南八ヶ岳 大同心稜・石尊稜から地蔵尾根へ転進 厳冬期赤岳バリエーション
- GPS
- 17:43
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,854m
- 下り
- 1,854m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 3:33
- 合計
- 8:23
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 9:10
【1/9(日)】赤岳鉱泉7:00→10:00地蔵の頭→11:50横岳→14:00赤岳鉱泉14:45→16:10美濃戸口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【1/8(土)】前夜泊の後、美濃戸口で車にチェーンを装着して美濃戸山荘まで登り、登山開始。今回は4名が小屋泊まり、KGさんだけがテント泊だったので、荷物の差が歴然。改めて雪山装備の大変さを思い知ったが、荷物を分担してあげようという者は誰もいなかった。
赤岳鉱泉で荷物をデポし、ロープと登攀具以外はほとんど空身で大同心稜へ出発した。硫黄岳方面の登山道の途中で大同心ルンゼ方面への踏み跡をトレースし、まもなく左の尾根へ出ると急登が続くが、森林限界を越えると、突然目の前に、巨人のような大同心の姿が目に飛び込んでくる。
大同心の基部からのトラバースが核心部。確保するピンがないのでノーロープで狭い岩場の岩稜を回り込み、急斜面の雪稜を50m程登ると、あとはガバホールドばっかりの岩稜を越えて、大同心の上部雪田に出た。
ここからの眺めは、東側の横岳から硫黄岳へ続く岩稜が素晴らしい。西側には北アルプスの稜線が白く輝き、南側には雄大な阿弥陀岳とそこから優雅に伸びた阿弥陀岳北稜。
もっと風景を堪能したかったが、小屋の夕食が16:30であり、急いで下山を開始した。懸垂下降2ピッチの後、雪稜を駆け下りた。夕食は豚しゃぶとホッケ。赤岳鉱泉はサイコロステーキが有名だが、こちらのメニューもなかなかのものだ。
部屋は大部屋ではなく、幸運にもこたつ部屋をあてがわれた。夕食後はこたつでほっこりしてから就寝。KGさんは一人寒いテントへ帰って行った。
【1/9(日)】一般道から石尊稜への分岐には、はっきりとしたトレースが付いていたが、間もなくトレースがぷっつりと途絶え、膝までのラッセルを強いられるようになって進退窮まり、行くか戻るか悩んだ末に、地蔵尾根へ転進することにした。
地蔵尾根は昨日同様の急登が続き、ばてばてで何とか地蔵の頭に到着。ここからの尾根筋は稜線の西側にいるときは強風に煽られたが、稜線の東側に来ると風はなくなり、富士山や北アルプスの風景を楽しみながら、幾つかのピークを越えて中岳方面へ北上して行くことができた。
中岳を下った鞍部から登山道を逸れて、昨日登った大同心上部雪田に出て、昨日と同じルートで赤岳鉱泉に戻った。
下山後は、例年なら各パーティーがキャンプ場に集まり、テントを張って宴会をしながら登山の話をするのが恒例だったが、今年はKJさんのご厚意で、北八ツの別荘に集まることができた。暖炉のあるリビングで楽しく語らい、卓球大会で盛り上がり、畳の上で寝ることができた。今回の雪山は山小屋と別荘での宿泊。この快適さを経験したら、もうテントには戻れないかもしれない。(KED)
<特記事項>大同心の下りでは、残地の支点から基部のトラバース地点まで約50m、ロープ2本なら1回、1本なら2回の懸垂下降が必要。
天候に恵まれ、大同心稜へ2日も行く事が出来ました。
若い人と登ることができ、リーダー、メンバーに感謝です!!
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