まったり比良縦走(坊村〜朽木いきものふれあいの里)
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- GPS
- 15:58
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,565m
- 下り
- 1,583m
コースタイム
10:45 坊村
13:10 御殿山
13:50 ワサビ峠
14:25 武奈ヶ岳
16:00 幕営
二日目
9:10 イクワタ峠
9:40 ササ峠
11:00 ヨコタニ峠
11:20 アラ谷峠
12:30 蛇谷ヶ峰
14:40 朽木いきものふれあいの里
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届は朽木いきものふれあいの里に提出。 http://www.greenwalker.com/ (bebebeさんはじめ館長、スタッフのみなさんありがとうございました。) 下山後は朽木てんくう温泉600円。 http://www.gp-kutsuki.com/ 帰りにまる姫の焼き鯖寿司は鉄板。 http://tabelog.com/shiga/A2505/A250501/25004556/dtlphotolst/P10137145/ 武奈ヶ岳から釣瓶岳に向かう北陵は滑りやすい。 イクワタ峠から先は踏み跡も落ち葉で隠れていて、迷いやすいので 地図、コンパス、GPSなどが必要。 初心者は単独で安易に入らない方がいい。 |
写真
感想
山を始めた頃。
いつかはテン泊、縦走、鍋、酒、星と夢に描いていた。
そして、山を始めた頃、
まだ槍ヶ岳が何県にあるのかも知らなかった頃、
山友がまだ一人もいなかった頃に
某snsで知り合った関東の山友さんがまさかの関西に転勤。
いろんなタイミングが合って、今回、以前から計画していた
私の比良テント泊縦走にお付き合いいただくこととなった。
私が大好きな比良をしっかり紹介して関西の山の魅力をお伝えできれば幸いです。
そして今回の斤量は自己ベストの28kgをマーク。地元比良だからできることかも。
うまい飯、うまい酒、そして万が一のことを考えるとそうなってしまった。
でも、高校生の山岳部は30kg背負うんでしょ?若いもんには負けてられまへん!
待ち合わせ後、車2台で朽木いきものふれあいの里に移動して、1台をデポ。
もう1台で坊村に戻ってくる。
10:45。
坊村からの御殿山コース。
久しぶりに歩くこのコース、いつ来ても樹林帯の急登はきつい。
しかも、パッキングのミスなのか、頭の後ろのクリアランスがなくて
首が後ろに動かせない…首にコルセット状態。
これは正直きつかったが、急登を越えたところでパッキングを修正し、
私の首は自由を得ることができた。
御殿山に向かうトラバースは谷筋の落ち葉と紅葉がとても美しい。
と、同時に、一度滑ると200m下くらいまでは止まらないだろうなと
谷側の足先を谷に向けて丁寧に歩く。
こうしておくとザックの重みで万が一転んでも一度、山側に倒れるので
即、谷に落ちることを防ぐことができると、山を始めた頃、山の先輩に教えていただいた。
13:10。
御殿山に到着後、昼食のおにぎりを食べる。
西南陵はやっぱりきれいだ。
自称「稜線フェチ」の山友さんには絶対にここを歩いてもらいたかった西南陵を越えると、もうひと登り。
武奈ヶ岳山頂まであと少しのところで、我ら滋賀県民が誇る関西の水瓶、日本一の湖、琵琶湖がついに登場する。
「おおお、びわこ〜海みたい!」そんな声が聞こえるとちょっとドヤ顔になってしまう、滋賀県民あるある。
14:20。
武奈ヶ岳山頂には遅い時間なのにまだ人が多い。
アクセスが良くて、低山の比良や鈴鹿はどうしても甘くみられるようだ。
先週も、道迷いビバークの案件があったのに…
自己責任とわかっていても、靴ひものゆるい人に声かけたり
走って降りている人には注意を促したり、
「ヘッデンって何ですか?」という人には「ヘッドライトです。」と話したり
有難迷惑かもしれないがついついしてしまう。
みんな山を楽しんで無事に降りてください。
武奈ヶ岳から北の北陵の下りは前日降った雨の影響で滑りやすいので要注意。
16:00。
のんびり、まったり歩いているとそろそろ日が暮れるころ
適当ないい場所を選んで幕営する。
テン場指定地が特に決まっていない比良。
自由にテントを張れるのはいいことだが
安全面、風向き、植生、なども考慮しなければいけないと思う。
自由と責任は共存させなければいけない。
水場もないので担がなければいけない。
今回は2日分の水と鍋の分で6リットルを担いだ。
ビール1リットル、酒0.5リットル、ジュース0.5リットルは別。
ゴミを残していくなんてのは論外である。
お互いの山の話、失敗したこと、よかったこと、
山仲間の話等々をしながら温かい鍋と酒がすすむ。
山はいい。
これはいつのテン泊の時も思うが、
今回は念願が叶ったこともありちょっと格別である。
寒さのため、ちょくちょく、目が覚めていた。
上はメリノ、メリノ、ソフトシェル、フリース、ダウン、手袋、バラクラバ、
下はアンダータイツと山ズボン、グンゼのダウンソックス
と合羽以外の着るものは全部着てもまだ寒かったので
貼るカイロを首の下(背中の上の方)に貼った。
テント内の気温は5℃を示しているがホンマかいな?
もっと寒く感じる。
コンフォート0℃、エクストリーム−7℃の化繊寝袋の限界かな?
5:30。
そろそろ日が昇るころだと思ってテントの外をみるが生憎のくもり空。
日の出は期待できないが雲海は見れるとわくわくしながら、
もう一度寝袋に潜り込む。
7:00。
いい感じの雲海をみながら昨夜の残りの鍋にうどんを入れて朝食を摂る。
温かい食べ物は体を中から温めてくれる。ありがたい。
テントを撤収して幕営地を掃除して歩き始める。
二日目のルートは迷う可能性もあるので要注意。
地図とコンパスをセットしておく。
低山ではあるがアルプスや八ヶ岳、六甲のメジャーな山域とは違って
標識も少なく迷うこともある比良や鈴鹿。
自然のままを感じることができることもその魅力の一つであるが
読図力を含めた山歩きの知識や計画、
体調の管理、準備はしっかりしておかないと痛い目にあう。
初めて武奈ヶ岳に単独で行った時は相当に準備して、早出したことを思い出す。
登山には想像力が必要だとどこかで読んだ気がする。
以前に比良全縦走をした時はnobuchiさんとchurabanaさんに
連れていっていただいたので今回は積み重ねた読図経験と実力が試される。
(ちょっと大げさ?ロガー使っているから行けるやろとのツッコミは勘弁。)
イクワタ峠、ササ峠と歩き地蔵山で一休み。
ヨコ谷峠付近ではまさかの一瞬ロスト。
尾根芯を見ていたはずなのに畑の方に降りかけた。
方角が怪しいことに気付いて登り返すとそこに標識がある。
こんなことが道迷いにつながるのかと気を引き締める。
そんなミスの中でも「これ怪しい!」と気付けたことは合格にしておこう。
ここから先も踏み跡は薄く、落ち葉に隠れている。
しかしながら、静かな晩秋の山歩きが楽しめる。
ルートミスだけには十分気をつけながら。
ホボフダ峠を越えて滝谷の頭の辺りから沢の音が聞こえてくる。
植林帯を抜けると朽木の森の心地よい雰囲気が表れる。
鳥たちの鳴き声に、思わず立ち止まってしばらく聞き入ってしまう。
そろそろ疲れが見え始めるも蛇谷まで登りきるという山友さん。
蛇谷への登りは地形図で見るよりも堪える。
偽ピークに到着すると「お腹が空いて力が出ないよ〜」と山友さん。
「アンパンマンか〜」と関西のツッコミをみせる。
本家は「顔が濡れて…」だったことに後ほど気がつく。
12:30。
最後のピーク、蛇谷ヶ峰に到着する。
湯を沸かして、昼食を摂る。
お腹が満たされると、元気になる。
蛇谷ヶ峰のピークではそれぞれに好天の山頂を楽しんでおられる。
小さなお子さんがお父さんに連れられてニコニコしながら登ってきたのは印象的だった。
笑いながら登らせるなんて、いいガイドをしたんだろうな。
「無限階段」と呼ばれる、蛇谷ヶ峰の下山ルートも
美しい紅葉が旅のエンディングを飾ってくれる。
朽木いきものふれあいの里に出向き下山報告をする。
ピストンや周回ルートも楽しいが、
テント泊縦走はやりきった感が格別である。
鈴鹿縦走、八ヶ岳縦走、アルプス縦走…
鍋を持っていけるかどうかはわからないがこの先もまだまだ楽しみだ。
最後に同行していただいたRさん、本当にありがとうございました。
これからも関西の山、歩きましょう!そして、oasis合唱しましょう!
コメント
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こんばんは
すてきな山行です
読んでいて、想像が広がりました。
高島トレイルなど、挑戦しませんか?
いいでしょ!
高島トレイルは挑戦したいけど日程の確保が難しいし、水場がないので超ドМですよ
わたしの今の技量では20kg超を背負うとコースタイムの1.5倍かかることが今回の比良と前回の八ヶ岳でわかりました。
それとそれだけ時間が作れるなら八ヶ岳かアルプスがいいな〜
senrakuyaさん、こんにちは!
28キロも背負ってすごいですね!
お酒に星・・・なんと贅沢な。
お疲れさまでした。
山トモさんの「稜線フェチ」わかります
歩いていて気持ちがいいのは勿論ですが、
下から山を見上げたときにあの稜線を歩いたんだー、
と辿ることができますから
琵琶湖ドヤ顔、されたことあります
今度はぜひ権現山〜蓬莱山でドヤ顔を
やりましたよ!重かった〜
贅沢でしょ〜!
寒かったから、熱燗にしてやりましたよ!
さきいかを出汁にしてね
琵琶湖ドヤ顔されたんですね
権現〜蓬莱も気持ちいい稜線やね〜
ついにRさんは関西の住人になりましか〜
来年は関西遠征しますのでその時は「ドヤ顔」よろしくお願いします〜
もう彼女はバッチリ関西人ですよ^^
(本人、見てたら怒るかも…「違います!」って(笑))
ボケとツッコミも教えます
テン泊で「琵琶湖ドヤ顔」是非
先日は、ご来館いただきありがとうございました!
ケーキまでいただいて・・・おいしくてペロリでした!
本当にありがとうございました!
担がせていただいた荷物・・・・私なら登山口にたどりついた時点でアウトです(笑)
重いお鍋も持参されて・・・
でも食が美味しいと登る活力になりますネ
そろそろ雪も積もると思いますので、またお待ちしていますネ
こちらこそお世話になりました!
下山後に人のいる施設があるのは本当にほっとします。
山に泊まる目的が「良い景色をみながら酒を飲む」ですからね
今までその練習をしていたようなもんです
雪中泊は装備が足りないのでちょっと無理なのでヒップ反り遊びに行きます!
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