源次郎沢(体験)
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- GPS
- 09:31
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,111m
- 下り
- 1,115m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 9:32
天候 | 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的に脆い 源次郎尾根はほぼ登山道 |
装備
備考 | 【ギアなど】 隊全体で、 ・30m×2 ・アルパインヌンチャク 60×4 120×4 ・アッセンダー×中間者数 ・240スリング×4 ・ハンマー×2 ・カム ・ハーケン×3 個人で、 ・ビレイデバイス ・フリーの環付きカラビナ ・フリクションコード があれば十分か?(要検討) 【その他装備】 ・ストックは不要 ・日帰りならGPSの予備電池も不要(2日程度なら余裕で持つ) ・個人いばこは団体にまとめちゃって良い気がする ・ピンチ、非常時セットも全体で一つでよい(もんとけん) ・防寒着はちゃんとあったかいのを持ってくる ・帽子不要(樹林帯から抜けない&シャワーなし) ・今回程度なら沢靴で下山してもそこまで指痛くなかった ・上部は涸れる&ヌメリがほぼないため、ラバーが良いだろう ・浄水器を買えばかなり軽量化できる 【レーション&水】 ・レーションは5×体重×予定行動時間×1/3で計算 →ストップしている時間が長かったためもっと少なくて良かった ・水は5×体重×予定行動時間×1/2で計算 →気温がそこまで高くなく、強度も低かったのでそこまで飲めなかった 水はできるならもっと飲むべきだった |
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感想
目的:3年2人の沢体験
メンバー:大佐古新居小林中島野本倉沢
グレード:1級上
評価:登攀の練習になる良い沢。但し臭い。
【記録】
まずは林道を1時間以上歩く。ある程度会話があったのでそこまで長く感じない。作治小屋を過ぎ、戸沢山荘前で沢装備をつける。広いのでこちらの方が良いだろう。
体験の2人は初めての沢だったが、3年生で山行回数が普段の体験部員(新人)よりも多いせいか、かなり安定していた。そのおかげもありF9までは普通に良いペースで進む。
ロープを出したのはF5、F6、F10の3箇所。
F5は昨年同様、中央リッジを自分がフリーで登り後続をビレイした。最上部の落口へのトラバースが少し怖い。支点は大岩と細めの灌木の2点から取ったが、大岩だけで十分だろう。中間者はアッセンダーを使用し、ラストはムンターで引き上げた。皆快適に登っていたが、万が一ロワーダウンする可能性も考慮し、支点側にロープの余りを十分取っておけばよかった。長さは20mで足りる。
F6も昨年同様左壁を登攀。残置ハーケンで4つランナーを取った。アンカーは落ち口奥のボルト3つで取った。序盤が意外と悪く、背の低い中島は一度トライしたものの巻道を使った。右壁も登れるため、余っているボルトなどを使ってアンカーを作ったが全員左壁を使った。二手に分かれることで時間短縮を図りたかった。
F10は通過までに1時間半もかかってしまった。ここも自分がリードし、上部のボルト3つでアンカーを構築。ランナーは残置で4つ、上部バンド付近にカム(キャメロット#0.3)で1つとった。今年は岩が濡れており、昨年よりは難しく感じた。倉沢・新居がアッセンダーで直登、野本・中島は巻道を使用。最後に小林を引き上げるだけというところでアクシデントが起こる。1ピン目付近で肩を脱臼してしまったのだ。肩がハマらない限り、ロワーダウンするのも辛いとのこと。自力でハメようと壁の中でしばらくもがいていたが、腕を引っ張って欲しいとのことだったので、野本と新居さんに巻道から下降してもらった(巻道の下降もかなり悪い&落石が頻発。細引きを使っていた)。小林にスリングを握ってもらいそれを野本が引っ張る形でしばらく「肩はめ」に取り組んだ。野本はすごく楽しそうだった。試行錯誤の末成功したらしいのでロワーダウンで基部まで下ろす。野本・小林が巻道を登る間に新居さんを引き上げ、中間支点を回収してもらった。一連の間に倉沢と野本にはピトン打ちやロープをまとめる練習をしてもらっていた。
F10を何度か通過した後は、そこから40mほど登って源次郎尾根へショートカット。やはりこの道は使うべき。雷が遠くで鳴っていたのでちゃっちゃか下山した。踏み跡が登山道レベルだったのでルーファイの練習には全くならない。Co.750で標高をみんなに当ててもらったが、「丹沢の谷200」の遡行図しか皆見ていなかったので、かけ離れている人が多かった。遡行図には等高線が記載されているものの、読図するには二万五千図が必要であると感じた。
閉店していた作治小屋前で一旦休憩し、ハーネスとザックを用いた搬送方法を練習。形を教え、シミュレーションとして200mほど林道を進んだにとどまった。あんこはロープ1束くらいがちょうど良いっぽい。
このようにいろいろあったので、下山は17時を回り、早稲田ワンゲルの日帰り山行としてはかなり遅くなった。結果的には事故なく終えられたうえ、沢隊の練習にもなったので有意義だったのではないか。
次週は水根沢をリベンジする。台風の行方が気になるが、それなりに楽しみだ。
【振り返り】
〈計画について〉
・巻道がしっかりあって体験と訓練を並行できるという意味で、適当な場所選定であった。
・未経験者2人を含む6人での遡行だったが、余裕を持って林道まで降りることができたため、妥当だった。
〈行動〉
・支点構築など一つ一つの動きがまだ遅い
→経験あるのみ
・リーダーとして、的確な状況判断・指示ができたと思う
→特にシステムの片付けがスムーズだった
・支点構築技術、ビレイ技術を全員が身につければ、二手に分かれた同時登攀(かなりの時短)ができると感じた
・時間に余裕があったなら、残置物を一切使わずに登攀してみるのも面白かっただろう
・リーダーの立場からするとメンバーが完全に視界から外れると不安な気持ちになる→多少スピードは落ちるかもしれないが、そこまで間隔をあけてほしくない
・1時間半睡眠&朝ごはん抜き&500㎖&1000kcalでもある程度動けることが分かった→危険なことに変わりはないので、今後はしない。
・休憩は全くとらなかったが、登攀待ちの時間に各自水とレーションを補給してもらった→時短になるのでできればそうしたい
特別な臭いがしたわけではありません!
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