をCTの7割で設定したのが無理でした。阿弥陀岳の山頂の出発時間で、エスケープルートの赤岳にするかを決めていたのですが、それは10時40分でした。実際は10時と計画より40分も早かったので迷わず赤岳鉱泉に下りました。
3つの事とは、八ヶ岳南部の全山縦走、阿弥陀岳南陵、そしてライフワークの八ヶ岳の全登山道走破です。3番目の為に八ヶ岳高原ラインの三ツ頭登山口にMTBをデポして、富士見高原スキー場を出発点にしたのです。最初から3番目を考えなければ、観音平に自動車を停め、そこを基点にした周回で八ヶ岳南部の全山縦走をすれば、確実に貫徹できました。悔やまれます。これだと編笠山までCTが1時間15分短いし、MTBのデポも不要で、そこの部分でも楽になります。
もう一つのエスケープの判断個所は、阿弥陀から降りた後の小屋で聞く天気予報だったのですが、これも一日晴れに変わっていたので、そこでも迷わず硫黄岳を目指しました。しかしこの好天で逆にバテ気味になり、その後は非常に遅くなって阿弥陀までの貯金を使い果たしてしまいました。そもそも今回のこのコース、危険個所は前半に集中しますが、1200m登って直ぐに下りきり、また1200m登るとまた下るという、非常にアップダウンがきついのが特徴です。久しぶりの山行には後半のペースダウンを考慮すべきでした。
赤岳に登る頃にはガスってきて、この下りで古い道標に迷っての20分のロスが駄目を押しました。権現岳に着いた時には暗くなっていました。ナイトハイクは随分とやっていて、初めての鋸岳の破線のルート等でも経験しているので、元々の計画でも下りの途中で暗くなる事は想定していました。しかし権現岳で予定より1時間遅れ、しかもガスってメガネが曇っている状況は少しまずいです。
ここでかみさんに謝って、権現小屋で泊まる事を考えたのですが、明日の朝から雨の予報だと、MTBが雨ざらしになるのが問題です。三ツ頭から三ツ頭登山口のルートは初めてなので、編笠山に下りて往路と同じルートで富士見高原の駐車場に戻り、自転車を回収する事にしました。三ツ頭は直ぐ目の前で、八ヶ岳南部の全山縦走を含む3つの目標が全て達成するのを、ここまで来て諦めるのは辛かったのですが安全策を取りました。
やればやれたと今でも思っているのですがやっぱり失敗ですね。3つの事を同時にやろうとしたのが欲張り過ぎで、2つにすべきでした。最初の計画時に後半のペースを遅めに設定していれば、2つだけにしたはずだし、それでも3つにした場合でも、阿弥陀岳での撤退時間が早くなるのでエスケープルートで、赤岳へショートカットしたでしょうから。。。その場合は3番目の目標も達成できたので、1番目の八ヶ岳南部全山縦走のみが未達ですみました。
まあ阿弥陀岳南陵だけ達成できたのがせめてもの救いでしたが。。。もし無理して三ツ頭に向かえば、今回でも3つとも達成できたけどね。。。しかしそれで達成しても、やっぱりこの山行は失敗というのが自己採点である事に変わりはないけど。結果論は3番目の目標を入れないで計画するのがベストの選択です。
しかし今回はきつい山行だった。権現岳や最後の編笠山への登り返しのきつかった事。このコースが楽にこなせるくらいになりたいと思うのでした。
コメント
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Futaroさん、こんにちは。
あらゆる点で、Futaroさんならではの山行ですね
体力があったとしても、特に最初の西岳から下り
阿弥陀岳へ登る大きなアップダウンはなかなか
計画出来ないと思います。。。
そして、日帰りですが、21時間半ですか。。。
15時30分を過ぎてから権現を目指すのは、良い子は
真似してはいけないですね
結果論ですが、三ツ頭経由の道は急な部分もありますが
歩き易い道なので、初めてでもなんとかなったと思い
ます。ナイトハイクには三ツ頭経由のルートの方が
適している印象がありますので。
最初の前提ですが、今回のコースより、八ヶ岳全縦走
(蓼科山を除く)の方が楽だと思いますよ!
youtaroさん、今晩は。
まあ多分、このルートの日帰りのレコは無いでしょうし、ヤマレコ以外でもやった人はいない気がします。良くも悪くも自分らしいルート取りです。
もっと長い事も有るので、21時間半は許容範囲ですが、メガネがガスで少し曇ったのが嫌でしたね。”良い子は決して真似しないで下さい”ですね
ちなみに青年小屋の外のテーブルで、最後の工程に備えてパンを食べていた時、小屋の中では皆さんが寛いでいるのが見えて、少し羨ましかったです
八ヶ岳全縦走との比較ですが、youtaroさんが言っているのが、観音平から主稜線を縦走するだけのであれば、蓼科山を入れても今回の方がCTは長いです。2010年版ですが、観音平〜主稜線〜蓼科山〜蓼科山登山口のCTが24:40で、今回のコースが27:25です。
ただ今回のコースで阿弥陀南陵はバリルートでCTが無い為、広河原から阿弥陀岳まで、5:40という御小屋尾根経由のCTを使っています。
もし観音平からちゃんと全山縦走してきた場合(西岳、三ツ頭、阿弥陀、峰の松目も登頂)、蓼科山を入れなくて竜源橋に下ると30:25で、今回のルートより長いです。
Futaro さん
八ヶ岳お疲れ様でした。
21時間も歩いたんですね!
真っ暗のガスの中、三つ頭に行かれても・・・
無理に行かなくて正解だったのでは。
(私なら即諦めますが
しかし八ヶ岳南部全山縦走、良く考え付きますね
北部全山縦のコース取りも楽しみにしてます
Futaroさん、こんばんは。
夏山シーズンは月に2回許可が出てたのに、行けなかったのは残念でしたね
私も年に2回位は、日帰りでいいから月2回行かせて欲しいなぁ
で、八ヶ岳南部全縦
西岳・阿弥陀岳などは省略して全山日帰り縦走というのはありますが、あくまでも全山にこだわり南部と北部に分ける辺りにFutaroさんのこだわりを感じます
私も計画通りに行かないことは多く、とくに先日の鷲羽ではCT×0.7を目標にしていたんですが、達成できる区間とできない区間、また下山時などは予定通りに行かないことが多いですね
西岳や阿弥陀南稜は歩いたことがないのですが、観音平から天狗岳まで歩いたときは、今までになく辛かったです
北部全縦も楽しみにしています
kankotoさん、今晩は。
”真っ暗のガスの中、三つ頭に行かれても・・・”
ただそれが最短ルートでも有ったのです、道路までの。。。MTBのデポしている八ヶ岳高原ラインの三ツ頭登山口まで、CTが3時間20分、同じ道を引き返すのがCTが4時間40分ですから。。。
MTBで駐車場に戻る時間を考慮して同じ位でしょうか。。。ただ三つ頭からCTで2時間位の区間を歩いた事が無いのでそちらを諦めたのですが。。。実線の登山道なので、初めてでも大丈夫な気もしたのですが、弱気でしたかね。。。
miyucchiさん、今晩は。
南部、北部に分けた方が面白いルート取りが出来るので
ちなみにこのルートで、阿弥陀南稜が一番良かったかな〜。
ところでロングなら、もうmiyucchiさんの方が速いと思いますよ。自分だと新穂高から三俣まで日帰りは、あの時間では無理ですね
と、思いましたよ。
実質的に2回も下山してますよね、そして、登り返す、、、呆れます。
思いつく事もですが、実行となると。
実質、日帰り2本に、ロングの日帰り1本。
お疲れさまでした。
権現から三ツ頭経由のルートは私も歩いた事がありません。
暗くなって予定より1時間遅く三ツ頭への岩稜ルートを歩くのは一人では躊躇すると思います。
自分でも勝手の分かってる青年小屋へ行ったと思います。
後から思い返せば行けたと思うかもしれませんが、その時の判断を信じて行動したのだからそれが最善の行動だったんだと思います。
阿弥陀南陵ルートの存在初めて知りました。
破線にもなっていないので、バリバリのバリルートかと思いきや、そうでも無いんですね。キノコ山だから出版社側としては点線引けないのでしょうね。
美濃戸まで車で入った場合、行者小屋や赤岳鉱泉まで下りると、後は1時間ちょっとで駐車場に着けるので、3回弱下りきって登り返す感じですね。
4月にyoutaroさんとやった、丹沢の3つの尾根と3つの谷と同じ様なルート取りです
実は6月に権現から三ツ頭経由は歩いています。ちょうどスリーピークスのトレラン大会と同じ日で、未踏の区間は、三ツ頭の少し下った所から八ヶ岳高原ラインの三ツ頭登山口までの区間のみです。この区間はスリーピークスの大会に使用されたルートなので、分かりやすい道だろうとは思っていました。。。コースタイム的にもこちらの方が1時間20分も短いし。。。今から思えば弱気過ぎたなと
阿弥陀南陵ですが、登山地図には見えにくいですが、立場山まで登山道で無い小道として表示されています。
capienaさんのレコがこのルートは詳しく書かれていたので参考にしました。核心部は幾つかルートが有る様なのですが、もっとも楽な道を通りました
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-159083.html
Futaroさん、こんばんわ。
しばらく山にいけず悶々としているtamaoです。
早くがっつり歩きたい!
とは思っているものの、21時間はちょっとMすぎです(笑)。
もう紅葉が始まってるんですね〜
ちなみに阿弥陀南陵の取りつきは、分かりやすいんですか?
積雪期の予行にいっときたいと思いつつ、
暗い内だと分からないかもと思って躊躇してます。
確か、八ヶ岳山荘を茅野側に下ったとこにある登山口でしたよね?
八ヶ岳山荘からは南東方向ですが、間に別荘地が有るのでぐるっと周りこみますね。それか少しCTは長くなりますが、御小屋尾根に一旦登ってから下るかですね。
船山十字路から広河原への林道が少し迷うかもしれません。そこを迷わなければ後はルーファイで迷う所はあまり無いです。立場山で明るくなる位でも大丈夫でしょう、林道で迷わなければ。。。
積雪期の予行、確かに無雪期に一度歩いていた方が安心ですね。草付のトラバースから回り込んだ後で少し下るのですが、そこから登り返す所がお助けワイヤーが目印なので、それが雪で埋まっていると分かり難いですから。
ちなみに歩けずに悶々とする気持ち、良く分かります。今回の山行で実はとっても面白いルートを見つけたので、そこを早く歩きたいのですが。今月、後一回、行って良いかかみさんと交渉しなくては。まだ言い出せないのですが
Futaroさん
こんにちは。すごいコース取りですね。
八ヶ岳は登ったことがないのでイメージが湧かないのですが、
西岳と立場岳の標高差を見ただけで普通ではない気がしました。
縦走は好きなので体力をつけたいと思います。
また、冬にお会いしましょう!
tubataroさん、お久しぶりです。
大阪からだと八ヶ岳は遠いですよね。自分でも同じ位の距離なら、北アルプスに行くでしょうか。
でもコンパクトにまとまって、独立した山塊なので景色も良く、北八と南八では随分と印象が違うのでお勧めです。北八は池が多くて山容もなだらか、ファミリー登山でも良いですよ
年末のYHは北八の北端の山麓ですが、近くの車山スキー場に行けば八ヶ岳が良く見えます。もちろん蓼科山登山口に近いので、蓼科山に登ればもっと良く見えますが。2in1スキー場のリフトから八子ヶ峰に登るのも良いかも
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