宮之浦岳 永田岳 縄文杉 高塚・淀川小屋泊



- GPS
- 56:00
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 2,261m
- 下り
- 2,260m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:00
- 山行
- 9:17
- 休憩
- 3:08
- 合計
- 12:25
- 山行
- 3:55
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 4:15
<往路>
7月29日(日)
7:30 諏訪発
6:00 大阪南港出港
7月30日(月)
10:30 鹿児島 志布志入港
開聞岳登頂
7月31日(火)
鹿児島から宮之浦港へ 尾之間温泉保養センター入浴
屋久杉ランド付近で泊
8月 1日(水)
屋久杉ランドから荒川ダム付近へ移動
<復路>
8月 3日(土)
中間浜でキャンプ
天候 | 晴れ・雨 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
問題ない |
その他周辺情報 | 国民宿舎 尾之間温泉など 中間浜海水浴場にキャンプ泊する |
写真
感想
2005年(昭和60年)8月1日(水)〜3日(土)
宮之浦岳・永田岳 縄文杉 高塚・淀川小屋泊
屋久島が近づいてきた。しかし宮之浦岳はてっぺんは雲に隠れていて見られない。雨のようだ。明日も土砂降り覚悟で行かねば。
緑の濃い島だ!カエルもヘビも多いだろう。
屋久島に降り立つ。あまりの日射しのきつさに一瞬息苦しさを覚えた。
肌にジリジリ来る感じである。気持ち悪くなるほどだ。
登山開始日(1日)
4時に起きたが、まだ真っ暗。月が沈み一段と暗くなった。4:50まで寝る。
まだ薄暗いが起き出す。テントには夜露がいっぱい付いてサンダルもびっしょり。
だいぶ明るくなり、空は気持ちいい青天!やったぞーー。
6:30 エイエイ オー!で出発。
それにしてもリュックが重い。歩く度に肩から背中に食い込む。しかし足取りは軽い。トンネルを抜けてどんどん下る。荒川が見える。
赤い荒川橋に6:50着。おそろしく高い橋を渡ってトロ道を行く。
いきなり真っ暗なトンネル。水がピタピタ、シダの多いなんとも言えない雰囲気。
その後はずっとトロ道。枕木が歩幅に合わず歩きにくい。
至る所に川や水がしたたるところあり。
素晴らしい快晴!だんだん日射しが強くなってきた。
屋久は素晴らしい天気で我々を迎えてくれた。今のところ…。
もしかしたら、すごいまれな好天なのかもしれない。
8:00 小杉谷着。学校跡にテントを張り昆虫採集をしている人たちがいた。初めて人に会った。
8:20 あと5km地点(どこまで?)
とにかくトロ道を歩く。ごくごく緩やかな登り。アーいつ着くのかなぁ。
9:05 三代杉着。
屋久の豊富な雨と強烈な太陽、それに屋久杉の生命力が一体となり約3500年の間生き続けている。
なんと紀元前から… あのキリスト様よりも前から…なんか考えるだけでおそろしく気が遠くなるほど昔からここにこうしているのだなあー。
周りは苔で一杯、真ん中は不思議と空洞だった。
たまに遠くに見える山。もしかしたら宮之浦岳か… 永田岳か…わからず写真を撮る。
庭のような川や大きな石がゴロゴロしていくつもの滝が重なるような川、周りの景色は全く飽きさせない。
突然、後ろで音がしてトロッコが来た。
な なんだこりゃ!おじさんたちが笑って乗っていた。(我らはまだ若かった)まだ動いていたのでした。
トロ道が終わり急に山道に… 大株歩道入口
11:10 翁杉
その名の通り数千年の風雪に耐えたという感じのおじいさんの杉である。
上の方を見て二度びっくり!結んだようにねじれた木になっている。
11:20 ウイルソン株
確かに大きい。見事である。「1586年楠川の牧五郎らが切り倒した」と伝えられている。この太い木を倒す目的は、そしてどうやって倒したのか想像も付かない。
拝んでから、中に入る。不思議と空洞。水がさらさらと流れていて、冷たくてとても美味しい。早速記念撮影。ここでお昼を食べることにする。
株の中を流れる水を沸かしてカップラーメン、スープとラーメンを食べる。なかなか美味しい。一時私は肩の痛さを忘れていた。旦那様は右肩が痛いと言いながら寝転ぶ。
「4000年の歴史を感じる。」
団体の方がやってきてしゃべり出すがなかなか聞き取れない。あ…。
ウイルソン株はあまり苔が付いていなくてきれいだった。根がおそろしく広く張っていた。その根に腰を下ろして食べたわけだが、しっかり腰が落ち着いてしまった。
だんだん雲が多くなってくる。天候が不安…。
12:30 株を出発
あと2.1kmで縄文杉というわけで、さあ雨が降ってこないうちにGo!
縄文杉に近づくにつれてますます原生林の迫力が増してくる。
苔むした樹齢1000年以上はあろうと思われる木が並ぶ。倒れた木が立っている木と繋がって一つになっていたり、杉に他の木が一緒にひっついていたり…。杉の階段を登って行く。途中キーキーという声。猿が姿を現した。「目を合わさないように」と言われたけど。怖いような見つめ合ってみたいような… でも猿はみな毛並みがきれいでかわいい。
1:20 大王杉
まさに大王様〜〜という 見事な木だった。ただ多少疲れ気味で思わず根に腰をおろさせていただく。
下から見上げるとなんとも迫力いっぱい。樹齢5000年の重みがズシリ。
少し行くと夫婦杉。
なんとどっちの木か分からないけれど太い木と少し細めの木が繋がっているのだ。本当にどっちの木なのか分からない。思わずまねごとを。
2:15 とうとう縄文杉発見
「お~~~すごい!」の一言でした。なんと7200年前から生き続けているのです。根回り28m、直径5m、樹高30m。昭和41年に発見されたということ。樹肌がつるつるしていて苔が付いていない。とてもきれいである。
太い縄が集まったみたいだ。だから「縄文杉」という。
見上げていると気が遠くなってくる。なんとも、ひとつの目的地に到達したという安心感がでてくる。
さあ、あと少しで高塚小屋だと張り切って行く。
2:40 200mほどでブロック作りの小屋に着く。が中は臭くて入れない。良いテント場があり早速テントを張る。なるべくリュックサックを軽くするためビールを2本飲んでしまおう!そうだナシを丸かじりしよう!と小川に冷やしておく。
荷物の整理をしたりノートを書いてのんびり過ごす。
4:20 そろそろ食べて早く寝ようと用意に取りかかる。ルンルンとビールを取りに行った… 思わず「ア〜 !」なんとナシが外に飛び出している。かじられている。サルだ! やられてしまった。く、く~~くやしい」
かじられたナシを横目にビールで乾杯。バナナチップ、柿の種、クリームチーズをつまみに。そしてカレーピラフ、ホタテピラフを食べる。これはただ暖めるだけでおいしい。GOOD !
その後ようかん、コーヒー、プルーン、カロリーメイトも大変美味しくごちそうさん。
明日は早く起きて頑張るぞ!
夜中に雨が降った。
朝方はえらく風が吹いていた。
宮之浦岳・永田岳へ(2日目)
5時起床 まだ薄暗いがテントをたたんで5:30出発する。また屋久杉の苔むす中を登る。だいぶ明るくなってきたがなんとも不気味な感じだ。
7:00 第一展望台
少し大きな石のあるところで休む。
「ああ、もう少しで第一展望台かなあ」10分ほど休み、エイエイオーで出発したら、そこが第一展望台でした。
どでかい岩に太い杉が巻き付いている。
途端にお腹が空きパンと牛乳で朝食にする。
宮之浦岳、永田岳の山頂部にはうっすらと雲がはっていて見えない。
雲よ早く動け!どいて!どいて!たまに雲の切れ目から頂上が覗く。
ずっとそれを見つめながら食べる。
永田岳は完全にきれいな 凹 でこんぼこんの頭を見せた。太陽の光がもろに当たってなんとも言えない風格だった。
7:40出発
ポケットティッシュで笑い。今日と明日の分「10組あるから5組ずつ使えばいいいよ」?・・〜!
7:55 第二展望台
海を見て最高の気分。下は晴れているのに山の上はさっきより雲が多くなってきた。ここは屋久島のほぼ中央だ。
寝転んでみると、雲の真ん中にはすごい青空!ドーナッツだ。だから外から見ると上部は雲で覆われているように見えるが中は晴れているんだ。
すごい!この日射し。
屋久島に大の字を書いて寝転んだ。今最高の気分。
永田岳が雲に隠れるが、なんと宮之浦岳が見えた。
うまく雲が切れて、う〜ん素晴らし山だ。
まだ遠そうだな。早く着きたい。
8:40 発
途中永田岳がきれいに見えそうな所でシャッターチャンスを待つが雲が切れない。仕方ないな、諦めるか〜。
とカメラをしまおうとしたとき、キャオーと言う鳴き声。
下を見ると100mぐらい先に3頭の茶色の鹿が飛び出してきた。
カメラは間に合わなかったが、待っていた甲斐があった。
本当に細くて毛並みが美しい屋久鹿で、軽々ととんでいった。
雨・夜露に濡れた背の高い笹をくぐり、分け入り全身ビッショになり進んだ。レインウエアの役目を果たしていない状態。
9:25 水場で補給
靴の中までビタビタ状態。平石で休憩。
濡れながらひたすら進んだ記憶は強い。
10:30 分岐 焼野三差路
ここから先、書かれた記録がない。
11:25 永田岳山頂
宮之浦岳尾をバックに写真を撮っている。
11:30 永田岳発
12:10 分岐 少し休憩して目指す宮之浦岳への最終アタック。
12:20 発
12:42 宮之浦岳登頂 きれいな筋雲が見られたとの記載。
他の登山者はいなく、山頂でのんびり360度景色を楽しんだ。
登って来たばかりの永田岳は殊に気に入り眺めていた記憶あり。
なんと1時間以上も山頂にいたのには自分でも驚く。
1:55 発
ここから淀川までの道のりは果てしなく長かったが、周りの緑の輝きに目を奪われ、ここは最高の場所だ、いやここの緑は今まで見た中で最高の美しさだ等、屋久島の美の競演をこれでもかとみながら歩くことができた。
花之江河から屋久杉ランド石塚小屋を予定していたが、ルートを変えて淀川小屋へと向かった。
(この辺りの記録なし)
(3日目)
5:20 起床
カップスープを飲み目を覚ます。
ラーメン・パンの朝食を済ませた頃ぽつりぽつりと雨が…。
淀川のきれいな水で歯を磨き、顔を洗い。
6:45 まぁ このくらい 直ぐ止むだろうとテントを片付けいざ出発。
かなり身体は重く全身がだるい。
後は下りて帰るだけだとそればかり考えて歩く。
雨はだんだん強くなってきた。
今までカッパを出さずにすんできたがとうとう最後の日に使うことになった。
屋久杉や苔が生い茂る中を登ったり下ったりしながら早く淀川登山口に付かないかと歩いた。そこまで出れば後は歩くのは楽なのに…。
7:25 やっと淀川登山口に着く
広い砂利道。
さーて これから次は屋久杉ランドを目指してとにかく歩く。
途中「紀元名水」「友愛水」「幸福の水」など木札の立った水が出ていた。しかし今の雨水が入ってあまりきれいではなかった。
その水を飲んで少しでも力を付けて歩いた。
立て札に屋久杉ランドまで5kmとあったはず…それならばそろそろ着いても良いのでは。
9時 あと10分ぐらいで着くのかなぁ。150分と書いてあったなあ。150分というと、2時間半じゃないの!今までもうすぐもうすぐなんて言ってたのに!途端に疲れて、雨で濡れた石の上に座って休む。
まだ30分以上はありそうだ。
雨はショボショボ降ったりやんだり。そのたび傘をさしたり、つぼめたりしてひたすら歩く。
9:40 やっと屋久杉ランドが見えた。
ハァー やっと。売店に何かないのかなあ。しかし工芸品とジュースしかない。ジュースとカロリーメイトで力を付けて…バナナチップスをガサガサやり始めたら大きな猿が寄って来た。えさを狙っている。
う〜食べたいのに 、これではここにリュックを置けないな。
売店のおばさんにリュックを置かしてもらうように頼んで。
10:00 傘だけ持って軽くなり出発。
さあ後はカリブまで駆け足だ。やはり荷物がないと楽だ。
電話のある分岐まで2km。とにかくとにかく歩く。
荒川ダムがそろそろ見えそうだ。
早く着きたいという思いともう一つの不安が…。
もしかしたらカリブの下に置いたゴミ袋を猿ヶ荒らしたかもしれない…
そのふたつの気持ちが入り交じる。とにかく早く着きたい。
10:55 ダムが見えた。
あともう一息。カリブが見えた。う〜〜道に点々と白いものが。やはり予想通りゴミが散らかっていた。「もう、サルめ〜。」着くと同時にゴミ拾い。到着した喜び。置いていった人間が悪いのだからとあきらめ拾う。
とにかく着いたゾ!やったゾ!
やれやれと屋久杉ランドへ荷物を取りに行く。車でも15分ぐらいかかった。
無事到着。
(以後、メモを写真に撮り掲載)
下るほどに暑くなる。
尾之間で食事。国民宿舎で風呂。栗生のキャンプ場へ行くが賑やかで、手前の中間浜にテントを張る。
夕陽を見ながら祝杯。
ふるちゃん
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