雪の南ア 白河内岳〜真っ白な南アの山々を独占!


- GPS
- 15:10
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 2,177m
- 下り
- 2,179m
コースタイム
9:50奈良田-10:19標高1000m10:24-11:02標高1344m11:16-11:52標高1603m12:02-12:46標高1932m13:02-13:48標高2256m14:28-15:29標高2560m15:39-16:12笹山南峰
歩行時間 4時間47分、行動時間 6時間22分
11/24
9:30笹山南峰-9:37笹山北峰9:54-11:15白河内岳11:47-13:00笹山北峰13:10-13:17笹山南峰-14:00標高2320m14:54-15:23標高1932m15:31-16:38奈良田
歩行時間 5時間7分、行動時間 7時間8分
天候 | 両日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●奈良田〜山ノ神 山ノ神が何処のことかよく分かりませんが、初め奈良田から吊橋を渡って対岸へ。その後左に折れて川沿いに林道を下って行くと支流にぶつかり、これも林道で渡れます。支流を対岸へ渡った後、林道に沿って支流を登って行くと笹山登山口の標識があります。初めは手すりのある作業道をジグザグに登っていきます。発電施設にぶつかったら、すぐそこの斜面を適当に(踏跡はありますが分かりにくい?)登れば明瞭な踏跡にぶつかります。 ●山ノ神〜笹山南峰 尾根に上がってからは笹山南峰まで比較的踏跡は明瞭です。ただし一般的な登山道と比較すると薄いところもあり。しかしほぼ全てを通して尾根通しなので間違えないでしょう。 積雪は標高1650mからあり。標高1750mからは登山道にも時々積雪あります。標高2220-2320mは2-5cmの積雪、標高2320m-笹山南峰は7-12cmの積雪です。登りはアイゼン不要。下りはやや滑りやすいが、木がたくさんあるのでなくてもいける。 ●笹山南峰〜笹山北峰 藪の中に入る上に積雪あるので夏道を追いにくい。鞍部辺りが分かりにくいかもしれません。積雪は10-15cm程度です。 ●笹山北峰〜白河内岳 曇っていたら行くのはオススメできません。雪の中藪漕ぎを要するところが何箇所かあり、また藪のせいで夏道不明瞭で追うのが非常に難しいです。白河内岳の登り始めは夏道を追えないと藪が苦しい。白河内岳の上の方は風で吹き飛んで殆ど積雪ありません。アイゼンつけましたが、なくても問題なし。 ●白河内岳〜大籠岳〜広河内岳 白河内岳から大籠岳までは目視ですが、登山道に積雪はありませんでした。大籠岳から広河内岳は厳しそうです。広河内岳はややアイスってそう。 |
写真
感想
一ヶ月ぶりの山行。雪の白峰南嶺北部を歩いてくることにしました。
研究が忙しく、早めに帰ったにも関わらず家を出たのは0時でして、奈良田に到着したのは4時でした。4時間ほど睡眠して朝食をとって出発と行こうと思いますが、朝食が喉を通りません。吐き気もかなりあります。こんなんで笹山ダイレクト尾根を登れるのでしょうか。まぁ最悪大分下の方にテントを張って笹山往復でもいいかと思い、出発します。
しかし荷物は19kg。久しぶりの冬山テン泊装備に肩が重い。でも足は動くので、結局山頂まで足は軽快に動いて問題はありませんでした。ただし、昼飯も喉をあまり通ってはいきませんでしたが。
途中駐車場で出会った唯一のおじさんを抜かします。神奈川から来られたそうで、一泊二日で笹山に登るようです。話しぶりからして以前にも来られてるみたい。
雪は大分下の方から現れますが、山頂まであまり足が取られることはありませんでした。ただしタイムを見れば分かるように、標高2000m辺りからは体ではあまり感じていないながらも雪と重荷のせいで徐々に足取りが重くなっていってはいたようです。というより肩が痛い!肉が薄すぎます。何でこんな貧弱な体なんだろうw
笹山山頂は勿論独占。ここにテントを張るとします。夕陽に染まる雪の南アの山々と富士が素晴らしく、夜は星空も綺麗でした。ここまで登ってきた甲斐があったというものです。そういえばこの時期にテント泊したのは初めてですね。昨年の同時期に光小屋で泊まったときは寒かったものですが、この日は厳冬期用のダウンシュラフを初導入し、またダウンウェア(これはショボい奴)も初導入したおかげか非常に快適でむしろ暑いくらいでした。
翌朝6時半に起床するとちょうど御来光でした。富士のすぐ脇から太陽が上がり、白峰山脈はモルゲンロートの中。もうこれだけで大満足。
朝しばらく山頂でのんびりとしていると前日のおじさんが空身で登ってきました。疲れたので標高2050m辺りに泊まったとのことでした。ダイレクト尾根は比較的テントを張れるところが多いのが利点です。大門沢から上がるとこうは行かない。僕が此方側からの周回にした所以です。
さて笹山北峰、更にその先へ向けて出発します。北峰からは360度の素晴らしい眺望。南アの主稜線はもう完全に厳冬期の装いでした。
しかし北峰から先が厄介で、一部雪に足を取られながらの藪漕ぎ。一瞬で体力が奪われます。夏道を外れて藪に阻まれたときは白河内岳山頂ですら諦めかけましたが、ここまで来たら白河内岳くらいは踏むぞ!との思いで気合のルーファイ。何とか夏道に戻って体力を振り絞って登り切りました。
白河内岳山頂は風で吹き飛ばされて雪はほとんどなくなっていました。ここからも森林限界突破の360度の大展望。何とも素晴らしい場所です。白峰南嶺の楽園。ここでもう一泊したいと思ってしまいました。
さて体力も一瞬で消費しましたし、このまま縦走して大門沢から下ると早くても奈良田に18時半。広河内岳と奈良田温泉を天秤にかけた結果、奈良田温泉が選ばれまして白河内岳から元来た道を引き返すこととしました。笹山までも行きと同様に辛かったですが、ここからは流石のダイレクト尾根、登り返しは一回もなく楽々でした。下山後は奈良田温泉。冬だからかちょっと温め?でもヌメヌメは健在。いい湯でした。
コメント
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takkieと申します。
途中で抜かされた神奈川から来たおじさんです。
笹山は今回で3度目でした。
これまでの2回共途中でのテント泊だったので、今度こそ頂上までテントを担いで行こうと思いましたが、出遅れたのと気力が今一だったため、2050m付近でのテン泊となってしまいました。
翌日は昨日までと違い、空身で登ったのでスイスイでした。やはり20kgのザックはかなり重い!
笹山北峰からの眺めは最高でしたね!
前回7月に来た時もガスガスの状態からあっという間に晴れ渡り感動したものです。
普段は丹沢山塊を日帰りで徘徊しています。
またどこかでお会い出来たら、いいですね!
takkie001さん
笹山にそれだけ登られているとはかなりの玄人ですねw
山頂まで行くのはこの時期だとちょっと厳しかったですね。夏なら日帰りもできますが、冬の頂上泊よかったです。
僕は前回は完全じゃないですが北側はガスガスだったので今回の展望に非常に感動しました。
僕は普段も南ア中心に歩いています。山梨側から登ることが多いので、またお会いすることもあるかと思います。
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