陣馬山から高尾山(がんばりました山ガール2号)


- GPS
- 06:39
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 945m
- 下り
- 1,070m
コースタイム
11:37陣馬山頂11:49-12:18明王峠-12:39堂所山-13:21景信山14:34-
14:51小仏峠-15:11城山15:14-15:31一丁平-15:59高尾山頂16:03-
16:38ケーブル乗り場(山上駅)-16:46琵琶滝-16:58ケーブル清滝駅
天候 | 快晴 気温低し、北風微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
http://bus.ekitan.com/rosen/Rp610?t=0&b=310171&f=0&com=0&r=98 |
コース状況/ 危険箇所等 |
陣馬高原下、陣馬山頂、明王峠、景信山山頂、城山山頂、高尾山頂にトイレあり まだこの時期は霜柱による泥濘は軽度 |
写真
感想
今回は初心者の山ガール2号を交えて、イモトをめざす山ガール1号とともに、石盾尾神社〜生藤山〜醍醐丸〜陣馬山というコースを縦走し、陣馬高原下に降りるはずでした。しかしながら、山ガール1号の痛恨の寝坊により、上野原駅でのバス接続が怪しくなったため、急遽ルートを変更し、陣馬山→高尾山というハイキングコースに。
30年以上前の学生時代に元カノと歩いたコース、最近では3年前に幼稚園年中の次男と踏破したコースです。
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前夜に勤め先の忘年会。翌日山行きがあるというのにカラオケで2次会。挙句の果てに下車駅を乗り過ごし、タクシーで午前様帰宅という絶好調振りを示した山ガール1号。いつもより青白い顔で高尾駅北口バス停に現れました。
初心者の山ガール2号は山グッズを集めるのに手を貸してあげるところから育成中。前回は雨の中での谷川岳.....寒くて、冷たくて、何も見えないという地獄を見せてあげました。今回こそははお手軽な縦走と思っていましたが、1号の暴挙により長めのハイキングとなりました。まあ、このコースは空荷とはいえ次男が幼稚園年中で歩いたコースです。彼女でも大丈夫でしょう。最悪、いくつもエスケープルートがありますし....。
時間が遅いせいもあり、バスはそれほど混んでいませんでした。支度を整え、陣馬高原下をゆっくりと出発。登山路に入り、程なく傾斜がきつくなったところで2号が少し遅れ始めました。そこで、新調したトレッキングポールを使い始めたのです。ところがねじ止めがゆるくて、強く突くと短くなってしまうという状態。私のポールのようにねじって調節するタイプではなかったので、ドライバーがないと直せません。仕方なくそのまま使うことにしましたが、ときどき短くなってしまいます。あらかじめ使ってみることが必要なんですね。
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いったん登りが終わるまで私と1号が先行し、丸太で作ったベンチ前で2号の到着を待ちます。2号はちょっと疲れた風でしたが、5分弱で到着。思ったより離れず付いて来てくれました。
陣馬山山頂手前の稜線に出ると、予想通り富士山登場! 1号はその見事さに、目の前の山頂に上ることを忘れ、写真を撮りまくっていました。
陣馬山のモニュメントもこの日は絶好の天気に恵まれ、いつも以上にその白い姿は印象的でした。本来この日にたどるはずのルートも陣馬山から眺めることができました。
でもまだ高尾への道のりは始まったばかりで、合計19kmのうち4.5kmくらいしか来ていません。
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明王峠までは緩やかな下りが多く、気持ちよい歩きでした。まだ霜柱による泥濘化はほとんどなく、靴も汚れません。
景信山での昼食を決定し、急いで景信山に向かいます。このコースは巻き道が多く、あまりアップダウンをこなす必要はありません。それだと少し物足りないので、1号と私は稜線を忠実にトレースし、2号は巻き道を行くことにしました。これで両者の思惑は満たされるはず。たぶん、稜線を行っても2号の歩みなら、すぐに追いつくはず...とタカをくくっていたのですが。
最初の稜線は堂所山への登りです。高度にしてわずか数十メートルの寄り道ですがここは巻き道のほうがかなり時間的には短いところです。山頂で記念撮影後過ぎに戻り、元の道へ。とばし気味に歩きましたが、なかなか2号の姿は見えません。その後、3つほどの巻き道との分岐を過ぎましたが、いつになっても2号に追いつきません。
1号いわく「私たちが早すぎで巻き道のところで追い越しちゃったのでは?」。
たしかにこれだけ飛ばしても追いつかないのはちょっと不思議。2号を置き去りにしてしまったのか?メールをしてみましたが、コース上ではdocomoですら部分的にしかアンテナが立たないので返事はありません。
そこで、5分ほど待って2号が来なければ彼女は先だと結論付けるために、ちょっと戻って様子を見ることにしました。しかし姿は現れなかったので、逆にペースを上げて景信山に向かうことにしました。
景信山山頂でも2号の姿は見えず、やっぱり置き去りにしてしまったのかという自責の念に。登山道の入口で昼食の用意をしつつ、彼女の到着を待つことにしました。ところがすぐ1号から景信山の休憩所で2号発見の報が....。彼女の話だと5分ほど早着していたそうで、お休みどころの真ん中で待っていたそうな。思ったより2号は健脚のようで、明王峠からここまで1時間を切っている計算になります。
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相変わらずの女子登山らしく、寒い景信山山頂でも長い昼食会が繰り広げられました。先週部甲山でレギュラーガスでもお湯が沸いたので、今回はプレミアガスを持っていきませんでした。ところがさすがに冬山、レギュラーではなかなかお湯が沸きません。1号の所持品であるプリムスのバーナーは小型ながらもハイパワーを示すのに、私のSPはパワー不足。カートリッジ缶を手で暖めても、パワーは戻りません。
この時期はガスをケチってはいけない。あらためて思いました。
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昼食後、低くなった太陽との競争で小仏まで下りましたが、あらら2号の様子が変です。かなり遅れての到着です。どうもわき腹が痛いようです。本人は食べすぎ?との弁ですが、大体わき腹が痛いのは血液不足→脾臓が痛くなる。小学生がマラソンの練習をするときに良く出る症状です。
今日はここまでで小仏BSまで降りることにしようか?
ちょっとだけエスケープも考えましたが、高尾山からの下りをケーブルカーに取ることで楽になるよと、何とか2号をだまして、我々の目的を達成する方向になりました。
城山へ登り返しを自主登攀として、私を先頭に1号が1分弱遅れで到着。2号は5分弱遅れて到着。
「あとどのくらいですか?」
弱々しい声で尋ねる2号に
「さっき8kmって書いてあったよ」
冷たい返事です。
「ケーブルカーまではどのくらい?」
「5kmくらいかな」。
山の空気より冷たい返事を返します。
そのあと2号は小休止のたびに
「あとどれくらい?」コール。
これは相当2号の全身に疲れが来ている様子ですが、ここまでくれば高尾山を越えていくしかありません。
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さいわいなことに、そうこうするうちに2号のわき腹痛もおさまり、あとは疲労した体と脚力にもうひとふん張りを期待しましょう。
もみじ台手前の長い階段と、高尾山頂手前の200段の石段。これを嬉々として駆け上がるリーダーと、何とかしてくらいつこうとする1号、そしてもうこれ以上の地獄はないとあきらめの表情で登る2号。
そして日が傾き、あと30分程度で太陽が富士山に沈もうとする16:00ごろ、ようやく高尾山頂に着きました。短い冬の日差しが傾き、かなり寒くなった山頂西の展望台には、まだまだ観光客の姿が....。下山は暗い中で、皆さんお帰り?
ともすれば、長男の中学受験を前に合格祈願と思っていましたが、薬王院についたときには札所はすべて閉鎖されていました。山ガールたちのお目当ての天狗焼きも店じまい。やっぱり、もうすこし昼食会を短めに切り上げないとね...。
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下りは、2号に約束したとおりケーブルカーで...と思いましたが、来シーズンは北ア穂高岳を目指す1号と、自称「遅れてきたアルピニスト」は山装備の姿でケーブルカーに乗ることは許せず、2号のみケーブルカーで下山することに。
1号と私は、3号路→琵琶滝→6号路と、あたりが暗くなりつつも、ヘッドランプの装備があることを確認して、茶屋前を下山開始。
するとすぐに4人連れの若い女子グループに遭遇。足元はローヒールのような..一般人。懐中電灯などの装備を尋ねると、持っていないとの返事。このまま下ると真っ暗な登山道になるので、戻ったほうがいいというアドバイス。まあ、短時間だから携帯でもいけたかなとは後から思いましたが、結局彼女たちは引き返すことになりました。だいたい声をかけたのがフル装備のグループだしね、びびるよね。観光客の多さでギネスブックに乗るほどの高尾山。さすがに遭難ということはないと思いますが、怪我をしても大変ですから。
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3号路はさすがに山を思わせる登山路ですが、我々も完全に真っ暗になる前には下りたいもの。さらには、ヘッドランプ未調達の2号はケーブルカーで降りているのであまり待たせるわけには行きません。そこで、この日一番のスピードで琵琶滝に。
「ここも走ったほうがいいじゃないですか?」
6号路に出て川沿いをいつも通り慎重に歩いていると、1号が声を掛けてきました。そういえば、いつもここを歩いているときは次男と一緒です。なので飛ばすという意識がありませんでした。でも、けっこう走ってみると軽快。あっというまに登山口につきました。10分程度待っていたという、2号と再開を果たしてこの日の山行きを終了。
前夜の飲み会で大変だったはずの1号は、コンビニで日本酒とプレミアムビールを購入して帰路に備えていました。
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私と1号は思ったよりきつめのハイキングで満喫しましたが、2号はどうだったのでしょうか?明日は仕事があるのに....。
先週ご一緒させていただいた山ガール3号は、人づてに聞いた話ではしばらく筋肉痛でロボットのような状態だったとか?
もう2度と一緒に行かない....そういわれないように何とかフォローを。
とりあえず、ヘッドランプでも送りますか(笑)。
こんにちは
初めてのお二方をつれての完走お疲れ様でした
高尾山での観光客への適切な下山アドバイスはよろしかったですね。
この縦走路は私たち後期高齢者の老夫婦にとっても手ごろなコースで何年も楽しんでいます。
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