地蔵ヶ岳(御座石鉱泉よりピストン)
- GPS
- 10:15
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,726m
- 下り
- 1,726m
コースタイム
天候 | 10/28 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御座石鉱泉に登山ポスト、駐車場、トイレ有り。 ルート上、特に危険箇所なし。 |
写真
感想
台風27,28号のため土曜日の妙高火打山が中止になり代わりに日曜日に南アルプスの地蔵ヶ岳(2760m)に行く事となった。
台風の影響で小雨の降る中、PM1:00都内に集合し3時間半ほどで御座石鉱泉の市営無料駐車場に到着。国道20号線をそれて少し荒れた道を20分くらい走った終点に市営の無料駐車場とトイレがあり、その奥に御座石鉱泉の建物があった。駐車場、トイレとも無料。トイレは御座石鉱泉の方が清掃されているようで清潔。明日は御座石鉱泉からまっすぐ尾根に上がり鳳凰小屋を経由して地蔵ヶ岳まで往復する。標高差を調べると1700mあまり。日帰りにしては、ちょっとボリュームがありそう。
AM3:15起床、AM4:55に真っ暗な中トイレ脇の登山口より登り始める。満天の星空で天気はよさそう。風もなく思ったより寒くない。幸い台風は抜けたようだ。闇の中ヘッドランプをたよりに進む。途中、ご来光をみながら登山口より燕頭山頂まで約1000mほどの登り。道はよく整備されており樹林帯の中、枯れ葉と土の道でやわらかく歩きやすい。急坂が続くが適度に傾斜のゆるい部分があり、息がつけて思ったより登りやすく高度を稼ぎやすい道だった。
途中の旭岳は国土地理院の2万5千分の一には記載がなく、山と高原の地図にのみ名前がある小さな地蔵と祠があるだけの、ピークといえないような山頂。AM7:55燕頭山に到着。こちらは広々とした山頂に笹が広がり冬は幕営適地になりそう。ここから2時間ほど樹林帯の中ゆるい上り坂が鳳凰小屋まで続いた。鳳凰小屋には予定より早くAM9:35に到着。空は抜けるような青空。晩秋の日差しの中、紅葉とダケカンバの白い木肌と青空がミックスして素晴らしい景色。今年の夏、体調を崩して小屋にお世話になったメンバーが小屋の人と再会して無事を報告。
小屋のおじさんは気さくで親切な方だった。話を聞くと今年は4件ほど大きな事故があったとのこと。先日の3連休にもドンドコ沢の滝の展望台で単独行者の滑落事故があり、しばらく誰も気づかず3日目にやっと救出されたとの話だった。
小屋を出て森を抜けると砂地の急坂が稜線まで続く。白い砂と青空とのコントラスが見事。海抜2500m以上の高さにいるのだが、さらに高く抜けるような青空が美しい。稜線に到達すると土地の人が運んだ?であろう地蔵の一群と甲斐駒ヶ岳の雄姿が見えた。そこから5分ほどで地蔵ヶ岳の山頂到着。山頂を示す大きな看板は無く小さなプレートも錆びていて読めない。オベリスクがあるので山頂ははっきりしているのだが。オベリスクの途中まで登ってみると北岳を先頭に白峰三山が見えた。
帰りは山頂より来た道を引き返す。鳳凰小屋を経由して燕頭山まで1時間ほど。道が歩きやすいのでコースタイムより早い。ピークをうまく巻いてアップダウンを少なくした道でルート整備してくださっている地元の人に感謝。(青木鉱泉より登った事のあるメンバーに聞くとドンドコ沢ルートより歩きやすい。との事。)
燕頭山から先は、駐車場までひたすら下り。歩きやすい道だが、自分は途中で膝が痛くなりブレーキがかかってしまった。なんとか1000mを2時間ほどで下り15:10頃駐車場に戻り無事山行終了。
今回は、天気に恵まれ秋の素晴らしい山行になりました。
PS.地蔵ヶ岳の表記は、国土地理院やyahooマップでは「地蔵ヶ岳」ですが、山と高原地図では「地蔵岳」となっており、連絡時にちょっと混乱しました。どちらも正しいのでしょうか?
PS2.自己レスです。地蔵ヶ岳と地蔵岳について検索すると、鳳凰山(鳳凰三山)の呼称について色々調べていらっしゃる方のブログがヒットしました。
それによると鳳凰山の呼称には色々な説があるようです。以下、自分の理解ですが、地元では、お地蔵さん達がおかれている赤抜沢ノ頭を地蔵岳と呼ぶ場合があり、それに対して国土地理院の地図に地蔵ヶ岳と記載されているオベリスクは地蔵仏とされ、岩であり山と認識されていなかった。従って地蔵岳(赤抜沢ノ頭)と地蔵仏(オベリスク)は別物。オベリスクは鳳凰山(=地蔵ヶ岳)ともよび習わされており、よく言われる(Wikipediaにも記載がある)「地蔵岳、観音岳、薬師ヶ岳をまとめて鳳凰山とするのは間違い。」との説があり有力らしいです。
明治43年に陸地測量部が5万分の1地形図「韮崎」の作成にあたり、地元山麓民や山岳会関係者の意見を採用し地蔵岳、観音岳、薬師ヶ岳の三山の総称として鳳凰山を使用してから三山説が有力となり一般にも使われるようになった。との事です。ただし呼称の食い違いは以後、諸説が出て今日まで論争となっているようです。面白い...興味のある方はこちらのブログ http://blog.livedoor.jp/ckazu61711/archives/cat_50054259.html を参照してみてください。(勝手ながらリンクさせていただきました。)
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