尾瀬・燧ケ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,160m
- 下り
- 1,178m
コースタイム
06:20御池-10:30元湯山荘-11:00見晴キャンプ場-13:15竜宮小屋-15:00見晴キャンプ場
<10/13>
07:20見晴-10:46柴安-11:15俎-12:40熊沢田代-14:16御池駐車場
天候 | 曇り時々晴れ一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
燧ケ岳の登りは見晴新道を使いましたが、土石流の跡があり、巨岩・巨大な倒木がごろごろしていました。ただ、それほど歩きにくくはないです。雨天時は登山を中止してください、と小屋に張ってありました。 下りはともかく泥濘が多いので、どうしても登山靴が泥だらけになります。またかなりの急坂もあり、軽装の登山者もいましたが、雪も降っていましたので、しっかりとした装備が必要でしょう。 |
写真
感想
「燧ケ岳、やらんかね?」とLINEでやなけん。
「うむ。やろう。」とあたし。
こんなに簡単に燧ケ岳登山は決まりました。
燧ケ岳(2,356m)は東北最高峰の高山。高校時代、安達太良や飯豊連峰、朝日や会津駒ヶ岳には登りましたが、燧ケ岳はいまだ未踏。それはやはり、福島県最高峰であるこの山に、何となく恐れを抱いていた高校時代の記憶が、これまで引きずっていたからかも。
当初、日帰りでとも考えましたが、せっかく尾瀬まで行くなら、尾瀬ヶ原散策を設定にゃなるまい、ということで、10月の三連休に決定。ぼっかも引きづり込み、あたしとやなけん、ぼっか三人の男山旅。やなけんは男だけの山行なら、雨降らさないからね。
10月11日、半休もらってパッキング。夜19時半からのKTM夏山報告会に向かいます。
ここでしこたま飲みました。9人で生ビール46杯だって。おそらくそのうちの15杯はあたしが飲んだに違いない。
23時半まで飲んで解散。ここからやなけんの地元・竹ノ塚に移動。金曜夜終電近くの満員電車に、テント泊装備をつめた90Lザックを担いで乗り込むのですから、ほかの乗客にはいい迷惑。
誰かにザックをどんどん叩かれます。
山に行く前にすでに疲労困憊しながら、何とかやなけん・ぼっかと合流。やなけんの運転で東北道に向かいます。
・・・気が付いたら御池の駐車場。爆睡していたようです。
朝方6時、「そろそろ行きましょう」と起こされ、クルマを出た瞬間、猛烈な吐き気が。強烈な二日酔いです。
「天気も今一っぽいから、きょうは燧ケ岳アタックやめて、燧裏林道通って見晴らしまで行って、尾瀬ヶ原散策してテント張って寝ようや。」ともっともらしく提案。
ひとのいいやなけんとぼっかは文句も言わずに承諾してくれました。目では(やれやれ・・・。)とつぶやいてたけど。
06:20御池を出発して燧裏林道へ。この道は、燧ケ岳北側のすそ野をまく形で歩く比較的平坦な道。しばらくは、よく整備された木道を歩きます。朝のうちは天気も良く、紅葉も見ごろを迎え、快適な森林浴が楽しめたはず、です。二日酔いでなければ。
なんせ、昨夜の酒がたっぷり残っており、身体が重くてかないません。なんてことない道なのに、前を行く二人について行くのがやっと。山行前日のお酒は控えましょう。
三条ノ滝への分岐までくると、やなけんとぼっかは滝を見に行くとのことですが、あたしは地図にひかれた等高線を見るなり、「君らだけで行っといでよ。」と全くやる気を見せず、二人と別れてのんびり平坦な道を歩きます。
合流予定の元湯山荘に着くや、コーヒーいれてアンパン食べて、ひと眠り。30分ほどで二人も来たので、見晴に向かって移動。
11時、今日のテント場となる見晴キャンプ場に到着。
テント張って昼飯食べたら、猛烈な睡魔が。1時間ほど昼寝します。時折陽も差し、寒くもなく暑くもなく、とっても気持ちいいひと時を過ごします。
13時少し前に、尾瀬ケ原散策に出発。
本州最大の湿原隊とあって、さすがに広く、黄金色の湿原は、それはそれは美しい。
頭の中では(ラン、ランララランランラン)(その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし)と、
「風の谷のナウシカ」の場面が浮かびます。
パチリパチリと写真を撮りながら散策すること2時間。きれいはきれいなんですが、だんだん飽きてきます。雨もパラパラ降ってきたので、「もうこのあたりで引き返そうや!」とテント場に戻ります。
テント場に戻るころには、けっこうな雨が。ビールを飲んで、再びテントで横になります。
うとうとしてると、となりでテント張った高校山岳部と思しき連中の「おい田中!おまえポール折ったろ!」「牛丼のレトルトポーチ持ってる人だれ?」などの会話が聞こえます。最近の高校山岳部は、男女同じテントに寝るのね。
16時半になったので、晩ご飯を作ります。
今日の晩御飯はカレー。「サトウのごはん」を15分茹で、レトルトのカレーをぶっかけ、焼き鳥の缶詰をコッフェルに移してさっと炒めてから、カレーに投入すると、立派でおいしいチキンカレーの出来上がり。
お酒を買ってくることを忘れてしまったので、他にやることもなく、携帯ブックスでダウンロードした書籍を読みながらいつしか眠っておりました。
翌朝起きてみると、昨夜の雨がウソのようにはれ上がり、絶好の登山日和に。いわゆる「やなけんマジック」ですな。
早速朝食を食べ、テントを畳み、パッキングを終えて、7:20見晴キャンプ場を後にして見晴新道へ。
ここは事前の調査でも、台風18号の影響でかなり道が荒れており、コースタイムの1.5倍の時間がかかるとのこと。
最初はブナ林のなだらかな道を進みますが、しばらくすると涸れ沢をたどるルートに出ます。
そこにはたしかに土石流の痕跡と思われる巨石や巨大な倒木がそこかしこに。
道もあまり踏まれておらず、ところどころ崩落した形跡も見られます。
そんなこんなで二時間半も歩くと、ようやく森林限界に達し、木々にはわずかに雪が。昨日の雨は、2000m付近では雪になったようです。振り返ると、昨日歩いた尾瀬ヶ原が一望のもとに望めます。
2100mぐらいですっかり雲の中に入ります。強風と予想以上の寒さのなか、10:46燧ケ岳・柴安登頂。展望全くなく、真っ白なガスの中、写真撮って煙草一本吸って、即下山。おそよ30分後、双耳峰のもう一つ、俎瑤離圈璽を踏み、三角点タッチしたらこれまた即下山。
この時間だと、御池から直接登ってくる登山者と一本道でのすれ違いの回数が増えてきます。中には泥だらけでヒーヒー言いながら登ってくる年輩のツアー客や、夏山のような装備で登ってる山ガールも。
御池への下山路も、なかなかハードでした。岩礫帯は何とか下り、とんでもない泥濘帯で靴は泥だらけになりましたが、一番怖かったのは熊沢田代や広沢田代周辺に設置された木道。
これ、雨や霧で濡れていると、つるつる滑るんです。三人とも平等に一回ずつ滑って転びながら、最後の急坂を降り切り、14:16ようやく御池の駐車場に戻ってきました。やー、疲れた疲れた。
桧枝岐村の「燧の湯」で汗を流し、その近所のソバ屋で名物の「裁ちそば」を食らい、352号線をひたすら東に走り、東北道の渋滞を、またしてもやなけんが眠い目をこすりながら頑張りぬき、24時前新宿到着。
今回もなかなか歩きごたえのある山でした。
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