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Yamareco

記録ID: 353317
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無雪期ピークハント/縦走
道北・利尻

天塩岳は燃えているか?

2013年10月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:38
距離
16.9km
登り
1,146m
下り
1,146m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

天塩岳ヒュッテ(7:40)→新道連絡路分岐H832(8:10)→前天塩岳(9:40)→天塩岳(10:35←休憩→11:00)→西天塩岳ヒュッテ(11:25←昼食→12:05)→円山(12:20)→新道連絡路分岐H832(13:50)→天塩岳ヒュッテ(14:15)
天候 晴れ(前天塩・天塩共に山頂付近風強し:気温10℃前後、風速10m/sぐらい)
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道道101号下川愛別線の「天塩岳登山口」標識を曲がってひたすら道なりに真っ直ぐです。途中のポンテシオダムまでは舗装されていて、以降は天塩岳ヒュッテまで未舗装のダート道です。道路の状態はまぁ良いほうで普通車で難なく通れます。

天塩岳ヒュッテはキャンプスペースが併設されていて、駐車場もかなりの台数が停められます。駐車スペースで困ることはないんじゃないでしょうか?
コース状況/
危険箇所等
<コース状態>
登山口から砂防ダム湖を過ぎたあたりで、右に道が折れていますが、少しわかりにくい程度で、その他でルートミスをするようなところはないかと思います。ルート上の分岐には標識も完備されていて一目瞭然です。コース上に笹被り等もなく、よく整備された歩きやすい登山道です。前天塩コースは沢を何度か渡りますが、全部に橋が付けられています。

沢コースと前天塩の分岐近くで、比較的新しいクマの糞らしきものを見た他、風向きによっては時折イヤな匂いが漂ってきます。気配十分なので鳴り物等で警戒です。

<下山後のお楽しみ>
愛別の協和温泉でしょうか。日帰り入浴500円です。今なっては古の趣のある銭湯のような浴場ですが、当時としてはモダンな作りだったのだと思います。一番角にある二人も入れば一杯になりそうな小さな浴槽が源泉かけ流しの温泉で、他は沸かし湯の浴槽です。炭酸泉で良く暖まります。飲むと気の抜けた炭酸飲料みたいな味がします。
天塩岳ヒュッテ。薪ストーブもある立派な山小屋。登山ポストは小屋の1F入口近くに移動していた。
天塩岳ヒュッテ。薪ストーブもある立派な山小屋。登山ポストは小屋の1F入口近くに移動していた。
第一の橋。立派な鉄橋で沢を渡る。
第一の橋。立派な鉄橋で沢を渡る。
砂防ダム湖の水面に写る紅葉も美しい。
砂防ダム湖の水面に写る紅葉も美しい。
渡渉点が多いコースだけど、全てにこのような橋が付いている。板掛けなのでたわむ。大勢で乗らないほうが良さそう。
渡渉点が多いコースだけど、全てにこのような橋が付いている。板掛けなのでたわむ。大勢で乗らないほうが良さそう。
沢を挟んで対岸の紅葉。
登山道左側斜面上方の紅葉も美しい。
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登山道左側斜面上方の紅葉も美しい。
そしてまた橋を渡る。
天塩岳新道ルートと前天塩岳旧道との分岐点。
天塩岳新道ルートと前天塩岳旧道との分岐点。
前天塩岳へのルートはまた橋をいくつか渡る。
前天塩岳へのルートはまた橋をいくつか渡る。
沢コースと前天塩ルートの分岐。このあたりに新しい熊糞がありテンション下がる。
沢コースと前天塩ルートの分岐。このあたりに新しい熊糞がありテンション下がる。
燃えるような紅葉を見て再びテンションアップ。
燃えるような紅葉を見て再びテンションアップ。
対岸は木々が茶畑のようでに並んでいて、それが思い思いに黄色くなっているものだからとにかく素晴らしい。
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対岸は木々が茶畑のようでに並んでいて、それが思い思いに黄色くなっているものだからとにかく素晴らしい。
紅葉仕掛かり中の赤と緑のコントラストがとてもいい。
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紅葉仕掛かり中の赤と緑のコントラストがとてもいい。
黄色がとても鮮やか。
紅葉を楽しみつつ標高を上げて行く。
紅葉を楽しみつつ標高を上げて行く。
標高1370mで紅葉帯終了。高地では強風で全て葉が散ってしまったようだ。
標高1370mで紅葉帯終了。高地では強風で全て葉が散ってしまったようだ。
白骨化したダケカンバの向こう側に対岸の円山方面。このダケカンバの光景も結構好き。
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白骨化したダケカンバの向こう側に対岸の円山方面。このダケカンバの光景も結構好き。
そして標高1380mからはハイマツ帯が始まる。
そして標高1380mからはハイマツ帯が始まる。
標高1400mに立つといよいよ風景が一望できる。黄色く染まった山肌が素晴らしい。
標高1400mに立つといよいよ風景が一望できる。黄色く染まった山肌が素晴らしい。
前天塩トラバース路の分岐。新道が完成した今、ここを歩く人いるのか?
前天塩トラバース路の分岐。新道が完成した今、ここを歩く人いるのか?
ハイマツ帯はほんの少しで終わり。ハイマツ帯の後は小ガレ場が延々と山頂まで続いている。
ハイマツ帯はほんの少しで終わり。ハイマツ帯の後は小ガレ場が延々と山頂まで続いている。
登っても登っても全く山頂が見えてこない。
登っても登っても全く山頂が見えてこない。
ようやくピークの先らしきものが見えてきた。
ようやくピークの先らしきものが見えてきた。
そして前天塩の山頂が見えてくる。
そして前天塩の山頂が見えてくる。
長〜い前天塩岳の山頂標識。強風で寒い。
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長〜い前天塩岳の山頂標識。強風で寒い。
私の見たかった景色。高地のダケカンバが散って少しスケールダウンしたけれども、黄色から白へのグラデーション、そして稜線のハイマツの緑が結構きれいじゃないかと思う。
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私の見たかった景色。高地のダケカンバが散って少しスケールダウンしたけれども、黄色から白へのグラデーション、そして稜線のハイマツの緑が結構きれいじゃないかと思う。
登って来た方向を振り返る。
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登って来た方向を振り返る。
前天塩岳から天塩岳に向かう途中新雪を踏む。
前天塩岳から天塩岳に向かう途中新雪を踏む。
高級感ある白いきれいな石。何でしょうか?
高級感ある白いきれいな石。何でしょうか?
前天塩岳トラバースとの分岐分岐点。
前天塩岳トラバースとの分岐分岐点。
前天塩岳から200mほど標高を下げたコルは笹刈りがきれいになされている。
前天塩岳から200mほど標高を下げたコルは笹刈りがきれいになされている。
コルから前天塩岳を振り返る。
コルから前天塩岳を振り返る。
山頂からの景色の比ではないものの、コルから見る風景も結構良い。
山頂からの景色の比ではないものの、コルから見る風景も結構良い。
そしてハイマツ帯を天塩岳に向けて再び登る。
そしてハイマツ帯を天塩岳に向けて再び登る。
滝上コースとの分岐標識。とてもカラフル。
滝上コースとの分岐標識。とてもカラフル。
その滝上コース。少し荒れ気味。
その滝上コース。少し荒れ気味。
分岐からは一旦平坦になった先に天塩岳のピークがある。
分岐からは一旦平坦になった先に天塩岳のピークがある。
とても広い天塩岳の山頂。また風が強くなるが、前天塩よりは穏やか。
とても広い天塩岳の山頂。また風が強くなるが、前天塩よりは穏やか。
天塩岳の山頂標識。とても立派。
天塩岳の山頂標識。とても立派。
一等三角点「天塩岳」。山頂標識に負けず劣らず立派。
一等三角点「天塩岳」。山頂標識に負けず劣らず立派。
天塩岳から表大雪方面。フレアでうまく写らなかったが、十勝岳連峰まで見えていた。
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天塩岳から表大雪方面。フレアでうまく写らなかったが、十勝岳連峰まで見えていた。
登山口方向の紅葉はきれい。
登山口方向の紅葉はきれい。
西天塩岳ヒュッテを目指す途中、山頂から続く新道ルートを刻んだ稜線の風景。定番。
西天塩岳ヒュッテを目指す途中、山頂から続く新道ルートを刻んだ稜線の風景。定番。
時折、天塩岳を振り返る。
時折、天塩岳を振り返る。
刀祢博遭難の碑。遭難日は1960年10月16日だからもう雪が降っていても不思議じゃない。
刀祢博遭難の碑。遭難日は1960年10月16日だからもう雪が降っていても不思議じゃない。
西天塩岳。山頂付近がガレ場になっていて面白そうな山容。
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西天塩岳。山頂付近がガレ場になっていて面白そうな山容。
西天塩岳ヒュッテ着。
小屋の中。とりあえずお湯を沸かしてカップめんを調理。
小屋の中。とりあえずお湯を沸かしてカップめんを調理。
正面の前天塩岳を見ながら食事を頂く。
正面の前天塩岳を見ながら食事を頂く。
円山の全貌。殆ど平ら。
円山山頂。山頂標識は元々はポールしか立っていませんでしたが、撮影のために転がっていた標識を載せています。
円山山頂。山頂標識は元々はポールしか立っていませんでしたが、撮影のために転がっていた標識を載せています。
円山のガレ場。ペンキがこれでもかとわかりやすい。
円山のガレ場。ペンキがこれでもかとわかりやすい。
標高1200m周囲のポコポコした紅葉がきれい。
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標高1200m周囲のポコポコした紅葉がきれい。
新道西側の紅葉。
円山を振り返ります。文字どおり円い稜線。
円山を振り返ります。文字どおり円い稜線。
前天塩岳の辛い登りが良くわかる角度を最大望遠で...ダケカンバ帯を抜けると少しだけハイマツ帯を通り、後は延々山頂までガレ場なのがよくわかる。
前天塩岳の辛い登りが良くわかる角度を最大望遠で...ダケカンバ帯を抜けると少しだけハイマツ帯を通り、後は延々山頂までガレ場なのがよくわかる。
葉の落ちたダケカンバの向こうに紅葉する木々。
葉の落ちたダケカンバの向こうに紅葉する木々。
標高1200m近くの丘を望遠で。背景の山も美しい。
標高1200m近くの丘を望遠で。背景の山も美しい。
ダケカンバと丘。下山していくと角度が変わって、同じ場所を撮っても背景がどんどん変わっていく。
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ダケカンバと丘。下山していくと角度が変わって、同じ場所を撮っても背景がどんどん変わっていく。
紅葉の向こうに標高1200m近くの丘。ここがベストプレースかも。
紅葉の向こうに標高1200m近くの丘。ここがベストプレースかも。
樹林帯に入ると色鮮やかな紅葉パラダイス。
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樹林帯に入ると色鮮やかな紅葉パラダイス。
熊笹の緑と空の青が入って何だか虹のように層状に見える光景。ナナカマドが絶妙な位置で赤を足してくれていて見事。
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熊笹の緑と空の青が入って何だか虹のように層状に見える光景。ナナカマドが絶妙な位置で赤を足してくれていて見事。
前の写真では脇役だったナナカマちゃんが主役の一枚。
前の写真では脇役だったナナカマちゃんが主役の一枚。
そのナナカマちゃんの紅葉と実をセットで...。
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そのナナカマちゃんの紅葉と実をセットで...。
黄色く色付く新道分岐点。左に行くと新道登山口へ、右に行くと天塩岳ヒュッテに戻れる。
黄色く色付く新道分岐点。左に行くと新道登山口へ、右に行くと天塩岳ヒュッテに戻れる。
この鮮やかすぎる黄色とか何だろう...このルートはヤバい。見入ってしまって全然進まない。
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この鮮やかすぎる黄色とか何だろう...このルートはヤバい。見入ってしまって全然進まない。
木々の隙間から見える対岸の紅葉も綺麗。
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木々の隙間から見える対岸の紅葉も綺麗。
何気なく赤いナナカマドを撮ったのだけど、背景に緑や黄色が含まれて素晴らしい。もう、とにかくどこを切り取っても画になる感じ。
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何気なく赤いナナカマドを撮ったのだけど、背景に緑や黄色が含まれて素晴らしい。もう、とにかくどこを切り取っても画になる感じ。
大木に生える味わい深い苔。雪渓が産み出すフカフカな新鮮な苔も良いけれども、歴史の重み感じる苔も良いものです。
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大木に生える味わい深い苔。雪渓が産み出すフカフカな新鮮な苔も良いけれども、歴史の重み感じる苔も良いものです。
黄葉を超広角で...被写体の立体感をお楽しみ下さい。
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黄葉を超広角で...被写体の立体感をお楽しみ下さい。
そして紅葉と言えば沢でしょ!
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そして紅葉と言えば沢でしょ!
行きと同様、下山時も紅葉を見上げて歩く。行きよりも素晴らしい感じ。
行きと同様、下山時も紅葉を見上げて歩く。行きよりも素晴らしい感じ。
登山口着。駐車場広いです。道路の右側が芝生になっているのでキャンプサイトっぽい。
登山口着。駐車場広いです。道路の右側が芝生になっているのでキャンプサイトっぽい。
協和温泉。男湯は右奥の小さい浴槽が温泉です。
by  XF1, FUJIFILM
協和温泉。男湯は右奥の小さい浴槽が温泉です。
帰りの車中にて、燃え上がる空。明日も晴れる?
by  XF1, FUJIFILM
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帰りの車中にて、燃え上がる空。明日も晴れる?

感想

本日は久々の天塩岳に...2007年10月6日に西天塩岳ヒュッテ泊で一度訪れたきりで、そのときの前天塩岳から見た稜線の紅葉が信じられないぐらいきれいで、もう一度紅葉の季節に登ってみたいと思っていました。そんなおり先週登ったkanokenさんの記録では、まだそんなに紅葉していないようだったので、今週末あたりがピークかもと思い、少々辛かったですが朝4時起きで出発しました。

林道に入った段階でものすごく紅葉しはじめ、「いいじゃん!」を連発して、登山口に到着。前天塩コースの途中で熊糞を発見してテンション下がりましたが、以降の見事な景色に再びヒートアップして、下りてくる頃には燃えつきました〜。先週に引続き完全燃焼の山行だったと思います。

山頂付近は風が強くて薄く新雪もあり、まさか天塩岳で今年初めての新雪を踏むとは思いませんでしたが、コースもよく整備されているし、単独峰と違って稜線が色んな方向に伸びていて眺めも素晴らしいですし、その稜線が一望できる前天塩岳が一番好きです。

山行の内容はブログにもアップしています。

http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/diary.cgi

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