笹穴沢
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,485m
- 下り
- 1,134m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
川古温泉駐車スペースで前泊(トイレ無し) |
コース状況/ 危険箇所等 |
赤谷川林道はゲート付近で工事中 下山後の温泉、食事ともに「まんてん星の湯」 http://www.mantenboshinoyu.com/ 温泉は650円。食事も美味しく大満足。 |
写真
感想
昨年悪天中止となった笹穴沢、1年越しのリベンジとなった。
遡行グレードは参考にしかならないが、2級上になると、
経験上、キツさが増すと思う。
この沢もそうだ。10m級の滝をノーロープでドンドン
登っていったり、ナメやナメ滝をフリクションで登る。
沢幅が広く、上部がすり鉢のように広がっているので、
雨が降れば、登攀、遡行の困難度が一気に上がるばかりか、
そもそも相当のスピードで増水し、進退窮まる。
この点、当日は、やや寒かったが、絶好の青空の下、
落ち着いた水量の中、乾いた岩を選んで攀じったり、
時に水流に足を潜らせながら、快適に遡行することができた。
また、5人での遡行で、滝ではどうしても時間を要して
しまったが、それでも比較的慣れているメンバーだったのと
前泊の睡眠時間を2時間に削って早出したので、無事に
ライトを灯すことなく下山することができた。
何しろ、滝滝滝(しかも登れる)にナメナメナメ、
空は広く、ツメは草原と、良いこと尽くめの素晴らしい沢。
うーん、日帰り行程の沢では、今のところナンバー1かも。
好天というのもあったが、本当に満足できる1本となった。
以下、動画の後に、時系列の感想を。
早出の必要があったため、みんなに無理行って8:30登戸、
21:15に荻窪で集合する。バタバタだ。Zenさんは会議が延びたので、
現地方面で集合することに。
行きの車では激務のharuさんが眠る中、野郎3人で眠れない
話で盛り上がった。
月夜野IC近くのセブンでZenさんと集合し、苗場の近くの平標
登山口の元橋駐車場へ。ここでZenさん車をデポしてから、川古
温泉の駐車スペースへ。早出したけどデポするとどうしても遅くなる。
24:30に到着。スペースは思ったより狭い。ここで前祝いして
1:00過ぎに就寝。
3:30過ぎに起床して4:30に出発。
暗い。寒い。眠い。
足回りは悩んだがアクアステルスにした。
(結果的には大正解だった!)
川古温泉のゲートを越えるとすぐのところで工事中。林道崩壊か
朝っぱらから面倒なムーブを繰り出したこの工事現場を越える。
通常は立ち入り禁止と理解すべきだろう。
黙々と林道歩きをこなし、明るくなったところで、林道終点を
迎える。ここからサクッと入渓点に降りることができる。
懸念したヒルは出なかった。
休憩がてら遡行準備して6:30に出発。
この日は前半をゆーま先頭で歩いてもらう。
最初の淵はこれだけ寒いと突っ込もうとするメンバーはいない。
左岸の明瞭な巻き道を使用する。
前半は河原歩きが長く感じる。その後小滝が幾つか出るが、
今度は巨岩帯。足上げが辛い。この後の美渓を期待して我慢して
黙々と進む。
出発から1時間10分、ナメを過ぎると金山沢出合。1本とる。
小滝をこなして左手にクロガネ岩峰を過ぎるとナメと登れる滝が
連続。正直その1つ1つは覚えていない。
ただ、みんなナメの美しさ、沢幅、空の広さに感動している。
サクサク歩いて良いペースで1,130mの二俣まで来た。
右俣に入ると笹穴沢のメインディッシュ。
まず、2段20mを右壁からフリーでさくりと登ると、小滝の後に
すぐ幅広12m。ここは悩んだがロープ出す。ゆーまリード。
ゆーまは歩きも登りも本当にセンスがある。
見ていて不安になるところがまったくない。
すげーなー、色々連れて行ってもらいたい。
その後も斜瀑、ナメ、河原をこなすと風景がワっと広がり15m滝。
その後の30m滝に似ているがここは左壁をフリーで登る。
すると、左俣を分けて核心の30m。私リード。
右壁から登る。中間部と落ち口のスラブ面がやや悪い。検欅漫
残置はハーケンが5個くらい。3か所とった。
50mロープで一杯。高いし長い。
haruさんとけーしは上部スラブで手こずっていた。
Zenさんゆーまは危なげがなく、そして速い。
この滝5人で1時間20分かかった。1人辺り16分、50m一杯の滝
だから許容範囲かな。
大滝の上、ナメで癒されると、この沢の白眉、40m大ナメ滝。
左俣にもナメ滝がかかり、迫力の両門風情。
左岸の乾いたところを中心に着実に登る。
上部はいったん傾斜が緩み、S字状になって10m程度のナメ滝。
自然の造形美に感動する。
前半、サクサク進んで気が緩んで、中盤からややスピード感が
抜けてしまった(めくりめく美渓にイチイチ感動してしまった)。
奥の二俣着が13:43。少し急がないと。
左俣に入り、連続する小滝を退けて、最後は登りやすそうな右の
尾根状の草原(草紅葉がキレイだ!)に出たが、結局上部で
笹ヤブに突っ込む。10分ほどヤブを泳いで廃道に出る。
そこからまた10分くらい登山道に向けてかすかな踏み跡を辿って、
遡行終了。
念願の平標を経由して、エアリアのCTが意味不明な松手山コースを
1時間30分で下山。12時間30分行動で大満足の山行を終了した。
1年越しでご一緒いただいたZenさん、ありがとうです。
また、未知の沢、ご一緒くださいませ。
平標山は高校の大会や歓迎登山などで嫌になるほど登っていたが、
沢を始めるまでこんな沢があることなんて知らなかった。
沢から登頂する平標山はまた新鮮な感じがしてとても良かった。
沢の感想は大きな滝が次々に現れ、かなり登り甲斐があり、そして長い。
ロープを出すのか迷う滝もいくつか出てきて判断が結構難しいと思う。
今回は2回しかロープを出していないが、登山道に出たのが結構いい時間だった。あと1-2回多く出していたらヘッデン下山またはビバークだったかもと思うと、遡行、登攀スピードやロープの判断はとても大切だと思う。
反省点は大滝の登りで時間がかかってしまったこと。
最後のスラブで時間をとってしまったが、高度間で焦って視野が狭くなり、簡単なルートを見極められなかった。
フォローはリードよりも早く登らなければならないのにリードより時間が、かかってしまった。。
これからは外岩力も上げていけたらと思う。
コメント
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デート沢上級編????
沢も草原もきれいだなあ・・・・・・あこがれます。
さすがmacorin、お目が高い!
グループデートからしっぽりデートまで
広く皆さまを受け入れてくれる秀渓だと
思いますよ。
是非、「大人の週末」に!
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