秋山で一泊・那須岳ハイク&鹿の湯
- GPS
- 21:59
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 879m
- 下り
- 862m
コースタイム
【day2】0705避難小屋-0720峰の茶屋跡避難小屋0750-0830山麓駅0855=0915那須湯本1020=1055黒磯1109=1159宇都宮
天候 | day1 晴れのち曇りのち雨 day2 霧雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
※JR秋の乗り放題パス(3日間7500円)と那須高原フリーパス(2日間2500円)を活用しました |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況 小学生からお年寄りまで観光客が押し寄せる茶臼岳、整備は十分されています。 ただし火山なので、ガレ場の下りは本当は年寄りには杖がないと厳しい? ■水場 姥が平から三斗小屋に向かう樹林帯に沢があり、地図には書いてありませんがいかにも飲んでくださいと言わんばかりのパイプが出ていました。かえって延命水よりも雰囲気よかったです。 ■温泉 那須七湯ということで、帰りの温泉はよりどりみどりですが、初めて来たのでやはり那須湯本の鹿の湯に行ってきました。浸かるだけなら400円、お部屋を借りると2000円みたいです。朝8時からですが、観光客だけでなくマイ桶持ったご近所さんがしっかり通ってくる、本物の共同温泉です。総木造の非常に雰囲気のあるつくりで、温度別に5つの浴槽があり、お湯は酸性硫黄みょうばん泉、草津にも玉川温泉にもひけをとらないすばらしい泉質。東北に来たって感じです。 ■飲食店 温泉の後はまだ昼まで時間があったので宇都宮まで出て、餃子&ビールでおなかいっぱいにして帰りました。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
時計
ガイド地図
携帯電話
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
ウェットティッシュ
タオル
ダウンベスト
GORETEXジャケット
フリース
ゲイター
手袋
ジップロック
防水インナーバッグ
替え衣類
洗面道具
シュラフ
エアマット
サンダル
コップ
食器
カトラリー
リップクリーム
日焼け止め
非常食
|
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共同装備 |
コンロ
ガスカートリッジ
ターナー
コッヘル(鍋)
ローソク
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
プラティパス
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感想
JRのポスターでお馴染みの紅葉期の那須岳。あまりにもベタな観光地と思って避けて来たが、同様に思っていた奥日光が去年行ってみたら思いのほか素晴らしく良かったので、先入観は捨てて行ってみることに。
というのも、タイミング良くJRが秋の乗り放題パスというのを出していて、山登りの行き帰りに使うなら10/5-20までの期間限定&特急が使えないという条件から鑑みて、横浜からだと日帰りではちょいと遠すぎるぐらいの距離の那須が損益分岐点にピッタリ。避難小屋あるから泊まれるし、しかも火山だから近くにいい温泉いっぱいあるし、宇都宮でギョーザも食べれるし、悪天候になった場合のプランBにも困らない。ってことで、台風24号をやり過ごして、台風一過の青空のもと出発!
だったんだけど、やはり宇都宮から先は東北だった。。。あんなにピカピカの青空だったのに、黒磯に着く頃には山にどんよりした雲がかかっている。しかも湿度100%で気温が異常に高い。ここのところ台風がもたらす温かく湿った空気のお陰で新潟でフェーン現象による35度の猛暑日になったり都内でも30度を超える夏日が続いたりと変に暑かったんだけど、標高1800mの世界でもちょっと歩くだけで汗がしたたり落ちる。こっちは半袖&ショートパンツで来たのに!
まずは峰の茶屋跡避難小屋まで荷揚げして一息つく。そう、軽装の皆さんに珍しい生き物でも見るかのように驚かれてしまいました。。。テント入ってないんで全部食料なんすけどね。。。ザックをデポしてガスってはいるけど初めてなのでとりあえず茶臼岳のピークを踏んでおくことに。しかし平日というのに、どこもかしこも人だらけでびっくりしました。元気な小学生の遠足集団もいっぱい。ときっどき、風がガスを払うと、カーテンをチラッと開けるように、錦秋の岩肌が姿を見せますが、すぐに隠れてしまいます。うーん残念。北よりの風が吹き下ろすことで悪名高き峰の茶屋跡ですが、本日は風がなくて穏やか。そのまま本日の寝床の那須岳避難小屋がすぐ足元に見えるので、そっちに降りてしまいたくなる気持ちを抑えて、遠回りでハイクを続けます。
無間地獄、牛ヶ首へと続く登山道は茶臼岳の中腹を巻いてゆるやかに降りて行くのでとても歩きやすい。途中黄色くただれたガスの吹き出し口があったり、ゴーッゴーッと地響きのような、自衛隊の演習のようなすごい音がしたり、この山が活火山だということを思い知らせてくれます。右手には姥が平が見えて来て、斜面がツツジ類の赤で染め上げられていて、ハイマツの緑やカンバの黄色とで織りなす錦が素晴らしい。その斜面を牛ヶ首から姥が平へ向かって降りて行くと、だんだんアリ地獄のように勾配がきつくなる。お年寄りのハイカーが「ここから下は行かないんだ、帰り大変だから。ここからの眺めで十分」などとおっしゃているので、私もつられてザックをデポして降りることに。姥が平から見上げると、本来ならJRのポスターでお馴染みの茶臼岳の構図が待っているはずなんだけど、残念ながら頂上はガスに隠れたまま。それでも時折日が射すと、紅葉が輝いてきれいでした。他のハイカーの方が、今年は色がイマイチのまま葉が枯れてるね、なんておっしゃってましたが、まさしく葉が縮れ気味。それでも引きで見れば全体としてはまあまあかな。姥が平、ピクニック用のテーブル&チェアはあるし、よく歩かれて平らに整地されてるし、申し分のないテン場なんだけどなw もう少し歩いてひょうたん池への木道を行く。池の周りの木々の彩りは美しく、本日のハイライトとなりました。さて、稜線に戻って小屋に入るか、と地図を確認すると、稜線に戻らなくてもこのまま小屋に続く道があるじゃん。やーん、ザック上の方に置いて来ちゃったよー。仕方なく取りに戻る途中、雨がぱらっと来た、弱り目に祟り目?しかし登り返しも思ったほどでなく、雨もすぐ止んだので、気を取り直して樹林帯を三斗小屋方面にどんどん下る。あまりに下るし急に全然人と会わなくなるので心配になるが、沼原方面へと分ける辻にご丁寧に地図が張ってあった。分岐からさらにどんどん下ると沢音がして、水場が。地図には書いていないけど、明らかに飲んでくださいとばかりに整備されている。姥が平から1時間弱で三斗小屋への分岐に出て、そこから右に分けて峰の茶屋方面に登り返す。この道は鉱山道でその昔牛を引いて歩いたとのことで、それまでの道よりとても歩きやすかったです。途中の延命水という水場で今晩と明日の行動用の水として3L汲んで、さらに30分弱歩けば小屋に到着。やはり他に利用者なし。なんとなくほっとする。
小屋は簡素な造りですが、2階建てで小さな明かり取りの窓があって、なんとなくハイジの屋根裏部屋みたいで居心地よし。部屋の温度計は4時で20度を指していました。なんなんだこの拍子抜けする温かさは。小屋についてほどなくしてザーザーと大粒の雨が振り出す。うーん、絶妙すぎるタイミング、山の神様ありがとう。夜は頑張って担いで来たたっぷりの肉野菜でひとり白湯鍋。ちょっと量が多すぎたようで、シメのラーメンまで行き着かず翌朝持ち越し。夜になっても気温はそれほど下がらず、夏用シュラフでもいけた、と思えるほどのあたたかさでした。
一晩中雨は降り続き、風は鳴り、朝になって小振りになったけれど気温は相変わらず高くてガスガス。とりあえず峰の茶屋跡まで上がってみてその日の行動を決めることに。上がってみてザックをデポしてしばらく朝日岳方面の縦走路を歩いてみたけれど、何にも見えなくてちっとも面白くない。下から上がって来た人に聞いたら、予報では午前中だけ悪くて午後から回復するとのことだったけど、朝日〜三本槍の稜線は、別の機会に二岐温泉までの縦走として2泊3日でやればいいや、ってことで、さっさと降りて温泉&ギョーザを楽しむことにしました。
那須湯本の温泉は、箱根みたいな感じかな〜、と想像していたら、とんでもない。れっきとした東北の湯治宿の風情ですよ。八幡平や草津にひけをとらない、名湯です。濃い硫黄の香り、とろりとした肌触り、温度管理もすばらしく、41度から46度までの浴槽が合わせて5つ。すべて木造で、まさに私好みの共同浴場。酸性硫黄みょうばん泉とのことで、肌つるつる。でも草津や玉川温泉ほどしみる感じはなかったです。
黒磯から宇都宮に出た所でちょうど昼時。有名なギョーザは、、、手近なみんみんに行ってみたのですが、、、うーん。。。焼き2枚と水1枚とビールでおなかいっぱいにはなりました。色々な店があるんでしょうけど、勉強不足でしたかね。
今回学んだこと:那須は関東ではなく東北!U字工事が何と言おうと東北!でした〜
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