甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳
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- GPS
- 28:44
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,541m
- 下り
- 2,513m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 8:24
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 8:50
甲斐駒ヶ岳〜長衛小屋:3時間
長衛小屋〜仙丈ヶ岳:5時間
仙丈ヶ岳〜張衛小屋:2時間10分
天候 | 晴れ時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・チェーンスパイク使用区間【甲斐駒ヶ岳】双児山の北面、駒津峰の北面、【仙丈ヶ岳】全般 ※仙丈ヶ岳頂上手前のトラバースは、チェーンスパイクだとかなり怖い感じでした |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
友人から前週に北岳に登った時の写真を見せてもらい、すっかりの雪山がとても羨ましく、今回は甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に行ってきました。
多くの山小屋が閉まってしまってしまいましたが、ここならまだ北沢峠までバスが走っているので、ほとんどテントを担いて歩かなくても済みます。
また、3年前の年始にこもれび荘に泊まって両山を試みましたが、仙丈ヶ岳は敗退しているのでそのリベンジでもあります。
【1日目】
・自宅より仙流荘に車で向かう。
・仙流荘でバスの往復乗車券を購入。2,740円(荷物含む)。
・平日のバスは始発が8:05。乗客は十数名ほど。
・バスでは運転手さんがいろいろと説明をしてくれる。主に地質の話でとても面白い。車窓の紅葉もとてもきれいで、とても楽しかった。
・テント泊装備の乗客がいるのを見ると、運転手さんは北沢峠の少し先、長衛小屋の手前まで送ってくれた。
・少し下ると長衛小屋。小屋はもう閉まっている。テント場は広い。トイレはきれいで、水場ではたっぷりと水が出ていた。すでに小屋が閉まっているので料金は不要のもよう。前夜泊まったテントが3張ほど。本日設営は他にもう1人。
・テント設営を済まして、余計な荷物を置いて出発。
・北沢峠に戻り、そこから甲斐駒ヶ岳へ向かう。
・しばらくは樹林内の道で展望はなし。雪もほとんどない。
・双児山からの下りはやっぱり雪がついていた。チェーンスパイクを装着。
・駒津峰への上りに入るとほとんど雪がついていないので、チェーンスパイクを外す。
・駒津峰ではちょうど頂上から下りてきた人がいた。雪の状況を聞くと、駒津峰から下るところは雪がついているけれど、その先はほとんど雪がついていないとのこと。
・いくつかのアップダウンしたところでチェーンスパイクを外す。
・頂上への登りは直登コースにした。岩場が続く。何箇所か登りにくい所があった。
・無事、駒ヶ岳頂上に到着。少し雲が多くなり始めているが、素晴らしい展望。しばらく展望を楽しみながらのんびりと過ごす。
・下山は迂回コース。駒津峰手前では、またチェーンスパイクを装着。
・駒津峰まで戻り、今度は仙水峠経由で下る。峠までかなり急な下りが続く。
・16時半頃、仙水峠に到着。休んでいると何か白いものが降ってくる。雪が降る予報ではなかったのですぐに止むかと思ったら、雷が鳴り、雪も強くなっていく。
・巨岩帯から樹林に入る。暗くなってきたのでヘッドランプを使用。仙水小屋を過ぎてからは、雪が積もってきて登山道が分かりづらくなり、何度か不安になる。途中、ロープ場や堰堤もある。
・真っ暗で雪が降り続ける中ひたすら歩くと、遠くに何か光が見えてくる。ほっとする。長衛小屋手前の橋に灯りが一つだけ置かれていた。
・暗くなり、雪も降っていたせいで気もあせり、結構早足で歩いていた。雪が降っていて面倒臭かったので衣類の調整をしていなかったせいで、だいぶ汗をかいてしまった。着替えをして晩飯。
・夜、外をのぞいてみるといつの間にかに雪はやみ、星空が広がっていた。
【2日目】
・5時起床。まだ暗い。夜はダウンを着て冬用の寝袋を使用したが、少し寒かった。テント内はだいぶ結露している。
・お湯を沸かし、コーヒーを飲みながら少しのんびりしていると、少し明るくなってくる。辺りはすっかりと真っ白になっている。
・6時出発。
・道路に出た所に登山口があるが、とりあえず北沢峠に出て、そこから登る。
・樹々の合間から、赤く染まる山肌が見えるが、木が密なためほとんど見えない。
・途中、後ろから人が来たので先に行ってもらう。もう1人テント泊している人も、今日仙丈ヶ岳に登るみたい。
・北沢峠周辺では全く電波が入らなかったが、4合目で休憩している時に確認してみると何本かアンテナが立っている。ずっと不安だったのが、昨晩の雪でバスが運行しているのかということ。もしバスが運休となっても、もう一晩泊まる分の食料はあるのだが、下山予定時刻を過ぎても連絡がない場合は警察に連絡してもらうようになっているので、バスも走らず連絡も取れないとなると、かなり大変なことになってしまう。4合目で連絡が取れることが確認できてほっとした。バス会社に電話してみると、多分大丈夫とのこと。下山時に再度確認し、もし運行していなければここで家族に下山が遅れる旨連絡するつもり。ちなみに4合目ではau回線がつながり、docomo回線はつながらなかった。
・しばらく樹林内の登りが続き、6合目あたりで樹林を抜ける。
・小仙丈へ向かう。
・小仙丈ヶ岳頂上からは絶景が広がる。前日のバスでは日帰り装備の人がほとんどで、北沢峠 始発9:00着、最終16:00発だと駒ヶ岳にも仙丈ヶ岳にも登るのは無理、みなさんさんどこに登るのだろうと疑問に思っていたのだが、すっかりと謎が解けた。小仙丈ヶ岳からは素晴らしい景色、このためだけに来る価値は十分にある。
・私は仙丈ヶ岳に向かって、さらに進む。
・上がっていくと、徐々に雪も少し深くなっていく。一人先行して道を作ってくれているので感謝。追いついて変わりたいが、なかなか追いつかない。
・頂上手前のトラバース。手前で先行者に追いつく。ここまでラッセルをしてもらっていたので、この先は私が。だいたい膝くらいの深さ。雪がサラサラしていて足場がうまく効かない。かなりの急斜面なので落ちると大変。かなり慎重に進む。上を乗っ越せばよかったが、そちらも雪の付き方が中途半端で、易しくはなさそう。アイゼンを装着すればよかったが、そのままチェーンスパイクで行ってしまった。
・無事、頂上に到着。素晴らしい景色。仙丈ヶ岳は27年前に一度登っていて、私にとってとても思い出深い山。その時は南アルプス3000m峰全山を目標に聖岳より縦走し、ここが最後の3000m峰。たどってきた峰々を見ながら感慨にふけった思い出がある。改めて感慨にふけってみる。
・ここまで思ったより時間がかかっている。北沢峠〜仙丈ヶ岳 標準コースタイム4時間の所、4時間40分ほど。だいたいのコースだと休憩込みでも標準コースタイムより余裕があるが、昨日の甲斐駒でもそうだったが、ここでの標準コースタイムはかなり厳しめで、休憩抜きでほぼコースタイムと同じ。15時発のバスは諦め、16時発のバスを目標に、テント場15時着を目指す。
・先程のトラバースが怖いので、少し遠回りで登り返しもあるが仙丈小屋経由のルートで下ることにした。
・下り始めてみてビックリ。子犬を抱っこしながら登ってくる人に会った。地蔵尾根から登ってきたとのこと。
・仙丈小屋から登り返し。結構きつい。
・小仙丈ヶ岳で休憩。また絶景を楽しむ。
・少し下り始めて思う。もしバスが運行していて登って来る人がいるならば、遅くともこの辺りで人とすれ違うはず。誰もいない。電波が入ったのでバス会社に電話してみる。バスはスタッドレスをはいていないので、本日の北沢峠行きは運行していないという。ここまで聞いて一瞬あせる。ただ、下山する人のために下り便のみ普通車で運行しているという。ほっとする。予定では16時発の便、うまくいけば15時の便に乗りたい旨、もう一人下山する人がいることを伝える。
・雪道の下りは雪がクッションになってくれるので、速く歩ける。かなりのスピードで下っていく。
・2合目分岐では長衛小屋方面に向かったが、次の分岐に調子に乗って気づかず、そのまま北沢峠に下ってしまった。
・テント場には14:10に到着。十分に15時の便に間に合う。仙丈ヶ岳から2時間30分、小仙丈ヶ岳から1時間10分だからかなり早い。
・少し休んでテント撤収。思ったより時間がかかり、ぎりぎりの時間になってしまった。
・急いでバス停へ行くとバンが1台止まっている。話を聞いてみると、別のバンが登ってくるので、それに乗って下れるとのこと。つい先程今年のバスの運行は終了と決まったらしい。ぎりぎり最後に登れたことになる。
・雪道は上の方だけで、バンで走っている限りこれで運休にするのはもったいなく感じたが、やっぱりバスが走ることを考えると厳しいと思う。
・乗客は2人だけなので、途中、景色がいい所で車を止めてくれた。外に出て写真を撮る。紅葉がとてもきれい。
・無事、仙流荘に到着。運行終了の貼り紙が出ていた。
・運転手さんから鹿嶺高原の展望台が素晴らしいと教えてもらう。車で向かう。途中の紅葉がとてもきれい。
・30分ほどで展望台に到着。日の入りには間に合わなかったが、仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳が赤く染まっている。
・高遠のさくらの湯。500円-割引券50円。すべすべの美人の湯系で、とても気持ちがよかった。
まさかの積雪に驚かされましたが、たっぷりと雪山気分を味わうことができました。日中は天気にも恵まれ、展望も素晴らしかったです。これでバスが運行終了になってしまい、ぎりぎり最後の最後に間に合うことができ、とても運がよかったです。
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