那須岳(茶臼岳)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 654m
- 下り
- 651m
コースタイム
天候 | 曇り(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(大丸温泉〜峰の茶屋)はっきりした踏み跡がついていて、つぼ足で行けます。ピンクのリボンや看板はほとんどありませんが道迷いの心配はほとんどありませんでした。 (峰の茶屋〜茶臼岳)天気が悪く見通しが悪かったのでこの間は道標とGPSが頼りでした。道標の矢印と道標の下に記載してある地図の向きがバラバラなので一瞬困惑しました。 ※矢印は現在の見ている向きで、地図は北が上になるように表示されているので、矢印は左を指して、地図状では右となっていました。 風が強い場所が多いので、アイゼンとピッケルを使用しました。 |
写真
感想
新年2回目の登山、今回は那須岳です。冬のため大丸温泉までしか車が入れないのでそこから歩いて行きます。この日のメンバーは、前回浅間山で一緒だったMさんとAちゃん。Aちゃんの提案で今日のミッションは「山頂で侍ポーズの写真を撮る」。
このミッションをクリアすべく、私達3人は鼻息を荒くして視界ゼロの真っ白けの那須岳に向かいます。出だし絶好調。元気メンバー揃いだったのでいいペースで進めました。
適度な運動で程よく体も温まった頃に峰の茶屋に到着です。峰の茶屋室内の温度はマイナス2度。入るとみんなの体から蒸気がもくもくと出ています。登山中、「じっとしていると寒くなり、動けば体が温まる」という事を身をもって体感させられることが多かったですが、今回はそれが目で見てわかるという状況。こういう経験を重ねるようになって、寒い冬の朝、あたたかい布団の中でだらだら過ごす時間が、少しばかり短くなったような気がします。(あっ、短くなっただけで、無くなったわけではないですが(^_^;) 眠さから来るだらだら・・・こればっかりはどうしてもねぇ。)
天気は午後になるにつれ良くなる予定にも関わらず一向に良くなりそうにもないので、このまま茶臼岳に向かいます。不要な荷物は避難小屋に置き、ピッケル・アイゼンを装着しての出発。小屋の扉を開けた時点で強風が舞い込みます。外でアイゼンを装着している間に手袋の中の指先がキンキンに冷えてくるので、いつも以上にアイゼン装着に時間がかかってしまいました…他の2人は手早にちゃきちゃきっと終わらせ、まだ作業が終わらぬ私を待っていてくれました。ごめんなさい(>人<)、速攻でアイゼン装着できるよう課題にします!!
すっかり体が冷えきってしまったので少し速足で茶臼岳に向かいますが、風と雪煙のため周りが良く見えません。石や道標などを頼りに歩くと30分ほどで山頂です。ここで侍ポーズ写真撮影のミッションを達成。そして時間にも心にも少しゆとりができたので山頂付近を詮索。那須と言えば活火山。普段は噴煙が見られるのでさっそく噴煙探しをします。この日は強風で雪煙が舞っており、噴煙が出ている姿を目で確認する事は難しい状態。岩の周りで、一部雪を全くかぶっておらず、雪が溶けて濡れた状態の場所は噴煙口の可能性大。各自そういう場所を探して手を当ててみると、ちゃんと温かい蒸気が出ている所があるではないですかっ!冷え切った指先が温かい蒸気で包まれます。周囲はまるで冷凍庫のような中、自然界の捻出するエネルギーに関心しながら少しばかり浸っていると、MさんとAちゃんはそれぞれ自分の手を当てている部分に対し、やれこっちが温かい、いいや、こっちの方が温かいなどと競っていました(笑)。さておふざけはそこそこに、ここから気を付けながら下山です。道標のオレンジ色を頼りに下り始めますが、山頂からの下山道は一本道ではありません。私達が戻る峰の茶屋とロープウェイ山頂駅方面があります。間違えてロープウェイ方面に下りてしまいそうになり途中引き返したり、一部の場所で滑落停止の練習やアイゼン歩行の練習をしながら1時間近くかけて峰の茶屋まで戻りました。
アイゼンを外して小屋に入る直前、みんなの顔の毛という毛全てが真っ白になっており、浦島太郎現象が起こっていました。一気に何十歳も老け込んだ私達は、やれやれ風が強いよなんてボヤキもでて、一つ一つの動作も超スロー。よっこらしょと腰を下ろして一息つくころ、先客の一人をちら見したところ、ちょっと見覚えのある顔が。あれ、あれは、、、レジェンド ピーさんではっ!「ピ、ピ、ピーさん?!」と聞いたところ、本人は微笑を浮かべてへへヘと優しく笑いかけます。なんだ、私達が入ってきた時から分かってたんならすぐに声かけてくれればよかったのにー。しばし私達の行動を見て気づくのを待ってたなんて(^_^;) 驚いた私達の浦島太郎現象が一気に解けて実年齢に戻りました。どうせ戻るのであれば、もう少し戻ってくれた方が嬉しかったのに、、、 どうやらピーさんは電車の停車駅を逃してしまったようで、しばらく後から私達の通ったであろう道を追ってここまできたそうです。
もうすでに待ってから30分〜1時間経過しているとの事。もう一度ピーさんを含め茶臼岳まで行っても良かったのですが、ピーさんは「天気も天気だし下山しよう」という事で、しばし雑談を楽しんだ後、4人になった私達は避難小屋を後にします。
峰の茶屋から大丸温泉までの下山の途中では、年末の硫黄岳での下りで習得したお尻すべりを取り入れ、みんなで半分遊んだりふざけたりしながら下ります。そんなことをしているうちに、begreenのトイレ我慢のタイムリミットも近づいてきたので、途中からは結構真面目に速足で歩きました。約1時間ほどで下山地点の大丸温泉に戻りました。大丸温泉の日帰りは14時30分までなので、他の温泉を探します。Mさんとピーさんのリクエストが露天風呂のある温泉という事だったので、大丸温泉付近で犬の散歩をしていた地元の方に清水屋という温泉を紹介してもらい、この日の汗と疲れを流し、代わりに温泉臭を身にまとって今回の旅が終了となりました。今日、明日、電車やバスで硫黄臭がするようあれば、もしかしたら私達メンバーが近くにいるのかもしれません(笑)
おしまい
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