行者山・剣尾山・横尾山の周回
- GPS
- 03:19
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 580m
- 下り
- 586m
コースタイム
天候 | 晴れたり曇ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道。 |
その他周辺情報 | 能勢温泉、汐の湯温泉。 栗の郷道の駅 観光センターくるす(獣肉料理) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
膝の養生のためのショートコース、もう二ヶ月以上続けているが、今回も負担軽減を図るべく、選んだのが剣尾山だ。この山は大阪府と京都府の境界にあり、その稜線は兵庫県との境界をもなす。北摂のいわば北端にある。小学生の頃、蝶を採りに足繁く通った妙見山の北西に位置するが、当時は剣尾山の名も知らなかった。妙見山には川西池田からバスで山上に上がり、そこから初谷を下って妙見口に降りるのがお気に入りの虫採りコースで、国蝶オオムラサキを始めて採ったのもここだった。スジボソヤマキチョウやクロヒカゲモドキといった関西では珍しい蝶を捉えて興奮したのも初谷だ。剣尾山の南西には三草山があり、ここはヒロオビミドリシジミの東限で、採集禁止などまだなかった1960年代に7−8mはあろうかという繋ぎ竿の網を必死で操り、捕まえた思い出の地。しかし、剣尾山については何の虫情報も持ち合わせていなかった。それから55年以上を経た今、初めてこの地にやってきた。
新名神高速道路を川西インターでおり、国道173を北上、トンネルをいくつも抜けて進むと左手にくりの郷と銘打った道の駅がある。ここは産直野菜や地場製品を販売していて大変賑わうようだが、まだ開店前。帰りに寄ってみることにしてさらに進む。山辺地区に入ったら、登山口への分岐点探しとなる。ここで少々行ったり来たりしてしまったのだが、結論的には「玉泉寺→」という看板のところで国道とわかれ、右に細い道をまっすぐに上っていくのが正解である。
しばらく登ると左手にキャンプ場がある。それにしても最近廃業するキャンプ場が多い中で、ここは随分とはやっているなあ。と、そちらに気をとられていると見過ごすことになるので、ここまで来たら、右手に注意することだ。すると漁協の駐車場があるのに気づくだろう。位置的にはトイレのすぐ手前だ。
車をとめたら100円の駐車料金を郵便受けに放り込んで、いざ、登山開始である。トイレのちょい上から右手に立派な登山道がある。植林帯の中を木組み階段の道を淡々と上る。間もなく大きな岩が眼前に現れる。この先、登山道の周りに大岩が次々と現れ、その一つ一つが信仰の対象となってきたことを知る。随所に脇道があり、それらは幾多の行場をつないでいるらしい。
急登を頑張って登り、頭を上げると堂宇が迫っていた。行者堂のようだ。このすぐ上にも巨岩が峻立し、左右の岩の間に隘路が開けている。感心しながらその隙間を通り抜け、さらに一登りすると傾斜が緩くなって行者山山頂を示す看板が立つ場所に出る。ここからは広葉樹に囲まれて心地の良い緩やかな尾根上の漫歩となる。傾斜がない分、容易く距離を稼ぐことができる。そして妙に平に開けた空間が広がるところに達する。ここはかつて寺院が建っていた場所で、現在は井戸跡以外はほとんど何も残っていないものの、その平らな地形の広がりは、壮大な伽藍を想像させるに足る。そして剣尾山の山頂は目前である。
山頂は小広く伸びやかなところで、四方に素晴らしい風景が広がっている。山頂の大岩の上に立てば、大阪、京都、兵庫の三府県にまたがる北摂山地の山並が透き通る青空を背景に幾重にも重なりあい、初冬の海に浮かぶ島々を見ているようだ。見飽きぬ風景に後ろ髪をひかれつつ、三座目の横尾山に向けて出発する。
この先は電力巡視路となっていて、道はよく整備されている。一旦鞍部にくだり、緩やかに上り返す。右手は立ち枯れの目立つ松林、左は檜の植林となっている。反射板の有るピークから左に方向転換してさらに少し登ると、三角点の有る横尾山山頂だ。今日の最高点となる。
ここからは尾根のくだりとなる。時に急な傾斜をこなすことになるが、道はよく踏まれて整備もよく、快適に進む。サワガニの道を左に分けると、尾根伝いの道には木組み階段などが現れて、ああ大分里近くまで下ってきたなと実感する。やがて右手に岩がちの伐採地が広がるところにでる。ここからは、北摂ののどかな山村風景が臨まれる。まもなく一休みの峠に達し、左に下る道を辿れば、あっという間に堰堤の池に出て、林道に降り立つ。ここから駐車地点まではほんの一息である。
今日の昼飯は、駐車場から車で6分の「観光センターくるす」と決めていた。ここはシカ、イノシシ、キジなどの肉を供するうどん屋である。今日は雉鍋定食を頂き、ほっかほっかになって帰路につくというありがたいエンディングである。
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