【大谷山・大御影山】名残りの紅葉求めて🍁ウリさんビッグ・フライ⁉️


- GPS
- 06:41
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,374m
- 下り
- 1,366m
コースタイム
- 山行
- 5:53
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 6:51
天候 | 晴れ ときどき 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
終始、歩き易く明瞭な登山道です 目印や道標も随所にあります |
写真
感想
注)長いだけの駄文。読むほどのものではありません。
赤線繋ぎにあまり関心が無いとはいえ、高島トレイルの全ルート踏破までは結果的にあと僅かになっている。残り2区間のみ。
ひとつは始発点の愛発越〜黒河峠。これはいつでも行けるだろうと思いながら最終まで訪れる機会がなかった。
もう一箇所が問題だ。大谷山のすぐ南西の白石平とも呼ばれるマキノ石庭分岐と、ビラテスト今津から大御影山へ向かう途中の近江坂分岐、この間を日帰りルートで繋ぐには中々難しいとされている。
いろいろルートを考えてはみたが、マキノの石庭からシンプルに往復するのが手っ取り早い。抜土へと一旦下って登り返す、これを逆に帰路でもやらなければならないのが辛いところだが、まぁせっかくだから大御影山までのピストンを頑張ってみよう。
石庭の登山口は初めて訪れるが、マキノのメタセコイヤ並木の途中の一番観光客で賑わう商業施設から西へ入って行った先の集落の奥であった。登山口のすぐ横に車を4台ほど停められる余地がある。
ここへ来るまでに日の出を見ながら走ってきたのであるが、登山スタート時にはお日様は雲の中に隠れてしまった模様である。
獣避けのゲートから中に入ると歩き易い明瞭な登山道が続いてゆく。初めから植林地ではなく自然林が豊かな斜面を緩やかにジグザグに登ってゆく。ホオノキの大きな葉があたり一面に落ちている。道は掘割れた道で古道であることがわかる。
麓に近いモミジの葉の色づきはまだまだだが、散見されるカエデの樹はオレンジから真っ赤に変わるグラデーションが美しい。
標高が700m近くになるとブナが現れ始める。どうやらブナの黄葉には遅かったようで葉はその殆どを地面に落としてしまっていた。それでも個体によっては時折り名残りの黄葉を愉しませてくれる。
登山道は標高730m付近で分岐点を迎える。左へ進めば百瀬川の源頭部を経て白石平へ直接繋がるが、まずは右手の眺望ルートを経由して大谷山を目指すことにする。
眺望ルートという名前ほどに眺望に優れた尾根道では無いのだが、いよいよ大谷山らしい草原の山肌が見えてきそうな時分になって北東側の展望が開けた。たしかに美しい眺望である。マキノの里の風景や高島トレイルの乗鞍岳。琵琶湖は朝陽に照らされキラキラ輝いている。対岸には霊仙山・御池岳の雄大な山容がシルエットで浮かび上がる。
すぐにも大谷山の山頂に到着した。樹木が全くなく山頂周辺は広大な草原地帯である。したがって360°の大パノラマが広がる。
マキノ高原からのハイカーは大抵の場合、赤坂山から寒風山までは縦走・周回されるのだが、この大谷山まで足を延ばそうとされる方は極端に少なくなる。おかげで休日でも静かな山であり、かなりいい山だと言える。
大谷と言えば今年は殊にメジャーで大活躍だった大谷翔平選手を思い出す。その鮮烈なる成績によりア・リーグのMVP候補に挙がっているようだ。大谷選手のMVP受賞を祈念して大谷山で大谷選手の真似をしてみよう!オオタニサーン、ビッグ・フラーイ❗️まぁ、全く関係ないのだが。
山頂でひとしきり遊んだのちに白石平(マキノ石庭分岐)へ移動する。10分もかからない距離だ。
白石平はちょっとした広場のような場所にカレンフェルトの岩が幾つもゴロゴロと転がっている。この岩こそ恐らく白石平の名の謂れであると容易に想像できる。
一年半前、この場所でテント泊山行2日目のyamaneko0922さんを待ち伏せして再会した日のことが思い出される。あの日も2人で観たこの地からの琵琶湖側の展望は素晴らしい。琵琶湖の中央から南部にかけてが大きく見渡せるのだが、俯瞰して見る森や林がまるで一枚の大絨毯のように琵琶湖へと繋がって一体化していくかのような感覚を覚えるのだ。
さぁここからがいよいよ未踏のトレイルだ。
白石平から西へと進んでゆく。すると直ぐにもブナの広大なる林が広がり始める。なんと美しいブナ林。若くて真っ直ぐに伸びた樹が多い。ブナに見惚れながら掘割れた古道に沿ったトレイルを緩やかに下ってゆく。
やがて分岐が現れるが、これは左右どちらを辿っても抜土へと着地できるようだ。一応「高島トレイル」の標識案内に従って左手、谷の左岸尾根で下った。
抜土に到着。福井・美浜町の松屋からの林道がここまで繋がっている。大谷山の登山口であり、大御影山の登山口でもある。したがって今日のルートの谷底である。今からの登り返しに備えてエネルギー補給の休憩を取る。
林道を少し歩くと大御影山への登山口があり、しばらくは急峻な斜面を登ってゆく。なかなか辛い上り坂だ。
だが次第に傾斜が緩やかになり尾根に乗ると、そこはこれまた素晴らしいブナの美林であった。なんて綺麗なブナ林があるんだ!実は先程の抜土への下りも、この上りも、それほど期待していなかっただけに嬉しくてたまらない。なぜこんなに素晴らしい場所に今まで訪れずにいたんだろう。
ブナの美林は近江坂分岐までずっと続いてゆく。
今津からのルートに合流した。これで未踏部分が繋がった。今日の目的は達成だが、せっかくなので大御影山まで行ってこよう。
勝手知ったる稜線を軽快に辿ってゆく。この稜線もブナ林が素晴らしい。残念ながら紅葉・黄葉はすでにお終い。だが衣を纏わない裸のブナの樹々の立ち並ぶ風景も素敵だ。とにかくブナフェチには堪らないのだ。
大御影山に登頂。約1年ぶり。山頂からはお隣りの三重嶽の雄大なる山容が望め、その奥には比良の主峰・武奈ヶ岳の姿も見える。
西側の開けた場所へ移動する。ノロ尾の頭へ向かって広大な草原が広がっている。大きな岩が転がっているので上に乗りたくなる。
北西には若狭の海や山々、北に野坂山地の峰々、東に寒風山と先ほど訪れた大谷山。これらの素晴らしい眺望に加えて青い空、白い雲。あぁ何と素敵な空間なんだろう。気持ちが高揚して思わずジャンプしたくなる。ウリさーん、ビッグ・フラーイ❗️
10回以上ジャンプしたので疲れた。大御影山の山頂に戻ってランチタイム。誰か来ないかな、と思いながら。でも誰も来ない。平日だしね。静かだ。風もなく穏やか。熊は来ないでね。休憩中は鈴が鳴らないので不安になる。
さぁ仕方がない。来た道を帰ろうか。今日は身体の調子がいい。気分もいいので駆け足で行こう。
あっという間に近江坂分岐。左折してブナの美林の尾根を軽快に下ってゆくと、これまたあっという間に抜土に。
抜土からは往路で下ってきた道と違う側の、谷の右岸尾根を登る。上り口にカエデの高木とブナの大樹が立ち並んでいたのが印象的だ。そしてこの右岸尾根もブナが素晴らしい!美しい高木のブナ。シュッとしている樹が多い。見惚れてしまう。
ただしこの尾根は強烈な急坂だった。ここに来てかなり脚に疲労が溜まってくる。
分岐で左岸のルートと合流すると白石平へ向けてまだまだ上り坂は続いてゆくのだが、相変わらずブナが素晴らしい。そして登山道から逸れていく古道の雰囲気がいいのでこれを辿ってゆく。北に大きく広がる源頭の風景も魅力的で疲れを忘れてしまう。
やがて白石平に再び戻ってきた。
白石平(マキノ石庭分岐)から石庭への登山道を下る。往路で大谷山を目指すときに辿った眺望ルートとの合流点までは初めて歩くルートだ。
下り始めると女性お2人が登って来られたのでご挨拶する。今日初めて人と出会った。「下に車を停められてる方ですか?」とお聞きになるので、そうだと答えて「今から山上へ登られるのですか?」とお聞きする。「今日は泊まりなんですよ、民宿に。下山口までお迎えにも来てもらえますし。おばあさんばっかりでね。」と言って後ろを向かれた方から次々と更に5名の女性が登ってみえる。
何と素敵な山旅ではないか。昼前から登り始めて夕刻に下山したら民宿の人が車で迎えに来てくれている。夜は温泉にでも浸かったあと、気の合う仲間と大宴会。そんな老後(と言ったら失礼かな)を過ごせるなんて。皆さん若々しい山ガールに見えた。
一気に標高を下げていくと谷の底部まで辿り着いた。なるほどここが百瀬川の源頭か、と思った場所は何と何と美しい渓相と複雑な地形が織りなす魅力的な源流部だった。緑の草の斜面には樹皮が白くて若いブナの樹々が立ち並んでいてとても綺麗だ。これはまた季節を変えて訪れてみたいものだと感じる。
その後は一気に登山口まで快速を飛ばして下山した。
なんとも気持ちのいい山行だった。カエデ類の紅葉とブナの美林が素晴らしく印象的だった。楽しかったなあ。
そこそこロングでハードな山行の疲れを、久々に温泉にでも入って癒したいものだと思ってマキノ高原さらさの湯へと車を発進しかける。しかし何となく嫌な予感がしてスマホでホームページを確認すると、案の定、月に数回の休業日の日であった。遠路はるばる評判のラーメン店めざして行って定休日だったこととか、以前から私にはこんなことがしょっ中ある。今回は先に気が付いて良かった。
帰路の途上にはケルンのMさんに出逢えるかも知れない「比良とぴあ」の温泉もあるが何となくパスして、結局は我が家でいつものお風呂に入ることにした。まぁどうでもいい話である。
感想欄は日記。過日、改めて自分で読み返したとき、あぁこの日こんな事があって、こんな風に感じていたんだなぁと思い出すためのものだと思う。
もちろん興味のある方々には読んでいただきたいし、最後まで読んでくださるととても嬉しく思う。有難うございました。
コメント
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楓が沢山あったので紅葉期は歩いてみようと考えていましたがそんなに多くはなかったですか?
抜土と白石平は眺望ありブナの美林あり、大谷山は一面がススキが原、私も好きな所です。遅掛けで抜土から上がりランチ登山を楽しんだりしています。
百瀬川源頭部の枝谷別れのところ、私は初夏に歩きましたが雰囲気が何とも堪りません。桃源郷です。
ご相談していたこの区間、行ってしまえてホッとしました。
抜土まで車で入ってしまえば楽ですけどね、大津からだとぐるりんと回らないといけませんので、やはりマキノからにしました。
それにしても凄いじゃないですか!抜土を挟んで両側ともにブナブナ・ブ〜ナブナ!若い麗樹の多い美林ですね。見惚れて言葉を失いましたよ。
百瀬川の源頭もとても素晴らしい!こんな素敵な場所があったとは、naojiroさん、もっと早く言ってよ〜😁
山猫さんやウリさんのレコ見て行ってみたく思っているエリアです。
登山口の所に路駐できました? あの辺りはストリートビューも無いのと、路肩に木杭柵が設置してあるようなのでよく解らなかったんですよね。
マキノって家から結構遠く感じるんですよね。それと積雪期に行くのでJR利用なんです。石庭には乗り合いタクシーのような交通機関があるようなんですが、時間を気にせず歩けるマイカー利用がやっぱりいいですね。
この辺りのブナは若そうですが、姿勢もいいですね。ストレスがあまりないのかな?
「灌木のトレイル」もいい感じです。
「百瀬川の源頭部」もいい感じ。大谷山への展望ルートを使われるようになってから荒れてきてるようなことも聞きましたが、白石平へのショートカットルートなのでいうほど荒れていなくて古道のような感じなんですね。外せないルートかと。
登山道を歩くのより、岩の上で何度もジャンプする方が疲れたのでは?? 連射モードでいっぱい撮られたのかな?
石庭の登山口、初めて行ってみました。私も車を置く場所を心配していたのですが、直ぐ横に4〜5台停めることが出来るスペースがありましたよ。
そしてここから辿る大谷山や白石平への道は歩き易いし素晴らしいです。特に百瀬川の源流はいいところ!
ののさんに、いい感じいい感じ、と繰り返し言ってもらった通り、ルートも源頭も眺望もブナ林も、ホントいい感じですよ。
抜土を挟んでのV字のピストン運動は、ちょっといい感じではありません…辛いかも。
ジャンプ!の写真は今後よく出てくるかも知れません。ウリさんの新境地です。覚悟しておいてくださいね、ご一緒する時は😁
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