薬師岳(折立〜太郎平〜太郎山〜太郎平〜薬師岳〜北薬師岳〜薬師岳〜太郎平〜折立)
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,445m
- 下り
- 843m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:25
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 7:50
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
富山→橋本\7,040+自由席特急券\3,810 |
写真
感想
百名山区切りの70座目。お盆以来雨を振らせ続けた秋雨前線もようやく去り、今回は文句ない山行が楽しめそうです。
単独であれば光とか常念とか候補がいくつもあって迷ったと思いますが、お誘いがあって薬師岳。区切りにふさわしいところでしょう。
3連休を利用して、今回は土曜夜出発です。いつものように橋本に車を置きまして、相棒との合流場所はいつぞや以来の籠原駅です。11時前に着くようにしようと思っていましたが、少しもたついた結果籠原に着いたのは11時少し回っていました。さて、車は花園ICから関越に乗り、長い旅路に入ります。といっても自分は乗ってるだけなんですが。いろいろあって北陸道立山IC着。有峰林道へ向かう途中、ご飯でも買おうかとコンビニに寄りますが、3時過ぎのコンビニは商品が全くなく、やむなくお菓子を買って代用。ゲート前に着いたのは4時前。ゲート前に並んでいる車はなく、駐車場には車数台。駐車場に停めて仮眠。この判断はどうだったか…。
5時を少し回った頃、目が覚めると既にゲート前に10台ほど車が並んでいます。慌てて戻り列の最後尾に付きます。その後も続々と車が。予定通り6時にゲートは開き、1,800円を払い長い林道へ。
林道としてはいい道です。30分以上走ってやっとダムサイトへ。登山口へはさらに登ります。行きついたところは駐車場満車も満車。さすが3連休という感じです。辛うじて道路脇に車を置いて、いよいよスタート。
なだらかな樹林の道を登り、アラレちゃんの絵がある休憩所を過ぎ、周りが開けたところが三角点。そこからもとにかく緩い登り。記憶がないくらい緩いですね。道もとても良く、快適に歩いて行くとやがて左手に剣岳。そして目指す薬師岳の威容が見えてきました。五光岩ベンチを過ぎ、まだまだ快適な道を歩き、少し速く太郎平へ到着。前方が開け、水晶・黒部五郎はじめ若干霞んではいますが見事な展望です。
まず太郎山をピストン。山頂より少し西側の平地から、太郎平小屋と薬師岳の絵になる展望が見られました。
太郎平へ戻り軽く昼食を取って、いよいよ薬師岳方面へ。槍の穂先も山の間から顔を覗かせています。薬師峠へ僅かに下り、石ごろごろの急登。結構きついですが時折沢の流れもあり、顔を冷しながら登ります。登りきって右に入ると薬師平。小さな湿原状をしています。そこを抜けると東南稜を見ながら山荘へ向けて尾根沿いの急登。少し地面がザレて歩き辛いですが何とか登りきると今夜の宿、薬師岳山荘に到着です。
水がないのが難点ですが食事も良く、また山荘から東南稜が見事。そして南東方面には槍・鷲羽・水晶など大展望です。また布団が暖かい。というか暑いくらい。とてもいい宿でした。
翌朝。山頂でご来光を見るべく暗いうちに小屋を出る人がかなり多いのですが、自分らは北薬師まで行くつもりなので5時の食事を取ってから小屋を出ます。徐々に明るくなって来た頃、ライチョウ発見。
そして登るに連れ、後方に槍・穂高・笠。核心部がいよいよせり上がってきました。
たどり着いた山頂はすでに人もまばら。前方のカールが見事、そしてやっと見えた立山。鹿島槍、五竜方面も見えていましたが、西にある山だけに、朝は逆光になってしまうのは残念ですね。
北薬師への道に入るとさらに人は少なく、静かな山旅が楽しめます。カールを下に見ながらの稜線散歩。といっても結構険しくて散歩というほど余裕ありませんでしたが。北薬師の少し南から振り返る薬師岳と金作谷カールが素晴らしい。大きさ的にどうか分かりませんが、とにかくスケールを感じさせる展望です。
小屋に戻ると既に9時を回っています。帰りは勝手知った道。順調に降りることが出来ました。折立には富山行きバスが待っていました。9月は土休日のみ2往復。午後便は14:00ですね。
普段はそのまま相棒の車で帰るわけですが、今回はわがままを言って電車で帰ることに。北陸新幹線開通をあと1年半先に控え、現在の特急はくたかは廃止になるのかどうか、とにかく今の車両に乗るのはおそらく最後の機会と踏んだためです。
降ろしてもらった有峰口駅の古さにびっくり。旧名称の「小見驛(しかも右から左)」の看板がそのまま残っていて、いかにも付け足したように「有峰口駅」となっています。これが逆に味があるのかもしれません。なんて思っていたらすぐ電車が来ました。
富山までは地鉄で1時間ほど。富山駅で軽く食事をし、ホームではくたかを待っていると、目の前にトワイライトエクスプレスがやってきました。きれいでおしゃれですが、やはり青でないと寝台特急ではないような気がします。
待ちに待ったはくたかは連休のため絶望的に満員。結局越後湯沢まで2時間立ちっぱでした。しかも乗り継ぎのときも座れないかと思ったくらい。最後尾まで探したら何とか空いてましたが。
今回、展望良かったですけれども、実は雲も多く少し空は暗かったんですよね。贅沢言ってはいけませんね。やっと今シーズン満足することができました。
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