白山に行って白山には登らない?! 紅葉の別山


- GPS
- 13:24
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 1,928m
- 下り
- 1,920m
コースタイム
07:00 市ノ瀬 駐車場(830m)
07:17 三ツ谷橋(764m)
07:43 杉峠登山口(800m)
07:50 尾根・境界杭
08:25 別山展望台
09:00 白山展望台
09:36 杉峠直下の水場 -9:50
09:54 杉峠 -10:10(1325m)
11:17 六本檜 -11:32
13:07 JCTピークにあるベンチ -13:20(1918m)
14:00 三ノ峰避難小屋(2095m) 泊
●10/14(月・祝)
07:00 三ノ峰避難小屋(2095m)
07:10 三ノ峰(2128m)
08:00 別山平(2208m)
08:35 (白山)別山 -08:50(2399m)
−少しルートミス−
09:30 御舎利山(2377m)
10:27 チブリ尾根避難小屋 -10:40
11:40 チブリ尾根先端ピーク(1424m)
12:50 猿壁堰堤
13:15 市ノ瀬 駐車場(830m)
天候 | ずっと快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
市ノ瀬の駐車場を起点/終点とした反時計回りの周回コースで、三ノ峰避難小屋での1泊2日となる。頑張れば日帰りで周回することも可能であるが、すがすがしい早朝の稜線を楽しむためには、一泊するのが良い。特に一日目は、あまり登山者と出会うことも少なくて、静かな山行を楽しめる。 ●市ノ瀬 駐車場〜三ツ谷橋〜杉峠登山口 クルマで来た道を、市ノ瀬から15分ほど歩いて戻る(下る)と三ツ谷橋があるので、この橋を渡らないで林道へ左折する。林道は入口でクルマ止めのロープが張られている。少し行くと右手にヘリポートがあり、古いヘリが止まっていたりする。三ツ谷川ぞいの林道を進んで、右岸から左岸に渡る橋を渡ってさらに進むと、西俣への分岐がありこれを左折してすぐ橋を渡り、すぐまた左折して東俣方向へ進む。在住の民家が数件ある。ここから数分で右側に杉峠登山口(三ツ谷登山口と同意)の看板がある。赤布もある。 ●杉峠登山口〜杉峠 登山口から尾根の境界杭まで5,6分の急登となる。途中で登山路が東俣方向に分岐している箇所があるが、写真の赤布に従って直登する。この赤布は少なくとも杉峠までは正しいので信頼できる。その他のピンクのテープなどは、地権者による境界マークなどであり、今回のルート進行という意味では信頼できない。急登は尾根に取り付いてからも続き、標高1200mあたりで緩やかになる。地図の1249mピークは西側に巻く。巻き終った地点に白山展望場所があるので休憩したい。水場は杉峠直下5分ぐらいの場所にある。本日宿泊予定の三ノ峰避難小屋には水場がない(もしくは不安定)なので、ここで充分に確保してボッカする必要がある。杉峠はブッシュに囲まれて展望はない。 ●杉峠〜三ノ峰避難小屋 杉峠から古くからの加越国境を東進する。展望が開けた部分は爽快でダイナミックな展望が望め、急登でもさほど苦にならない(と思う)。モミジ、ダケカンバ、ブナの紅葉が楽しめるが、今回、ナナカマドの葉はすでに散っていて、その赤い実の大攻勢であった。六本檜からは上小池・鳩ヶ湯温泉方面が望める。若主人が急逝されて廃業ということだが、あの雰囲気のある温泉旅館がなくなるのはあまりにも残念すぎる。剣ケ岩(1671m)からジャンクションピークに設置されたベンチ(1918m)にかけての登りは、ボッカの水の重みもあって、急登で少々つらい。しかし展望は素晴らしい。ベンチからナナカマドの中を登っていくと、ほどなく三ノ峰避難小屋に到着する。この小屋にはトイレが2つあり、板の間はつめれば20人ぐらいが就寝できる広さがある。 ●三ノ峰避難小屋〜別山 ここの避難小屋は水場が無いのが最大の難点だ。二ノ峰とのコルにある水場(水呑釈迦堂跡下)は枯れている場合が多い。どうしてもという場合は、すぐ東側のガレ場を15分ほど降りれば水滴はある。例年最後まで雪渓が残っている場所だ。採りに行く場合は充分気を付けて行ってほしい。 このあたりの白山までの稜線を、白山南山稜線と呼ばれているが、本当に爽快な稜線である。とりわけ別山平はゆっくりと寝転びたい場所である。ニッコウキスゲが咲く頃には大群落となる。別山平からホコラのある別山山頂まではゆるやかな稜線を登る。 ●別山〜チブリ尾根避難小屋〜市ノ瀬 駐車場 別山頂上から稜線を15分ほど降りた地点に分岐点がある。一番右が南竜経由で白山方面へ進む道、真ん中が御舎利山へ登る道、そして左の道は行き止まりだ。昔は左の道からチブリ尾根に取り付くことが出来たらしいが、いまは途中から道がなくなって行けない。私の様に間違えた人の踏み跡があるので注意してほしい。チブリ尾根は御舎利山の山頂から降りていく。しばらく急坂が続くが、チブリ尾根避難小屋の手前あたりからなだらかになってくる。ここの避難小屋は2005年10月に改装されてとてもきれいだ。1424mポイントあたりから尾根から外れて北側へ降りていく。猿壁堰堤あたりには細谷川の工事用の舗装林道が新設されていてややこしいが、登山路はこれを斜めに横切る。ここから20分ほどで市ノ瀬 駐車場に着く。 温泉通の方には、市ノ瀬ビジターセンターの向かいにある永井旅館がオススメ。ただ、ここはタイミングが悪いと大変混み合う。ボクのような温泉俗人には、クルマで少し下った場所にある御前荘がよい。炭酸成分が入っているのか少し白濁したアルカリ泉?はとても癒される。そのすぐ先の白峰村落には”総湯”という温泉の銭湯もあるので、こちらの趣も大変良い。 - |
写真
感想
白山に行って白山には登らず、別の山に登ってきた。その名も”(白山)別山”。
10月の体育の日をからめた三連休、土曜日が仕事だったため、日曜日と月曜日で行ってきた。この三連休の白山は例年、紅葉鑑賞で、ものすごい人出、市ノ瀬駐車場はマイカーや大型バスで満杯状態、シャトルバスもすし詰め状態だ。”ネコも杓子も別当出合(白山登山のメイン登山口)”というありさまを嫌って、今回の『白山に行って白山には登らない』コースを計画した。山にまでやってきて登山道がハイカーで渋滞しているのを見るのはコリゴリだもんね!ということで、県道を引き続きあがってくるクルマの列からの奇異な目にさらされながら、三ツ谷に向って降りていく登山者は、感覚的におそらく千人にひとりぐらいの割合であろうか(笑)・・・ボクってそんなに天の邪鬼?と問いかけながら、さりとて”衆愚”にはなりたくないな!と強がりながら歩いていった。
果たして今回のコースは、紅葉の白山を楽しめる本当に静かな山旅コースだった。実際、杉峠まではひとりのハイカーともすれ違わず、杉峠以降の加越国境でも5〜6人程度という、お天気の三連休にしては考えられない様な静けさぶり。コースもよく整備されていて展望もすばらしく、とても快適な一日目だった。三ノ峰避難小屋ではボクを含めて6人が泊まったが、ゆったり、まったりと情報交換しながら過ごす事が出来た。
翌朝の白山南山稜線は眼下に雲海が広がり、得も言われないほどの景色を展開してくれた。とりわけ別山平の素敵な事といったらもう、一日じゅう居たいぐらいだった。ニッコウキスゲが咲く頃はもっとすごいのだろう。別山山頂で地元のハイカーの人にコースを聞かれて説明したら、『このコース良かったでしょう?!他県から来られた人が・・・』とお褒めいただいた。
チブリ尾根も展望のバッチリ効く部分が多いコースで、気持ちがいい。急坂は頂上付近だけで、あとはなだらかで登りやすいジグザグコースだ。ただし、もし登りに使うのなら、結構距離があるので、時間の余裕を持って、じっくりと構えた登りが必要だなと感じた。杉峠ルートに比べれば、さすがにハイカーはいるが、気にならない程度だった。紅葉の三連休以外だと、ここも静かな登山路になるだろう。
いや〜、『白山に行って白山には登らない』コース、エガッタ! また来たい。
白山南山稜線鞍部を越える雲海 (短くてすみません)
http://youtu.be/tFZJU22Xsuw
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コメント
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白山未訪のkanosukeです、こんちは。
さすがクマさん、連休中でも混雑を避けられるシブいルートをご存知ですね。
別山への稜線や、山の雰囲気、紅葉の感じ(ナナカマドの赤い実がやはりすごかった!)が私がこの日歩いてた山と良く似ていてデジャブかと思いました。
ただ避難小屋はこちらのほうが快適そうですね
白山を訪れる時はこちらから行ってみようかな〜。
参考にさせていただきます
カノスケどん、まいど。
白山デビューなら、日柄?を選んで、まずは別当出合(登山口)から白山を堪能してくださいな。 白山には、お花松原という名所があって、高山植物の宝庫になってます。いわゆる、”ハクサン・・・”を冠するたくさんの高山植物が咲く場所ですね。お花松原は紅葉もすごいのですが、この時期、人の混雑もしかりです。
ちょうど友人が、同じく紅葉で有名な雨飾山へ行っていて、大型の観光バスが何台も路駐していたり、登り下りでハシゴを奪い合ったりと、殺伐としたものだったらしいですよ。日本人のモラルを疑いたくなりますよね! 人が過度に混み合っている場所は、ロクなことがありません。
クマ
おはようございます。
白川郷に行ったときに雪山が見えたのですが
未知のエリアだったので、
あれは何山ですか?とドライブインの人に聞いたら
「白山だよ」と教えてもらいました。
あ〜、そんな遠いとこまで来ているのね、と感激でした。
お花の時期に行きたいと思いつつも
遠くてなかなかいけませんね。
白山の回りをぐるり。
槍ヶ岳に行って槍穂に登らないのと同じでしょうか
上田からそんなに遠いですかね?
直線距離では近いけど、実際のアプローチはちょっとありそうですね?安房トンネル、平湯トンネルで高山経由でしょうか。でも、大阪や兵庫からは、ぜんぜん近いと思いますよ
東側から白山へ登るのは、平瀬道というのがあって、ちょうど白川郷の南側にある平瀬温泉から入ります。平瀬道は別当出合の反対側になるので、最盛期でもそんなに混まない一般登山道で、高山植物もたくさん咲きます。”ハクサン”を冠する高山植物は18種あるのですが、それなりの時期に登れば、半分ちかくは見れる登山道ですね!
地道にトレーニングを重ねられているようなので、この平瀬道ぐらいは、そろそろ大丈夫だと思いますよ
クマ
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