冬の薬師岳をテント泊で(夜叉神峠登山口より)
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- GPS
- 30:51
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,725m
- 下り
- 1,687m
コースタイム
夜叉神峠登山口(9:52)→夜叉神峠小屋(10:47着 11:02発)→杖立峠(12:27着 12:45発)→火事場跡(13:28着 13:55発)→苺平(14:43)→南御室小屋(15:23着)
<1/24>
南御室小屋(5:15)→砂払岳(7:24着 7:32発)→薬師岳小屋(7:55)→薬師岳(8:29着 9:24発)→南御室小屋(11:00着 13:28発)→苺平(14:01)→火事場跡(14:20)→杖立峠(14:53着 15:07発)→夜叉神峠小屋(15:53着 16:17発)→夜叉神峠登山口(16:43)
天候 | 1/23 雲一つ無い快晴! 1/24 同じく快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【夜叉神峠登山口〜夜叉神峠小屋】 スタート直後から積雪はありますが、よく踏まれているためとても歩きやすいです。 【夜叉神峠小屋〜杖立峠】 急登で一部凍結あり。逆に雪がないところも。 【杖立峠〜南御室小屋】 進めば進むほど雪が深く、トレースが薄くなっていきました。登りの苺平から先はうっすらトレースがあっても踏み抜き多数。トレースが消えているところも…。1/23〜24で私を含め8人に踏まれて帰りはしっかりトレースがついていました。 【南御室小屋〜薬師岳】 登りは砂払岳までトレースの薄いところがほとんど。平均して膝まで潜りました。スーパーカンジキと思しき一人分の踏み跡がありましたが、それも頻繁に消えていました。逆に、森林限界を超えると風でとばされるため雪のないところがほとんどになります。しかし、薬師岳小屋から薬師岳はほんのちょっとの距離なのにトレースのない吹きだまりで苦労しました。登りと下りで違うトレースをつけましたが、登りはルート選択を誤りました。後続の方々が使われたなら申し訳ないです…。 ※いずれのルートも下りの時点ではかなりトレースが強化されていましたが、次の降雪ですぐに消えると思われます。 【ルート上の水場】 雪に埋もれた南御室小屋の水場を掘ったらしっかり水が出ていました。しかもかなりの水量。2.5リットルがあっという間にたまりました。他に水場はありません。 【ルート上のトイレ】 夜叉神峠登山口、南御室小屋、薬師岳小屋(男性用のみ確認) |
写真
感想
※相変わらずスマホのGPSはデータが暴れているのでルートは手書きです。
元々鳳凰三山縦走を1月上旬に予定していたのですが、年を越してから登ってもいないのに右膝が痛み出し、泣く泣く延期していました。今でもまだ少し痛むのですが、気圧配置が最高によさそうだったので行けるところまで行こうと出発しました。今回の目標はできれば鳳凰三山縦走、冬季テント泊、そして朝焼けとご来光を撮ること。…結果として、冬季テント泊しか実現できませんでした。欲張ってはいけないですね。
ザックの重量は出発時点で約22kg。そのうちカメラ機材が約2割を占めています。思い切って削れば楽になるのでしょうが…。
スタート直後から雪が積もっていて、爆弾を抱えた膝に優しい道でした。しばらくは特に急登もなく、緩やかに登っていけます。登山口から夜叉神峠まではほぼコースタイム通り。順調な出だしです。夜叉神峠から杖立峠は一部で凍結した急登があるかと思うと雪の消えるところもあり、滑り止めをつけるかどうか悩ましいところ。私は杖立峠までアイゼン無し、杖立峠から火事場跡までアイゼン(これはいらなかったかも)、火事場跡から南御室小屋までワカンにしました。
杖立峠の先で日帰りの方とすれ違いましたが、この先は雪が深く、苺平で引き返してきたとのこと。苺平まではこの方がつけてくださったワカンのトレースを追いました。しかしその先はトレースがあっても薄く、ワカンをつけていても頻繁に踏み抜きます。南御室小屋にたどり着いたのは15:23。余裕があったらもっと上で幕営しようなどと甘い考えを持っていたのですが、無理でした。
私はテントの撤収やパッキングが異常に遅いので、冬山でスケジュールに余裕のない時はテントを持って行っても冬季小屋に逃げ込むことが多かったのですが、今回は初志貫徹でテント泊としました。…しかし、いつものように冬季小屋泊としていれば翌日の朝焼けや御来光を撮れて地蔵岳にも行けたかなぁ…とちょっと後悔。1/23の最低気温は手元の小さい温度計で確認できたもので-15℃でした。腕時計(プロトレック)の温度計は-10℃までしか測れないので夜は計測不能になっていました(笑)。
夜。体調は悪くないのですが夕食はほとんど食べられず。最近、こういうことが多いです。登山中に食欲がほとんどなく、水分と行動食以外を口にしないことが多くなっています。それじゃあバテると分かっているのですが…。結局、持って行った食料をほとんどそのまま持って帰ることになりました。
1/24の夜明け前。5:15に南御室小屋を出発しました。薬師岳までのコースタイムは90分。順調に行けば森林限界より上で富士山と御来光を撮れる…はずだったのですが、この先の積雪を甘く考えていたためワカンをテントに置いて出発するという痛恨のミスを犯し、間に合いませんでした。想像以上の雪深さで薄いトレースを辿ってもことごとく踏み抜き、一歩進む度に体力を奪われます。森林限界を超え、やっと雪との格闘も終わりだと思ったのですが、意外にも一番雪が深かったのは薬師岳小屋から薬師岳でした。腰まで雪に埋まりながら、夏なら数分の距離を30分かけてなんとかたどり着きました。この時点で観音岳や地蔵岳は諦め、薬師岳で撮れるだけ写真をとることにします。
薬師岳からの下山中、南御室小屋までに単独行3人、苺平までに1組4人とすれ違いました。そこから先はおかげでトレースが強化され、かなり楽になりました。
この冬の間にもう一度登りたいなぁ…。
dhumeさん。
始めまして。
星景写真いい感じですね。
さすが5dmk3ですね。
超高感度でもノイズのないこと。
しかもISO12800って凄い。
星雲も撮れてしまうんですね。
教えていただきたいのですがレンズやフィルター類はどのようなものをお使いですか〜。m(_ _)m
ronkazunさん、初めまして!
コメントありがとうございます。
ronkazunさんがお使いのD600の方が、
高感度耐性高いと言う噂ですが…。
普段は6400をリミットにしていますが、
星を撮るときはさすがにリミット解除して、
あとはLightroomマジックでなんとかします(笑)。
以前はポータブル赤道儀を担いで登っていたこともありましたが、
富士山で使ったら壊れました(笑)。
それ以来、感度高くすればいいや…と思っています。
極軸あわせ面倒ですし…。
滝をよく撮っていた頃はフィルターたくさん持って行っていましたが、
面倒なので最近は山に登るときもC-PLフィルターすら持って行っていません。
所有しているレンズは下記の通りです。
・SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM
・CANON EF24-105mm F4L IS USM
・CANON EF70-200mm F2.8L IS II USM
・CANON EF70-200mm F4L IS USM
・SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
登山の時は24-105mmのみか、プラス70-200mm F4のことが多いです。
気合い入れていくときは12-24mmも持って行きます。
日帰りだと70-200mm F4ではなく70-200mm F2.8の時もあります。
70-200mm F4は一見無駄ですが、テン泊装備でF2.8はしんどいので買いました。
北岳にレンズ4本持って行った時は冬でもないのにザック重量が26kgに…(笑)。
dhumeさん
詳しくシステムを教えていただいてありがとうございます。
私も以前はキャノンの5dmk2を使っておりました。
5dmk2を5年ほど使ってそろそろもうちょっと高感度耐性が良い機種に買い換えたいと思っていたんですが、5dmk3がとても高くて手が出せなかった(笑)
ということもありシステムを換装してしまいました。
私もdhumeさんと同じよなシステムを使っておりましたが、24-105一本で登ることが多かったです。現在は24-85になってしまったのでテレ側が短くて、ちょっと背景ぼかしたい時に撮れずにいます。
去年から星景もチャレンジするため広角のレンズを追加しましたがなかなかむずかしいですね。
確かにテン泊で一眼システム持って行きますと軽〜く20kgオ〜バ〜になりますよね。私も北岳は好きでよく登りますが、後半の六本歯のあたりでいつも心が折れそうになります。
でも、北岳山荘からの富士が好きで、それでもまた重い思いして登ってしまうんですが。
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