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Yamareco

記録ID: 4034663
全員に公開
ハイキング
赤城・榛名・荒船

鍬柄岳・大桁山:緊張の長いクサリ場と絶景・西上州、半袖隊長、圧巻・表妙義を眺めながら千平駅から松井田駅へ

2022年02月26日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:57
距離
16.2km
登り
897m
下り
862m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:32
休憩
0:24
合計
5:56
距離 16.2km 登り 897m 下り 863m
9:31
23
9:54
46
鍬柄岳分岐
10:40
10:50
45
11:35
32
関ふれ道合流
12:07
12:19
4
12:23
7
引き返し地点
12:30
40
大桁山
13:10
20
13:30
13:32
30
大桁湖畔
14:02
63
川後石BS(集落)
15:05
22
富岡・安中市境
15:27
松井田駅
合計距離: 16.17km / 最高点の標高: 813m / 最低点の標高: 230m
累積標高(上り): 851m / 累積標高(下り): 796m
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
★EK度数:28.66=16.17+(851÷100)+(796÷100÷2) 
→→→判定「●EK24〜32未満 ふつう」
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142

【参考文献book/記録
 分県登山ガイド09群馬県の山(山と渓谷社/2016年12月1日初版)
 49鍬柄岳(石尊山)・大桁山/くわがらだけ(せきそんざん)・おおげたやま
 西上州の入口を守るスリルと展望の岩峰
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
【往路】地元駅新宿駅赤羽駅高崎駅08210916千平駅
【復路】松井田駅1607高崎駅赤羽駅新宿駅地元駅
コース状況/
危険箇所等
コース状況【emj:158]paper
 全長約16kmの大半(約11km)が舗装道路歩き。
 登山道(含む林道)は関ふれ道の「鍬柄岳分岐点」から「川後石峠」までの約5kmのみ。
 鍬柄岳の頂上直下に長いクサリ場(標高差にして約100m)があります。
 前半は絶壁の上下移動、後半はやせ尾根の水平移動が主となり、分県ガイド技術度は「3(★★★☆☆)」なので、それなりの危険箇所です。
 拙者はヘッピリ腰で登降しましたが、下山時には数ヶ所で後ろ向きに下りました。
 なお硬めの岩質でホールドは確りしているため落石リスクは低そうでしたが、ヘルメット着用をお勧めします⇒拙者は忘れました💦
 
 なお関ふれ道は鍬柄岳には行かず大桁山へ直行します。
 関ふれ道の道標を見る際にはご注意ください。
 
★水場sweat02:なし
★渡渉箇所wave:なし
★泥濘状況shoe:なし
★積雪状況snow:大桁山登降はほぼ残雪地帯
★蜘蛛の巣 :なし

☆半袖 タイム:全行程
★半袖 出会い指数:ゼロ
☆半袖 驚かれ指数:鍬柄岳のウォーカーと大桁山から下ってきたご婦人に
★入山者run:4組6名(1+2+2+1)…健康ウォーカーを含む
その他周辺情報 ★登山ポストpostoffice
★トイレtoilet:千平駅(簡易設置型)、大桁湖、松井田駅
★携帯:圏内
★食料調達処24hours:ファミマ地元駅
★酒類調達処:NewDays高崎駅
★お土産処present:NewDays高崎駅
★飲食店restaurant:寄らず
★温泉spa:寄らず
★宿泊施設hotel:日帰り
ウクライナに平和と栄光あれ!
6
ウクライナに平和と栄光あれ!
高崎から上信電鉄でのんびり55分。
2
高崎から上信電鉄でのんびり55分。
長閑な千平駅で降りたのは拙者のみ。
駅舎の陰に簡易トイレあり(⇒清掃されてます)。
2
長閑な千平駅で降りたのは拙者のみ。
駅舎の陰に簡易トイレあり(⇒清掃されてます)。
駅東側の踏切を渡って…
1
駅東側の踏切を渡って…
暫くは関ふれ道を辿ります。
2
暫くは関ふれ道を辿ります。
いやぁ、いい天気。
出だしから半袖でOKay。
3
いやぁ、いい天気。
出だしから半袖でOKay。
実相寺を遠目に見送ります。
1
実相寺を遠目に見送ります。
道標の先に見えるのが鍬柄岳かな?
…と思ったが491mPのようだ。
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道標の先に見えるのが鍬柄岳かな?
…と思ったが491mPのようだ。
振り返ると稲含山。
御荷鉾山系の盟主ですな。
4
振り返ると稲含山。
御荷鉾山系の盟主ですな。
道は杉の植林帯へ。
日差しがなくなり周囲は一気に冷気。
健康ウォーカー二組とすれ違う。
道は杉の植林帯へ。
日差しがなくなり周囲は一気に冷気。
健康ウォーカー二組とすれ違う。
舗装路の関ふれ道と分かれて作業道へ。
1
舗装路の関ふれ道と分かれて作業道へ。
すぐに石尊山大権現。
3
すぐに石尊山大権現。
こんな登山ノート?
せっかくなので拙者も…。
こんな登山ノート?
せっかくなので拙者も…。
ウクライナがロシアに侵略されたのは2日前。
2
ウクライナがロシアに侵略されたのは2日前。
暫く杉林をエッチラオッチラ。
暫く杉林をエッチラオッチラ。
支尾根の肩らしき地点へ。
支尾根の肩らしき地点へ。
辛うじて四ツ又山や鹿岳。
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辛うじて四ツ又山や鹿岳。
樹間から荒々しい岩肌。
あそこを登るのだろうか?
2
樹間から荒々しい岩肌。
あそこを登るのだろうか?
岩壁の基部まではすぐ。
細道を辿ると…
岩壁の基部まではすぐ。
細道を辿ると…
クサリ場の取り付き。
初っ端から急ですなぁ。
4
クサリ場の取り付き。
初っ端から急ですなぁ。
二つ目。
三つ目。
四つ目は右側が開けて…
2
四つ目は右側が開けて…
ビビりながら連写。
稲含山を中央に御荷鉾山系。
右奥が西上州。
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ビビりながら連写。
稲含山を中央に御荷鉾山系。
右奥が西上州。
五つ目を這い上がったところで…
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五つ目を這い上がったところで…
下山する二人組とすれ違い。
ここまでは上下のクサリ場だったが…
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下山する二人組とすれ違い。
ここまでは上下のクサリ場だったが…
その先はやせ尾根をクサリ伝いに進む。
1
その先はやせ尾根をクサリ伝いに進む。
六つ目。
おっ、石祠だ。
どうか落ちませんように…。
3
おっ、石祠だ。
どうか落ちませんように…。
七つ目…ほぼ水平移動。
2
七つ目…ほぼ水平移動。
八つ目…北側なので残雪。
凍結しているので足許注意。
2
八つ目…北側なので残雪。
凍結しているので足許注意。
「南西神社奥ノ院入口」の石標。
岩間をすり抜けると…
2
「南西神社奥ノ院入口」の石標。
岩間をすり抜けると…
鍬柄岳598m。
頂上にも石祠。
次に向かう大桁山(左)。
右は8番写真にも写る491mP。
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次に向かう大桁山(左)。
右は8番写真にも写る491mP。
その東には榛名山(左)と赤城山(右)。
奥に見える白峰は武尊山や尾瀬の山だろうか?
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その東には榛名山(左)と赤城山(右)。
奥に見える白峰は武尊山や尾瀬の山だろうか?
眼を南に転じると御荷鉾山系から西上州の山々。
1
眼を南に転じると御荷鉾山系から西上州の山々。
稲含山。
小沢岳。
三ッ岩岳や烏帽子岳なのだろうが…
どれがどれだか分からない。
最奥は奥秩父?
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三ッ岩岳や烏帽子岳なのだろうが…
どれがどれだか分からない。
最奥は奥秩父?
四ツ又山(左)と鹿岳(右)。
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四ツ又山(左)と鹿岳(右)。
立岩(左)と荒船山(右)。
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立岩(左)と荒船山(右)。
物見山や神津牧場方面。
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物見山や神津牧場方面。
山頂を反対側から。
1
山頂を反対側から。
では緊張の下り。
一つ目。
3
では緊張の下り。
一つ目。
二つ目。
目の前にはこんな絶景が広がるが…
目の前にはこんな絶景が広がるが…
三つ目。
恐らく四つ目を撮り漏れ(⇒下りるのに必死💦)
2
三つ目。
恐らく四つ目を撮り漏れ(⇒下りるのに必死💦)
五つ目。
六つ目。
七つ目。
八つ目。
無事に下山完了。
あ〜、助かった。
3
無事に下山完了。
あ〜、助かった。
鍬柄岳へは通称「近道」で。
鍬柄岳へは通称「近道」で。
岩峰の基部を回り込む道。
岩峰の基部を回り込む道。
下の道標に「近道」と。
上には「経験者向き」と。
下の道標に「近道」と。
上には「経験者向き」と。
確かにザレた道ですが…短区間。
確かにザレた道ですが…短区間。
西の基部でザレは道は終わり。
1
西の基部でザレは道は終わり。
尾根通しとなって安心の道。
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尾根通しとなって安心の道。
作業道を横断し鉄階段を上がると…。
1
作業道を横断し鉄階段を上がると…。
再び長閑な尾根筋の道。
再び長閑な尾根筋の道。
クサリ場ですれ違った二人組に追い付きました。
後の男性…腰回りにハーケン類がジャラジャラ。
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クサリ場ですれ違った二人組に追い付きました。
後の男性…腰回りにハーケン類がジャラジャラ。
南斜面にも関わらず残雪の道に。
南斜面にも関わらず残雪の道に。
川後石峠からの関ふれ道と合流。
川後石峠からの関ふれ道と合流。
道標に従ってせっせと。
道標に従ってせっせと。
さぁ、最後の登り。
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さぁ、最後の登り。
下って来たご婦人と暫し立ち話。
グループ登山に備え下見に来られたそうです。
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下って来たご婦人と暫し立ち話。
グループ登山に備え下見に来られたそうです。
大桁山836mにトウチャコ。
5
大桁山836mにトウチャコ。
御荷鉾山系。
妙義(左)と上信国境の白峰(右奥)。
2
妙義(左)と上信国境の白峰(右奥)。
その先に続く足跡を辿ってみました。
蛭田バス停へ続く関ふれ道です。
その先に続く足跡を辿ってみました。
蛭田バス停へ続く関ふれ道です。
しかし…通行止めでした。
すぐに引き返します。
しかし…通行止めでした。
すぐに引き返します。
頂上に戻りました。
追い抜いた二人組が休憩中。
頂上に戻りました。
追い抜いた二人組が休憩中。
尾根筋ショートカットを考えるも…止めました。
尾根筋ショートカットを考えるも…止めました。
…でここで間違えて直進。
…でここで間違えて直進。
だってこんなはっきりした作業道があったので…。
だってこんなはっきりした作業道があったので…。
勇んで下ってGPSを見たら…あれれ?
斜面をトラバースして…
勇んで下ってGPSを見たら…あれれ?
斜面をトラバースして…
正規ルートの林道に復帰。
正規ルートの林道に復帰。
川後石峠に下り立ちました。
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川後石峠に下り立ちました。
振り返ると)下って来たのは赤⇩。
中央の尾根がショートカット候補。
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振り返ると)下って来たのは赤⇩。
中央の尾根がショートカット候補。
「みどり世紀の森」管理棟。
「みどり世紀の森」管理棟。
傍らの池は凍結。
傍らの池は凍結。
大桁湖まで下りました。
お〜、妙義山が見えるぞ。
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大桁湖まで下りました。
お〜、妙義山が見えるぞ。
湖城の館は冬季閉鎖中ですが…
湖城の館は冬季閉鎖中ですが…
トイレ(水洗・和式)は稼働中。
トイレ(水洗・和式)は稼働中。
579mPへの取り付きかな?
行きませんでしたが…。
579mPへの取り付きかな?
行きませんでしたが…。
大桁湖駐車場で言葉を交わしたご夫婦のクルマ。
「乗りませんか?」と誘われました。
「拙者は歩かねばならぬのです」と辞退しました。
お気遣い頂き有難うございました<(_ _)>
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大桁湖駐車場で言葉を交わしたご夫婦のクルマ。
「乗りませんか?」と誘われました。
「拙者は歩かねばならぬのです」と辞退しました。
お気遣い頂き有難うございました<(_ _)>
日蔭区間はツルツルに凍結。
最も期間な箇所でした。
日蔭区間はツルツルに凍結。
最も期間な箇所でした。
おっと、シモバシラかな?
それにしてもデカすぎないか?
おっと、シモバシラかな?
それにしてもデカすぎないか?
日向に出ると小春日和。
日向に出ると小春日和。
そして表妙義がド〜ン!
素晴らしすぎます\(◎o◎)/!
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そして表妙義がド〜ン!
素晴らしすぎます\(◎o◎)/!
その後は形を変える妙義を眺めながら…
1
その後は形を変える妙義を眺めながら…
川後石集落へ。
コミュニティバス(地域タクシー)が利用できるようです。
川後石集落へ。
コミュニティバス(地域タクシー)が利用できるようです。
榛名山も見えますが…
榛名山も見えますが…
妙義山の迫力が優ります。
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妙義山の迫力が優ります。
中央は最高峰の相馬岳かな?
2
中央は最高峰の相馬岳かな?
金鶏山。
いつまでも凄い眺望です。
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いつまでも凄い眺望です。
上信越自動車道。
上信越自動車道。
喜多山食堂…昼営業は終わってました( ノД`)
喜多山食堂…昼営業は終わってました( ノД`)
県道を外れて近道へ。
背後に妙義山。
県道を外れて近道へ。
背後に妙義山。
大桁山も見えてきました。
大桁山も見えてきました。
県道に合流すると妙義山。
県道に合流すると妙義山。
富岡市から安中市へ。
富岡市から安中市へ。
振り返ると大桁山。
振り返ると大桁山。
鼻曲山(中央)かな?
鼻曲山(中央)かな?
榛名山。
赤城山。
上信越道を潜るともうすぐです。
上信越道を潜るともうすぐです。
駅まで100m地点に魅力的なカフェ。
駅まで100m地点に魅力的なカフェ。
松井田駅にゴール。
1
松井田駅にゴール。
ゲゲゲ…10分前に行ったばかり。
40分待ちだぁ(>_<)
ゲゲゲ…10分前に行ったばかり。
40分待ちだぁ(>_<)
松井田駅からも妙義山は見えます。
松井田駅からも妙義山は見えます。
よーく見ると…浅間山。
まだまだ白いですね。
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よーく見ると…浅間山。
まだまだ白いですね。
信越線列車座席にはこんな刺繡。
お疲れさんどした<m(__)m>
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信越線列車座席にはこんな刺繡。
お疲れさんどした<m(__)m>

感想

【記録公開日:2022年3月3日】
===================================
まず冒頭に…ウクライナにロシアが侵攻したのは山行の二日前でした。
一刻も早い戦争終結・平和な日々の回復を願って上州路を歩きましたが…事態は悪化する一方で、もはや戦争ではなく、弾圧・虐殺…ジェノサイドと言うべき状況です。
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1月初旬に上州・神成山を歩いた際にその奇岩ぶりが気になった鍬柄岳を訪ねました。
分県登山ガイドではセットで紹介されている大桁山(ぐんま百)も一緒に歩きましたが、歩跡(赤線)伸ばしの都合上、鍬柄岳⇒大桁山の順にしました。
(注)分県ガイドではこれらの「2座を登る場合は大桁山から先に登りたい」と推奨されているが、今回歩いただけではその理由は分からなかった。

千平駅から関ふれ道(舗装路)を歩いていると、民家の主から「鍬柄岳?」と声を掛けられました。
「そうです。鍬柄岳の後に大桁山へ行きます」と返答すると「頂上間近の100m(標高差)には気を付けてね」と。
もちろんガイド本を読んで知ってはいますが、地元の方に言われると緊張感が高まります。
杉林の間を抜け峰の基部に出ると、見上げんばかりの岸壁が屹立しています。
初っ端のクサリ場からして急傾斜…絶壁と言うと言いすぎですが、右手は切れ落ちているので否が応でも緊張します。
途中で下って来る男女二人組と出会いました。
なんとタイミングよく、「上下」移動を終えやせ尾根移動が始まる場所で、お互いに楽にすれ違えるだけの余裕がありました。
中途半端な場所で出逢うとビビっただろうなぁ。
でもお二人がヘルメット姿であるのを見て、拙者は「忘れてしまった!!」と反省しました。
落石が起きるような地質ではなかったものの、やはりヘルメットは必須でした。
なんとか登り終えると、山頂からは西上州や赤城・榛名などの絶景が広がっています。
「行きはよいよい、帰りは怖い」の童歌のように、クサリ場は下りの方が怖い。
数ヶ所のクサリ場では素直に背面下りになって無事に基部に下り立ちました。

その後の大桁山は付録みたいなもの。
杉の植林帯の道ばかりで、頂上周辺は成長した樹木で限定的な眺望しか得られません。
大桁山はぐんま百に選ばれているのに対し、鍬柄岳は選ばれていませんが、魅力で申せば鍬柄岳の方が上でしょう。

下山後は歩跡(赤線)伸ばしで松井田駅へ向かいます。
まだ寒々しい大桁湖を過ぎると次第に妙義山が現れ、その移り変わる山容を見ながらの魅惑の県道51号線歩きとなります。
いやぁ、迫力ありますね、妙義山は。

そうそう、久しぶりに「クルマに乗って行かないか?」とお誘いを受けました。
林道が閉鎖されているとは知らずにいらっしゃったご夫婦で、トボトボと歩いている拙者を見て気の毒に思われたのでしょう。
どうも有難うございました…そのお気持ちだけ頂きました。

【今回登った主な山】
★鍬柄岳(くわがらだけ)598m:初…分県群馬55/73、東京周辺306/350
★大桁山(おおげたやま)836m:初…ぐんま百70/100、分県群馬56/73、東京周辺307/350、続・静か21/98

お疲れさんどした<m(__)m>

  隊長

【個人用過去レコリンク:下仁田電鉄関連】
 2022年01月06日(木) :神成山(群馬/富岡)
 西上州最前線の山並み展望が素晴しい、半袖隊長、千平駅から磯部駅まで赤線伸ばし
 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3893071.html

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