上高地から奥穂高岳を周回
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- GPS
- 28:57
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 1,923m
- 下り
- 1,914m
コースタイム
2日目 穂高岳山荘〜涸沢小屋〜本谷橋〜横尾〜上高地
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
駐車場は1日500円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪がなければそれほど危険な箇所はありませんが、 積雪後は重太郎新道、前穂、吊尾根、山荘直上の急斜面ではスリップ注意。 この時期の積雪は岩の上に薄っすらと雪が乗った状態で、 アイゼンも効かず岩場は滑りやすいので十分に注意。 また融けた雪は気温が下がると凍結するので、 朝のうちはより一層慎重に通過する必要あり。 |
写真
感想
10月の2連休は、紅葉に染まる東北の山を狙っていました。
当初は栗駒山と安達太良山を1日ずつ日帰りで♪
・・・なんて思っていたのですが、13日の東北の山の天気はどうも怪しい。
どうせなら2日間とも晴れる所に行きたけど・・と調べてみると、
槍穂の天気はバッチリ快晴じゃないですか!
・・・がしかし、今住んでいるのは南東北。ここから槍穂は遥か遠いのです。
行きはまだイイとして、帰りの運転を考えると・・・う〜む。
行こうか行くまいかさんざん悩んだ挙句、
今年は一度も穂高に行ってないしここは最後に行っておくか!
と前日に穂高行きを決めました。
10月12日は午前中で仕事を終え、自宅を出発。
6時間半ほどで沢渡バスターミナルに到着。この日は駐車場で車中泊。
10月13日、ターミナルからバスに乗り込みます。
新しいバスターミナルは前とは比べようがないくらい立派。
5時10分のバスに乗り込み上高地入り。
前日の雪で穂高は薄っすらと雪化粧。
雲一つない空に冠雪した吊尾根が朝日を浴びて輝いていました。
秋色の上高地を抜け、穂高・岳沢登山路に入りました。
高度が上がると左手には西穂の稜線が見え心躍ります。
今回は小屋泊まりなのでザックが軽い。
ノンストップで岳沢小屋まで上がりました。
ここでトイレを兼ねて休憩。(トイレが土足OKになってました)
小屋に貼ってあった登山道の情報を見ると、穂高方面は3〜5cmの積雪、全面凍結の文字。
大丈夫か・・・とちょっと不安。
でも空は快晴だし徐々に雪も融けるでしょう、と重太郎新道を行きます。
急な岩場を攀じ登り、梯子を上ってドンドン高度が上がります。
カモシカの立場、岳沢パノラマ、雷鳥広場と過ぎれば、
前方には前穂の岩肌が迫り、振り返ると正面には乗鞍、その背後は御岳、
右に焼岳、左に霞沢岳に挟まれた上高地。
梯子を下り、鎖の架かるスラブ状の岩場を登ると紀美子平に飛び出します。
穂高の険しい岩陵帯が目の前に広がり迫力いっぱい。
ここで多くの登山者が休憩中でした。
ちょっと休憩後、ザックをデポして前穂に寄ってみました。
上部の日陰部分は雪が残り一部は凍結しており気を抜けません。
上りと下りの擦れ違いで渋滞も発生していました。
なんとか25分ほどで前穂の山頂。縦に長い山頂の北端に行ってみます。
やはりここからの景色は素晴らしい。
吊尾根〜奥穂〜ジャンダルム〜西穂と続く険しい稜線。
白出のコルに建つ穂高岳山荘の向こうに涸沢岳。
天を突く槍の穂先。眼下には涸沢カール。
リアルな槍穂がここにあります。
眺望を堪能したら前穂の山頂を後にします。
日陰の凍結部は怖い怖い。慎重に下って紀美子平に戻りました。
ここから吊尾根を渡って奥穂へ向かいます。
何度か歩いた吊尾根ですがここまで快晴だったのは初めて。
景色を楽しみながら進みます。
後半は南陵ノ頭に向けての上り。頭を過ぎれば奥穂の山頂はもうすぐ。
ケルンの立つ山頂が見えてくると、左手には悪魔の城・・ジャンダルム。
真っ黒い岩の塊はいつ見ても迫力あります。
今回は翌日にジャンダルム経由で天狗のコルから岳沢へ下るつもりでしたが、
積雪があったので諦めることにしました。
ロバの耳とかコブ尾根の頭とかの北斜面は雪は融けないでしょうし、
通過する時間帯の早朝は凍結している可能性が高いですし。
奥穂の山頂は大勢の登山者で賑わっていました。
山頂での写真撮影は10人ほどの順番待ちだったので、
そのまま山頂は通過して山荘に向かいます。
正面には涸沢岳、その背後に槍。裏銀座の峰々もクッキリ。
コルに下りる最後の斜面は一部凍結して油断はできません。
ここに薄っすらと雪が付いたらかなり怖いかも。
この日は穂高岳山荘に宿泊。
久しぶりの穂高山荘でしたが、予想よりも空いていて2人で布団1.5枚ほど。
必要十分なスペースは確保できました。
翌朝はヘッデンを点けて夜明け前に山荘を出発。
ザイテングラートを下り涸沢へ下ります。
途中で夜が明け、モルゲンロートに染まる稜線を見ることができました。
混雑する涸沢ヒュッテを避けて涸沢小屋のテラスでお弁当。
穂高岳山荘のホウバ寿司で腹ごしらえしたら、テン場を抜けて横尾を目指します。
最初は順調でしたが途中から大渋滞。もう二度とこの道は通らないと誓いました・・・
前にもそう誓った記憶があるんですけどね。(^^;
本谷橋を過ぎると道は空いてペースを上げて歩けました。
横尾〜徳沢〜明神とほぼノンストップで歩き河童橋に戻ってきました。
見上げると青い空の下に穂高の稜線がクッキリ。
この2日間は最高の山日和でした。
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