雙ヶ岡・衣笠山・桃山・吉兆山・沢山から高雄を経て大覚寺へ
- GPS
- 07:46
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 996m
- 下り
- 963m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
「大覚寺」から、京都市バス91系統(四条烏丸行) |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はなく、山道は概ね歩きやすい 嵯峨天皇陵から大覚寺方面への下りは踏み面の長い砂利階段が続く |
その他周辺情報 | 原谷のバス停に自動販売機あり 沢の池には自動販売機なし 菖蒲谷池には自動販売機、トイレあり 大覚寺バス停のトイレは改修されて立派になってます |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
---|
感想
京都市内から雙ヶ岡の北側に3つ並んだピークがよく見える。
東から西の順に桃山・吉兆山・沢山という。
3年ほど前は西から東に辿って鷹峯に抜けたので、今回は原谷から桃山へ上がって、東から西へ。せっかくなので、雙ヶ岡と衣笠山と龍安寺周辺の宮内庁管轄の諸々も。
沢の池までは、まったく人に出会わなかったのに、ここで多数の行楽の人々と出会う。帰って夕刊を見ると、どこもかしこも人出が増えているとあった。沢の池で食事をと思っていたが、池に手を浸しただけで、そそくさと仏栗峠を経て高雄まで。
高雄からは東海自然歩道を経て清滝を目指す選択もあったが、時間的に余裕があったので、大覚寺へ抜けるルートを選択。途中の菖蒲谷池でも、多数の行楽の人々。我々の場違い感が半端なくゲンナリしていたが、最後は嵯峨天皇陵の近くから愛宕三山が目の前にドーンと見え、天皇陵からの下りでは景観もよくて、気分よく締めることとなりました。
沢山の山頂が近づく頃、スッと京都市街地の展望が開けた。この
アングルは初めてだ。
晴れた日の午後、帰途の田んぼ道。北の空の下で横並びになった
3つの山をいつも眺めていた。西の愛宕山、東の比叡山と、もっ
と高いところから京都盆地を見渡す機会は何度もあったが、この
3つの山は特別。
桂川の向こうに、憧憬の念を抱えてこちらを見上げる「いつもの
自分」を探してみた。時間軸をずらせばきっと対峙できるはず。
雙ヶ岡もまた、これまで何度もその名を口にしたり離れたところ
から眺めていた身近な地名だ。けれども実際に訪れたのは初めて。
自分自身で直接この地に立っているという実感。同時に、いまま
で自分は紗幕の外側を生きてきたのではないかと思う。
雙ヶ岡は標高こそ高くはないが、山上ヶ峰から嵐山、松尾山まで
と、さらにその奥で天王山まで連なる山々を一望できる。西山連
峰を、まさに別の側面から見るかたちである。
お彼岸だからというわけでもないが、雙ヶ岡を北側に抜けた後、
龍安寺界隈のいくつもの御陵に手を合わせた。万世一系とはいえ
歴代天皇は「先祖代々の墓」に集約されない。
御陵を巡っていると龍安寺の敷地の広さを思い知らされる。「龍
安寺」と彫られたおびただしい数の石杭に加え、参道の道々で
「立入禁止」の吊り提げ表示が洗濯物のように白くはためいてい
た。
高雄には、パークウェイの下をくぐるトンネルがある。あたかも
異空間への入り口のようになっており、トンネルを抜けてしばら
く沢沿いの道を歩いていると、いきなり公衆トイレの脇に出た。
横断歩道の向こうには「せせらぎガーデン」と書かれたレジャー
施設のゲートが見える。足早に菖蒲谷池に向かえばバーベキュー
の匂い。アヒルの声。池のあちらこちらにカラフルなボートが浮
かんでいる。
異空間とはいったい……。沢沿いの道がそうだったのか、むしろ
このレジャー空間のことなのか?
京見峠まで来れば、嵯峨野の風景。畦道に群生する彼岸花を楽し
みに、嵯峨天皇陵から砂利の階段を三拍子で降りていく。
地に足を着けて歩いた山々よ。またしばし、地に足の着かぬ幽霊
のような日常に戻るとしよう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する