鳳凰三山(夜叉神峠登山口〜観音岳往復)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,723m
- 下り
- 1,713m
コースタイム
2日目:8:10南御室小屋-10:25薬師小屋(10分休憩)-10:39薬師岳山頂-11:10観音岳山頂-11:40薬師小屋-12:30南御室小屋(40分休憩)-13:40苺平(5分休憩)-14:30杖立峠(5分休憩)-15:20夜叉神小屋(20分休憩)-16:10夜叉神峠登山口
天候 | 1日目: 晴れのち曇り(夜中は雪) 2日目: 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:行きの逆。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道のわかりやすさに関しては、目印があり分かりやすく、ルートを探すという事は殆どありませんでした。 凍結状況について言えば、それほど危ないところはありませんでしたが、夜叉神峠から杖立峠のところにアイスバーンの部分があるので、行き・帰りともにアイゼンを使用した方がより安全かと思います。 雪の状況は、1日目の南御室小屋まではたくさんの人に踏み固められていてトレースあり。 ただ、1日目夜に雪が降り積雪があった翌日ほとんどのトレースが無い状態となりました。 1月にも関わらず、1日のうちに結構な量が積もり、深いところでは腰の高さまであるところも。薬師岳小屋手前〜観音岳の稜線上は雪の無い場所と深いところが混ざった状態です。 南御室小屋の水場は流れていました。 |
写真
感想
今回の山旅は1泊2日の雪山プラン!Mさんの提案で、厳冬期の鳳凰三山を目指す事になりました。
メンバーはおなじみの山登りパートナー、Mさん・Aちゃんコンビ、そして数か月前の2度の妙義山や昨年冬の天狗岳で一緒だったJさんです。4人全員で行くのは初めてです。
登山1日目の土曜日朝、電車とレンタカーを使って夜叉神峠登山口まで向かいます。
(レンタカーが駅近くじゃないところで借りてしまったため、借りに行くのと返すのが大変でした。送迎等もないので、駅近くで借りればよかった・・・)予定より15分遅い10:45に登山開始。トレースがたくさんついている雪道を比較的ゆっくりめに歩いて、コースタイム通り1時間で夜叉神峠に到着します。
ここで一気に景色が開けて、雪に覆われた白根三山がはっきりと見えます。何か海外の山のテレビ番組でも見ているような気分でした。ここで1人、すごい望遠のついたカメラを持った人がいて撮影をされていたようで、そのカメラのレンズを通すと北岳山荘などが良く見えるとか。Aちゃんもレンズを覗かせてもらって、そのすごさに大はしゃぎでした。(う、うらやましい、、、)
10分ほど景色を堪能し、次の目的地である杖立峠に向かいます。
夜叉神峠までで帰る人もいるのか、そこから先はこれまでみたいに全体的に広いトレースがあるわけではなく、人一人の幅のトレースがついている状態でした。樹林帯の中を歩くので景色を楽しみながら歩く事はできないのですが、途中、木々の間から富士山が見えたりもするのでちょっとだけ励みになります。コースタイムよりもわずかに早く杖立峠に到着。重い荷物を降ろして休憩をした後、苺平へ。ここが結構長く感じました。途中みんなの顔に疲れが見え始めたと思う頃に、Aちゃんが大声で「がんばろー」と言って、メンバーのモチベーションが上げてくれます☆おしゃべりをしたり、黙々と歩いたりして、そろそろ休みたいなという所で苺平。先日安達太良山で一緒だったYさんから頂いた、CLIF バーというエネルギーバーを半分ほど食べ、元気も出たところで南御室小屋へ。ここからは少し下りです。やっぱり重い荷物を持っていると下りの方が楽に感じます。途中アイゼンを外したり、奥秩父方面の景色を眺めたりと、休み休み行って小屋到着です。
南御室小屋のテント場にはすでに2張、たててありました。避難小屋は既に満員、南御室小屋の母屋の方は誰も居ません。私たちもテントを組立て、そろそろ日も暮れる頃、小屋に入らせてもらい夕ご飯の準備です。Aちゃん、なんとワインを運び上げていました!重かったでしょう?!ありがとう、ごちそうさま(#^.^#)
そして明日に備えて早めに寝る事に。19時をちょっと過ぎた頃にテントに戻り、寝たり起きたりを繰り返しました。時々、風や雪が当たる音が聞こえましたが、気にせず寝て、朝起きたのは6時ちょっとすぎ。実際に眠っていた時間はどれくらいかは分かりませんが、とりあえず横になってた時間は10時間を超えていますねっ。長い!
登山2日目は南御室小屋から薬師岳か観音岳のピークを目指して、夜叉神峠登山口まで戻るので少しロングコースになります。朝早く出たかったのですが、起きた時間も遅かったので、少し急ぎめで準備します。テント等の荷物はすべて残し、身軽な状態で出発!重い荷物がなければ少し楽になるかも、と思ったのも一瞬だけ、昨夜の雪にてこずりながら進む事になりましたがMさんが長い事勢いつけてラッセルしてくれたり、途中、薬師岳小屋から来た一人の方の踏み跡をつけて下りて来てくれたので、思った以上に早く行けましたー(^_^)/
薬師岳小屋を過ぎてからそれほど立たないうちに薬師岳到着です。この時、10時40分。ここから先の観音岳に行くかどうかが悩ましい時間帯でした。コースタイムだと往復1時間15分。MさんAちゃんコンビは行く様子。私が行かないとなった場合、どうせ待つのであれば、という事で4人で観音岳に向かう事に。時間も時間だったので、少し急ぎめで行きます。それにしてもみんな早い(笑) 写真を撮ろうとカメラを構えている間に、既に遠くに・・・(笑) 所々にある深い雪にはまりながらも、薬師岳を出て30分後には観音岳に到着し、それぞれが変なポーズで写真を撮りました。ここ、前回来た時すごい晴れて景色も最高だったから、30分近く山頂で過ごしたけど、今回は結局稜線上では晴れ間が見えなかったので、すぐに下山開始です。
南御室小屋まで戻り、荷物を準備して前日通った道をそのまま引き返します。帰りは下りの方が多かったので比較的楽になっているはずだったのですが、夜叉神峠近くから、荷物と足の重さで疲れが出始め、なかなか頑張りが利かない。。。自分の肩と足の弱さを思い知らされました。少し頑張って歩き、夜叉神峠で休憩。20分ほど休んだら大分回復しました。そして少し前から良くなり始めていた天気、ここに来て景色を楽しむ余裕ができました。
あと残りは30分ほど。今回の山旅も終了間近、3人の後ろ姿を見ながら、もう少しここで過ごしたいなーという気持ちと、早く下山しておいしいご飯と温泉を満喫したいという気持ち、両方を感じながら下りました。
番外編:もう一つのストーリー
誰か山にテント泊するのに寝袋を忘れたっていう話を聞いた事ある人いますか?
そんな話聞いた事ないですよね。でも私、やってしまいました。。。
冬山キャンプで絶対に忘れてはいけないものの一つですよね。時間をかけて準備したつもりだったのに。。
探しても無いものは無いので、ありきたりの服を着込んで、いたるところにカイロを貼り、自分のテントより暖かいJさんのHillebergのテントに転がり込ませてもらいました。人生最大のピンチだと思いましたが、幸いこの日は気温も温かかったので特に寒さに苦しむ事もなく朝を迎える事ができました。ですが、メンバーには大変心配をかけてしまいまして、、、本当にごめんなさい。呆れて物も言えないような状況で、普通だったら責められるべきところ、みんな焦る私を気遣ってくれて、「失敗は成功のもと、もう次は忘れないよ!」とか、「何でも貸すから言って!夜中寒かったら私の事起こして」とかいう言葉がどれだけ温かかった事か(/_;)
そしてシュラフカバーを貸してくれたMさん、ありがとうございました<(_ _)>
これから持ち物リストのチェック方法を変える事にしようと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する