薬師岳



- GPS
- 12:37
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,793m
- 下り
- 1,769m
コースタイム
(1) 11/2: 折立登山口5:05-6:01アラレちゃん(標高1700m)6:13-6:50三角点(1870m)6:58-8:15五光岩ベンチ8:40-9:28太郎平-9:51薬師峠テント場10:54-11:56薬師岳山荘-12:36薬師岳12:44-13:46薬師峠テント場
(2) 11/3: テント場6:58-7:17太郎平-7:47五光岩ベンチ8:00-8:45三角点9:24-9:42アラレちゃん9:55-10:25折立
天候 | 2日晴れ後曇り、3日曇り朝の内小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
折立から太郎平まで登山道はほとんど無雪状態、その上薬師岳山荘までも所々雪を踏む程度。薬師峠から上の沢筋では凍結スリップ注意。薬師岳山荘から山頂までは雪道となったが吹き溜まり以外では10-20cm程度。 薬師峠テント場は西側裏手に水場とトイレがあるが、小屋閉鎖に伴いどちらも使用不能。水場の沢まで薬師岳方向に徒歩5分程度。 |
写真
装備
個人装備 |
ピッケル
アイゼン
ストック
冬用衣類一式
サングラス
テルモス
ヘッドランプ
ナイフ
コンパス
地図・GPS
個人用食器
行動食・非常食 2+α
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共同装備 |
ドームテント2-3人用 1 夏用フライ
ガスコンロ 2
スコップ 1
コッヘル 1組
ビール 数は折立で相談
ファーストエイド 1式
共同食 8 夕・朝食各2回*2人分
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感想
Dちゃんが今年は薬師岳に行きたいと言っていたが、Nishidenは夏には何度も行っているので季節を外して行きたいと思い、山小屋が閉まって有峰林道がまだ通れるこの時期にテント担いで行ってみることにした。アルペンルートのライブカメラを参考に、2000m以上では積雪ありと予想したが、実際それよりも雪は少なく、まともな雪道歩きは2700m以上だけだった。どちらかと言えば無雪期ピークハントだろう。
土日月の三連休だが日、月は雨有りで好天は1日目の土曜日だけの予報だった。そこで金曜夜に折立まで入り、土曜早立ちして山頂アタックまで済ませ、日曜はテント場から下りるだけの作戦とした。
土曜の折立の朝は気温-1℃、霜を踏んでヘッドランプで出発。折立から五光岩ベンチまでの3kmで550m登り、太郎平までの後の5kmでは400mと緩くなる。特に1700mまでの最初が一番辛く、真っ暗闇の中辛抱して登り、一息つくべきところに知る人ぞ知るアラレちゃんの看板があって和ませてくれる。去年6月に見た時は大分傷んでいて今にも朽ち果てそうな有様だったが、今は新しいものに取り換えられて元気な姿がよみがえった。これまでも何度か更新されているのかと思い眺めていると、水筒に数字の5があるのが目について、よく見ると5代目と書いてあった。家に帰って去年の写真を見返すと、4代目であったことが確認できた。
もう一頑張りで1870mの三角点、夜もあけて明るくなり、薬師岳山頂が真っ白でまばゆい。この先は緩い散歩道で剱立山、有峰湖、白山等の眺望を楽しんで歩ける。霜柱をザクザク踏んだり、足跡の付いた泥道がカチンカチンだったりするが、道上に雪は殆どない。10月18日に室堂へのバス道から眺めた鍬崎山や大日岳は山頂付近が白かったが、今はそれらも全く雪はない。太郎平直前の木道ではごく部分的に雪を踏むようになって、閉鎖された太郎平小屋前に到着。黒部五郎岳、水晶岳等北アルプス最奥部の山々が綺麗だ。
薬師峠のテント場にも雪は少なく、日陰に僅か残る程度で雪をかき集めて水を作るのは大変だ。小さい建物(昔のトイレ?)の裏手笹薮の中に新しいトイレと水場があるが、水は出ないしトイレも塞がれている。でも登山道沿いの沢が、水音が聞こえる近さにあるので汲みに行けば良い。
テントを張って昼食休憩、さて頂上まで行ってくるかという時に、Dちゃん体調よろしくなくテントで留守番すると言い、Nishiden1人で山頂を目指す。少し上に行けば雪山だろうと思い、ピッケルとアイゼンを持って出かけた。薬師沢源頭の流れのある道は凍結箇所のスリップが怖い。流れがなくなると雪の上と岩の上を交互に歩くようになったが、薬師平の上に出ると木道の上には痕跡程度の雪で、その上の稜線登山道は、南面の為全く雪が無く拍子抜けするくらいだ。
薬師岳山荘が近づくと少しずつ雪の割合が増え、山荘以降はほぼ全面雪上歩きになった。そして風も強くなってフードを被って進むようになった。積雪は一部の吹き溜まり以外は踏んで潜る深さで踝程度で支障なく歩ける。夏道の形がまだ分かるし、稜線通しに上に進むだけなのでトレースが無くても迷わなかったと思うが、ここ2,3日以内のものと思われる一人のトレースが山頂まで続き、概ねそれに従って進んだ。標高2900mの避難小屋後を過ぎると500m先の山頂が見え、稜線のやや西側をトラバース気味に、若干の登り下りで祠のある山頂に到着。登頂の瞬間は頭の上は晴れていて、北薬師とその向こうに剱・立山は良く見えていたが、背後にはガスが近づいていて、5分も経たない内に視界は塞がれてしまった。でも間に合ってよかった。長居をせずに早々に下山しよう。
薬師岳山荘めざして雪面を駆け下りて行くと、5人ほどの人たちが登って来た。少し距離を開けていて3パーティー程と思われた。朝6時の林道ゲートオープンに合わせて登山口に着き、日帰りする人たちでほぼ同時に登って来たのだろう。山頂の晴れ間に間に合わず残念でした。1時間ちょっとでテント場に帰着。
明るい内に夕餉、今日はエバラの「プチッと鍋」の寄せ鍋。1人分ずつのボーションで登山には便利。味の素の鍋キューブも良いよね。生肉、生野菜等担ぎ上げて豪勢、500mlビール4本と日本酒900mlと共に二人で平らげた。仕上げはマルちゃん正麺のうどん。
日曜朝5時起床、昨日の折立より暖かいと思ったら+4℃だった。時々雨がパラパラと降ってくる。作戦通りさっさと下りよう。すっかり明るくなって7時出発。ザックカバーなど雨対策をしっかりしたが、歩き出したら雨は止み、ずっと曇りではあったが折立に着くまでほとんど降らなかった。昨日カチカチだった土の道も今日は足跡がつく。要所要所で休憩し、三角点ベンチではお汁粉とコーヒーを楽しんでのんびりと折立へ、車に戻ってお昼前に下界に戻って来た。
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