ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3812613
全員に公開
ハイキング
近畿

若狭熊川宿から冬枯れの江若国境尾根を歩く

2021年12月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:59
距離
11.6km
登り
1,017m
下り
662m

コースタイム

日帰り
山行
5:10
休憩
0:50
合計
6:00
8:59
64
スタート地点
10:03
10:09
30
採石場上のピーク
10:39
10:47
107
12:34
13:08
61
ランチタイム
14:09
14:11
47
池原山分岐
14:58
14:58
1
14:59
ゴール地点
天候 晴れたり曇ったり
過去天気図(気象庁) 2021年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
高島トレイル横谷峠登山口に車をデポして熊川宿道の駅に駐車。
コース状況/
危険箇所等
・所々植林がせりあがってきているが全体的に自然林の尾根となっている。起伏は緩やかで尾根芯はブナやミズナラ、カエデの素晴らしい自然林の回廊が続く。下生えなく藪もない。
・マーキングは疎らにあるが踏み跡薄く獣道を辿る所も多い。GPS必携
その他周辺情報 熊川宿道の駅
行者堂登山口。お二人を待っている間に登山口の下見をする (n)
2021年12月05日 08:42撮影 by  DSC-HX60V, SONY
5
12/5 8:42
行者堂登山口。お二人を待っている間に登山口の下見をする (n)
改めてスタート、これが行者堂跡だろうか (n)
2021年12月05日 09:11撮影 by  DSC-HX60V, SONY
3
12/5 9:11
改めてスタート、これが行者堂跡だろうか (n)
堀割れた溝(古道?)を登ろうとするflatwellさん (n)
直登でかなり辛そう。私は尾根上を(u)
2021年12月05日 09:20撮影 by  DSC-HX60V, SONY
3
12/5 9:20
堀割れた溝(古道?)を登ろうとするflatwellさん (n)
直登でかなり辛そう。私は尾根上を(u)
堀割れた路はかつての木馬道(きんばみち:木材搬出路)と思われる (n)
2021年12月05日 09:34撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 9:34
堀割れた路はかつての木馬道(きんばみち:木材搬出路)と思われる (n)
カメラを向けると勝手にポーズをとるuriさん(n)
えへへ^_^(u)
2021年12月05日 09:47撮影 by  DSC-HX60V, SONY
5
12/5 9:47
カメラを向けると勝手にポーズをとるuriさん(n)
えへへ^_^(u)
わずかに残っていた紅葉(u)
2021年12月05日 09:48撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
4
12/5 9:48
わずかに残っていた紅葉(u)
美しい源頭部に出た!U字のカーブが堪らない(u)
クビレでしょ(n)
2021年12月05日 10:00撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8
12/5 10:00
美しい源頭部に出た!U字のカーブが堪らない(u)
クビレでしょ(n)
源頭から県境稜線へ上がってきた。大きく開けた展望を眺めるnaojiroさん(u)
2021年12月05日 10:03撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
6
12/5 10:03
源頭から県境稜線へ上がってきた。大きく開けた展望を眺めるnaojiroさん(u)
崖下に採石場がある。正面は武奈ヶ嶽 (n)
2021年12月05日 10:05撮影 by  DSC-HX60V, SONY
11
12/5 10:05
崖下に採石場がある。正面は武奈ヶ嶽 (n)
断崖絶壁に飛び出し坊やが(n)
悪ふざけはやめて〜!ほんまに落ちまっせ(u)
2021年12月05日 10:09撮影 by  DSC-HX60V, SONY
10
12/5 10:09
断崖絶壁に飛び出し坊やが(n)
悪ふざけはやめて〜!ほんまに落ちまっせ(u)
ここです (f)
こんなとこあきませんて (n)
5
ここです (f)
こんなとこあきませんて (n)
疎林の綺麗な尾根を進んで行く (n)
2021年12月05日 10:08撮影 by  DSC-HX60V, SONY
6
12/5 10:08
疎林の綺麗な尾根を進んで行く (n)
枝ぶりの良い樹々。naojiroさん横に立ってくださいな(u)
2021年12月05日 10:11撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
5
12/5 10:11
枝ぶりの良い樹々。naojiroさん横に立ってくださいな(u)
ありがとうございます♪(u)
ケヤキの木 (n)
2021年12月05日 10:11撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
6
12/5 10:11
ありがとうございます♪(u)
ケヤキの木 (n)
これはイヌシデの木だと教えていただく(u)
2021年12月05日 10:13撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
4
12/5 10:13
これはイヌシデの木だと教えていただく(u)
パフ〜!とホコリタケ(u)
2021年12月05日 10:16撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
6
12/5 10:16
パフ〜!とホコリタケ(u)
自然林の美稜線を悶絶しながら歩くnaojiroさん(u)
2021年12月05日 10:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
6
12/5 10:20
自然林の美稜線を悶絶しながら歩くnaojiroさん(u)
おや、尾根上に柿の木が。小さな実がたくさん付いている(u)
2021年12月05日 10:21撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
6
12/5 10:21
おや、尾根上に柿の木が。小さな実がたくさん付いている(u)
武奈ヶ嶽と柿(u)
カジッたらシブ柿だった (n)
2021年12月05日 10:37撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8
12/5 10:37
武奈ヶ嶽と柿(u)
カジッたらシブ柿だった (n)
布袋岳に到着 (n)
縁起のよい名前。無病息災、金運アップ(u)
2021年12月05日 10:40撮影 by  DSC-HX60V, SONY
8
12/5 10:40
布袋岳に到着 (n)
縁起のよい名前。無病息災、金運アップ(u)
本日唯一の三角点 (n)
三等でした(u)
2021年12月05日 10:39撮影 by  DSC-HX60V, SONY
6
12/5 10:39
本日唯一の三角点 (n)
三等でした(u)
ぐりんぐり〜んの樹(u)
2021年12月05日 10:41撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
10
12/5 10:41
ぐりんぐり〜んの樹(u)
気持ち良さそうなので布袋岳の北峰へ (n)
2021年12月05日 10:42撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 10:42
気持ち良さそうなので布袋岳の北峰へ (n)
麗樹がお出迎え(u)
2021年12月05日 10:42撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
7
12/5 10:42
麗樹がお出迎え(u)
あっ!なっちゃんかな?本日のルート上にちょこちょこあった(u)
2021年12月05日 10:44撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
5
12/5 10:44
あっ!なっちゃんかな?本日のルート上にちょこちょこあった(u)
大樹♪(u)
2021年12月05日 10:45撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
4
12/5 10:45
大樹♪(u)
高島トレイルの二ノ谷山 (n)
2021年12月05日 10:50撮影 by  DSC-HX60V, SONY
6
12/5 10:50
高島トレイルの二ノ谷山 (n)
お花見広場 (f)
河内川ダム施設にある広場 (n)
5
お花見広場 (f)
河内川ダム施設にある広場 (n)
あぁ滅茶下るやんかぁ、と文句を言うnaojiroさん(後)
ちょっとだけやがなぁ、と励ますflatwellさん(前)
2021年12月05日 11:11撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
5
12/5 11:11
あぁ滅茶下るやんかぁ、と文句を言うnaojiroさん(後)
ちょっとだけやがなぁ、と励ますflatwellさん(前)
これから歩く県境稜線、更に右に続く高島トレイル P487にて (n)
2021年12月05日 11:12撮影 by  DSC-HX60V, SONY
5
12/5 11:12
これから歩く県境稜線、更に右に続く高島トレイル P487にて (n)
なんとも美しい稜線(u)
2021年12月05日 11:19撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
7
12/5 11:19
なんとも美しい稜線(u)
大貫禄のブナをシルエットで(u)
2021年12月05日 11:24撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
8
12/5 11:24
大貫禄のブナをシルエットで(u)
廃村小原越え (n)
2021年12月05日 11:30撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 11:30
廃村小原越え (n)
心地よい尾根、繁茂期ならこうはならない (n)
2021年12月05日 11:44撮影 by  DSC-HX60V, SONY
6
12/5 11:44
心地よい尾根、繁茂期ならこうはならない (n)
ふかふかの落ち葉の絨毯の上を、快適に(u)
2021年12月05日 12:08撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
4
12/5 12:08
ふかふかの落ち葉の絨毯の上を、快適に(u)
苔むした株立ちのブナ (n)
2021年12月05日 12:09撮影 by  DSC-HX60V, SONY
5
12/5 12:09
苔むした株立ちのブナ (n)
いや〜ん恥ずかし〜い♪とセクシー山毛欅(u)
その発想についていけない(n)
2021年12月05日 12:12撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
4
12/5 12:12
いや〜ん恥ずかし〜い♪とセクシー山毛欅(u)
その発想についていけない(n)
這うように横向きに生きる苔むした樹(u)
2021年12月05日 12:14撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
4
12/5 12:14
這うように横向きに生きる苔むした樹(u)
P628は杉林のピーク、暫く植林が続く (n)
2021年12月05日 12:21撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 12:21
P628は杉林のピーク、暫く植林が続く (n)
ここでランチタイム (f)
5
ここでランチタイム (f)
琵琶湖と鈴鹿山脈を眺めながらくつろぐ (n)
2021年12月05日 13:10撮影 by  DSC-HX60V, SONY
6
12/5 13:10
琵琶湖と鈴鹿山脈を眺めながらくつろぐ (n)
尾根芯には広いスペースが続く (n)
2021年12月05日 13:16撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 13:16
尾根芯には広いスペースが続く (n)
モンスターブナ (n)
2021年12月05日 13:17撮影 by  DSC-HX60V, SONY
7
12/5 13:17
モンスターブナ (n)
千手観音ブナ(u)
2021年12月05日 13:19撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
5
12/5 13:19
千手観音ブナ(u)
ブナと自然林のプロムナード(u)
2021年12月05日 13:24撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
5
12/5 13:24
ブナと自然林のプロムナード(u)
ブナの珍木で戯れるオッサンズ (n)
木登り最高〜!(u)
2021年12月05日 13:28撮影 by  DSC-HX60V, SONY
9
12/5 13:28
ブナの珍木で戯れるオッサンズ (n)
木登り最高〜!(u)
ナメコは賞味期限切れだ (n)
2021年12月05日 13:30撮影 by  DSC-HX60V, SONY
6
12/5 13:30
ナメコは賞味期限切れだ (n)
奇樹にひれ伏すuriさん (n)
大自然の前では謙虚に…(u)
2021年12月05日 13:33撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 13:33
奇樹にひれ伏すuriさん (n)
大自然の前では謙虚に…(u)
…ひざまずいて撮った写真。風雪に耐えて強く生きる樹々(u)
2021年12月05日 13:33撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
6
12/5 13:33
…ひざまずいて撮った写真。風雪に耐えて強く生きる樹々(u)
なんじゃこりゃ〜、どないなってますのん?(u)
枝分かれしたのが再度くっ付いたような(n)
2021年12月05日 13:34撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
11
12/5 13:34
なんじゃこりゃ〜、どないなってますのん?(u)
枝分かれしたのが再度くっ付いたような(n)
まもなく高島トレイルの稜線に合流する(u)
2021年12月05日 13:38撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
5
12/5 13:38
まもなく高島トレイルの稜線に合流する(u)
←前写真の中心にある苔むしたブナ (n)
2021年12月05日 13:39撮影 by  DSC-HX60V, SONY
6
12/5 13:39
←前写真の中心にある苔むしたブナ (n)
琵琶湖の北部が見えた。その対岸には…(u)
2021年12月05日 13:42撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
5
12/5 13:42
琵琶湖の北部が見えた。その対岸には…(u)
白くなった伊吹山をズームアップ(u)
2021年12月05日 13:42撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
7
12/5 13:42
白くなった伊吹山をズームアップ(u)
高島トレイルに出合う(n)
2021年12月05日 13:45撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 13:45
高島トレイルに出合う(n)
植林の尾根道をダウン&アップして池原山分岐に(u)
余計な行動でした(n)
2021年12月05日 14:08撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3
12/5 14:08
植林の尾根道をダウン&アップして池原山分岐に(u)
余計な行動でした(n)
明神池(駒ヶ池)はタイムオーバーで断念する (n)
2021年12月05日 14:09撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 14:09
明神池(駒ヶ池)はタイムオーバーで断念する (n)
往路を戻る (n)
2021年12月05日 14:30撮影 by  DSC-HX60V, SONY
4
12/5 14:30
往路を戻る (n)
横谷峠へと下る稜線も自然林の美しい尾根だ(u)
2021年12月05日 14:42撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
6
12/5 14:42
横谷峠へと下る稜線も自然林の美しい尾根だ(u)
横谷峠に到着、お疲れさまでした(u)
2021年12月05日 14:57撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
7
12/5 14:57
横谷峠に到着、お疲れさまでした(u)

感想

naoさんに野坂縦走と比良横断を提案するも、どちらも長いと却下されてしまう。uriさんをお誘いすると寒風トンネルから横谷峠手前までの県境尾根を歩いてみたいとの提案。お〜、そこは素晴らしい尾根。即決した。先月、この尾根全工程の半分を歩いたが、全てを歩くのは11年ぶりだ。そのときは国道から県境をたどったが、今回はひとつ西の尾根を登ることになった。古道があるとは聞いていたが、急斜面にまっすぐ続いているこの掘割のことだろうか。まともに歩けるものではない。しかも掘割は2本ある。昔、なんのために作ったのか気になるところ。標高差350mを登りきるとそこは断崖絶壁。砂利採取現場の頂上だ。見晴らし良好。ここをもう一度訪れたかったので大満足。そこからはゆるゆるのんびり歩きとなる。さっそくブナの森となって楽しませてくれる。所々、両側から植林が尾根まで上がってきているが、尾根上は広くて真ん中だけ自然林が残されている。雪の重みでブナがグニャグニャだ。ブナフェチにはたまらないルート。しかも葉が落ちて視界は良好。周りの山々を眺めながらのゆるゆる歩きを楽しめた。高島トレイルに合流したら横谷峠へ下りるのだが、naoさんが赤線繋ぎをしたいというので池原山分岐まで行くことにした。そこまで行ったら明神池まで行きたいところだが、行ったとしてもゆっくりする時間がないので諦めて戻ることにした。横谷峠への道も十数年ぶり。忘れていたがけっこういい尾根だった。

 ところで、先月の山行記録で載せた植生地図の見方をnaoさんに聞かれたので書いておきます。これは環境省が作成した環境アセスメントデータベースで、全国の植生地図を見ることができます。ちなみに、今回のコースの植生地図はこちら。スマホは不可です。
https://www2.env.go.jp/eiadb/ebidbs/Service/PermaLinkAgreement?pLink=132832414727998313_3izcajbrabhhjpt4yj12vgos
「利用規約に同意する」を押すと地図が表示されます。「凡例と表示設定」の窓は消します。地図上の知りたい場所をクリックすると窓が現れ、上にスクロールするといちばん下にその場所の植生が書いてあります。
 植生以外にも動植物の生息域や風力発電予定地などの情報が豊富にあります。詳しいことは日記に書いておきました。 日記はこちら
https://www.yamareco.com/modules/diary/137930-detail-256425
このデータベースはバリルートマニアにとっては情報の宝庫です。ぜひ活用してください。

比良横断か野坂縦走かとflatwellさんと画策していたらuriさんの乱入?により熊川宿から県境(江若国境)尾根に落ち着く。この国境尾根は先日にflatwellさんが一部を歩かれている。実に気持ち良さそうな自然林尾根だったので是非とも歩きたいと思っていたのだった。ヤマレコではwataharuさんの記録があるのみでワンダーランドが期待できそうだ。

R303沿い天増川合流付近に行者堂登山口と書かれた古い石柱がある。石段を上がると石積みの大きな祠跡がある。裏手からダンコウバイの林を抜け植林の急勾配を登って行く。尾根には深く堀割れた直登路がずっと続いている。古道にしては直登しているので変だ。uriさんが木を降ろす道ではないかと言われる。そうだこれが木材搬出のための木馬道(きんばみち)なのだろう。尾根のかなり上部まで続いていた。flatwellさんは道だと意地でも歩こうとされるので可笑しい。

傾斜が緩やかになるとミズナラ等の自然林となる。南の尾根と出合うと採石場の上のピークに躍り出て一気に開ける。広場では武奈ヶ嶽や二ノ谷山が眼前に見える。比良は雪雲がかかったままだった。

ここから江若国境尾根が始まる。ワクワクする自然林の尾根はケヤキ、ミズナラ、カエデ、ブナ、シデの気持ち良い疎林が延々と続く。何故か所々に赤く熟した柿ノ木がある。食べたら渋柿だった。若狭側は杉の植林が上がってきているが台地状の広い尾根が続き、尾根芯には木がなくまるで2〜3mの幅の道があるように錯覚してしまう。

P628前後は杉の植林地帯である。ここで右に90度転じて西進する。空腹なので植林帯を足早に抜け琵琶湖が見える処でランチタイムとした。眼下には椋川の集落が見える。

食後は更に横谷越えまで尾根を西進する。ブナの奇樹や大樹が次々に現れ一同が歓声を上げてしまう。細い木はカエデだろう。立ち止まり周りから大樹の枝振りを首が痛くなるほど見上げる。皆さんいい歳なのに曲がった木の上に乗ってはしゃいでいる。

横谷越えで高島トレイルに合流するが池原山分岐まで繋げたいので皆さんに付き合ってもらう。植林でアップダウンが激しいだけの区間だった。タイムアウトなのでflatwellさんご希望の明神池周回は断念してもらい引き返す。横谷峠登山口への尾根も自然林が続いている。登山口に下り立つと空は晴れ渡っていた。是非とも季節を変えて歩いてみたい素晴らしい山旅だった。

flatwellさんよりnaojiroさんとの山行計画に同行しないかとお誘いをいただく。嬉しくて速攻で行くと返事し、どこの山をご予定ですか?とお聞きする。まだ決まってないとのこと…なんじゃそりゃぁ〜と思う。

高島トレイルの横谷峠から駒ヶ岳へ向かう稜線に北から合流する県境稜線を辿ってみたいものだと以前から気になっていたので提案してみる。すると、あっさりとそのコースに決まった。
しかし元々はお二人の間で、比良か野坂の山を歩くことを目論んでいらっしゃったようだ。しかも私が日々の仕事で疲労が蓄積していることに配慮して、比較的短いコース取りを計画していただいた。

道の駅くつき新本陣でflatwellさんと待ち合わせして、それぞれの車で横谷峠へ。峠に一台をデポする。もう一台で国道303号の道の駅若狭熊川宿へ。ここでnaojiroさんと合流した。
道の駅をスタートし寒風トンネルの西側にある行者堂登山口から尾根に取り付いた。
序盤の上り坂は道なき尾根でかなりの急峻だ。ヘトヘトになった。
しかし県境稜線に乗っかった場所は広々として視界が開け、比良や湖北や若狭の山々の大展望。
さらに尾根上は自然林が広がり、立派で形の良い樹々が林立している。
なんて素敵な稜線なんだろう。flatwellさんは素晴らしい場所をご存知だなぁ。

その後も縁起の良さげな名前で三等三角点のある布袋岳を経由して、高島トレイルに合流するまで、予想していたよりは長い長い稜線歩きではあったのだが、その大半が疎林の美しい広くて快適な尾根道である。
次々と現れる魅力的な大樹、麗樹、珍樹の数々を見ては、これは何だ、あれは何だ、とか言いながら、抱きついたり、こすったり、木に登ってみたり、写真を撮ったりして楽しい。

随所に得られる好展望も魅力。北に武奈ヶ嶽、三重嶽、三十三間山、東に二の谷山、南東に武奈ヶ岳、釣瓶岳、蛇谷ヶ峰などの比良山地の山々と琵琶湖。
初めてのルートから観ると、いつもの山々も角度が変わって新鮮な風景だ。感動的だった。
仕事の疲れも吹っ飛ぶほどの素晴らしい山行を愉しむことができた。

帰路途中でflatwellさんオススメの「朽木梅竹」さんの鯖寿司を購入し、帰宅後、家族で舌鼓を打ったのだった。1人一切れずつだけど…

naojiroさん、今日もまた私の幼稚でくだらない話を聞いては優しく相槌を打ってくださり有難うございました。
flatwellさん、素敵なルートをご案内いただき感謝です。甘くて柔らかな味わいの干し柿、ご馳走さまでした。
お二人さま、またこの若輩者にお付き合いくださいますよう、よろしくお願いします。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:869人

コメント

 Hama_Yanです、コメント差し上げます。
登山経験は少ないですが、登るたびにブナ好きになりflatwellさんの「ブナフェチにはたまらないコース」というレコにあこがれて12月12日に同じ場所から登りました。お堂の右を進み、小さな沢を超えて鉄塔から尾根の斜面を這うようにして登りましたが、コースサインはどこにもなく急登を1時間進みましたが、登山道らしい感触はどこまでもなく下山しましたが、途中から迷った挙句1時間さまよい、ようやく元の地点まで戻ることが出来ました。最初から間違ったのだと思いますがもともと難しいコースなのでしょうか?山行計画でも明確なコースを自動で描けないようです。小さな沢を超えずにお堂を背にしてアブラギリの中を進むのが正しいコースでしょうか?なお、私はGPSを持っておりません。
 春の新緑の季節になったら再度挑戦して駒ヶ池まで行こうと考えていますので
何か参考になることがあればアドバイスいただければ幸いです。
 よろしくお願いいたします。
2022/1/3 12:29
Hama_Yan様、新年早々コメントありがとうございます。
 このルートは登山道ではなく、いわゆるバリエーションルートです。踏み跡も道標も何もありません。GPSを持っていないとのことですが、スマホのヤマレコアプリで十分です。行ってみたい山行記録を見つけたら「この山の計画を立てる」を押せば自分の山行計画ができあがります。出発前に地図をダウンロードしておき、登山開始を押せば計画のルートと自分の軌跡が表示されますので、ルートを間違えていたら一目でわかります。またスマホを見なくても間違っていたら「ルートからはずれているようです」と音声で教えてくれます。ぜひ使いこなして自由な山歩きを楽しんでください。一般登山道だけを歩いているより世界が広がります。
 おすすめの山は、野坂岳と赤坂山の間に芦谷山があって、その南側に立派なブナがたくさんあります。あと2年もすれば風力発電のために伐採されてしまいますので、それまでにぜひ行ってみてください。山集落から登るのが近道です。naojiroさんの山行記録を参考にどうぞ。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2380661.html
ちなみに、11月14日は私も駒ヶ岳へ登っていました。あなたの1枚目の写真に私の車が写っています。いつかどこかの山でお会いするかもしれませんね。
また何かわからないことがあればお尋ねください。では
2022/1/3 17:44
flatwellさん
 早速のコメントありがとうございます。同じ日に近くを登っていたことに驚いています。ひとまず、ヤマレコのGPSの使い方をわかりきった山で練習して春以降の一人登山で実践しようと考えています。
 山の楽しみ方も変えていけそうです。ありがとうございました。
2022/1/3 20:35
Hama_Yanaさん、おはようございます。

九月頃にメッセージを頂戴いたしましたね。ヤマレコに山行地図の挿入ができないと言われてましたが、次の山行レコでは挿入されていたので理解されたのだと思っていました。でもよく見ると記録作成時にヤマレコの地図に直接入力されていたようですね。

取付きのポイントは行者堂裏手のアブラギリ群落を突っ切って正面の尾根に取付きます。古いテープも散見されました。木馬道(昔の木材搬出路)がある尾根です。
送電線の巡視路が東西に山の裾野を通っていました。それに釣られて一つ北の尾根に取付かれてしまったのでしょうか。

以下、Hama‗Yanさんの登山スキルが分からないので失礼があればお許しください。
バリエーションルート(一般道を通らない山歩き)は地図とコンパスが必携です。しかしGPSがあれば瞬時に現在地を知ることが出来て道迷いの不安を解消してくれます。
地図とGPSの二段構えで登山を楽しんでください。今回の尾根を下山にも使われるのであればGPSなしでは危険です。

地図付きGPSはガーミンが有名ですが非常に高価です(スマホをお持ちでないならお勧めですが)。でもスマホならヤマレコのアプリを入れて代用できます。しかも高機能です。バリエーションを歩かれる時は、ヤマレコアプリに先人のログをダウンロードしてからスタートすれば安心です。是非ともご検討ください。下山したらマイページに山行ルートが自動作成されています。長々と失礼しました。
2022/1/4 5:11
naojiro様
 とても親切なアドバイスありがとうございます。ご指摘の通りスタートから間違えていたようです。私のスキルは殆ど初心者並みで、敦賀山友クラブに入会して3月で2年目になります。会の代表から地理院地図と現地での確認や、等高線から尾根、谷、距離、急か緩いか、送電線・鉄塔による自分の位置確認などを習い、コンパスを携行しております。従いましてバリルートを好むわけではありませんが、クラブの月2回例会では地図をじっくり確認することもできないため、一人登山もやっているようなわけです。
 教えていただいたヤマレコアプリを使えるようになれば安全に登れそうです。
既にスマホにパソコンと同じユーザ名でインストしましたので、今後の登山で使用していこうと考えております。
 この度は誠にありがとうございました。
2022/1/4 15:15
Hama_Yanさん、初めまして、こんにちは。
レコへのコメント、ありがとうございます。

すでに大先輩のお二人が返信してくださってますので其れ以上の事は無いのですが…
一般登山道ではないルートではヤマレコマップでの位置確認が威力を発揮します。
私も、さぞベテランハイカーのように振る舞って(見せかけて)バリエーションルートを歩いたりしておりますが、ほとんど全てがヤマレコで過去に先人が歩かれた軌跡を辿っているだけの、所詮は素人ハイカーなのです。
でもこの文明の利器さえあれば、だいたい何処でも道に迷わずに行けますね!ありがたいです。
ただ、スマホの電源が切れることは命取りに繋がりますので、予備電源としてモバイルバッテリーを必ず携行しています。
まぁ、それでもスマホを落とす・壊すなどしたら、どうしようも無いんですけど…

どうぞ今後はヤマレコを活用して、自由で有意義な山行を楽しんでくださいませ。
また何処かでお目にかかれますように!
2022/1/4 16:34
uriuri4211様
 アドバイスいただきありがとうございます。
1/9(日)にクラブの例会登山があります。毎年登り初めと登り納めは地元の野坂岳と決まっており、幸い山行記録には野坂の冬コースのレコがありますので、”この山へ行く”でGPS実習してみようと考えています。
 これで、安全な登山につながればと楽しみにしています。
この度はお気にかけていただいてありがとうございました。
 
2022/1/5 15:14
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら