中房温泉より合戦尾根ピストンにて燕岳へ
- GPS
- 29:00
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,656m
- 下り
- 1,637m
コースタイム
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 5:01
- 山行
- 3:01
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 3:35
10:38 燕山荘
山小屋泊
7:02 燕山荘
10:28 中房温泉登山口
天候 | 雨のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・全体を通じて大変良く整備されています。 ・道迷いしそうなところはありません。 ・雨天後はぬかるみ注意です。 ・全体に人は特に多い。 ・有明荘の温泉は硫黄好き・熱湯好きにはお勧めです。但し洗い場の水道まで匂います。 |
写真
感想
台風が続いた連休明けの朝5時。中房温泉の登山口にある第一駐車場は幸い空いていた。ここまで運転して頂いたTさんと共にのんびり準備し、小雨が降る中合戦尾根を登り始めた。8/10の今日は予報では朝のうちに晴れる事になっていたので、私はザックカバーのみだったが、Tさんはフル装備。間も無く雨足は強まり、私もやっと合羽を着たが、じとっと塗れたシャツは後々まで身体を冷やした。
Tさんの先導でのんびり登る。後ろから来ればどんどん譲る。雨の平日でこれだけ人が多いのなら、休日はどんなものだろうと二人で何度も話した。聞いていた通り良く整備された道だが、連日の雨で小川のように流れているところも多く、何度も足をとられた。
合戦小屋に到着。Tさんは豚汁で暖まり、私はスイカで更に冷えた。雨が止む気配は無い。ただ這松が見えるに従い、可憐な花が目立ち始めた。稜線に出れば目的地の燕山荘が見えると言うが、全く見えない。花の写真を撮ってだらだらと進むうち、数十mの先に漸く見えた。
10時半に山荘到着。出発する人も到着する人も多い。スタッフの丁寧な労いにほっとした。合羽とシャツを乾燥室に入れたが、後の人達にどんどん端に寄せられるので、朝まで何度か真ん中に戻してなんとか乾いた。
真っ白な風景を肴に生ビールと赤ワインで乾杯すると、後はやる事は無い。本棚から山田昇遺稿・追悼集を選んで寝床に潜りこんだ。山荘はコロナ対策で人数を制限していると言うが、結局二段ベッドの全ての部屋が埋まり、あちこちから談笑が響く。怖くなってカーテンを閉め、マスクをして夜を過した。
翌朝は4時半から朝日を狙う。猛烈な風が吹く中、東の松本市街は早々に晴れたが、槍ヶ岳は拝めなかった。一瞬雲が切れた時にTさんを起そうとダッシュすると、一瞬で息が切れた。ここは標高2700mだった事を思い出した。
朝食前に燕岳山頂を二人で目指した。距離は無いが、西からの猛烈な風に飛ばされそうで怖い。山頂では足が竦んだが、高山に慣れたTさんは平気なようだった。
7時に山荘を出発、今日は中房温泉に降りるだけだ。昨日はくすんで見えた花畑も鮮やかだ。雲海の向こうに八ヶ岳の雄大な稜線や富士が見える。大天井や槍ヶ岳も。焦らされた分、感動もひとしおだ。
しかし平日だが登ってくる人が実に多い。何度も道を譲り譲られ、畢竟ゆっくり降りざるを得なかった。百人以上はすれ違ったかもしれない。今日の山荘の様子を想像して身が竦んだ。
下山後は有明荘で日帰り入浴し、硫黄の香りを堪能した。第一駐車場は無論一杯だった。
車も免許も無い身では北アルプスは中々行く機会はない。今回声をかけて頂いた上に往復の運転まで引き受けて頂いたTさんには感謝ばかりだ。山上の荘厳な稜線の重なりや見渡すばかりの雲海は北アルプスならではだろう。
燕山荘のスタッフは皆親切丁寧だった。ただあの人口密度は、コロナ禍では当面遠慮したい。
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