雁戸山、南雁戸山;関沢ICより
- GPS
- 08:51
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,433m
- 下り
- 1,424m
コースタイム
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 8:50
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前山までしっかりした踏み跡があり、スムーズに登ることができました ニセ雁戸の急登からは、踏み跡がなくなり、ある程度自分の判断で登ることとなりました 雁戸山直下のクラックは、踏み抜きによるものかもしれませんが、油断せずに慎重に通過した方がよいと思います 南雁戸山へは、ほとんどハイマツの上に乗っかった雪の上を歩く形となるので、ほぼ踏み抜きます(ワカンの方かいいかもしれませんが、勾配もきついので、何とも言えません)夏道はトラバースしますが、雪崩の恐れもあるので、さらに勾配がきつくなるものの、稜線に乗る必要があります 稜線に乗った後も雪庇が発達した細尾根を歩くこととなります 目の前に山頂が見えていますが、くれぐれも慎重に |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
防寒インナー
ハードシェル
フリース
タイツ
ズボン
靴下×2
グローブ
インナーグローブ
予備グローブ
ゲイター
バラクラバ
キャップ
スノーシューズ
ザック(BlackDiamond_NITRO22)
防水座布団
アイゼン
ピッケル
ワカン
カップラ
菓子パン
行動食
飲料(500m)
水筒(保温性)
ヘッドランプ
予備電池
保険証
エマージェンシーシート
簡易テント
iPhone12mini
貼付カイロ
AppleWatch
サングラス
タオル
ストック
ドローン(DJI_Mimi2)
GoPro
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感想
↑ドローン撮影
厳冬期まっただ中,蔵王の山々を眺める度に,真っ白な雁戸山ののこぎり形の山容が目につきます
あの辺りは,今どうなっているのだろう!?蟻の戸渡り!?登れるのかなぁ
なんて,思いを馳せていましたが,ヤマレコを見ると天候次第ではありますが,それなりに登っている人がいるようです
天気の良い平日,ちょうど休みが取れた(と言うか天気のいい日が平日だった)ので,満を持して登ってきました
今回も,ゆっくり新聞を見ながら朝食を食べて,6時に自宅を出発 高速道路を使うことなく向かいましたが,通勤渋滞に巻き込まれることもなく7時半前には登山口となる関沢ICの通行止め地点に到着しました。
早速,わかんの着用など支度して7時40分に登山開始
旧笹谷街道を粛々と登っていきます 8時20分には峠へ ここから右に曲がって,八丁平を登ります
ちなみに左に曲がれば,山形神室 出発時に先行していたお年を召した3人組はそちらに向かったようです
八丁平には,山工OB会の山小屋がありますが,くすぶりの匂いとともに煙突からもくもくと煙が出ています 昨日,泊まった方がいたようです
夏道と違い,雪山ルートは,カスケガ峰に向かって直登 電力会社の管理棟脇を過ぎて,樹氷化っぽい樹林帯の中を進んでいきます
幸い,しっかりと踏み跡がついており,迷うことなく歩きやすい道を上っていきます 途中,どうやら,この日は1人先行者がいたのか,その方が降りてきます
「早いですね」と声がけすると,「風が強いのと初めての雁戸山だったが,急な登りで諦めた」とのこと
やはり登るのは難しいのかなと思いながら,先を見るとガスかかっています 振り向いて仙台神室方面を見ると,そちらは抜群の見晴らし どうやら雁戸山付近だけガスがかっている様子
山形神室に登ればよかったかなぁなんて,少しげんなりしながら,カスケガ峰へ
確かに風がある 雁戸山もガスで霞みがかって,怪しい感じ ドローンは飛ばせないなぁ
天気予報は”見晴らし良”となっているのに,こんな日もあるさ ただ,下界への眺望はなかなかのもの
雪を被った山形市内がよく見えます この展望だけでも良いとして,行けるだけ行ってみようと前山を越えてニセ雁戸山の根元へ ここでアイゼンに履き替えて,いざ登攀開始
雪が沈むため,見た目よりも登りやすい ニセ雁戸到着 雁戸山へはさらに登ることとなりますが,山頂は相変わらずガスがかっていて,不安を煽ってきます さらによく見るとコース上の山頂直下の左側に大きなクラックが なるべく右側の樹林帯寄りにコースを取って,登りきると,わずかながら踏み跡が見えました
踏み跡は,問題のクラック部分のすぐ脇を通っています。クラックと言うよりも,踏み抜きのような穴の様子 んーでも,以前春先に登った時に,この辺の雪が,クラックが走ったまま残っていた記憶があったので,油断はできないと思います
さて,無事に雁戸山に到着しましたが,視界はゼロ 風も吹いていて,ゆっくりする感じではありません 仕方ないので,さっさと下山 天気予報外れちゃったなと思いながら,ニセ雁戸まで降りると,雁戸山にかかっていたガスが晴れてきました 登山あるあるだなと思いながら,前山手前の鞍部に来ると今度は風も落ち着く始末 チャンス到来とばかりにドローンを飛ばし,それなりに満足して,カスケガ峰へ お腹が空いたので,ここで電力会社の観測所跡の建物脇で昼食
にしても,昼食中もどんどん天気が良くなってくる 飯を食べて立ち上がってみると雁戸山がまぶしく聳え立っており,振り向けば鳥海山の頭も覗いています
ここでこれだけの見晴らしだから,山頂はさぞいいだろうな 時刻は12時半,戻っても時間が十分にあるなぁと言うことで,戻ることに
さっさと再びアタックして,午後1時過ぎ,本日2回目の登頂 アイゼンに履き替える時間もあったのに30分ほどで登ってしまった
それはそうと,いい眺め 1回目とは全然違う ちょうど山頂にいた方と話しながら,風もないので,ドローン撮影を堪能
山頂にいた方は,この時期の雁戸山に毎年登られているようで,この後南雁戸山まで行くとのこと
南雁戸!?まったく踏み跡もありませんし,そもそも急な登り返しの部分(いわゆるのこぎりの部分)や夏道で言うトラバースはどうするのか!? しかしながら,毎年登られているようですから,大丈夫なのでしょう おまけにこのコンディションですから,躊躇なく登るのだと思います
私は私で,念願の冬期雁戸山でのドローン撮影を堪能できて,かなり気分もよくなっていましたから,「一緒に行きませんか!?」と誘われ,そのまま同行することに
時刻は,1時20分 まぁ,日の入りまで下山が間に合わないかも(同行の方は,そもそもヘッドランプで下山する予定だそうです) ただ,この天候の良さは,確かにチャンスかもしれないということで,未踏の坂に向かいます
まずは,下り,ハイマツの上に雪が乗っかっているだけのようで,とにかく踏み抜きます ただ,これでも今年はいい方だと同行の方のお話 酷い時は,胸まで浸かってしまい,抜けるのに難儀するのだとか 踏み抜きを怖がっていても仕方がないので,どんどん踏み抜き鞍部へ
左側は大きな雪庇 ここは踏み抜いたらしゃれにならないので,なるべく右側に ただ,やっぱり踏み抜き 続いて,登り返し,北斜面なので,比較的雪が締まっている部分も しかし調子に乗って登っていると,やっぱり踏み抜き
一つ目の稜線に出て,ほっとしたのもつかの間 ここから,山頂の稜線に向かって,急な登り(さすがに夏道のようにトラバースするわけに行かないので,登り切るしかない)
ストックを横にして,雪をかき分けながら,時に踏み抜きながらいよいよ稜線へ
絶好の眺め ただ,ここも東側は雪庇が発達していて,危なくて仕方がない 南雁戸山の山頂は目の前ですが,細尾根の部分があって,なかなか遠く感じました
午後2時に南雁戸山到着 樹木である程度視界が遮られる夏と違い,本当に360度よく見える
八方平小屋も目の前で,ふかふかと雪を踏みしめていけば,あっという間に着く気がする そこから熊野岳への稜線もよく分かりました
振り返れば,雁戸山とその後ろに歩いてきた稜線や二口山塊,船形連峰 仙台方面も海岸線をきれいに望むことができました
天気もよく,風もないので,しばし眺めを堪能し,いざ下山
踏み抜いた痕跡を辿りましたが,やっぱり踏み抜きます 雁戸山への登り返しはしんどかった
雁戸山山頂へは午後3時に到着 頑張れば,日の入りまでに帰れるかも!?と少しペースは速め
午後4時半に無事下山 途中,行きで煙突から煙が出ていた山工小屋を覗きましたが,薪ストーブのほか,小上がりにテーブルまであって,立派な小屋でした 今度,泊まりたい
冬の雁戸山をピストンするだけでも,結構な覚悟でしたが,歩いてみれば総距離15km 高低差1,400m 雁戸山に2回登頂したほか,南雁戸山まで足を伸ばすことができました
これも天候が良かったのと,人との出合い(たまたま南雁戸山まで行く人がいた)と言う運が重なったからだと思います
冬の雁戸山いい山でした 今度は山形神室もセットに泊まりがけで登りたいです
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