バラ谷の頭・黒法師岳・丸盆岳(南アルプス深南部)


- GPS
- 11:35
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 3,035m
- 下り
- 3,398m
コースタイム
天候 | 5月15日午前中晴れ、午後から薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
水窪湖からの未舗装林道は、戸中川ゲートまで自動車で行くことができますが、道は良いとは言えません。時速20km以下程度でゆっくり走行しましょう。 登山届提出ポストは戸中川ゲートにあります。 駐車スペースは広くはありませんが、入ってくる車はあまり多くないので、困る事は多分ないでしょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
戸中川ゲートからは、5キロほどの長い徒歩になりますが、自転車なら持ち込む事ができます。もっとも登りではその効果は期待できず、ほとんどお荷物となりますが、帰りの下りにおいては、効果絶大といえます。 なお、戸中川林道沿いは水に事欠きませんが、一旦稜線に取り付くと、この山域は水場がありません。 どうしても、という場合は、主稜上に「ヌタ場」と呼ばれる水溜り(鹿の水場)がありますが、よどんで濁っており、季節によっては(春)蛙の卵が大量にあったりします。煮沸すれば辛うじて・・・?というレベルの水質です。(残雪があればそちらの方が良いでしょう) 林道を往き、4.5キロポストを過ぎた辺りで、尾根筋と交差した広大な広場に出ます。ここを「ヘリポート平」と呼ぶようですが、ここから右手の尾根筋の登りに取り付きます。道標はありませんが、初めのうちは踏跡ははっきりしています。 踏跡は次第に不明瞭になっていきますが、赤テープやひも等のマークを頼りに登っていきます。 地図付きGPSがあると心強いでしょう。やがてシブロク歩道からの踏跡と合流し、稜線を登っていくと、バラ谷の頭に到達します。 山頂は広く、テントを張ることもできます。(但し水場はありません)バラ谷の頭から黒法師岳へのルートは、踏跡は不明瞭ですが、見晴らしが利くので、赤テープやひも等のマークを探しながら歩くと良いでしょう。(見晴らしが利かないほど天候が悪い時は、引き返すのが賢明でしょう。) 黒法師岳への登りは深い薮の中の急な苦しい登りです。 黒法師岳から等高尾根分岐までは、明瞭な尾根筋の道、丸盆岳までは、笹原の広大にして爽快な稜線歩きです。踏跡はやや不明瞭ですが、笹薮は低く、見晴らしが利くので、深いガスに巻かれていなければ危険はないでしょう。丸盆岳が近くなると、踏跡は右にカーブしながら巻くように登り、北側から山頂に到達します。 下りの等高尾根の分岐には道標がありますが、朽ちて無くなっていないとも限らないので、注意します。等高尾根の下りは明瞭ですが、非常に急な下りがあるので、落石や滑落に注意します。(かなり疲れがたまって来ていて、注意力が散漫になっている可能性があるので、特に。) 一方、露営やビバークに適した緩やかな場所もあります。 自転車で林道を下る場合は、注意を怠らないこと。スピードの出し過ぎや、石へ乗り上げて転倒したり、注意力が散漫であると、崖から転落するような危険箇所がいくつもあります。 |
写真
感想
「日本最南端の2000mの山」と言われる、バラ谷の頭は山頂が広く、北側の展望が素晴らしいです。北側と言うと、日蔭の暗いイメージがありますが、山頂は明るく、南アルプス深南部〜南部の山々が「順光状態」で眺められ、すぐに去るのが惜しいほどです。
バラ谷の頭から黒法師岳までの稜線は、踏跡が不明瞭ですが、見晴らしが利くので、テープやひも等のマークを探しながら歩きます。はっきりした踏跡が突然消えたり、変に錯綜していたりすることがありますが、これらの踏跡の正体は、多分に獣道だったりします。
黒法師岳への登りは深い薮の中の急な登りです。ストックはしまい、両手で薮を掻き分けて登った方が良いかもしれません。
黒法師岳山頂は、展望はありませんが、広く落ち着いた場所なので、休憩や食事には良いでしょう。
黒法師岳から、丸盆岳方面に少し下ると、展望が開けてきます。
やがて左手に、等高尾根の下山路が延びているのを確認し、さらに下ると、丸盆岳への登り返しとなりますが、
この稜線が広々として、とても気持ちの良い眺めです。疲れが出てくる頃かもしれませんが、休憩や食事で体力を回復させ、楽しみながら歩きたいところです。
丸盆岳の展望は東側を除いて良く、時間の許す限り、ゆっくりしたいところです。
等高尾根の下りはこれまでの道に比べると、はっきりしていますが、疲れが出て来ていることでしょうし、急な場所があるので、落石、滑落に注意して降りたいところです。
なお、この計画を立てるにあたり、以下の方々のサイトを参考にしました。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~ginamura/mtbekkan/Mpkurohoushi/pkurohoushi1.htm
http://blogs.yahoo.co.jp/cobasannkurokuma/13914453.html
http://homepage3.nifty.com/harikonotora/kurobousi.htm
情報を公開された方々に感謝いたします。
3年前の、やや古い情報で申し訳ありません。ですが、南アルプス深南部は、春がベストシーズンだと思いますので、今年のこれからの季節、きっとお役に立てると思います。
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