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Yamareco

記録ID: 4056115
全員に公開
ハイキング
九州・沖縄

1300年前の痕跡を探して(竈門連嶺を8座+1座)

2022年03月06日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:28
距離
17.9km
登り
689m
下り
691m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:40
休憩
0:43
合計
5:23
距離 17.9km 登り 698m 下り 691m
7:58
16
8:22
8:24
5
8:29
8:37
14
8:56
9:02
51
9:53
10:01
67
11:08
11:21
47
12:08
12:13
66
13:19
13:20
1
13:21
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八幡竈門神社の駐車場に駐車させていただきました。
コース状況/
危険箇所等
登山道は8割方、道がありません。
昔の航空写真などで道のリサーチはしていたのですが、植林やAPUの建設によって原形をとどめていませんでした。
今回歩いた道と旧歩道を書き起こしてみました。
オレンジが今回歩いた道、緑が旧道です。
入り口は近かったものの、尾根を一つ間違えていたようです。
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今回歩いた道と旧歩道を書き起こしてみました。
オレンジが今回歩いた道、緑が旧道です。
入り口は近かったものの、尾根を一つ間違えていたようです。
各山の位置関係。内竈村を囲むように宝城ヶ峯が取り囲むことから竈門という地名が生まれたそうです。
このあたりの山の名前はかなり揺らいでいるようで正確にはわからないのですが、竈門山が一番大きなくくりで、その中の一つが宝城ヶ峯。宝城ヶ峯のなかに、琴平山と尾輿ヶ峯が付属する(霊山と飛来山のような関係)だととらえています。
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各山の位置関係。内竈村を囲むように宝城ヶ峯が取り囲むことから竈門という地名が生まれたそうです。
このあたりの山の名前はかなり揺らいでいるようで正確にはわからないのですが、竈門山が一番大きなくくりで、その中の一つが宝城ヶ峯。宝城ヶ峯のなかに、琴平山と尾輿ヶ峯が付属する(霊山と飛来山のような関係)だととらえています。
竈門八幡宮よりスタート。
2022年03月06日 07:51撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 7:51
竈門八幡宮よりスタート。
来るのは初めてです。
某アニメの聖地みたいですね。
全国各地に聖地があるような気もしますが、鬼が人を喰う話や、日光に弱い伝説、アサギマダラの飛来地でもあることから、人気が高いみたいです。
2022年03月06日 07:52撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 7:52
来るのは初めてです。
某アニメの聖地みたいですね。
全国各地に聖地があるような気もしますが、鬼が人を喰う話や、日光に弱い伝説、アサギマダラの飛来地でもあることから、人気が高いみたいです。
1座目「亀山」
神社の裏山にあたり、いろいろな古典に名前が出てきています。
私有地なのでフェンスの所を認定。
2022年03月06日 07:55撮影 by  ILCE-7, SONY
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1座目「亀山」
神社の裏山にあたり、いろいろな古典に名前が出てきています。
私有地なのでフェンスの所を認定。
これは・・・触発式の機械水雷?
球形でこのリベット配置はたぶん日ロ戦争時の日本軍が使っていたヤツだと思います。
2022年03月06日 07:58撮影 by  ILCE-7, SONY
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これは・・・触発式の機械水雷?
球形でこのリベット配置はたぶん日ロ戦争時の日本軍が使っていたヤツだと思います。
ちょうど、神社の人が来たので、いろいろ話を聞こうと思ったのですが、忙しそう。先に進みます。
2022年03月06日 07:58撮影 by  ILCE-7, SONY
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ちょうど、神社の人が来たので、いろいろ話を聞こうと思ったのですが、忙しそう。先に進みます。
また来ます。
2022年03月06日 07:58撮影 by  ILCE-7, SONY
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また来ます。
溝部学園の看板まで歩く。
2022年03月06日 08:08撮影 by  ILCE-7, SONY
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溝部学園の看板まで歩く。
ここがずっと探していた、姫山メンヒルへの入り口。
目印がさびさびになって原形をとどめていない。
2022年03月06日 08:13撮影 by  ILCE-7, SONY
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ここがずっと探していた、姫山メンヒルへの入り口。
目印がさびさびになって原形をとどめていない。
入ってみると、薄暗いながらも道は明瞭。
2022年03月06日 08:16撮影 by  ILCE-7, SONY
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入ってみると、薄暗いながらも道は明瞭。
地図状の水路には橋が架かっていました。
2022年03月06日 08:17撮影 by  ILCE-7, SONY
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地図状の水路には橋が架かっていました。
舗装道合流。
2022年03月06日 08:21撮影 by  ILCE-7, SONY
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舗装道合流。
ようやく見つけた、姫山メンヒル。
2022年03月06日 08:22撮影 by  ILCE-7, SONY
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ようやく見つけた、姫山メンヒル。
よく整備されていて、立派な木が取り囲んでします。
ヒエログリフは見つかりませんでした。
2022年03月06日 08:23撮影 by  ILCE-7, SONY
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よく整備されていて、立派な木が取り囲んでします。
ヒエログリフは見つかりませんでした。
周りにはザボン。
2022年03月06日 08:26撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 8:26
周りにはザボン。
2座目「姫山」
山頂には羽室御霊社があります。
2022年03月06日 08:34撮影 by  ILCE-7, SONY
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2座目「姫山」
山頂には羽室御霊社があります。
こちらは、竈門氏一族のお墓。
考察につながりますが、竈門荘の勢力はここまで及んでいたことがわかります。
2022年03月06日 08:35撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 8:35
こちらは、竈門氏一族のお墓。
考察につながりますが、竈門荘の勢力はここまで及んでいたことがわかります。
裏にも立派な大木。
このような木があるかどうかで、ある程度歴史的な場所かどうかを判断できます。
2022年03月06日 08:36撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 8:36
裏にも立派な大木。
このような木があるかどうかで、ある程度歴史的な場所かどうかを判断できます。
湯けむり展望台まで行こうと思ったけど、あとちょっとのとこで勘違いして引き返した。残念。
2022年03月06日 08:50撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 8:50
湯けむり展望台まで行こうと思ったけど、あとちょっとのとこで勘違いして引き返した。残念。
3座目「大観山(貴船城山)」
2022年03月06日 08:58撮影 by  ILCE-7, SONY
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3座目「大観山(貴船城山)」
中村地蔵尊。
このあたりが野田村にあたるようです。
2022年03月06日 09:12撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 9:12
中村地蔵尊。
このあたりが野田村にあたるようです。
野田隧道が見えてきた。
2022年03月06日 09:16撮影 by  ILCE-7, SONY
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野田隧道が見えてきた。
端っこから失礼します。
・・・。ぴえん。
2022年03月06日 09:17撮影 by  ILCE-7, SONY
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端っこから失礼します。
・・・。ぴえん。
4座目「赤湯山」
豊後国風土記の時代(713年)には、竈門荘竈門山の一峰として、豊後国志の時代(1803年)には石垣荘赤湯山として登場しています。
2022年03月06日 09:26撮影 by  ILCE-7, SONY
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4座目「赤湯山」
豊後国風土記の時代(713年)には、竈門荘竈門山の一峰として、豊後国志の時代(1803年)には石垣荘赤湯山として登場しています。
帰りは反対方向へ。
2022年03月06日 09:31撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 9:31
帰りは反対方向へ。
近くに峠道の残骸を見つけました。
おそらくこのお地蔵様がここの道の起始点になっていたのでしょう。
2022年03月06日 09:32撮影 by  ILCE-7, SONY
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近くに峠道の残骸を見つけました。
おそらくこのお地蔵様がここの道の起始点になっていたのでしょう。
反対方向から野田隧道。
2022年03月06日 09:33撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 9:33
反対方向から野田隧道。
ここから、真徳寺方向へ。
2022年03月06日 09:35撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 9:35
ここから、真徳寺方向へ。
赤湯山のピーク。裏には血の池地獄。
2022年03月06日 09:37撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 9:37
赤湯山のピーク。裏には血の池地獄。
ここら辺もお地蔵様。
「竈門山、竈門荘内竈門村に在り。赤湯山と隣をなす。また湯泉を出す。(by国志)」
つまりこの先の内竈門温泉のことを指しているのでしょう。
2022年03月06日 09:42撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 9:42
ここら辺もお地蔵様。
「竈門山、竈門荘内竈門村に在り。赤湯山と隣をなす。また湯泉を出す。(by国志)」
つまりこの先の内竈門温泉のことを指しているのでしょう。
これから登る、琴平山(竈門金比羅山)は古い航空写真を見る感じ真徳寺あたりから道が延びていたと思われる。
もしやと思ったら、先はお墓でした。
2022年03月06日 09:47撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 9:47
これから登る、琴平山(竈門金比羅山)は古い航空写真を見る感じ真徳寺あたりから道が延びていたと思われる。
もしやと思ったら、先はお墓でした。
予定通り真徳寺の隣の入り口。
2022年03月06日 09:51撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 9:51
予定通り真徳寺の隣の入り口。
古い廃生活道あるあるなのですが、なぜかおちょことかとっくりの破片が落ちているんですよね。謎です。
2022年03月06日 09:52撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 9:52
古い廃生活道あるあるなのですが、なぜかおちょことかとっくりの破片が落ちているんですよね。謎です。
立派な道。
あさっての方向の棚田に行き着いたので、方向転換。
2022年03月06日 09:52撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 9:52
立派な道。
あさっての方向の棚田に行き着いたので、方向転換。
りっぱなコンクリの道です。国土地理院の地図にも載っていない。航空写真にも一致する。
2022年03月06日 10:03撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:03
りっぱなコンクリの道です。国土地理院の地図にも載っていない。航空写真にも一致する。
一折れしたところで、基礎を残して崩壊。
一部薮に飲み込まれているけど、痕跡をたどる。
2022年03月06日 10:10撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:10
一折れしたところで、基礎を残して崩壊。
一部薮に飲み込まれているけど、痕跡をたどる。
比較的新しい植林帯で道が消滅。
あきらめて尾根を直登。
2022年03月06日 10:18撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:18
比較的新しい植林帯で道が消滅。
あきらめて尾根を直登。
主陵到着。
ここが琴平山の候補地なんだけど・・・。
境内之図によると山頂には鞍谷琴平社(字が潰れて読めず)が建っていたので、それなりの平地と基礎が残っているかなと思ったのですが、周りはAPUの施設が近くにあって消滅している・・・。
あきらめきれず、念のため隣のピークへ。
2022年03月06日 10:24撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:24
主陵到着。
ここが琴平山の候補地なんだけど・・・。
境内之図によると山頂には鞍谷琴平社(字が潰れて読めず)が建っていたので、それなりの平地と基礎が残っているかなと思ったのですが、周りはAPUの施設が近くにあって消滅している・・・。
あきらめきれず、念のため隣のピークへ。
ちょうど峠の位置に極太の峠道発見。
おそらく途中で見失った道はここにつながっていたのかな。
2022年03月06日 10:26撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 10:26
ちょうど峠の位置に極太の峠道発見。
おそらく途中で見失った道はここにつながっていたのかな。
!!
森の中からいきなり広大な平地と、基礎の一部、そして謎の石碑を発見。こっちのピークだった?
2022年03月06日 10:30撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:30
!!
森の中からいきなり広大な平地と、基礎の一部、そして謎の石碑を発見。こっちのピークだった?
5座目「琴平山」(たぶん)
山頂には社殿はなく、「忠魂碑」。戦死者を祀っているようです。大正3年建立。
2022年03月06日 10:30撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:30
5座目「琴平山」(たぶん)
山頂には社殿はなく、「忠魂碑」。戦死者を祀っているようです。大正3年建立。
戻る。
昔は草原だったみたい。
2022年03月06日 10:39撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:39
戻る。
昔は草原だったみたい。
6座目「宝城ヶ峯」(竈門連嶺最高点)
歴史的には宝城ヶ峯は現在のAPUのAPハウスが建っている場所。
現在は削られて消滅。こちらの方が高くなったのでこっちを認定。
2022年03月06日 10:47撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:47
6座目「宝城ヶ峯」(竈門連嶺最高点)
歴史的には宝城ヶ峯は現在のAPUのAPハウスが建っている場所。
現在は削られて消滅。こちらの方が高くなったのでこっちを認定。
ここから先、薮が続く。
密度はそこまでではないけど、剛性が強く痛い。
防護めがね必須です。何回も目に飛んできました。
2022年03月06日 10:53撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:53
ここから先、薮が続く。
密度はそこまでではないけど、剛性が強く痛い。
防護めがね必須です。何回も目に飛んできました。
ここから這い出てきた。
完全に不審者。
2022年03月06日 10:57撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:57
ここから這い出てきた。
完全に不審者。
本来の宝城が峯はここ。
神様が降臨した場所に建物って・・・。罰が当たりそう。
2022年03月06日 10:59撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 10:59
本来の宝城が峯はここ。
神様が降臨した場所に建物って・・・。罰が当たりそう。
ここを登る。
2022年03月06日 11:06撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:06
ここを登る。
7座目「扇山」
SIC内にあります。正確には竈門連嶺には含まれません。
そのむかし、この付近に扇山遺跡、冬ヶ城遺跡、松ノ木台遺跡、姫山遺跡があったそうな。
2022年03月06日 11:11撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:11
7座目「扇山」
SIC内にあります。正確には竈門連嶺には含まれません。
そのむかし、この付近に扇山遺跡、冬ヶ城遺跡、松ノ木台遺跡、姫山遺跡があったそうな。
うーん。
計画無視して、このまま舗装道で下までいった方が安全かな・・・。
さっきの薮が続くとただでは済まない気がしてきた。
2022年03月06日 11:30撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:30
うーん。
計画無視して、このまま舗装道で下までいった方が安全かな・・・。
さっきの薮が続くとただでは済まない気がしてきた。
だが断る!
予定通り復帰すると・・・
デスヨネー。
2022年03月06日 11:39撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:39
だが断る!
予定通り復帰すると・・・
デスヨネー。
薮ゾーンを突破すると、快適な尾根歩き。
2022年03月06日 11:43撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:43
薮ゾーンを突破すると、快適な尾根歩き。
このあたりはおすすめだけど、入口と出口があれだとね・・・。
2022年03月06日 11:45撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:45
このあたりはおすすめだけど、入口と出口があれだとね・・・。
このあたりも集落があったはずなので探していると、またまた道発見。
2022年03月06日 11:47撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:47
このあたりも集落があったはずなので探していると、またまた道発見。
立派な石積み。
棚田のあとです。
2022年03月06日 11:49撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:49
立派な石積み。
棚田のあとです。
暗渠化された水路。
当時はかなり栄えた場所だったのでは。
2022年03月06日 11:54撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:54
暗渠化された水路。
当時はかなり栄えた場所だったのでは。
開けて、赤テープ。
だけどこれは登山用ではなくて地籍調査用ですね。
助かりました。
2022年03月06日 11:58撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 11:58
開けて、赤テープ。
だけどこれは登山用ではなくて地籍調査用ですね。
助かりました。
地籍調査用の道を歩いたら下山しそうだったので、かすかな水音と土のにおいを頼りに薮を突っ切る。
水路発見。みんなの記録を見ると、御越山の近くに水路があったというし、これをたどってみます。
2022年03月06日 12:02撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:02
地籍調査用の道を歩いたら下山しそうだったので、かすかな水音と土のにおいを頼りに薮を突っ切る。
水路発見。みんなの記録を見ると、御越山の近くに水路があったというし、これをたどってみます。
ビンゴです。
隙間から石碑が見える。
2022年03月06日 12:05撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:05
ビンゴです。
隙間から石碑が見える。
これは立派な楠?です。
姫山や八幡竈門神社にあったのと同じものです。
2022年03月06日 12:06撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:06
これは立派な楠?です。
姫山や八幡竈門神社にあったのと同じものです。
8座目「御越山」(尾興ヶ峯)
八幡様が降臨したのは宝城ヶ峯(のどこか)ですが、八幡様を祀ったのはここ、尾興ヶ峯です。
2022年03月06日 12:07撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:07
8座目「御越山」(尾興ヶ峯)
八幡様が降臨したのは宝城ヶ峯(のどこか)ですが、八幡様を祀ったのはここ、尾興ヶ峯です。
ちょい薮。
一反もない棚田の上なので、距離も密度もないけど、ピストンでないと、平坦な場所なので道がわからない。迷いました。
2022年03月06日 12:16撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:16
ちょい薮。
一反もない棚田の上なので、距離も密度もないけど、ピストンでないと、平坦な場所なので道がわからない。迷いました。
あとは快適な道。
2022年03月06日 12:17撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:17
あとは快適な道。
ここから出てきました。
2022年03月06日 12:19撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 12:19
ここから出てきました。
住宅街です。
2022年03月06日 12:25撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 12:25
住宅街です。
9座目「王子山」だけど、完全私有地。
三角点の記情報からみると私有地を突っ切るしかなさそう。
ここでいいや。
2022年03月06日 12:32撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:32
9座目「王子山」だけど、完全私有地。
三角点の記情報からみると私有地を突っ切るしかなさそう。
ここでいいや。
10号線へ降りる。
2022年03月06日 12:33撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 12:33
10号線へ降りる。
シャッタースピード間違えた。
2022年03月06日 12:35撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:35
シャッタースピード間違えた。
警察車両が集まっていたので、回避。
特に悪いことはしていないんですが・・・なんだかね。
2022年03月06日 12:38撮影 by  ILCE-7, SONY
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3/6 12:38
警察車両が集まっていたので、回避。
特に悪いことはしていないんですが・・・なんだかね。
この先が別府医療センター?
こんな住宅地にあるんですね。
2022年03月06日 13:02撮影 by  ILCE-7, SONY
3/6 13:02
この先が別府医療センター?
こんな住宅地にあるんですね。
戻ってきました。
手が傷だらけでした。
2022年03月06日 13:16撮影 by  ILCE-7, SONY
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戻ってきました。
手が傷だらけでした。
もっと迷走するかと思って短めにしていました。ちょっと歩きたりない。
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もっと迷走するかと思って短めにしていました。ちょっと歩きたりない。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも 針金 テーピングテープ 細引 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ マグライト 予備電池 ポータブル充電機 GPS 筆記用具 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ストック ビーコン サバイバルシート

感想

*どうやらカメラの設定が無限遠固定になっていたようです。超広角でとっているのであまり影響はないですがちょっとぼけ気味です。すみません。

 大分に帰ってきて1週間経過。一応抗原陰性が確認したので、ぼちぼち再開しようと思います。
 今日は長い間熟成していた、竈門山編。それなりに現地調査とか登山口探しも終わったので決行してきました。はじめにこの山の名前を知ったのは角川日本地名大辞典で、「竈門地域周辺にあると思われる山。いろいろな書物に登場するが場所不明。(要約)」と書かれていて、気になっていました。
 調べれば調べるほど、資料間に矛盾が出てきて一時期放り投げていましたが、ついに点と点がつながったので、宿題の一解をここに書いておきます。

亀山
引用:大日本豊後国速見郡御越村大字内竈字亀山鎮座郷社八幡竈門神社境内之圖 明治三十年
抑八幡竈門神社 稱シ奉ルハ竈門荘竈門村亀山ニ齊キ奉ル所以ナリ
(訳:八幡竈門神社は竈門荘竈門村にある亀山に奉されている。)

姫山
引用:姫山メンヒル案内板
姫山メンヒルが中腹にあるピーク。
姫山遺跡は古代人の巨石崇拝による遺跡である。
近年ペトログラフが発見され紀元前500年頃の創造物と推定される。
現山頂には竈門一族の墓がある。

大観山(貴船城山)
鎮西八郎為朝が松の木を用いて築いた砦の跡地。昭和三十二年にRC造の天守が建てられた。

赤湯山
「赤湯山、岩垣荘野田村に在り。温湯有り。濶さ十余丈、純赤朱の如し。・・・(中略)然るに此湯近歳大いに衰へ、旧日の観なし。山の東南に寺あり。赤湯山長泉寺と曰ふ。」(豊後国志・角川日本地名大辞典)この「山の東南に寺あり。赤湯山長泉寺と曰ふ。」という文ですが、原文を探したところ、「其旁ニ寺アリテ赤湯山長泉寺ト曰フ。」と書かれており、東南という方角は存在しませんでした。恐らく誤植でしょう。
「竈門山、竈門荘内竈門村に在り。赤湯山と隣をなす。また湯泉を出す。」(豊後国志) 「(赤湯は速水)郡の西北のかたにあり。此の湯の泉の湯の穴、郡の西北のかたの竈門山にあり。」(豊後国風土記・角川日本地名大辞典)


琴平山(竈門金比羅山)
引用:大日本豊後国速見郡御越村大字内竈字亀山鎮座郷社八幡竈門神社境内之圖 明治三十年
境内之図に鞍谷?琴平社が建っていた。古い航空写真には内竈からの参道が確認されている。

宝城ヶ峯
引用:大日本豊後国速見郡御越村大字内竈字亀山鎮座郷社八幡竈門神社境内之圖 明治三十年
聖武天皇の神亀4年(727年)3月15年に、仲哀天皇及び応神天皇の神霊が、豊前の宇佐より竈門荘の宝城峯に降臨した。


扇山
引用:湯山の里風土記
扇山遺跡があったとされる。火山性高原の一角を占める十文字原と通称「扇山」といわれる舌状台地に位置している。十文字原は、高平山火山と更新世中期の鹿鳴越火山や西の台流紋岩に挟まれた高平山扇状堆積物がこれを覆っている。


御越山(尾輿ヶ峯)
引用:大日本豊後国速見郡御越村大字内竈字亀山鎮座郷社八幡竈門神社境内之圖 明治三十年
二神(仲哀天皇及び応神天皇)が降臨された日、宝城峯の山麓に白髪の老翁が現れ「自分は二神の従者、大神比義(おおがのひぎ)である。」と言った。村人たちは二神を迎え入れ尾輿峯に祀った。(もしかしたら地名の「大神」はここから来たのかも。)

王子山
 フォローさん情報。出自不明。三角点名が王子山で地域名も王子山。

 ここで、矛盾が生じるのは、赤湯山と竈門山の関係です。豊後国志の記述から赤湯山は石垣荘野田村にあり、竈門山と赤湯山は隣同士の関係のようです。また豊後国風土記からは、赤湯山の麓には赤湯(血の池地獄)があり、その源泉は竈門山にあるとされています。
 さらに佐藤四信氏の「豊後風土記を研究」によれば「(竈門山は)赤湯山の北方に隣接し、地形が竈の如く窪地を形成してゐるので、斯くなづけたのであらう。(亀山随筆が引用先と思われる)」と書かれてます。
 要約すると「赤湯は赤湯山の麓にあるけど、源泉は竈門山にあって竈門山は赤湯山の北にある。」ということになり、全く記述と地図が合致しません。最初は「北方に隣接」が誤植かなと思っていましたが、その後、井上通泰氏の豊後風土記新考に気になる記述を発見。

「𥞁洞随筆に速見郡竈門山は高山にあらず。竈門村のある處にして鶴見山よりは一里半許北にありて山の尾つづきなれども鶴見山に對へては麓と云べし。鶴見村の人家ある處よりは一里西にあり。」
「常足按ずるに風土記の比には廣く指して竈門山と云るを漸後にさす處も挾くなりて温泉の穴と山と郷を異にするにや。解の説今すこし委くてあらまほしきわざなり。」

つまり、「竈門山は鶴見連嶺の北部にある低山ある。」「豊後風土記のの記述に赤湯の源泉は竈門山にあると書かれているのは、かつて赤湯山を含めてこのあたりの山すべてを竈門山と総していたからである。しかし時代が進むにつれて竈門山を指す範囲が狭くなっていき、「竈門」といっても山、温泉、市街地がそれぞれ分けて考えられるようになった。(つまり、赤湯の源泉は赤湯山にある。)」とされる。

 なるほど、これらの文章から考えるに、赤湯山は血の池地獄後ろの136mであることがほぼ確定であろう。さらにこの赤湯山の北方に値する山塊、現在のAPUが建っている山が竈門山であると考えられる。となると竈門神社境内の図から竈門山には名前のある峯が3つあり、それぞれが八幡大神が降臨した「宝城峯」、実際に祀られた「尾輿峯」、金比羅信仰の別系統の「琴平山」であると推定される。

 それではなぜ、竈門山がその山域を縮小したかであるが、鎌倉時代の豊後国図田帳と江戸時代後半の豊後国誌から推測される。かつての豊後国図田帳によると竈門荘は「竈門荘八拾町 同弥勒寺領」とされ、内竈門、小浦、小坂、古市、里屋(亀川)、野田、平田、南北鉄輪とされていた。しかし、豊後国誌には野田、平田、南北鉄輪が石垣荘に編入され、竈門荘から姿を消した。この頃から赤湯山を含む竈門山の南部は竈門山から切り離され、別の呼び方になったと考えられる。


 登山道自体は道を間違えていることもあり、ほぼほぼありませんでした。それに、宝城が峯への登りと下りは、航空写真を見てもらったらわかると思いますが昔は棚田だったこともあり、薮の中にいきなり切れ落ちていたりボーと歩いているとかなり危ないです。でも御越山(尾輿ヶ峯)だけは雰囲気もあり、ピストンであれば容易に到達できるのでおすすめです。このあたりは昔は家で囲まれていたのに・・・人がいなくなると荒れるのは早いですね。

 ひとまず、歴史の山の別府編は終わりですかね。しばらく漢字は見たくないのでこのシリーズはお休みしますが、次は「頸ヶ岳」か「離山」でも探しに行こうかな。


*最後にいろいろと情報をいただいた、ゆみちゃんさんとsanjinさんありがとうございました。

体力   ★★☆☆☆
傾斜   ★★☆☆☆
不明瞭度 ★★★★☆
危険度  ★☆☆☆☆
薮指数  ★★★☆☆
岩指数  ☆☆☆☆☆
天気   A

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