ワッショイ❗️【藤原岳】頭陀ヶ平でラッセル祭り!天狗岩では霧氷祭り!


- GPS
- 06:49
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,146m
- 下り
- 1,167m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 6:46
天候 | 晴れ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
○いなべ市藤原町山口 簡易パーキングふじわら に駐車(スタート地点) |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪山につき、正規登山道から逸れている箇所多数 |
写真
感想
快晴の下、雪山歩きをしたいと思って天気予報と睨めっこしていると、風は強そうだが鈴鹿の山は好天が期待できそうだ。雪もたくさんありそうな藤原岳を目指そうと思う。
雪の御池岳はアプローチが難しく中々遠い存在だが、お隣の藤原岳は難易度が下がり雪山入門編に持ってこいの山とのことだ。
かと言って初心者の私ではあるが大貝戸からの表道のピストンでは物足りない感じがする。
昨年beggioさんと雪の御池岳へ訪れた際にアプローチした尾根を思い出す。子向井山を経由する尾根道、途中の分岐から白瀬峠へ行かずに尾根をそのまま辿れば頭陀ヶ平へと上がれる。そのまま稜線を南進すれば藤原岳最高峰の天狗岩だ。天狗岩から藤原山荘まで行って表道で西藤原に下山しよう。一部の区間を除いて過去に歩いたことがあるから大丈夫だろう。
大貝戸の登山口に折り畳み自転車をデポしたのち、簡易パーキングふじわらに向かう。麓でもそこそこの雪の量だ。駐車場は除雪されておらず、車を停められるスペースが限られている。
出発の準備をし出すと、ちょうど隣に駐車されてた主も車から降りて来られる。「山ですか?」と仰り、自らも山登りの準備をされ始める。
愛知県の西尾から来られたこの男性は、私と同じ尾根からアプローチしたのちに御池岳を目指されるとのことだ。明るく愛想よくお話をしてくださる。私がモタモタとしている横でささっと準備され、スノーシューをザックに括り付けて「では後ほど!」と一言残して姿勢よく歩き出された。モンベルの赤いジャケットがお似合いだった。
私も少し遅れて出発する。登山口から十分に雪はあるが暫くはツボ足で歩く。昨年歩いて見覚えのある光景の道を調子よく登ってゆく。
斜度がキツくなり始め雪量も増えて歩き難くなってくる。アイゼンを付けようか迷っているうちに一つ目の鉄塔地に登り上がった。鉄塔越しではあるが、真っ白な伊吹山が、山頂部にだけ雲を纏って綺麗に見えていた。
小腹が空いたので「1本満足バー」を齧りながらアイゼンを装着した。
尾根上の雪はどんどん深くなってくる。しかし先に出発された方のトレースを辿っているので楽ちんだ。ツボ足のまま歩かれているようだ。「では後ほど!」と仰ったが、健脚そうなこの方に追い付き、再びお出逢いすることは残念ながら無いだろう。
子向井山を通過して益々雪が増えてきたところで、先行者のトレースはスノーシューのものに変わった。軽快に歩かれている様子がよく分かる。しかし私がその上をツボ足アイゼンで歩くと沈みまくるようになってきた。ワカンに履き替えることにする。
久々のワカンの感触を楽しみながらドンドン進んでゆく。新雪の緩やかな斜面には木立のシルエットが映し出されて綺麗だ。風が強く吹き付ける尾根では雪面に風紋が描かれている。自然の芸術作品だ。彼方に朝陽に照らされた伊勢湾がキラキラと輝いている。
右に行けば白瀬峠、の分岐点までやってきた。問題はここからだった。先の方は予定通り右へ行かれている。真っ直ぐ伸び上がる頭陀ヶ平へ向けての尾根には…当然トレースが無い。
覚悟を決めて真っさらな雪の尾根にワカンを履いた足を踏み出す。と、あちゃぁ〜深いぞ深い。ワカンの恩恵はあるが、やはりかなり沈むなぁ。
場所によっては股下ぐらいまである雪を踏み込み掻き分けながら、あっち行ったりこっち行ったりと下手なトレースを付けつつ、ラッセル・ラッセル!ワッショイ・ワッショイ!
高度を上げるにつれ樹々には霧氷が付いていることに気付く。青空に霧氷!これが見たかった。周りに広がる新雪の積もった緩やかな広大な斜面も素晴らしく美しい。北向きの展望も最高だ。
これらに励まされながら、一気に頭陀ヶ平の鉄塔へ向けて直登してゆく。あぁやっと登り上がった。
頭陀ヶ平からは御池岳のテーブルランドが、直ぐ間近であるかのように大きく見えている。だが実際は真ノ谷を挟んで更に急斜面を登り上がらないと辿りつけない場所だ。あの方は無事に着かれただろうか?
さぁいよいよ主稜線を、藤原岳の最高峰・天狗岩に向かって歩き出そう。
雪は深い。しかし数日前のものだろうかトレースを発見する。その後の降雪で消えてしまって途絶えることもあるのだが、それでも有難い。主稜線はアップダウンが緩やかでそれほど苦戦することもない。
そして何よりも、この付近は霧氷のワールドだった。素晴らしい光景が続いてゆく。
今年の抱負として、ヤマレコのレコ作成のことを意識し過ぎない山行を目指す、と宣言したばっかりなのに、ここでの景色はヤマレコユーザーの皆さんに自慢したくて堪らなくなる。写真も撮りまくりだ。
雪の天狗岩は初めてだった。雪庇が発達している。無雪期なら狭く細くなった崖っぷちまで足を延ばし岩陰に咲くヒメフウロなんかを探したりしたものだが、さすがにこの日は危ない危ない。
この地から見る藤原岳山頂展望台はとても端正な三角形に見える。不思議な感じがする。
そして山頂方向への稜線がこれまた美しい。
その美しい稜線へと進みだすと、またまた霧氷祭りが絶賛開催中だった。祭りだ・祭りだ!ワッショイ・ワッショイ!あぁ何ていい日に来たんだろう。
と喜んで歩いてたら、先人のトレースに惑わされてルートから外れてしまっていた。慌ててトラバース気味に本来のルートへ復帰しようとするが雪が深くてもがく。この日いちばんの最強ラッセルになってしまった。ワッショ〜イ!
藤原山荘に近づくと馴染みのあるカレンフェルトの広い台地上は不思議と雪が薄い。ワカンの爪がカリカリと地面に当たるほどだ。
と、ここで単独の男性とすれ違う。今日初めて山上で出会った人だ。天狗岩を目指されているようだ。
「ワカン要りますか?」とお聞きになる。既に足に装着されている。確かにこの場所の感じだと外したい気分だろう。だがこの先、雪量がかなり深くなる由、そして私の間違ったトレースを辿らないようにと申し上げた。
藤原山荘までやってきた。かなり疲労が溜まっている。計画ではここから下山だ。
しかし目の前の藤原岳山頂展望台を目指して次々と登山者が登って行かれる。また引き返して来られる人も多数。
最高峰は天狗岩だが、一応山頂を踏んでおかないことには話にならないかな。ヤマレコ的にも…
しんどいけど、この際いっきに駆けあがろう!
あっという間に山頂に着いた。やや雲が広がり出したが、さすがこの地は眺望が良い。
西から北へは天狗堂、御池岳、天狗岩、伊吹山など。南には銚子岳、静ヶ岳、竜ヶ岳。竜ヶ岳の真っ白さには驚いた。さらに南の御在所や雨乞は雲に覆われているようだ。
山頂でお逢いした男性に記念写真のシャッターをお願いする。何の記念やろ?
チョー腹ペコを感じたが藤原山荘へ戻るまで我慢する。
山小屋内はたくさんのハイカーさんが休憩されているようなので、時節柄遠慮して小屋の外でランチにする。しかし強くは無いものの風が吹き付けてきて寒いし落ち着かない。
ラーメンとパンを食べ終え、コーヒーを飲みたいなぁと思っていたところで
「ありがとうございました!やっぱりワカン履いててよかった。」と声をかけられる。
先ほど天狗岩へ向かわれた男性が早くも戻ってみえて小屋で食事されてたのだ。
小屋の人混みも解消されてきたようなので、この方のそばの席に失礼して、色々な山談義に花を咲かせながらゆっくりとコーヒーを楽しんだ。
山頂展望台へ向かわれる四日市のこの男性とは小屋の前でお別れする。
あとは表道のたくさん踏み跡のあるルートを下るだけ。本当にあっちこっちにたくさん踏み跡がある。どこを歩いてもいい感じで、皆さん思い思いに、特に下りではヒップそりを楽しみながら下りていかれているようだ。
物凄く楽しそうに雪と戯れつつ「ヒェーイ!」とか言いながら滑って行かれる男性がおられた。よく見るとソリは持っておられなくて、パンツのまま滑っていらっしゃった。
下山口のすぐ上の神武神社で、今日の素晴らしい山行と無事下山できたことに感謝して手を合わせる。
大貝戸登山口にデポしておいた折り畳み自転車にまたがり、暖かな日射しを浴びながら悠々と駐車地(出発地)までサイクリング!のつもりだったのだが…最初から最後までアゲインストな傾斜が続くのだった。雪道ラッセルでパンパンになった太ももの筋肉に更に乳酸が溜まってゆく。だがそれは、なんだかとても心地の良い感触だった。
なお、簡易パーキングふじわらに帰着すると、隣に車を停めておられた愛知県の男性はまだ戻っておられない。
恐らく雪の御池岳を存分に満喫されているのだろうと思っていたら、当日夜にアップされた山行記録を見て驚いた。この方はなんとヤマレコユーザー・hushiyamaさんだった。
またお目にかかりたいものだ。
昨日の朝,簡易パーキングふじわらでお隣に車を駐めていたhushiyamaです。
ああ,やっぱりuriuriさんだったんですね。
hanabanaさんとのコラボレコをときどき拝見していたので,
お目にかかったときに「んん,もしやuriuriさん?」と思ったのですが,
そう言い出せずに,お先に出発してしまいました。
しまった〜,残念なことをしました。すみません
それにしても,藤原岳もやっぱり樹氷祭りだったんですね。
お互い,いい日に登れましたよね
uriuriさん,またどこぞのお山でお目にかかれるのを楽しみにしています。
そのときには絶対にお声かけさせていただきますね
コメントありがとうございます😊
お陰様でいい山行が出来ました。
私も昨夜にレコでhushiyamaさんだったと知り、もっとお話ししておけば良かったと後悔しました。なんなら途中まででもご一緒すれば良かった〜
しかしこうして偶然にもお目にかかって繋がれるのは、ヤマレコをやってる醍醐味の一つですね!
ハナさんと交流がおありなんですね。ハナさんも含めてコラボハイクなんて出来る機会あれば、楽しそうです。
ぜひまた宜しくお願い致します♪
(その根性⁉️を勉強に使ってみたら💥)
今年もご指導宜しくお願いします🙌😆
先日のコメントと言い、kouくんをダシに使って本当はkoumamaさんが激アツのラッセル地獄を味わいたいようにしか思えませんね😁
今度ご一緒した際には先頭をお願いしますよ。
今年もよろしくお願いいたします♫
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