ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 347495
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山(青木鉱泉から)

2013年09月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
11:14
距離
18.3km
登り
2,155m
下り
2,163m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(11:00 自宅を車で出発 - 2:00 青木鉱泉駐車場に到着)
[入山準備] - 4:45 登山開始 - 7:20 白糸滝 - 7:50 五色滝 - 8:45 鳳凰小屋 - 9:45 地蔵ヶ岳山頂 - 11:15 観音岳山頂 - 12:15 薬師岳山頂 - 13:00 御座石 - 15:05 薬師岳登山口 - 15:30 下山 [帰宅準備]
(15:45 青木鉱泉駐車場を車で出発 - 21:30 自宅に到着)
天候 日本列島が高気圧に覆われており晴天の予報でしたが、台風が南から近付いており大気が不安定だったのでしょうか。周辺見渡すと昼過ぎには2,800m〜3,000mを越えるほとんどの高山の山頂域はガスに覆われていました。風は稜線上でも微風、気温もTシャツ1枚で充分なほど高かったと思います。
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
青木鉱泉への道はかなり迷いやすく、微妙な個所も沢山ありますのでカーナビで「青木鉱泉」で検索して行ってください。施設名、もしくは電話番号でナビできると思います。また、下記にもありますが、途中から舗装されてない(途中に舗装された区間もありますが)の林道を10kmほど走りますが、ダートのような荒れようで、FFのセダンやミニバンだとちょっと気をつけて走らないとパンクやスタックの危険がありそうです。注意しましょう。

中央高速道 韮崎I.C.を降り、左折をして県道27号線、交差点を経てそのまままっすぐ国道141号線を進み河川に突き当たったところで「一ツ谷」交差点を右折、国道20号線をそのままずっとしばらく進みます。橋を渡り河川対岸に進んだ先の交差点に「青木鉱泉入口」という案内看板がありますので左折します。その先を道なりに進み、1kmくらいでY字路ガードレール上に「青木鉱泉左折」という看板があるので左に入ります。その先の細い舗装道を多少道を折れながらも進み続けると林道に突き当たります。その林道入り口の橋を渡ると未舗装のダート道がスタートします。なにしろ先に進むのですが想像以上に悪路です。途中、舗装してあるエリアもありますが、先にはもっと悪路のダートが待っています。ヒヤヒヤしながら進むこと30分くらいで青木鉱泉に到着します。

青木鉱泉の駐車場は100台ほど収容可能で1日750円です。早朝などに停めた場合は、ワイパーに駐車料金の支払いを督促するメモが挟まれますので、帰宅前に青木鉱泉に寄り支払います。自分は2:00前に到着しましたが、ギリギリ停めることができました。混雑時は駐車場に停められず、青木橋から青木鉱泉への通りに路上駐車になっています。
コース状況/
危険箇所等
コース概況です。

青木鉱泉からドンドコ沢コースを登り地蔵岳、稜線を観音岳、薬師岳と縦走をし、中道を下り下山するコースをとりました。日帰りとしてはとてもオーソドックスなコースで、急峻で際どい岩場、鎖場などの危険個所は全くなし、難度はそれほど高くはありません。ただ、距離18km、標高差1,700mを越え、標準的なタイムでは11時間ほどかかるので楽ではありません。

■青木鉱泉〜ドンドコ沢〜地蔵岳
青木鉱泉前の水場とバスの待合所に登山ポストがあります。トイレもありますので済ませます。その先に進むとドンドコ沢コースに入ります。コースに入ってすぐに、落石のため立ち入り禁止の看板。河川対岸に渡る迂回路が丁寧に整備されていますので指示どおりに進みましょう。このコース、名前の通り沢沿いに登り上がって行くコースです。途中には綺麗な沢を横断すること数か所、そして白糸滝や五色滝などがあるため景観や雰囲気が素晴らしく、山歩きを存分に楽しめます。危険個所などもなく、単純にオーソドックスな登山道を登り続けることになります。
鳳凰小屋にたどり着き、鳳凰小屋の敷地を通って(テン場の先のコースは燕頭山方面なので間違わないように)先に進みますが、しばらく登ると樹林帯が終わり地蔵岳の最後の登りにさしかかります。ここは白砂のザレた斜面を30ほど登ることになりますが、これが厄介で結構体力を奪われます。

■地蔵岳〜観音岳〜薬師岳
地蔵岳のオベリスクの反対側に進み、赤抜沢ノ頭に一旦登ります。登り上がった所を左方向に、鳳凰三山縦走路(観音岳方面)に進みます。
鳳凰三山の稜線は、ご存知の通り花崗岩の白い世界です。白砂の上に大きな岩がごろごろしていて、所々にハイマツがこびりついている感じです。地蔵岳からは一度標高を150mほど下げ、鳳凰小屋への分岐を過ぎたあたりから観音岳に登り返します。岩場を登るシーンも多少ありますが、危険個所もなく、基本しんどいところもないので景色や雰囲気を楽しみながら進みます。1時間くらいで観音岳山頂にたどり着くのではないかと思います。
観音岳から薬師岳は、あまり標高差がない印象です。一旦高度下げますが、その先はなだらかで楽チン稜線歩きです。30分ほど進みと広い薬師岳山頂にたどり着きます。地蔵岳ほどではないですが、オベリスクのような巨岩が2か所に集まって雰囲気を出しています。

■薬師岳〜中道〜青木橋
薬師岳からの下山は、中道というコースになります。最初に大きく滑りやすい岩場を通りますが、雨天でなければそんなに気を使うレベルでもありません。そこから下は、あまり整備されていないやや荒れた樹林帯の下りとなり、工程が長いので足に負担かかりました。
途中に有名な御座石があり、その先からは笹で覆われた登山道になります。ここからは比較的足に負担のない下りがずっと続きます。そしてその先、沢の手前でかなりの標高ダウンをするのですが、九十九折りの下りが結構ウンザリします。沢の音が大きくなり、降り切ったところが薬師岳への登山口となっており、ここで下山となります。
薬師岳の登山口から青木鉱泉へは、林道を2キロ以上歩きます。青木鉱泉への看板が所々あるので迷わないと思います。青木橋に突き当たり、青木橋を渡れば青木鉱泉に到着です。
青木鉱泉前の水場。登山ポストがあります。
4
青木鉱泉前の水場。登山ポストがあります。
ドンドコ沢コースの入り口。
1
ドンドコ沢コースの入り口。
落石のため立ち入り禁止の看板。迂回路に進む。
1
落石のため立ち入り禁止の看板。迂回路に進む。
一旦対岸に渡り、しばらくして元のコースに戻る。
1
一旦対岸に渡り、しばらくして元のコースに戻る。
この岩場の先に登山道が続きます。
2
この岩場の先に登山道が続きます。
オーソドックスな低山域の登り。
2
オーソドックスな低山域の登り。
沢を渡る場所1つめ。水が綺麗です。
1
沢を渡る場所1つめ。水が綺麗です。
沢を渡る場所2つめ。なかなか雰囲気が良い。
3
沢を渡る場所2つめ。なかなか雰囲気が良い。
地蔵岳へはここを折れて登り方面です。
1
地蔵岳へはここを折れて登り方面です。
沢を渡る場所3つめ。○→マークで解りやすい。
3
沢を渡る場所3つめ。○→マークで解りやすい。
沢を渡る場所4つめ。本当に綺麗で楽しませてくれる。
1
沢を渡る場所4つめ。本当に綺麗で楽しませてくれる。
登りもなかなか傾斜がハードになって来る。
1
登りもなかなか傾斜がハードになって来る。
白糸の滝。コース上にあり寄り道不要です。
1
白糸の滝。コース上にあり寄り道不要です。
木漏れ日も美しく雰囲気が良いです。
1
木漏れ日も美しく雰囲気が良いです。
沢を渡る場所5つめ。だんだん沢も細くなる。
1
沢を渡る場所5つめ。だんだん沢も細くなる。
五色滝には名前の通り虹がかかる。ここも寄り道不要。
5
五色滝には名前の通り虹がかかる。ここも寄り道不要。
樹林も高さが無くなり、だんだん空が開けてくる。
1
樹林も高さが無くなり、だんだん空が開けてくる。
地蔵岳のオベリスクを目指し綺麗な沢沿いの道を進む。
4
地蔵岳のオベリスクを目指し綺麗な沢沿いの道を進む。
沢沿いから右に。樹林方面へ一度入り込みます。
1
沢沿いから右に。樹林方面へ一度入り込みます。
鳳凰小屋に到着。敷地に入り先に登山道が続く。
3
鳳凰小屋に到着。敷地に入り先に登山道が続く。
鳳凰小屋のテン場。テン場先のコースは燕頭山方面。
4
鳳凰小屋のテン場。テン場先のコースは燕頭山方面。
白樺の木が目立ってくる。そろそろ森林限界か?
1
白樺の木が目立ってくる。そろそろ森林限界か?
ここから最後の登り、白砂エリアが始まる。
1
ここから最後の登り、白砂エリアが始まる。
白樺の林を過ぎると地蔵岳のオベリスクが目の前。
4
白樺の林を過ぎると地蔵岳のオベリスクが目の前。
地蔵岳(2,764m)の山頂で自分撮り。
11
地蔵岳(2,764m)の山頂で自分撮り。
オベリスクには多くの人がよじ登る。
5
オベリスクには多くの人がよじ登る。
地蔵岳山頂のお地蔵さま。沢山います。
5
地蔵岳山頂のお地蔵さま。沢山います。
観音岳手前の鞍部。白い砂と岩の稜線で別世界のよう。
3
観音岳手前の鞍部。白い砂と岩の稜線で別世界のよう。
この非日常的な雰囲気に萌えます。
3
この非日常的な雰囲気に萌えます。
鞍部から鳳凰小屋への合流です。
1
鞍部から鳳凰小屋への合流です。
先に続く白い稜線が美しいです。
2
先に続く白い稜線が美しいです。
観音岳への最後の登り。大岩に誰か乗っています。
2
観音岳への最後の登り。大岩に誰か乗っています。
観音岳(2,840m)の山頂で自分撮り。
11
観音岳(2,840m)の山頂で自分撮り。
薬師岳への稜線と富士山。大気がキリっとしてない。
3
薬師岳への稜線と富士山。大気がキリっとしてない。
こんなの転がってきたらひとたまりもないな。
3
こんなの転がってきたらひとたまりもないな。
白砂の上にごろごろと花崗岩の巨石が並ぶ。
1
白砂の上にごろごろと花崗岩の巨石が並ぶ。
標高差はあまりなく、なだらかで楽チンな稜線歩き。
1
標高差はあまりなく、なだらかで楽チンな稜線歩き。
薬師岳(2,780m)の山頂で自分撮り。
9
薬師岳(2,780m)の山頂で自分撮り。
薬師岳の巨石。青木鉱泉への目印がスプレーで。
1
薬師岳の巨石。青木鉱泉への目印がスプレーで。
薬師岳の山頂直下の滑りやすい岩場。
1
薬師岳の山頂直下の滑りやすい岩場。
やや荒れた樹林帯の下り。あまり整備されてない印象。
1
やや荒れた樹林帯の下り。あまり整備されてない印象。
一旦平坦なエリアがあるが、すぐに終わる。
1
一旦平坦なエリアがあるが、すぐに終わる。
傾斜もきつめで結構足に負担かかります。
1
傾斜もきつめで結構足に負担かかります。
有名な御座石。木の枝の支えは意味があるのか?
4
有名な御座石。木の枝の支えは意味があるのか?
その先は笹で覆われた下り。比較的足への負担が軽い。
2
その先は笹で覆われた下り。比較的足への負担が軽い。
最後の沢手前、九十九折り下りが結構ウンザリ。
1
最後の沢手前、九十九折り下りが結構ウンザリ。
廃屋が見えると登山口に到着。
1
廃屋が見えると登山口に到着。
沢沿いの標高差のない林道を2キロちょっと歩きます。
1
沢沿いの標高差のない林道を2キロちょっと歩きます。
青木橋に到着。今日も事故なく山行が終わり山の神様に感謝。
5
青木橋に到着。今日も事故なく山行が終わり山の神様に感謝。
この日は中央道の渋滞はひどかった。6時間かかりました。
2
この日は中央道の渋滞はひどかった。6時間かかりました。

装備

個人装備
1/25,000地形図
1
コンパス
1
GPSユニット
1
筆記具
1
ヘッドランプ・電池
1
1
ミニナイフ
1
ライター
1
ザックカバー
1
エマージェンシーシート
1
手ぬぐい
1
ハンカチ・ティッシュ・巻紙
1
カッパ(上下)
1
ヘッドバンド
1
ウォーターキャリー
1
1リットルの水
グローブ
1セット
ストック
1セット
サングラス
1
携帯電話
1
充電池予備
腕時計
1
食事・非常食
2
カロリーメイト
行動食
適宜
チョコ
保険証
1
健康・山岳保険
共同装備
ツェルト・ペグ・細引
1セット
救急セット
1セット
コンパクトカメラ
1
1
ホンダエリシオン(白)

感想

天気いいじゃん高気圧じゃんっ!てことで前日夜に準備。大気は不安定みたいなんで南アルプスの登山計画書をチョイス(北アルプスは高所グズグズの模様)。北岳、甲斐駒、仙丈で眺めていた鳳凰三山に。日本100名山の1座で、オベリスクというシンボル的巨石のある地蔵岳(2,764m)、主峰の観音岳(2,840m)、そして薬師岳(2,780m)の3つの山体から成る花崗岩の白い山肌が特徴の山です。日帰りで距離18.3km、麓からピークまでの標高差1,700mを越えるアルプス縦走なので、久しぶりにガチ体力勝負でかなり堪えました。景観と雰囲気については、巨石と白い砂の稜線が別世界的な魅力のあるコースですね。[距離18.3km/累積標高差4,779m/所要時間11時間15分]

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:18372人

コメント

taichiさん、こんにちは。
鳳凰三山行かれましたね

今年中にはチャレンジしてみたいです。

しかし、台風が過ぎてからしばらく本当にいい天気が続きましたね。私も山行きたくてウズウズしてましたが、秋の行事などで断念

また時間取れれば頑張ってみます。

鳳凰三山お疲れ様でした。次回参考にさせていただきます
2013/9/23 17:37
HIDENORI-Tさん
そうなんですよ。鳳凰三山に行ってまいりました。もう1年以上も前から登山計画書が登録されていたんですがとうとうです。
思いのほか花崗岩の白い世界の景観や雰囲気が良く、充実したコースでした。ぜひチャレンジしてみてください。
自分もこの後はいろいろイベントがあり、なかなかいけなくなりますがそこは我慢です。
(白馬三山は日帰り厳しそうなんでもうちょっと先送り検討です...)
2013/9/24 14:37
とても参考になりました
同じコースを考えてましたので参考になりました。taichiさんは、かなり山慣れしてそうなので、我々はもう少しかかるかもしれませんが。^_^;
帰りの高速渋滞も想像つきますが、帰りに温泉寄りたいです。
白馬三山は、先週行ってきました。栂池から登り、天狗山荘泊で、翌朝から帰らずキレット、唐松岳、八方尾根で昼には下山できます。
2014/7/19 9:23
silkycottonさん
この連休中に行かれるんですかね。参考になったのであれば幸いです。
鳳凰三山は夏には高山の砂浜みたいで良いですね。楽しまれてください。
2014/7/19 23:32
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [日帰り]
鳳凰三山 青木鉱泉日帰り周回
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら