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Yamareco

記録ID: 354545
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アルパインクライミング
剱・立山

剣岳本峰南壁A1

2013年09月21日(土) [日帰り]
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yamaboke その他2人
GPS
--:--
距離
6.1km
登り
1,050m
下り
532m

コースタイム

9月20日 11:15信濃大町発ー13:35室堂発−17:00剣沢着
9月21日4:20剣沢発ー7:30平蔵のコルー7:45 A1取り付きー10:55〜11:55剣岳山頂ー15:00剣沢帰着
9月22日 剣沢滞在(留守番)
9月23日 7:40 剣沢発ー10:35〜40室堂ー12:10扇沢着ー車で帰京
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
予約できる山小屋

感想

剣岳南壁は立山から見た剱岳の正面バットレスで、東からA1からA4まで4つの岩稜を持つ。一番西がA4で、カニの縦バイ、一般コースと一部重なる。登攀対象になるのはA1とA2で、明るく眺めが良く、初心者向け。アプローチは平蔵谷をつめるか、別山尾根の平蔵のコルから下降する。A1(2級3+、300m、2時間)、A2(2級3、230m、1時間)。A2が一般に登られている。A1は一番長い。9月20日、7時過ぎに東京の自宅を出て、黒4ルートで17時剣沢着。残照で、陰影を濃くした剣をながめる。管理事務所で、文科省の剣沢登山研修所(夏山前進基地)に宿泊。同行するT ガイドに、クライミングシューズを履くかどうか尋ねたが、不要とのことで、持っていかないことにした。21:20、就寝。21日、3:30、起床。4:20、ヘッデンつけて出発。剣山荘で夜が明けてくる。朝焼けの中に後立、鹿島槍のシルエットが浮かび上がる。7:30、平蔵のコル。ここからA1の取り付きまでのトラバースがガラガラの急斜面。雪渓は取りつきのそばに少し残っているだけだった。A1は中間部のピナクル(ショルダー)まで左右の2ルートあるが、通常は左から、ということで、今回も左から。思ったほど降りなくて済んだ。ハーケンが沢山打ってある場所があり、ここが取りつきだろうと、Tさんが言う。(ルート図は山ボケ猫作成でいい加減です)。7:45、登攀開始。Tガイドがフェースに取り付く。最初の40mは短く2ピッチに切った。1ピッチ目と2ピッチ目は私がセカンドを行く。スタートする直前にヘルメットを小石が打った。ロープが触れたのだろう。1ピッチ目はチムニー。チムニ―は好きで快調。しかし、ルートはあまり登られていないようで、浮石が多く、気を使う。それと、石がもろく、はがれやすい。Tさんは、セカンドが出発すると到着を待たずに、しばらくたつとラストもスタートするように指示する。8:38、まだ一般登山道が眼の高さだ。さて、3ピッチ目、50mロープをぎりぎりまで伸ばす。ちょっとオーバーハングした所があった。Tさんはまっすぐ登っていったが、ここが3+の核心部か。良いホールドがない。高度感もある。やはりクライミングシューズにしておけばよかったかと、後悔の念も頭をよぎるが、そんなことを言っている場合じゃない。強引に登り越そうとしたら、あらっ、ずりっと30cm位滑ってしまった。これは真面目にとりかからんと、あかん。ルートを探ってあれこれしていると、キクちゃんが下から登ってきた。キクちゃんも、ワーワーと言っていたが、それでもナントかまっすぐに登って行き、取り残されてしまった。どうも、ルートはハングの右にあるような気がする。ハーケンもそっちにあったように思う。右に巻ければ、その上は難しくなさそうで、Tさんのルートに戻れそうにみえた。無理をして、また、ずりっとするよりは、右を巻くことを決断する。その読みは当たって、なんとか難所をスルーできた。なお、小屋からこのルートが良く見えて、委員長が双眼鏡で楽しんでいたらしい。私は“10分間動かなかった”そうだ。この先は特に難しい場所はなかった。5ピッチ目で私がラストで登っていると、ルート真ん中に子供の頭位のサイズの浮石があった。ちょっと迷ったが、本日このルートに取りついているのは私たちだけだったので、払ったら落ちて行った。この落石はかなり派手で、一般道を歩いていた人が気が付いたと言っていた。10時を過ぎてからの先の3ピッチは傾斜が緩んで高度感もなくなった。山頂も見えてきた。10:26、緊張感が緩んで、写真の撮りっこなどをしてしまう。最後の8ピッチ目はコンテで登った。10:55、山頂に出た!素直に山頂にポッと出られるのは気分がよい。2,30人の登山者でにぎわっている。素晴らしい天気で、滅多にない展望だ。乗鞍、御嶽が良く見える。立山、後立山の山々はもちろん、妙高、火打、高妻など頸城の山、八ヶ岳、志賀なども峰々が同定された。</font><font size="4">11:55、山頂を出発。一服剣で最後の展望を楽しんで、15:00、帰着。翌日は、本来の責務をまっとうするようにということか、小屋番にとどめ置かれた。剣岳の絶景をほしいままにしながら、ドラム缶でゴミを燃やしていた。昨日より雲が多い。時々、A2に取りついたメンバーの動きを双眼鏡で眺めた。三の窓で日数が経過している遭難者が発見されたとのことで、ヘリが低く行きかい、一時、剣沢のヘリポートに安置されていた。最終日ということで、宴会は盛り上がり、私が退散した後も剣の夜影を眺めながら酒を飲んでいた人々がいたらしい最終日23日の朝食はパエ―リャだった。7:40、出発。管理事務所に挨拶をする。7:40、剣御前小屋。9:45〜10:00、雷鳥沢。わずか2日で紅葉が進んでいるのに驚いた。10:35、室堂。10:40、出発。12:10、扇沢。委員長の車に4名で乗って、上原の湯に入って帰京した。
なお、詳しい記録は山ボケ猫のブログで見れます。
http://plaza.rakuten.co.jp/yamabokesya/diary/201309210000/

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