【玄倉川水難事故の日に】朝日連峰・泡滝ダム─大鳥池─以東岳─竜門山─日暮沢小屋─大井沢
- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.1km
- 登り
- 2,249m
- 下り
- 2,285m
コースタイム
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 3:07
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:52
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 9:42
天候 | (1日目)晴れ (2日目)曇りのち霧雨 (3日目)雨 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
富山450(急行きたぐに)650柏崎701━859新潟913━1033村上1039━1224鶴岡1235=1355大鳥登山口1400=1435泡滝 <かえり> 大井沢1559(タクシー)1614月山口1610(バス遅延)=1715鶴岡1800━2045新津2054━2146長岡2238━2307越後広田708━805直江津816━1015富山 ※注記なき鉄道はすべて『青春18きっぷ』による移動。バスと鉄道はダイヤ時刻。鶴岡ゆきのバスが遅延してたため、乗れないハズのバスに乗れた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
竜門山から日暮沢小屋までのルートは、雨のため沢のような酷い状態だった。 |
その他周辺情報 | 越後広田駅でステビバ。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ロールペーパー
時計
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ラジオ
|
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感想
1999年の夏休み、以前から計画していた朝日連峰縦走を実行した。ルートは大鳥池から入って、大鳥小屋、竜門小屋、大朝日小屋、葉山山荘を経て羽前成田に降りる4泊5日の日程を組んでいたと思うけど、計画書が残っていないので実際はどうか、もう、分からない。雨の日には山には行かない主義の私が、こんなにも長期の山行計画を実行したからには週間天気予報は全日程、晴れか曇りだったハズで、事実、2日目の前半のうちまでは天気はもっていた。
行きも帰りも可能な限り、『青春18きっぷ』による移動で安上がりの山行計画。まさか、タクシーに乗るハメになるとは想像もしていなかった(苦笑)。
私の30回目の誕生日となる8月12日、朝早く自宅(当時は、実家)から富山駅まで1時間歩く。4:50発の急行きたぐにに乗るためには、タクシー以外移動手段は無い。富山駅から急行きたぐににギリギリ乗車。乗った車両は寝台車両だったので、自由席車両まで車内移動。こちらは大きなザックを背負ってるので、いろんなモノにどうしても引っかかる。まだ就寝中のお客さんが多いことから「音を立てないで!」と車掌さんに叱られた(苦笑)。柏崎から鶴岡までは『青春18きっぷ』による移動。ダイヤに乱れもなく、12:24に鶴岡に到着。駅前から大鳥ゆきのバスに乗る。終点の大鳥で泡滝への会員制バスに乗り換えたけど、大鳥集落の雰囲気をみて(失礼ながら)「凄いところに来た」と思ってしまった。泡滝には14:35着のダイヤだけど、予定より早い14:27に到着し、大鳥池に向けて登山開始。大鳥池には17:34に到着。大鳥小屋のテント指定地でこの日はテント泊。今では全行程、曇りか雨だったように記憶が改変されているけど、写真をみる限り、初日は晴れてた模様。
翌8月13日、朝6:35に大鳥小屋を出発。以東岳直登コースではなく、あえて三角峰へ廻るコースを選んだ。最初のうちは曇りながらも高曇りで、登るにつれ大鳥池が北八ツの双子池のようにみえてきた。展望が楽しめたのは、ここら辺りまで。以東岳には10:23に到着。しかし、周囲はガスで真っ白になっていた…。さらに、中先峰を過ぎる頃から雨が降り始め、こりゃたまらん!…とばかりに狐穴小屋に飛び込んだ。早めに小屋で「沈澱」し、雨雲を遣り過ごす思惑だったけど、出発時には全く意に介さなかった「弱い熱帯低気圧」がここまで天候に悪影響を及ぼすとは…。
翌8月14日は朝から雨。当時はラジオが荷物に入ってたので、天気予報が入山時と真逆のことを言ってることも当然、知ってた。雨のなか5:47に狐穴小屋を出発。真っ白で視界ゼロ、さらには雨が容赦無く叩きつけるなか、竜門小屋に7:55に到着。「この天候じゃあ、主峰・大朝日岳への登頂は無理だろ?」と登頂を諦め、どのルートでエスケープするか?…を必死に考える。往路に使った大鳥池コースは、アクセスの不便さが致命的。竜門小屋から日暮沢小屋に下りて、大井沢から月山口に抜けるコースを選択。8:33に竜門山に到着し、日暮沢へのコースに入る。雨のため道は沢のように水が流れてる…。這々の体で日暮沢小屋に11:44に到着。
雨と汗で全身ボロ雑巾のようになった状態で小屋で休んでると、たまたま小屋の前を通りかかったパーティーが小屋のなかに入って来て、「臭え〜!臭え〜!」と吐き捨てたから、よっぽど臭かったんだろう(苦笑)。そのままこの日は、日暮沢小屋に泊まる気に一旦はなってたけど、休んでるうちに生気が蘇って来たようで、13:04に小屋を出発。14:31に根子バス停に到着。そんな都合よくバスがあるワケもなく、そのまま大井沢まで歩く。最初から月山口バス停から16:10発のバスがあることを知っていたかどうか覚えていないが、大井沢で音を上げて、大井沢自然博物館からタクシーを呼んで、月山口バス停まで『ワープ』した。バス停には16:14に到着したけど、バスがダイヤより遅れていたため奇跡的に16:10のバスに乗れた。この後は鶴岡駅から『青春18きっぷ』で移動開始。その日のうちに富山までは戻れないので、途中、越後広田駅でステビバ(苦笑)。私がステビバしたのは、覚えてる限り、この1回ともう1回のみ。
この日はラジオを聴けるようなシチュエーションが皆無だったため、世間が水難事故で大騒ぎしていることは知る由も無かった。
翌8月15日、『青春18きっぷ』での移動の際にはその土地の地方紙を読むのを楽しみにしてる私、おそらく直江津駅で『新潟日報』を買ったハズ。そこには、丹沢山系・玄倉川の河原でキャンプをしていた職場関係の大人数グループが水難事故に遭い、死者10名、行方不明者3名…といった見出しが派手派手しく踊ってたに違いない。そこで私は初めて、玄倉川水難事故のことを知った…。
富山に10:15着だから、自宅には11時頃に帰ってるだろうか、家に戻るなり、親父に「こんな時に山なんか行きやがって! 世間が大騒ぎしてるの、知っとるのか!?」といきなり怒鳴られたけど、「知ってる」と答えたことだけは、ハッキリと覚えてる。
この後22年以上経つけど、朝日連峰および周辺山域には一度も行ってない。今さらこのような記録をアップしたのは…。そろそろリヴェンジしに行こうかと考えてるからだよ!
(2022.1.9・記)
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