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Yamareco

記録ID: 349547
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ハイキング
尾瀬・奥利根

燧ヶ岳 & 至仏山

2013年09月21日(土) ~ 2013年09月22日(日)
 - 拍手
GPS
33:45
距離
39.1km
登り
2,182m
下り
2,172m

コースタイム

9/21 7:35御池登山口出発ー8:35広沢田代ー10:25俎堯11:10 柴安堯13:50見晴ー15:40山ノ鼻(テン泊)
9/22 5:00山ノ鼻出発ー7:15 至仏山山頂ー9:15鳩待峠ー10:00 山ノ鼻着ー10:50山ノ鼻発ー12:00ヨッピ橋ー12:55元湯ー14:05三条の滝ー15:05段吉新道出会ー16:00渋沢温泉分岐点ー17:20 御池着
天候 9/21:快晴、9/22:晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
燧ヶ岳ー見晴の下りは悪路に着き、雨天は要注意
紅葉にはまだ早い。ナナカマドやっと色づき始めた。
紅葉にはまだ早い。ナナカマドやっと色づき始めた。
湿原に出て景色が開けた
湿原に出て景色が開けた
熊沢田代。広い湿原の向こうは山頂へと続く
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熊沢田代。広い湿原の向こうは山頂へと続く
進行右手には平ヶ岳
進行右手には平ヶ岳
オヤマリンドウ?
オヤマリンドウ?
トラバース道から熊沢田代、登山道はそのど真ん中を通ってたんだね。
トラバース道から熊沢田代、登山道はそのど真ん中を通ってたんだね。
燧ヶ岳(柴安堯砲ら尾瀬沼方面。その向こうには日光白根山をはじめ日光連山、皇海山・・・
燧ヶ岳(柴安堯砲ら尾瀬沼方面。その向こうには日光白根山をはじめ日光連山、皇海山・・・
平ヶ岳の右には八海山
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平ヶ岳の右には八海山
その右側には中ノ岳、越後駒ヶ岳
その右側には中ノ岳、越後駒ヶ岳
眼下には尾瀬ヶ原、その向こうは至仏山、木道はその登山口へ続く。
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眼下には尾瀬ヶ原、その向こうは至仏山、木道はその登山口へ続く。
一応、証拠写真
向いの俎瑤歪矯雑
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向いの俎瑤歪矯雑
見晴から至仏山
○○トリカブト
小川にはハヨ(ハヤ)がたくさん
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小川にはハヨ(ハヤ)がたくさん
しらかば〜あおぞおら〜
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しらかば〜あおぞおら〜
逆さ燧ヶ岳
山ノ鼻ビジターセンターの植物紹介コーナーの一部。木の実と気の名前が関連できてうれしい。
山ノ鼻ビジターセンターの植物紹介コーナーの一部。木の実と気の名前が関連できてうれしい。
研究見本園全体が水芭蕉の花に見えるのは気のせい?
研究見本園全体が水芭蕉の花に見えるのは気のせい?
ツリガネニンジン?
ツリガネニンジン?
尾瀬ヶ原はまだガスに覆われていた(5:45)
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尾瀬ヶ原はまだガスに覆われていた(5:45)
徐々にガスが晴れていく
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徐々にガスが晴れていく
牛首まで晴れた(6:45)
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牛首まで晴れた(6:45)
高天原から至仏山頂方面
高天原から至仏山頂方面
山頂から。尾瀬ヶ原はほとんど晴れた(7:15)
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山頂から。尾瀬ヶ原はほとんど晴れた(7:15)
越後三山
ちとガニマタで失礼
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ちとガニマタで失礼
東電小屋付近、シシウドの仲間
東電小屋付近、シシウドの仲間
東電小屋橋から、これが三条の滝へ行くんだね。
東電小屋橋から、これが三条の滝へ行くんだね。
ウメバチソウ 均整のとれた花が魅力
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ウメバチソウ 均整のとれた花が魅力
湯元の尾瀬ヶ原気象観測所
湯元の尾瀬ヶ原気象観測所
同じく。
平滑ノ滝
同じく。上から下まで結構広く長い。
同じく。上から下まで結構広く長い。
三条の滝 スケール、水量ともすばらしい
三条の滝 スケール、水量ともすばらしい

装備

個人装備
ヘッドランプ 予備電池 ガイド地図 コンパス 筆記具 ライター ナイフ 保険証 飲料 ティッシュ バンドエイド タオル 携帯電話 計画書 雨具 防寒着 スパッツ 手袋 ストック ビニール袋 替え衣類 シュラフ ザックカバー クマよけ鈴 食器 水筒 時計 非常食
共同装備
テント テントマット ツェルト ランタン・マントル コンロ ガスカートリッジ コッヘル(鍋) ファーストエイドキット ラジオ カメラ

感想

(やや長文です、ペコリ)
ここ数年下りでつま先が当たって痛かったので、この間靴を新調した。近くのスポーツ店は土地柄からスキー用品が最も充実している店で、聞いたことのないイタリアのテクニカ製を勧めてくれた。スキー靴では有名だそうだ。商品名はVORTEX GTX。
そこで履き慣らしに適当なところは・・・ということで、テン泊で尾瀬の燧ヶ岳と至仏山を歩いてみることにした。この時期有名な草花はほぼ終わり、しかも紅葉にはまだ早いので空いているかと思った。
尾瀬へは魚沼市から銀山平を経由して御池に入る。このルートは昨年秋まで一昨年の災害のため通行できなかった。御池についてみると駐車場は3割程度車が入っていた。
歩き始めるとザックの重量のほとんどが腰にかかり異様に歩きづらい。テン泊用のこのドイターエアコンタクト65+10を使ったのは昨年の剱岳以来だ。あれから腰回りが少し増えたのが原因?育ち盛りだからな〜、・・・横方向の。
暫く歩いても良くならず、肩ベルトを少し短めにしてみたら楽になった。
広沢田代に出た。景色が開け、行く手には山頂方面、北側には平ヶ岳が間近に見える。やっぱり紅葉はまだのようだ。かろうじてナナカマドの実が赤くなり、葉も赤くなりかけていた。天気は快晴、でももう暑くない。そよ風が気持ちいい。
道はしばらく急斜面を進んでから熊沢田代へ出た。広い湿原中を木道が続いて一旦凹んで、そしてまた山頂へ向かって伸びている。
森の中も木道がかなりたくさん設置してあり、道が良すぎて少し後悔していた。こんな道では靴の履き慣らしには向かん!・・・でもこれは無用だったと後でわかる。
標高2100m付近を越えるとガレ場が続く。久しぶりのテン泊装備の登山は結構きつい。
そうこうしているうちに、俎瑤謀着。休む場所もないほどの人人人。写真を2枚撮って先へ。柴安瑤任六劃塞婉瓩広いこともあって、ゆっくりと休むことができた。眼下には尾瀬沼、その向こうには日光白根山と日光連山。そういえばここ燧ヶ岳は福島県以北の最高峰、日光白根山は関東以北の最高峰だっけ。北西には平ヶ岳、その向こうには越後三山・荒沢岳。そして南西方向には尾瀬ヶ原が広がり、その木道が明日目指す至仏山の麓へと続いている。その左手には浅間山、そして武尊山が見える。
軽い昼食の後見晴へ下る。最初は峰伝いの普通の山道だったが、標高2100m付近から沢状のガレ場が始まった。後で聞くと一昨年の豪雨災害に加え、今年2回の豪雨でも崩壊が進んだそうだ。結構な急斜面で浮石が多い。心配しながら一人越してしばらくすると、ガラッ。ビクッとして上を振り返る。すぐに止まったようだ。その後も辟易するほどガレ場が続いた。
新調した靴はきつくはないのにフィット感があり、想像以上にナイスな履き心地だ。
そうこうしているうちに傾斜が緩くなり、やがて尾瀬沼からの木道に出る。10分ほどで見晴に着いた。一軒の小屋で缶ビールをいただく。屋根付きのテラスの下では寒いくらい涼しさだが、下山で汗だくの体にはちょうど良かった。場所は十字路の所だったので多くの人々が行き交い、改めて尾瀬の人気の高さを感じた。
実はこの後山ノ鼻まですぐ着く気になっていたが、登山地図を改めて見てみると1時間45分もかかるではないか。
実際長い木道を歩いてみると、2本ストックを使うには少し幅が足らず、結局手にもって歩いた。所々に沼や川があり、観察用の迂回路や休憩用テラスがあり、休み休み進む。さすがに花は少なくオヤマリンドウ、トリカブト、ウメバチソウが見られる程度だった。
牛首付近の川には魚のハヨ(ハヤ)がたくさんいて、昔の小川を思い出して懐かしくもあり、今は少ないこの自然の大切さを再認識した。
比較的大きな沼を回るところでは逆さ燧ヶ岳が見事であった。
木道を歩いていて、挨拶に少し気を使う。山のルールでは、団体には先頭の人にだけ挨拶するものだが、あまりにも多くの人で区別がつかない。またそんなルールを知らない人も多い。こちらから挨拶すると7割位は返してくれるか会釈してくれる。後で気づいたのだが、挨拶しようとする人はまず相手の目を見て、「挨拶しましょう〜」というようなシグナルを送ってくれる人が多い。

そうこうしているうちに目的地の山ノ鼻に着いた。テン場はビジターセンターの向かいで、水場は水道の蛇口が8個もある。既に夕食の支度をはじめているパーティーもある。急いで幕営を済ませ、ビジターセンターを覗くと、ちょうど今の季節の動植物について、写真を貼って説明してる資料があった。特に木の場合、花を見るとわかっても、実ではわからないことがよくあるので参考になった。
明日の至仏山登山口を確認し、テントに帰る。
まだ暗くなるまで少しある。まずはワインで乾杯だ。実は山にワインを持ってきたのは今回が初めてだ。ずっとあのワインをボトルごと持っていくものと思っていたのだが、プラティバスに移してからというWEBページを思い出して、今回は16オンス(約450cc)のプラティバスに8割位入れてきた。ワインは近くの○リカで買ったフランス産のシャトーレオービエ(赤、フランス語なので良く読めない)、特に高いものではないが、豊かな香りと深い味わいが楽しめる。
ここに着いたときはへとへとになり、明日の至仏は取りやめのんびり尾瀬散策して帰ろうかと弱気になっていた。何しろ鷹巣地区から銀山平の間は断崖を縫う山道が続き、そこを暗くなったから運転するのは気が引けたからだ。それと、テン泊装備ではマップの標準時間では少し足らない。
当初考えていた三条の滝見物を止めれば50分位短縮できるとか、暗くなる前に駐車場に着けばいい、などと考え、とりあえず至仏山に登ることに。荷物はサブザックにビバークできる程度の荷物を入れるだけなのでその分時間短縮できるし。

9/22
4時半ごろに起きるつもりだったが、周りが4時過ぎから起きだしたので寝てもいられない。朝食は五目御飯と味噌汁。予定より少し早い5時に出発できた。まだ薄暗いのでヘッドランプと懐中電灯を使う。登山では一般的にヘッドランプだけを使う例が多いが、これだと遠近感がイマイチだ。そこで懐中電灯(単4x3)を併用してみると、ちょうど片目で見るのと両目で見るのとの違い位遠近感がハッキリする。昨年の剱岳もこれで随分スピードアップできた。
30分ほどして視界が開け尾瀬ヶ原を見ると一面ガスの中で、幻想的でもあった。以後1時間半の間に5回写真に収めたが、山ノ鼻側からガスが晴れていく様子がよくわかる。
このルートは木道、というか木の階段が整備され歩きやすいが、ずっと階段が続くと思うと気分的にはイマイチである。10年後にはこの階段にアートとかアクセントがついているかもしれない。
そうこうして高天原(標高2100m)に着く。天気は曇りで風が強くなってきて、薄手のダウンジャケットを着込む。この後は傾斜が少し緩やかになり、散歩気分となった。
山頂に着くと、途中で越された若者が一人でいた。聞けば朝3時に見晴を出てきたという。燧ヶ岳の下りが悪路だったことで二人の意見は一致した。
下山を始めてすぐ、鳩待峠からの登山者に会うようになった。子至仏までは正に天上の散歩道のようにゆるい傾斜の岩場道が続く。
流石に人気の高い山だけあって、次から次へと登山者が来る。中には小学生の親子連れも居る。人通りのせいでテカテカに磨かれた岩で滑らない様祈った。また、こちらは下りなので、出会った際は立ち止まって道を譲っていたが、そんなルールを知らないのか、非常に感謝されるケースが多かった。当たり前のことをして感謝されると、うれしくもあり、こちらが元気をもらった気分にもなる。
鳩待峠―山ノ鼻間は大変な混雑で子供連れも多く、改めて人気の高さに驚いた。さすがに軽装なので少し標準タイムより早く帰ることができた。
テン場に帰り、一休みして撤収にとりかかる。後で考えると、ここでゆっくり休まなくてよかった。
予定通り牛首から東電小屋へ向かう。こちらは人通りがずっと少なく、のんびりと散歩ができた。天気はいつの間にか晴れから曇りになった。
お昼はスピード優先でお結びとゼリー食。とはいってもさすがに疲れてきたので、東電小屋を過ぎ、湯元でやや長めの休憩タイム。途中高さ2m近くある荷物を背負ったボッカ―に出会った。やっぱりヘリより安いのかな。
体力を回復して三条の滝へ。途中の平滑ノ滝も見事な広さと長さだ。そして思ったより少し時間がかかって三条の滝へ着いた。道があまり良くないせいか、展望台には2組4人だけしかいなかった。滝は期待していた以上に水量・落差とも見事であった。先日の豪雨のおかげか?
ここから段吉新道出会まではマップタイム40分・登り返し250m弱だが、木の根が歩きにくいこともあり、1時間もかかってしまいゲッソリした。
この後は比較的平坦でときどき沢通過にアップダウンがある道が御池の30分前付近まで続く。ずっと森林のなかで景色が楽しめないせいか、人通りはほとんど無く、3人に追い越されただけだった。シボ沢では立派な吊り橋が印象的だった。最後に横田代・上田代・御池田代と湿原を散歩して、夕暮れ直前でゴールできた。
 無事を妻に連絡したいが携帯が繋がらない。鷹巣地区に着いた時には真っ暗だった。清四郎小屋で電話を借りたら、衛星電話なので必要最小限の要件を話して350円もかかった。
 何はともあれ、靴の履き慣らしと尾瀬散策の目的は十分に果たすことができて良かった。

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ハイキング 尾瀬・奥利根 [2日]
御池口〜尾瀬ケ原〜尾瀬沼〜沼山峠
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5

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