西上州吉井三山 朝日岳・八束山・牛伏山
- GPS
- 05:35
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 909m
- 下り
- 912m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 5:35
天候 | 晴れ、少々雲多い |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス | 佐藤金属前の「まちすい」さん整備の八束山登山者駐車場利用(5〜6台は駐車可能です) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【八束山登山者駐車場〜朝日岳中間道登山口】 ・車道歩きです。 【朝日岳中間道登山口〜朝日岳北峰】 ・赤テープと薄い踏み跡を頼りに登りますが、一部踏ん張りの効かない急登がありますので、スリップに注意して下さい。 ※このコースは短時間ではありますが、かなりの急こう配を登りますのでお勧めしかねます。急斜面の登りや急斜面のトラバース箇所にもロープなどの設置は一切ありません。 ・北峰は木々に覆われていて、ほとんど展望がありません。 ※北峰に到着して気が付いたのですが、中間道コース意外に更に北側の尾根を登る「北峰コース」が存在するようです。中間道登山口の更に西側に登山口があると思われます。 【朝日岳北峰〜朝日岳南峰】 ・北峰は城跡(天引城址)ですので、空堀(岩積み)を南に向かって一度下ります。ロープも設置されているので特に危険はないと思います。 ・東登山口への分岐があるコルを通過し、少しだけ斜面を登り上げると南峰に到着です。 ・南峰は北側に灌木がある為、主に南面のみ展望があります。また岩峰の上で南面は切れ落ちているので転落などには充分注意が必要です。 【朝日岳南峰〜朝日岳東登山口】 ・一旦、コルまで戻り、斜面のトラバースになります。踏ん張りの効かない斜面ですのでスリップには充分注意してください。 ・トラバースが終わると稜線上の緩い下りになります。やがて稜線の北斜面のトラバースになりますが、ここが最大の難所です。鎖とロープが設置されているのですが、一部何もない箇所があります。通過は慎重に行う必要があります。 ・その後、ローソク岩を北に巻くと再び稜線上に出ます。直ぐに南斜面の下りとなりますが、かなりの急斜面です。長いロープが2本設置されていますが、この時期、落ち葉が堆積していてかなり滑りやすくなっているので注意が必要です。 ・斜面を下り終わると針葉樹と竹林の暗い道になります。踏み跡は薄いですが、赤テープを頼りに進むと東登山口のある林道に出ます。 ※南峰から東登山口までは稜線上は明瞭な踏み跡がありますが、北斜面のトラバース箇所や、南斜面の下りでは踏み跡が薄い為、赤テープを探しながら進むことになります。東登山口は2箇所ありますが、赤テープに誘導されながら進むと、墓地のある東側登山口よりやや西側で林道に出ることになります。 【朝日岳東登山口〜八束山西登山口】 ・林道歩きの後、吉井駅から東谷への車道に出ます。 ・車道を北方面に進み、住吉神社を過ぎ、鉄工所過ぎると東側に八束山西登山口の標識があります。標識は南側を向いて設置されているので、南側から車道を歩いてきた場合、西側にある割烹料理の店を目印にして、その向かい側の標識を見落とさないようにして下さい。 ・標識に従い車道を東側に折れ、道なりに進むと沢を橋で渡り、数分で西登山口に到着です。 【西登山口〜八束山山頂】 ・始めは杉林の中の登りですが落葉樹に変わるころ尾根に出ます。一部急斜面や大岩を巻くトラバース等がありますが、要所要所にはロープが設置されているので安心です。 ・山頂まで特に危険箇所はありません。 【八束山山頂〜小梨峠への林道】 ・山頂から空堀を2回越えると北側に展望の開ける休憩適所に出ます。そこから更に東側に進むと急斜面になります。北東方向に延びる尾根と東方向に延びる尾根が分岐しますので、東尾根に進みます。薄い踏み跡とピンク&赤テープを頼りに急斜面を下るとやがて南方向に明瞭な道が現れます。道沿いに5分ほど下るとお地蔵様のある場所で小梨峠への林道(舗装路)に出ます。 ※このコースはかなりの急斜面で、踏み跡も薄く、テープ頼りに下ることになります。八束山の西コースや北コースとは全く違う険しい場所ですので、ハイキングの延長でこのコースを選ぶのはお勧め出来ません。 【小梨峠への林道〜牛伏山】 ・舗装された林道を東方面に進み、やがて佐藤金属前の八束山登山者駐車場からの道にぶつかります。そのまま直進し、舗装路を進みます。 ・この舗装路は現在車両通行止めとなっており、途中ゲートが閉じられていますが、ゲートの左脇を抜け、そのまま進むと牛伏山山頂と展望台の中間部分まで行くことが出来ます。 ・今回は舗装路の途中から西登山道に入り、一度、車道を横断する西尾根を山頂まで歩きましたが、一部傾斜のきつい場所もありますが、特に危険箇所はありません。 ・牛伏山山頂は特に展望がないので、更に車道を東側に進み、東端にある牛伏城展望台まで行くことをお勧めします。途中には水道のあるトイレもありますし、無料休憩所もあります。 ・牛伏城展望台は城の外観ですが、3階まで登ることが出来ます。東側には関東平野が広がり、天候が良ければ筑波山まで見ることが出来ます。北側には袈裟丸山、日光男体山、赤城山、上州武尊山、子持山、小野子山、榛名山。その奥には白く染まった谷川や天候が良ければ尾瀬の山々まで見ることが出来ます。西には浅間隠山、鼻曲山、妙義山、浅間山、天気が良ければ志賀の山々まで見ることが出来ます。西上州の山々は牛伏山の陰になっています。 【牛伏山〜赤谷公園】 ・展望台から西側に戻り、東屋のある近くから北側に向う道に進みます。勾配のある階段が長く続きますが、特に危険箇所はありません。 ・階段が終わり、砂防の堰堤を過ぎると蝋梅の里です。蝋梅の里を左に見ながら道なりに進むと、牛伏山展望台まで続く車道に出ます。 ・車道を北方向に進み、「牛伏釜」の標識のあるT字路を北側に進むと赤谷公園です。 【赤谷公園〜八束山登山者駐車場】 ・赤谷公園にある池を右回りに進むと車道に出ます。斜度のある車道を登り、牛伏ドリームセンターと焼却場を過ぎるとT字路になります。左側には牛山登山者用駐車場があり、やがて車道が下りになると牛伏山北登山口が左にあります。そのまま車道を下り、ため池を左に過ぎる頃、八束山への標識のあるT字路がありますので左折、更に車道を進み佐藤金属が見えたら左折すると駐車場に到着です。 ・この車道歩きですが、焼却場がある為、トラックの往来が激しいですので、車両に注意するようにして下さい。 【ルート情報】 ・総移動距離11.15km ・所要時間:5時間35分 ・平均速度:1.99km/H ・傾斜 最少:-21% 最大:28% ・標高 増加:626.50m 最少:164.20m 最大:459.48m ※スマホでのトレース計測の為、多少の測定誤差はあるかと思います。 |
写真
装備
個人装備 |
レインウェア(下) 1
エマージェンシーキット 1
カメラ(M4/3機) 1
エマージェンシーブランケット 1
手袋 1
熊よけ鈴 1
行動食 1 ナッツ他
ガスストーブ 1
パーコレーター 1
110ガス 1
スパッツ 1
帽子(キャップ) 1
スマートフォン 1
予備バッテリー 1
ヘッドライト 1
速乾性タオル 1
カップ麺 1
水(1L) 1
多機能ウォッチ 1
ハードシェルジャケット 1
ダウンジャケット 1
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感想
以前から温めていた構想
吉井町住民としては是非とも実現したかった吉井三山を1日で制覇!
この冬、まだ降雪がなく晴れのフリーの平日に実現することが出来ました♪
周回するためには、少々難所も通過する必要がありましたが、地元の山岳会の皆さんや「まちすい」の皆さんのお蔭で以前より整備されており、比較的危険も少なく踏破することが出来ました。
特に初めて臨んだ朝日岳北面には目印となるピンクテープが多数設置されており、初めてでもルートファインディングに悩むことなく歩けました。
また難所だった朝日岳北面のトラバース箇所も、立派な鎖やロープが新たに設置されており、危険がないほどではありませんが、以前と比較すると格段安全に歩くことが出来た印象です。
2番目に向かった八束山(城山)は、地元の「まちすい」の皆さんが登山道の整備をして下さっており、難所にはロープ、要所要所には標識が設置されています。
今回、周回する為に東側の尾根を下りましたが、ここにもピンクテープが多数設置されており、ここもまたルートファインディングに悩まされることはありませんでした。
最後に向かった牛伏山は地元に愛される山。
山頂近くまで車で来られることもあり、綺麗なトイレあり、3階建ての立派な展望台ありといたせりつくせりの山です。
特に展望台からの展望は抜群で、東から北、西方面まで見事な展望です。
コースも明瞭で踏み跡も濃く安心して歩ける山ですが、その傾斜はきつく、冬場のトレーニングにちょうど良い山かも知れません。
終わってみれば所要時間5時間半、歩行距離約12kmとなかなかの行程となりました。
最後に牛伏山はハイキングコースなのでお子さん連れでも問題ありませんし、八束山の西コースと北コースも同様ですが、朝日岳の北コース、中間コース、東コース、それに八束山の東コースはなかなかの難易度です。
きれ立った岩場歩きやセルフビレイが必要な場所こそありませんが、傾斜はきつく、この地域独特の粘土質が硬化した踏ん張りの効かない斜面ということもあり、ハイキングの延長で立ち入らないほうが良いかも知れません。
また八束山と朝日岳は苦労して登った割には展望がなく、難所の通過を楽しめる中級者以上の方に向いていると思います。
ちなみに嫁は今日のコースに興味津々でしたが、進んで連れていきたいコースではありませんね。
1日に一山だけならいいかなぁ
はじめまして。air 4224さん。
とても、参考になりました。
自分が以前行ったコースとは違いますが、行ってみたい
ですね。標識・・最近付いたのですかね?安心して
行ける様な気がします。
自分は親子登山しているので、子供とこのコースで
行ってみます。いつになるか、わかりませんが・・。
わかり易いレコ・・ありがとです。
okrさん
コメント有難うございます。
牛伏山にお子さんと登られていたので、ご覧いただけるかなぁって思っていました。
以前にそれぞれの山を登ったことはあったのですが、今回はその全てを1日で歩くことにしてみました。
プチバリエーションコースっぽい場所もありますし、テープ頼りのルートファインディングもあって、なかなか楽しめた山行になりましたよ♪
お子さんとご一緒だと朝日岳と八束山の東尾根はお勧めしかねます。
踏み跡も薄く、滑落しそうな危険箇所こそないものの、踏ん張りの効かない急斜面やロープ頼りのトラバースや下りなどもありますのでね。
お子さんがもう少し大きくなられてからの方がいいかなぁって思いますね。
もし朝日岳に行かれるなら北側からピストン。八束山なら北尾根からピストンか、西尾根から登り、北尾根に下るコースなら良いかと思います。
是非、吉井の山にお越し下さいね。
但し、街に雪が降る前が前提ですけど・・・。
その割りに累積標高差、難所が有るみたいで、お疲れ様でございました。
写真をみているだけでコースの状況が伝わってきます。
簡単なところだけ抜き出して、この冬の陽だまり散歩候補にしようかなと。
>街に雪が降る前が前提ですけど・・・。
で気がつきました。そうか、上州、西上州の山は、雪が降ったらスタッドレス、あるいはチェーンが要りそうですね。緊急脱出用の布チェーンしかもっていないので、高速降りたら即スタックしそうですね。
軽アイゼンは持って歩いてるんですが、車が後手に回ってまして、どうするかな。スタッドレス買うとさらに深みにはまりそうだしなぁ。
tatsucaさん
いつもコメント有難うございます。
以前から構想のあった「吉井三山」縦走!?
やっと実現出来ました♪
これがなかなか手強くて、至仏や前掛、硫黄岳でも筋肉痛にならなかったのに、今回はひどい筋肉痛になりました。
しかも両足のふくらはぎと腿が急斜面で次々とつるし・・・(汗)
低山ではありますがお腹一杯になりましたね
冬のゆるゆるハイキングには八束山の西コース〜北コース、それに牛伏山の西コース〜北コースがお勧めです。
危険箇所もないですし、何より吉井ICから直ぐにアクセス出来ます。
雪の心配もまずないですよ♪
東京で積雪がなければ登山口までノーマルタイヤで余裕で行けると思います。
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