【中ア北部】からたきの峰(1858m)
![情報量の目安: A](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
- GPS
- 06:24
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 818m
- 下り
- 805m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:18
芦ノ田から、車のスレ違いの出来ない狭いトンネルをくぐると、沓沢湖のほとりだ。奈良井川の支流、小曽部川を上流に向かった。小さな集落がいくつも闇に沈んでいる。ヘッドライトに照らされる過疎の村に、無数のコスモスの花が妖しく浮かびあがった。
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
<古曽部〜1602〜大山祇神社>
山道はいったん林道に飛び出す。本来はここで北西に取り、林道詰めから新池に上がる。今回は、林道脇のハシゴから鉄塔巡視路に足を踏み入れる。1691と1602を結ぶ東南尾根を歩いてみるプランだ。
ルートは真北から東に振り始めた。ほどなく鉄塔下。意外に快適な登り道がついている。それが下降に移るポイントがある。ハイキング気分に見切りをつけて尾根筋に乗るのはそこだ。間違って巡視路に誘われると、鉄塔線を追って1442へと向かってしまう。
快適な巡視路とはお別れ。ヤブに一歩踏み込む。いきなり容赦ないシナノザサの猛攻を受ける。やれやれ。この山は本来、ヤブなしで登るのがデフォルトなのに。「飛んで火に入る」感もある。獣の目で尾根芯を歩いていく。そこはかとなく獣道がある気もするような、ないような(笑)。
隣の芝は何とやらで、ササヤブの南のへりが疎林に見えたりする。だまされたつもりで、進路修正する。だが、歩きやすさは束の間。結局は、逃れられないヤブのトラップにあえぐ。奇策は捨てて、正攻法が一番ってことらしい。
見れば、木の幹に古い赤テープが巻いてある。しかし、そんなことはちっとも慰めにならない。今の私に必要なのは、歴史の検証ではなく、このヤブ地獄からの突破口を見つけることだから。
ササの目を読んで地道な前進。ようやく1602ピークを確認。コンパスを見ながら新池のコルへ。大山祇神社の鳥居が見えた瞬間、緊張感が解けた。
<大山祇神社〜からたきの峰〜小曽部>
新池は湿地帯だ。ミツガシワが茂っている。アキノキリンソウやキノコたちをカメラにとらえながら、大休止。
ここからは一般路だ。カラマツ・シラカバ・ダケカンバ・ミズナラ・ナナカマド・ノリウツギの森歩き。飽きさせない。
切り拓きの展望地に出た。ひときわ大きく迫るのが経ヶ岳・仏谷山。その右に、雲に隠れる空木岳と木曽駒。桑沢山・楡沢山から黒沢山にかけて、すっきり伸びるスカイラインが目を引いた。
南アルプスの主稜たちも雲の下。雲間に浮き沈みする甲斐駒と仙丈が剛胆を誇っている。その左には、赤岳・鉢伏・高ボッチ・美ヶ原のエリアが広がっていた。
チョウセンゴヨウの待つ山頂には、三基の石碑が置かれていた。左から駒嶽神社・御嶽山三社大権現・馬頭観音の碑。ここは信仰の山なのだ。山頂からは、さらに西に切り拓きが伸びている。辿ってみると、予想通り御嶽山の登拝地だった。
<ありがとう>
下山にかかり、林道ゲートへ。道路を直す作業員さんの元気なあいさつに迎えられる。「上まで行ってきたの?スゴイね!」いえいえ、道を直すあなたの骨折りの方が、はるかにスゴイと思うよ。自分に山仕事が出来るだけの根性があるかと言えば、明らかにNOだと思う。
そんな地道な努力に支えられて初めて、趣味の登山が成立するのだと常々思っている。あらためて、ありがとうと伝えたい。
さあ、白滝見てから2座目へGOだ!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する