八ヶ岳 赤岳西壁主稜・阿弥陀岳北稜・美濃戸アイスクライミング
- GPS
- 80:00
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 2,553m
- 下り
- 2,005m
コースタイム
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 10:41
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:58
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:25
天候 | 全日程晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道はトレースがあったけど、信用せずにコンパスで方向を確かめた |
その他周辺情報 | 八ヶ岳山荘の仮眠室は1泊2000円 |
写真
感想
久々の中央山岳での山行であり、積雪期アルパインとなった。流転のザイルパートナー、yamamu112と充実した登攀をすることができた。この山行まで、昨年の年末から毎週のように座頭石でアイゼンを使用した岩壁や氷壁の登攀の練習を重ねに重ねた。登攀技術のみならず、体力や読図、気象、生活技術などの基礎的な技術も日々の山行やトレーニングで意識して鍛えてきた。
初日はは富士見駅から美濃戸口まで徒歩でアプローチし、八ヶ岳山荘の仮眠室(1泊2000円)で泊まった。翌日から本格的に山行を開始。2本のアルパインルートを登攀して最終日は美濃戸口の氷瀑で氷壁を登攀した。
赤岳西壁主稜、阿弥陀岳北稜ともに岩壁や雪壁、岩稜や雪稜と変化に富んでおり、なかなか面白いルートだった。以下に今回登攀したルートの詳細を記す。
【赤岳西壁主稜】
赤岳西壁主稜は1ピッチ目のチョックストーン越えと4ピッチ目の上部岩壁のクーロワールの突破が核心だった。特に4ピッチ目の核心部はビレイヤーから見えづらい位置にあるため、クライマーとビレイヤーとの意思疎通が重要だと感じた。雪と岩と氷のミックス壁登攀に関しては座頭石で年が明けてから毎週練習した成果を出せたと思う。途中の雪稜のセクションはコンティニュアスビレイで登攀した。
【阿弥陀岳北稜】
岩壁帯を突破した後の雪のナイフリッジが映えるルートだった。岩壁帯は気持ちよく登れたが、途中のやや氷化した急な雪壁が嫌らしかった。中岳との間のルンゼは雪崩が多そう。
また、ボディビレイ、支点ビレイ、スタンディングアックスビレイなど数々のビレイ方法を、その場に応じた最適な方法で選択する楽しみもあった。
【美濃戸周辺の氷瀑】
美濃戸口の橋を渡らずにそのまま踏み跡を直進すると氷瀑群がある。傾斜は70°〜90°ほど。氷の状態も良く、気持ちよく登ることができた。こちらも座頭石で練習した成果を存分に出すことができたと感じた。
最後に、
我々が地元の東北の山でやっていることは八ヶ岳でも崩さなかった。トレースを盲目的に信じないこと。阿弥陀岳北稜へ向かうトレースなど、トレースがあっても各要所では地形図を取り出し、コンパスを合わせた。アイゼンの雪面への置き方も一歩一歩丁寧にすることを心がけた。集中力を持続させるため、行動食や飲料の摂取もマメに行った。登山の基本的な技術に忠実な総合力の高いクライマーを目指したい。
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