茶臼岳と朝日岳
- GPS
- 04:30
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 782m
- 下り
- 782m
コースタイム
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 4:23
天候 | 曇り後晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場からほぼずっと積雪の上を歩く。既にトレースができていてラッセルが必要なところはなかった。雪質は固いアイスではなく降雪直後と思われ歩き易かった。アイゼンはあったほうがいいが、慣れてる人ならなくても各所の通過は可能と思われる。ピッケルは持参するも使用せず、ダブルストックで歩き通した。気温は相応に低いので、相応しいウェアが必要。 |
写真
感想
季節を変えて何度も訪問している那須周辺だが、雪のある時期の茶臼岳や朝日岳は今回が初めてだった。全般的に天気良く、風弱く、シーズン最初の雪山登山としてはなかなか楽しかった。
峠の茶屋駐車場には6:12に到着。道中凍結箇所があり、スタッドレスタイヤでなければ走行不能だった。早めに交換していて正解。この時間駐車場はまだ空きが十分だった。着後準備をして6:26に行動開始。新たにきれいなトイレができていたが、既に冬季閉鎖のため使用できず。
駐車場はところどころ凍っていていきなり転びそうになる。最初の階段も微妙に雪が固くて難儀。しかし登山道に入ると雪は良く踏み固まっていたが氷ではなく歩き易い。アイゼンはまだ要らない。歩き出してすぐに背後の東の空が赤くなり始める。更に進むと日の出の時間。樹林帯を超えられなかったので樹木越しの日の出だったが、それでも久々のモルゲンロートに心が躍った。日の出を過ぎても天候は曇りのまま。予報どおりなのであまりがっかりはしない。左手側には茶臼岳、右手側には朝日岳がよく見えるが、鉛色の空なので写真を撮ってもいまいちだった。アイゼンの世話になることなく40分ほど登って避難小屋に到着。冬期入口から中に入って小休止。Zさんはここで新たに購入した軽量のアルミアイゼンを取り付ける。自分はアイゼンの必要性を感じないのでそのまま進むことに。
小屋内は暖かくて快適だったが、外に出るとやはり風が冷たい。強風の名所である那須なので、今日の風ならそよ風かそれ以下程度だと思うが、やはり12月の風は冷たく感じた。今日は最初に茶臼岳を目指す。先月も紅葉の後に訪問しているが、今日は雪が着いているのでまるで別の山のように感じる。斜面を登り始めるとZさんのアイゼンの様子がおかしい。事前に合わせてきたようだがうまく履けていない。止まって調整するもいまいち。アイゼンがなくても登れる程度の斜面なので、調整不足でもなんとか歩けた。岩場が所々露出していたところもあったが、概ね雪の上を歩き7:46に茶臼岳山頂に到着。春から秋にかけて常に多くの人で賑わう山頂だが、今日は我々のみの貸し切り。峠の茶屋駐車場までの道路は明日で冬季閉鎖になるので、シーズンオフ間近は間違いないのだろう。写真を撮ったり周囲を眺めたりして過ごす。が、空は相変わらずの曇天。待っても回復しそうにないので、特に座って休憩はせずに進むことに。お釜の縁を小さく回って元来た道を戻り、再び避難小屋へ。再度中へ入って休憩。行動食を食べたり飲んだり。Zさんはここでチェーンスパイクに換装。シーズン初の雪山なので、色々ギアを試すみたいだ。自分は相変わらずつぼ足で進む。
この先最初はトラバース区間が続く。冬期凍結しているといやらしいところだが、今日は氷は全くなく歩き易く、既に8時の時点で高速道路状態になっていた。ピッケルを出す必要性も感じないくらいに歩き易い。更に進むと鎖のかかった岩場などが出てくるが、今日に関しては凍結箇所もなく、とても歩き易かった。時期が進み氷が出てくると厄介な区間になりそう。朝日の肩へ登る斜面は直登気味に登る。上がると清水平や三本槍岳などがよく見え、しかもこの時間からは青空になっていた。出発をもう少し遅らせれば晴天の茶臼岳山頂に立てたが、貸し切りだったので曇り空でも良しとしよう。一方で朝日岳は一気に雲が取れて青空の下での最後のアプローチとなった。気分が高揚する。9:12に朝日岳山頂到着。ここも無人。周囲の山々を見渡す。裏那須は稜線が真っ白になっていて、既にスキーができそうな雰囲気ですらあった。
山頂に誰もおらず、しかも風もなく無風で快適だったので、ここで下りのためにアイゼンを付けることに。Zさんはチェーンスパイクからアイゼンに換装。滑り止めがなくても下れる程度の斜度と雪質だったが、アイゼンを付けるのも、付けて歩くのも練習なので、下りは利用することにした。アイゼンなしでも登れた斜面だったが、下りはやはりあったほうが安定して歩ける。続々とすれ違う登りの登山者を交わしつつ進む。帰りはトラバース区間を通らず剣ヶ峰を登るルートに。夏はここは藪で通れないと思うが、積雪期限定のルートのようだ。既にトレースがあり大して苦もなく山頂に到着。下りにピッケルが要るかと思ったが、既に立派な階段ができていて、ピッケルは全く要らなかった。下りの時は正面の太陽からの日射と雪面からの照り返しもあり、冬用のジャケットを着ていると暑くて仕方なかった。強風の那須なのに今日はそよ風というか、そよ風すらなかったのが要因だろう。10:17に小屋に着き、アイゼンを外して下山開始。この時間でも登りの登山者は多数。茶臼岳なら十分安全な時間に降りてこられるだろう。下りは所々滑りつつも尻餅はつくことなく10:46に駐車場に到着。出発時は空き多数だったが、この時間は満車状態。明日で道路がクローズになるので、今日の好天のうちに歩いておこうと思うハイカーや観光客が多くいたようだった。
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