剱岳早月尾根(初冠雪直後という究極の試練を与えてくれた)


- GPS
- 13:44
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 2,234m
- 下り
- 2,261m
コースタイム
5:15 松尾平
7:00~8:00早月小屋
9:15~10:00 2,614mピーク
13:00~13:30 剱岳山頂
15:00 2,614mピーク
16:00 早月小屋
18:30 松尾平
19:45 馬場島登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
馬場島荘と路肩も含めて50台ぐらいは停めれるでしょうか |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは馬場島荘にあります。 早月尾根は、積雪がなければ、標高差の大きさが大変ですが、それほど危険なところはないと思います。 (危険なところには鎖が付いています) 今回は、初冠雪直後で非常に危険なコンディションでありましたが、通常こんな日には登る人もいないでしょう。 下山後は、馬場島荘に立ち寄り湯もあり、500円です。 ただし、温泉ではありませんので、ご了解を。 |
写真
感想
今回の登山は、本当であれば、勇気ある撤退を必ず選択しなければいけない登山です。
よって行動時間等を含め、参考にするところは何一つないことをご理解していただきたい。
今回の登山は、ここ数日暖かい日が続き、何とか天気もいいだろうと考え、荷物を極力少なくし、小屋でのテント泊ではなく、日帰りで速攻で戻る計画をしました。
早朝発の登山開始予定で、前日に車中泊で馬場島まで入る。
しかし、この時点で雨が降っており、そこそこ寒かったので、2,600m以上で雪になっていたのでしょう。
登山開始時にはそんなことは知らずに気合を入れ登山開始。
早月小屋にたどり着いたところで、小屋の関係者が小屋閉め準備をしながら、(この日が小屋閉めだったらしいです)「これ以上登ってはダメ」と登ってくる人に伝えておりました。
別山尾根は日が当たるので、大丈夫だが、早月尾根は日の当たり始める時間も遅く、一日中日の当たらない尾根の北側に巻く道も多いため、非常に危険です。
ここでどうするか悩みましたが、もう少し剱岳を近くで見たいと思い、2,614mピークぐらいまで行く人も多かったので、自分も右にならえでした。
そこまで行くと、そこそこの積雪。
後日、新聞で知りましたが、初冠雪の日でした。
ここまで同じような行動をしていた2人組の方ともう2人組の方たちと話しをして
その内1人はここで引き返し、残りの自分を含めた4人で共に登ろうということになり、足を踏み出した。
自分以外は軽アイゼン以上の装備(ピッケルはなし)で、自分は徹底してキックステップで登ることにした。
お3方たちにも足場を確保していただきながら登ったため、通常の行動時間の2倍を要した。
有名なカニのハサミがどこだったのか感じる余裕もなく、何とか頂にたどり着く一心で山頂までたどり着いた。
富士山、北岳、穂高、槍、(間ノ岳も多分見えていたと思うが、よく分からなかった)と標高第5位までの山が全て見えた!しかも後立山連峰の白馬や五竜、鹿島槍も目の前、薬師岳や常念岳等本当にたくさんの有名どころが一望できた。
最低限の時間で展望を満喫し、記念撮影後、帰路に着く。
しかし、雪道は、登りより下りの方が危険である。
緊張しっぱなしで、足を一歩づつ踏み出し、何とか2,600mまで下山し、思わずため息が出る。
昼間、気温が上昇し、日の当たらない北側斜面も若干雪が緩んでくれたことも幸いでした。
2人組のNさん、Kさんとはここから別行動を取ることにした。本当にありがとう。
ここまで来れば何とかなるが、油断は禁物である。
早月小屋までも雪があるので、慎重に下る。
結局早月小屋にたどり着くと既に16時である。
が、通常こんな時間の行動自体がありえないが、ここから登山口まで下りる。
名古屋の薬剤師さん(ゴメン、名前忘れてしまった)と最後までご一緒した。
結局、行動時間が約16時間!
非難轟々を承知でこんな危険なレコを残します。
同じ真似は皆さん絶対にしないように。
「試練と憧れ」本当に身に沁みました。
行ける人は、行けるのですね。
私は、麓で、話を聞いただけで、白旗を振りました。
超、夏装備の、夏山気分だったもんで。アセ。。
きっと、アイゼンとピッケルがあっても、登らなかったと思います。
雪が出てくるまで登って引き返すは、ありかも。
ナイスファイトです。
わたしは、今年登頂のチャンスが無かったので羨ましい限りです。
大変綺麗な写真をたくさん見せて頂きました。ありがとうございました。
お疲れ様でした。
私も同じ日2614まで行きましたが、恐いのと私の体力では、けっこうバテていたので諦めました!天気は最高でしたし、うらやましい!無事生還おめでとうございます!
a2yamaさん、terachanさん、tengu-さんお読みいただきありがとうございます。
山頂までの道のりは厳しいものでした。到底一人では無理でしたが、一緒に登っていただいた方達と協力しあって到達できました。
但し、冷静に考えればやはり勇気ある撤退を選択しなければならない状況だったと思います。何もなかったので、このようなレコも書けているのですから。
事前に雪山の装備を準備しておけば、問題なかったのですが、準備不足を痛感致しております。
皆さんの暖かいお言葉が身に沁みます。ありがとうございました。
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