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Yamareco

記録ID: 351684
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

守門岳・網張山 (吉ヶ平→入塩川ピストン)【保久礼テン泊】

2013年09月28日(土) ~ 2013年09月29日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
30:49
距離
26.3km
登り
2,416m
下り
2,400m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
7:15吉ヶ平山荘発
8:50トンデ平
10:17巨石の見晴らし
10:38網張山三角点(10:45発
11:11入塩川分岐
11:56中津又岳(12:19発
12:31大岳
13:28青雲岳
13:44守門岳(13:54発
14:52大岳(14:58発
15:48キビタキ小屋
16:12保久礼小屋着

-----------------------------------
2日目
7:25保久礼小屋発
8:15キビタキ清水(8:22発
9:28大岳
9:44中津又岳(10:20発
11:00吉ヶ平分岐
11:15雨晴清水
11:46バリルートin
13:15アバラシ沢出合
13:32吉ヶ平ルート復帰
14:36吉ヶ平山荘着
天候 秋晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
吉ヶ平山荘までは温泉施設いい湯らていより県道183号線を南に35分。

山荘手前約2.5km、遅場ゲートで通行止めの場合があります。
ゲートより先は路肩が弱く車のすれ違いが困難なためお気をつけください。
コース状況/
危険箇所等
●吉ヶ平ルート
H21年10月に三条市と地元有志の方が開削されたルートです。
山荘から取付いて右手にあるトレースに添って上ります。
(左手は大池に繋がっています、ご注意を。
この時期、トンデ平を過ぎるとススキやバラ科のヤブ道があります。
踏み後に添っていくと要所に標柱がありますので見失わないように。
網張山への細尾根は急登で足場が悪くガールやお子様には危険箇所です。
網張山から入塩川の既存ルートまでは緩やかですが軽くヤブです。


●吉ヶ平・入塩川分岐〜大岳・守門〜保久礼小屋
概ね歩きやすいルートです。
危険箇所はほぼ無いと思われます。


●入塩川ルート800m地点〜アバラシ沢出合い
浅めのヤブから入りましたが途中から深めの潅木・枝ロードと成りました。
何本か小さな沢がありどれもがアバラシ沢への流れ込みと思われます。
沢にはかなりの段差がある箇所、滝のように滑り落ちている箇所があり各所で
急斜面のトラバースを強いられます。
左右ともに傾斜がキツく枝や潅木を掴みながら進むこととなります。
南西方向から攻めましたがアバラシ出合い付近はとても深く厳しい藪でした。


※この吉ヶ平ルートは10/13・八十里越は10/6に刈払い予定とのこと。
 刈払い以降の紅葉時期が歩き頃かもしれません
7/20番屋山以来。
遅場ゲートを越えると自ずとアドレナリンが噴出する。
7/20番屋山以来。
遅場ゲートを越えると自ずとアドレナリンが噴出する。
吉ヶ平山荘
渓流釣りのオヤジさん
渓流釣りのオヤジさん
吉ヶ平山荘内
山荘のトイレ
今日明日のお供
山荘を背に取り付く
山荘を背に取り付く
ちょうど良い荒れよう
1
ちょうど良い荒れよう
三条市プレスではトンデ平まで10分のハズが60分も掛かった

大きくロス
三条市プレスではトンデ平まで10分のハズが60分も掛かった

大きくロス
アバラシ沢を跨いで見える稜線

入塩川ルートより派生
2
アバラシ沢を跨いで見える稜線

入塩川ルートより派生
緩やかにヤブが深くなってくる

とても良い感じだ
1
緩やかにヤブが深くなってくる

とても良い感じだ
500mほどおきに標柱あり

有難い
500mほどおきに標柱あり

有難い
イヌザクラ
水は多めに積んでいるため今回水場はスルー
水は多めに積んでいるため今回水場はスルー
要所に整備されている箇所がある
要所に整備されている箇所がある
網張山への痩せ尾根急登で振り向くと粟が見える。ココ落ちたら明菜ちゃんのデザイア状態である。
1
網張山への痩せ尾根急登で振り向くと粟が見える。ココ落ちたら明菜ちゃんのデザイア状態である。
急登でナギナタタケが勇気付けてくれる
1
急登でナギナタタケが勇気付けてくれる
痩せ尾根右手には番屋山からの稜線が延びる
1
痩せ尾根右手には番屋山からの稜線が延びる
シロキクラゲ
巨石の見晴らし台
巨石の見晴らし台
左から粟、灰ヶ岳、青里、矢筈
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左から粟、灰ヶ岳、青里、矢筈
網張山手前
急登痩せ尾根を登りきってさらに藪道に入る
網張山手前
急登痩せ尾根を登りきってさらに藪道に入る
網張山三角点
粟をバックに・・
2
粟をバックに・・
弥彦・角田方面(網張山より
2
弥彦・角田方面(網張山より
行動食

(夕張メロンパン・ナッツ
行動食

(夕張メロンパン・ナッツ
ハナビラニカワタケ
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ハナビラニカワタケ
約半分、早い
烏帽子山から守門への稜線を捉えた
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烏帽子山から守門への稜線を捉えた
たまに深くなる藪がまた良い
たまに深くなる藪がまた良い
万之助、光明、青里、矢筈
川内山塊の面々
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万之助、光明、青里、矢筈
川内山塊の面々
吉ヶ平から登られた先行者さん。このお方の踏み跡のお陰で藪漕ぎがかなり楽になった。
今回は中津又岳で休憩後日帰りピストンとのこと。「やはり網張の尾根怖いですよね!」と共鳴しあった(笑

お互いの無事を祈ってお別れした。
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吉ヶ平から登られた先行者さん。このお方の踏み跡のお陰で藪漕ぎがかなり楽になった。
今回は中津又岳で休憩後日帰りピストンとのこと。「やはり網張の尾根怖いですよね!」と共鳴しあった(笑

お互いの無事を祈ってお別れした。
大岳???
と思ったら中津又だった
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と思ったら中津又だった
袴岳を仰ぎながら
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袴岳を仰ぎながら
まずは青雲を目指す
まずは青雲を目指す
三等三角点
寝床までは2.9km
巣守神社
大岳より袴岳・青雲。
アルピさん、ついに来れました!
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大岳より袴岳・青雲。
アルピさん、ついに来れました!
稜線に萌える
大岳と粟ヶ岳
二口分岐
青雲への木道
青雲の池塘
青雲から袴岳への稜線
アルピさんのレコで感動した画だ!
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青雲から袴岳への稜線
アルピさんのレコで感動した画だ!
手前・番屋山、奥・粟ヶ岳
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手前・番屋山、奥・粟ヶ岳
色付きはじめ
粟ヶ岳・白根山
浅草・鬼が面・毛猛方面
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浅草・鬼が面・毛猛方面
おまたせ、守門
袴の二等三角点
おっ!?
秋田から来られた写真家さん。守門のピークでテン泊するとのこと。強風大丈夫すか?
秋田から来られた写真家さん。守門のピークでテン泊するとのこと。強風大丈夫すか?
秋田の写真家さんにお願いした一枚
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秋田の写真家さんにお願いした一枚
DSAさんでお馴染みの荒沢、越後駒方面。

手前の毛猛はいつか行かねばならない山。
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DSAさんでお馴染みの荒沢、越後駒方面。

手前の毛猛はいつか行かねばならない山。
歩いてきた青雲と大岳、中津又を振り返る
歩いてきた青雲と大岳、中津又を振り返る
いざ保久礼へ
今回は不動さまスルー
今回は不動さまスルー
要所で道標は有難い
要所で道標は有難い
第二展望台より魚沼市側を望む
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第二展望台より魚沼市側を望む
ようやくキビタいた
ようやくキビタいた
下山でキビタキ小屋を見に行く
下山でキビタキ小屋を見に行く
小屋前の案内図、吉ヶ平の記載なし(笑
小屋前の案内図、吉ヶ平の記載なし(笑
小さいが立派なキビタキ小屋
小さいが立派なキビタキ小屋
このキビタキ清水が旨かった!二日目の朝に有り難く汲ませていただきました。ワタシの中では2013のベスト清水だ。
このキビタキ清水が旨かった!二日目の朝に有り難く汲ませていただきました。ワタシの中では2013のベスト清水だ。
保久礼に近づくに連れて登山道が階段になる
保久礼に近づくに連れて登山道が階段になる
立派な保久礼トイレ
立派な保久礼トイレ
保久礼小屋着
保久礼清水。水量・質ともにキビタキがオススメ
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保久礼清水。水量・質ともにキビタキがオススメ
保久礼小屋から沢沿いに下りる。幕営地を決めた。
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保久礼小屋から沢沿いに下りる。幕営地を決めた。
初使用のチタンペグ、かなり良かった。
初使用のチタンペグ、かなり良かった。
設営完了
キンキンのビール&つまみ
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キンキンのビール&つまみ
沢のせせらぎと緑を愛でながらいただく
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沢のせせらぎと緑を愛でながらいただく
クーラーBOX
夕食準備
バジルなんこつのパスタ & おむすび
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バジルなんこつのパスタ & おむすび
テント内からの夕暮れ
テント内からの夕暮れ
満天の星空

ちょっと見づらい・・・?
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満天の星空

ちょっと見づらい・・・?
ありがとう、保久礼
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ありがとう、保久礼
撤収完了
藤平山越しに望む荒沢・駒ヶ岳方面
藤平山越しに望む荒沢・駒ヶ岳方面
下山時にスルーした不動さま。 帰路の無事を祈る。
下山時にスルーした不動さま。 帰路の無事を祈る。
最後に中津又から川内山塊と飯豊を望む
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最後に中津又から川内山塊と飯豊を望む
中津又おやつタイム
中津又おやつタイム
おやつの最中にすれ違ったアスリート4名様。入塩川のロングルートから来られたそう。とても気さくで爽やかなパーティさん。帰りは入塩川ルートに決めた!
おやつの最中にすれ違ったアスリート4名様。入塩川のロングルートから来られたそう。とても気さくで爽やかなパーティさん。帰りは入塩川ルートに決めた!
入塩川ルート突入。
非常に歩き易い。
吉ヶ平ルートとは似ても・・・・
入塩川ルート突入。
非常に歩き易い。
吉ヶ平ルートとは似ても・・・・
清水あり。
今は水溜りのみだった。
清水あり。
今は水溜りのみだった。
この雨晴清水にはテン泊出来そうなスペースが。巨大なブルーシートが置いてあった。
この雨晴清水にはテン泊出来そうなスペースが。巨大なブルーシートが置いてあった。
登山道のど真ん中に立派なブナ
登山道のど真ん中に立派なブナ
入塩川Pまで4km。
どこかで入らねば・・
入塩川Pまで4km。
どこかで入らねば・・
登山道の右手は深めの藪が続く
登山道の右手は深めの藪が続く
800M付近、ここから入る
800M付近、ここから入る
急斜面が続く。 枝にしがみつき下る。
急斜面が続く。 枝にしがみつき下る。
徐々に深くなる藪。行けなくも無い。
徐々に深くなる藪。行けなくも無い。
良さげな岩でしばし休憩する
良さげな岩でしばし休憩する
かなり厳しい藪に入った。コンパス通りに進む。
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かなり厳しい藪に入った。コンパス通りに進む。
沢に取り付く。
急落差や滑り台のような場所は巻く。
沢に取り付く。
急落差や滑り台のような場所は巻く。
4mほどから沢に滑落。
気持ち負傷。
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4mほどから沢に滑落。
気持ち負傷。
アバラシ沢の出合に出た!
この時の達成感たるや。
澄んだ水に陽の光がまぶしい。泥だらけの顔や腕を洗いしばし水の流れを眺める。
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アバラシ沢の出合に出た!
この時の達成感たるや。
澄んだ水に陽の光がまぶしい。泥だらけの顔や腕を洗いしばし水の流れを眺める。
とても澄んでいる
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とても澄んでいる
アバラシ沢はそのまま下れるのだろうか。地形図では緩やかな傾斜だが烏帽子岳の沢での巨岩事故が思い出されて、吉ヶ平ルートに復帰することに決めた。
アバラシ沢はそのまま下れるのだろうか。地形図では緩やかな傾斜だが烏帽子岳の沢での巨岩事故が思い出されて、吉ヶ平ルートに復帰することに決めた。
ここか!!!
アバラシの滝つぼから5分ほど藪を漕ぐと標柱があった。ほぼ予定通りのルート取りが出来てご満悦でなワタシであった。
ここか!!!
アバラシの滝つぼから5分ほど藪を漕ぐと標柱があった。ほぼ予定通りのルート取りが出来てご満悦でなワタシであった。
先ほどの標柱から一度ルートロスした。ススキのお陰で首と腕がキズだらけである。踏み跡に注意して進んでください。
先ほどの標柱から一度ルートロスした。ススキのお陰で首と腕がキズだらけである。踏み跡に注意して進んでください。
安定の登山道復帰。
安定の登山道復帰。
ただいま、山荘
着いたー!
今回の山行に感謝!
2
今回の山行に感謝!
水の心配がなくなったんで昼飯
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水の心配がなくなったんで昼飯
富山ナンバーで単身赴任中のお父様が八十里越の下見に来られていた。只見まで出た後にどう帰ってくるか悩んでおられた。いずれどこかでお会いしそうな気がした。(2人でルート確認中
富山ナンバーで単身赴任中のお父様が八十里越の下見に来られていた。只見まで出た後にどう帰ってくるか悩んでおられた。いずれどこかでお会いしそうな気がした。(2人でルート確認中
帰りに腹へってカツ丼食べた。さすがに満腹だった。
帰りに腹へってカツ丼食べた。さすがに満腹だった。

感想

先週、高山遠征のために急遽取りやめた山行。
ザックは19kg、吉ヶ平から網張山、そして守門の袴岳を目指す。
幕営は魚沼市観光協会に伺い保久礼小屋付近とする。
復路の予定は吉ヶ平ルートでピストンとした。

-------------------------------
●初日

久しぶりの吉ヶ平山荘、トイレをお借りしてからいざ出発。
張り切って進むもいきなり大池方面に向かい引き返すことに、1時間のロス(笑
漸く本線に復帰するも早めのススキ藪漕ぎ、しかし先行の踏み跡らしきものがある。
有り難く分け入ってゆくと守門への道標が出てきて一安心する。


地形図でイメトレした以上に網張山への急登・痩せ尾根がキツイ。
四肢を使い這い上がる、落ちたら谷底なので油断が出来ない。
休んでは色付く前の川内山塊を眺めながら進んでゆく ( ´_ゝ`)


網張山着。
いつもの弥彦・角田も粟も白山もすぐそこの番屋山も綺麗に見える。
青里・五剣谷・矢筈も顔を覗かせてくれる。
ここまでの細尾根が本行程で一番の難所と思われた。
荷物は少なめがオヌヌメ・・・。


網張の三角点から入塩川の既存ルートまでも浅めの藪に入る。
網張まで辿り着いた御方であれば特筆する必要はない。
既存ルートはそれほど整備されていないが快適に歩ける。
左手に烏帽子山、そして守門の雄姿を望めるように歩を進めると一人の紳士に出会う。
この御方こそが吉ヶ平から先行されて藪を掻き分けてくださったソノ人だった。


聞けば中津又岳で休憩して引き返されるとのこと。
やはり網張への急登細尾根が一番の難所であったと意気投合した。
写真の撮影とブログupのご了承をいただきお互いの無事を祈ってお別れした。


無事、中津又岳着。
アルピさんのレコで拝見した守門の頂を眺めながらチリトマを食う幸せ。
かなり急いで麺を掻き込んでいると大岳から鐘の音が聞こえてくる。
先を目指して進むこととする。 (日毎にチリトマの調理・食事時間が短縮出来ている。


大岳到着。
保久礼からの先行者さんがパンを食べてらっしゃった。
挨拶を交わしてすぐに青雲を目指す。


青雲到着。
木道がありかなり整備されている印象。
左手に大岳、右手に袴岳を望みこれ以上無い開放感に浸る。
紅葉時期をイメージするだけでときめいてくる ( ´_ゝ`)


袴岳到着。
山頂にはテントが張ってありかなり驚かされた。。。
聞けば県外から守門からの日の出を撮影にいらしているとのこと。
それほど広くない山頂を回る。
川内・越後三山・荒沢岳・浅草岳、連なる山々に魅了される。
右手の烏帽子山から八十里方面に下れるのか非常に気になるところ。
吉ヶ平から周回ルートで試してみたいところ。
テントの御方に写真をお願いして無事を祈り山頂を後にした。


青雲・大岳に引き返して保久礼小屋を目指す。
下り一辺倒で誰とも会わずに1時間ちょっとで保久礼に到着。
幕営の準備を終えて冷え冷えのビールで一杯やる、この瞬間が堪らない。
夕食は持参のおにぎりにバジルパスタを頂き満腹で就寝した・・・ZZzz

----------------------------
●二日目

5:30に起床、朝食を頂きテント撤収、再び大岳に向かう。
烏帽子山から八十里のルートを模索したかったが撤退時のロスタイムと網張の痩せ尾根を思い出して止めた ( ´_ゝ`)


概ね良好に進む。
キビタキ清水で水を3L補給したがこれがまた旨い!
今年一番の清水であった。
ここで12人のパーティと出会い道を譲り合った。


大岳・中津又と進む。 ここでおやつの時間。
「サヨナラ守門・・・」 と、すでにお気に入りのいちごベルギーワッホーを頬張る。
するとスポーツ選手のような4人組が吉ヶ平方面から登ってきた。
なんでも長岡の入塩川からロングルートを走ってきたっとのこと。
最後尾の紳士が「入塩川ルートは面白いよ。下山なんて緩やかで駆け足ダゾー!」
とワタシの心をくすぐるので急遽下山は入塩川ルートを使うこととした。


入塩川ルートは登山道は緩やかでブナ林が美しくまさにオススメのコースであった。
しかしながら車は吉ヶ平にあるために栃尾に下りるわけには行かない。
必要に迫られ・・というより半ば強引にバリエーションで入ることとした ( ´_ゝ`)
登山道を進むも右手には深めの藪が続いていたが地形図826M地点と思われるところが微妙に藪が浅い。
ここに取り付くこととする。


アバラシの沢までは500M、それほど長くはないが等高線は詰んでいる。
沢のどの辺りが渡渉できるのか半信半疑であったが最悪は759P〜527Pでエスケープ出来ると踏む。
コンパスを頼りに北東方向に進むも太枝・潅木地帯に差し掛かる。
ようやく抜けると細いが落差のある沢に出た。
最初は沢を下るがどうしても下りられないところは高巻きすることに。
急な斜面に這いつくばり木や枝にしがみつきながら進んでいくが途中でどうしても木を掴めず1.5Mほど横にジャンプ。
握った枝を離してしまい滑落。
4〜5Mほど斜面に添って落ちたが膝と腕の打撲くらいで事無きを得た。
(ザックが重いょ・・・ ( ´_ゝ`)


滑落からは慎重に沢を下ると徐々に水の音が大きくなってくる、アバラシ沢が近い。
なんて思っていると最後の最後にのっぴきならない強烈な藪にぶち当たった。
ツタに絡まり、バラ科の彼に刺されて、潅木を分け入ると漸く辿り着いたアバラシの出合いはまさに桃源郷。
それほどは大きくないが滝つぼに流れる澄み切った沢水が陽を反射させてワタシに降り注ぐ。
ザックを下ろしてTシャツを脱ぎ顔や腕に水を浴びると疲れが一気に吹き飛ぶ。
タオルを塗らして体を清めた後にこのイーハトーブに別れを告げた。


アバラシ沢を下ることも考えたがここは安全策で吉ヶ平ルートに復帰する道を模索。
案外簡単に着いた先には昨日の標柱が迎えてくれた。
そこからはスムーズに帰還と言いたいところだが何故かススキの藪に入り込んでしまい時間が掛かった。
再度登山道に復帰してからはいたって順調に山荘まで歩を進めた。

-------------------------------------

ようやく歩荷トレの成果が結実した今回の守門・吉ヶ平ルート。
この荷重で歩けたのは秋の涼しさと中身が鉄アレイじゃなく食べ物だったことか(笑
最後はバリルートも楽しめましたがまたも負傷してしまいました。


越後の山を最高に堪能出来た2日間でしたね。
機会があれば袴岳・烏帽子の周回ルートにお邪魔してみたいと思います。


ご指南いただいた魚沼市と三条市の観光課の方にお礼申し上げます。
また道中でお声掛けくださった登山者さんに感謝いたします。
ありがとうございました!! ( ´_ゝ`)ノシ

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コメント

素晴らしい
まさに今までの集大成の守門岳登山。
歩荷トレもこの為にあったのですね。
藪こぎに関しても、私などとっくに超越されました。

山座同定にしても、出会ったときの粟ヶ岳と守門岳を勘違いされた頃とは別人のごとき成長。(上から目線ではありません)完璧に地図とコンパスを使いこなされてますね!?

そしてこれを実行された暁には次の目標はもしや!!
あの山!?

同行させていただきたいです

ともかく、今回の山行、見上げたものです。
私もスラブ直登の道を追求しましょうか
2013/10/1 20:39
ゲスト
素晴らしい
守門だけ目に入って軽い気持ちでレコ見始めたら・・。ん?見た事もないところばかり。

と思ったら吉が平からですか。テント背負って。。

すごい。えらい。

でも、ケガ危なかったですね。軽症で良かった。
バリルートも良くやりますね。とても真似できない
2013/10/1 22:21
おや?
 きのこのお勉強されました?
 名前が書いてあるぞ〜 と今日のビックリその1

 今日もチリトマだね〜と平和な気持ちで見ていたら、突然山ごはん!パスタ作ったのぉ〜? がビックリその2

 滑落!? ビックリその3でした
 お怪我大丈夫でしたか?

 ふふふ・・今回はベスト苔じゃなくて「苔椅子」でしたか
                 でわでわ
2013/10/1 23:49
DSAさん
こんにちは♪

本ルート、楽しみながら歩けましたよ!
最初、大池への道標が出てきた時には吉ヶ平ルートへ復帰するためにバリろうかと思いました(笑
もちろんそんな勇気も時間もなかったんですが・・( ̄Д ̄;)

DSAさん、成長なんてとんでもありません
山頂で山座同定する時なんて歩いている時よりも必死です!!(ノ゚ο゚)ノ
白根も烏帽子も敗退、そして憧れの光明ではガス(笑!!
ですんで川内の山並みをじっ〜くり眺める機会も少なく漸く今回は広域図を広げてフムフム出来ましたよ

バリではほぼ直進に近かったのでルーファイも位置推定の必要もあまりなく。。。
が!高巻きの最中のメンタルの維持が一番キツかったですね(大汗
下ったら引き返すのに難儀な沢・急登、敗退したら入塩川から車への舗装路が待ってました(  Д )゚゚
そして、DSAさんが光明にしっかりしたロープをお持ち頂いた意味がよーく判りましたよ!

もしかしたらこの山行も例の頂への歩荷トレであったような気がします。
ですがアレを登り切ってしまうとワタシの中の川内山塊ロス症状が出そうですし(笑
それと今後は上からでもガッツリお声掛けくださいね!(文なげーよ!とか
DSAさんに出会わなければ今回のようなルートを取ることはなかったと思います、はい(*・∀・)b
2013/10/2 12:10
アルピさん
こんにちは♪

アルピさんのレコ拝見して
「守門って愛されてる山なんだな !」と教えて頂いたので中津又からの稜線が見えた時には喜びひとしおでした( ´_ゝ`)
ワタシにとってこれから向かう稜線があれほど綺麗に見えたのは西穂とこの守門だけです!
守門ダケです(謎

単に吉ヶ平からの取り付きが近かったこともありますが、某市観光課の方のプッシュが凄かったんですよね
「白根山で周回ルート探すより頑張って開削した守門へ行ってください!」と(笑
で、折角なのでテント泊も絡めちゃいましたね。

登山道からのバリルートなんで最悪は途中撤退も考えていました。
ピストンでは無いのでピンクテープを使わないのも少々不安でしたが(汗
十分に注意しまして万が一の無いように歩きたいと思います!ヾ(´∀`*)
2013/10/2 12:26
アルガさん
こんにちは♪
み・三つもご馳走さまです(*´∇`*)ノ

その1
なんか気になり過ぎるピノコが出てきたので根気強く調べましたよー(笑!
「白い・ゼリー状・木に生息」→モリアオガエルの産卵www
「黄色・イソギンチャク・木に生息」→クマノミwww
時間を要しました( ´_ゝ`)

その2
ようやく外で作れましたよー(嬉!
念のため?にサラスパの1分と4分を持って行ったんですが調理時間と食べ応えを比較すると甲乙付け難いですねぇ。
いずれにせよ外でのごはんは美味しいですね、少しずつ幅を広げて行きます!!

その3
スコンと落ちましたね、デザイアです(明菜ちゃん(古
落ちてる間は結構長い時間に感じるものです( ̄Д ̄;)
(ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーの時間が
ソコまでが嘘のように順調過ぎましたので、気が抜けていた感もあります。
そしてこの時初めて背負った荷物の重さに気付きましたよ、飛べませんでした!
また次の山行に向けて回復中でございます!
お心遣いに感謝です!

苔椅子(笑
ふかふかで座りやすそうでしたがモチロン控えましたヾ(´∀`*)
そこ拾ってもらえるのはアルガさんだけです
2013/10/2 12:55
守門岳
こんばんは。

明後日5日、雨が降らなかったら守門岳に登ろうと思っていた所、pusukeさんの守門岳のレコがあったので見に来てみました。

大岳山頂の分岐には「中津又岳、入塩川」⇒と書かれた手書き道標があり、その先には細い下りの登山道が見えていて、この先ってどんな道だろうといつも思っていましたが、この先はこうなっていたんですね。

pusukeさんが通ったルートの地形図を見ると、登りは網張山経由の尾根登りですが帰りは826mピーク付近からアバラシ沢に向かって急降下のバリルート、かなり危険だったのでは、またそこからもし沢下りしていたらたぶん滝の絶壁となり降りれなくなり引き返す結果(引き返せなければ遭難)になっていたのではと思います。(私も沢では何回かかなり痛い目にあっています)

とにかく、ご無事でなによりでした。

これから益々厳しいコースにも挑んで行かれるかと思いますが気を付けて山登り楽しんでください。


よけいな心配事ばかり書いてすみません、病気になってみて、体を大事に健康に、そして危険な所にはなるべく行かず怪我しないようにと心配性になってしまったもんで。
2013/10/3 20:59
おぅ守門岳
こんにちは
9月22日にトレランスクールの講習会で守門岳行ってきましたよ〜。
保久礼から階段をずーーーっと登り2時間かけて守門岳山頂に。みんなの速さについて行くのが必死で登ったのでそんなに景色を見られず、時々休憩の際景色を眺めたがガスっていて何も見えず。
下山は怖かったです。あちらこちらで転倒。ここは大丈夫だと思ってもなぜか滑る足場だったりで、3日間はものすごい筋肉痛でした。腿がパンパン。グングン走って下山は私には無理でした。
今度の日曜日は八海山のトレランスクールです。
登れるかチョー心配でーす。
2013/10/4 10:51
lizhijpさんへ
おはようございます♪
お元気そうで何よりです、回復は順調そうで安心しております!

お返事遅くなってしまいました(ノω・、)
今頃は笑顔で守門に向かって居られるでしょうか!?

入塩川ルートは大岳から中津又まではかなり歩かれている感じがしましたがそれ以降の三条・長岡方面は結構荒れていましたね。中津又から守門方面の快適山行ぶりと1度に2度オイシイコースでした

lizhiさんの仰る通りです。
地形図でかなり急峻なコースに見えたのですが木々が密になっていたので掴まりながら下りられると判断しました
沢下りはご法度と思いながらかなり遠くの尾根を巻くことをせずに結果下りられたのは運による処が大きいですよね。
帰宅しましてネットを調べましたらアバラシ沢を遡行した記録は見つからず残雪の雪渓を渡っただけでした。まさにあのまま沢を下ったら滝で詰んだ状態でしたよね

藪漕ぎが無謀なチャレンジにならないよう気をつけて踏み入りたいと思います。
かなーり経験不足ですので体験談を含めて色々教えてください!!!

lizhiさんのレコ、楽しみにしていますよ(*・∀・)b
2013/10/5 9:44
ゆっちまさんへ
こんにちは!
お久しぶりーふしています( ´_ゝ`)

またもやゆっちまさんとニアミス(笑?
それも守門ってかなりコアな山域で 嬉しいです!
と、申しますかワタシ守門行く前にゆっちまさんブログを確認してから出発すべきでしたね(ノω・、)

それよりも山頂まで2時間ってかなりのアスリート級では ??
五泉が楽しみでなりません(笑
ワタシはすっかりランの体力が落ちまして下半身が山用になっているようです。
3KMほど走ってゼイゼイ言ってます( ̄Д ̄;)

そして八海山でトレランスクーーールって!
かなり裏山らしい(羨)じゃないですか
登山もランも一挙に楽しめるなんて・・・やはり進化したゆっちまさんの五泉での走りと仮装が気になって止みません(笑
2013/10/5 10:02
pusukeさん!
今回のレコ凄いっす
私の中では成長どころか出会ったころを思い出すと
全くの別人!!
以前のメールで『テント泊したのか?』との問いにガン
無視された理由がこのレコ見てわかりました
次回、一緒に山行させて頂くのが怖いぐらいです...
自分はマイペースで低山をちょこちょこ登っておきますので次回の山行もお手柔らかにお願いします

怪我・遭難等に気を付けて楽しんでください。
次回のレコも楽しみにしております
2013/10/5 10:20
ankaちゃんへ
ちょおーーーーーーーーーっと(  Д )゚゚!!!

ガン無視なんて聞き捨てならない、なう( ´_ゝ`)
じゃないですか?(笑

いつも超こまめにレコにいらっしゃってくれるので(笑
今回の守門レコを見た上でのコメと思ったんですよ!?
実は流し読みしてたでしょー
もう、泣いちゃうぞっ!(謎(怖

テント泊はキャンプ場で何度かやってたんですが
登山と相まってというのはここ1年ですわね( ´_ゝ`)
だってほら、2人で新潟の角田浜でBBQ&テント泊したでしょ!
俺はシュラフのダニで蕁麻疹出たじゃないかー!(悲報
あの時の焼きソバ、美味しかったよね?
それにしても男2人で砂浜キャンプってねぇ

ワタシも基本は低山ばっかりですよ。
これからは特にそうなると思います
・・・と言うかankaちゃんの周囲はそれほど高い山ないものね。
低い山でも素敵な山はたくさんあるしさ、リアルアンカちゃんと一緒に登ってはどうでしょう?
「ポメシバのラムちん」のようにわんこと一緒に登るのも悪くないよ
そしたらペットホテル代も浮くし!ね!ね!(しつこく( ´_ゝ`)
2013/10/5 17:59
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