記録ID: 4080363
全員に公開
山滑走
白山
中宮から大笠山・笈ヶ岳 -千丈平泊-
2022年03月12日(土) ~
2022年03月13日(日)
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体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 21:14
- 距離
- 33.7km
- 登り
- 2,791m
- 下り
- 2,792m
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:28
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 11:03
距離 15.7km
登り 1,800m
下り 781m
2日目
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 10:11
距離 18.0km
登り 1,009m
下り 2,031m
天候 | 1日目晴れ、2日目曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道: 旧中宮温泉横の集落を抜けていく。温泉設備まで除雪されているのでスキーを担いで歩く。 林道雪上を歩き谷(橋)を一つ越えたらどこから上がっても1052m三角点に着く。登りやすいところを登る。 今週の暖気で急激に雪が少なくなっている。帰りは融雪が進んだのか大きなツリーホール(というか雪切れ)が多数あり腐った雪もあいまって滑走に難儀した。橋を渡ってすぐの植林地通過がおすすめ。 一つ上の林道は、帰りに見に行くとデブリで片斜面。通過は注意が必要だろう。 稜線-大笠山手前の最低鞍部: 稜線のツリーホールを覗き込むと4mほどのところもある。 大笠山に向かって右に雪庇を形成。左の枝尾根ももれなく大笠山側に雪庇を形成する。ポコを左巻きする際に枝尾根があるとはまる。 とにかくアップダウンの繰り返しで、ウロコ板は大活躍。 大笠山手前の最低鞍部周囲: 大笠山手前の最低鞍部から大笠山に向かう途中と千丈平に、針葉樹林(種類分かりません…)がぽつぽつと見つかる。それ以外はほとんどブナとダケカンバ。 最初の木で右折、そうすると進行方向に3本の針葉樹林があり、そこで乗り越すと千丈平にスムーズに続く。大笠山に向かうにはその木を見ながら左折するとスムーズの尾根に乗れた。 大笠山周囲: 無木立だが傾斜がゆるいので怖いところはない。千丈平側に雪庇を形成する。1800mくらいから氷化しているところもある。 ピークの西に池があるが、そこは凹んだ地形となっていた。 大笠山-笈ヶ岳稜線途中−千丈平: パックされた雪は50mほど、それ以後はザラメ。左に大きな雪庇を形成するので近寄らない。樹林が出てきたらどこでも容易に千丈平に降りることができる。笈ヶ岳方面からピストンしたと思われる数日前のトレースがあった。(Fushikiさんたちの9日のトレースであった。医王山から白山に縦走した素晴らしいレコを参照。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4071254.html ) 千丈平: 千丈平にも目印になる針葉樹が3本あり正三角形になっている。宿泊地は一番奥の木(1502mに近い)の横にした。 帰りに千丈平側から乗り越す尾根の3本の針葉樹林を探すが、千丈平側からは見えない。大きく左に回り込んでしまい登り返す羽目になった。1570mくらいまで登り返さないと雪庇があって谷を回り込めない。 ホワイトアウト時に目印がない雪原なので、あえて細かく記載した。 風穴という4-5mもある穴ができるということなので、足元には注意。自分の歩いた範囲では見当たらなかった。 千丈平-笈ヶ岳: 前日夕方に写真を取りルートを検討した。 まず宝剣と錫杖の間の鞍部にどう上がるか? 1日目の下降ルートから稜線にあがり宝剣岳を越えていく、∧剣の西斜面をトラバースして乗り上げる。 ,詫動廖△麓佚戮強く雪質を選びそう。見る限りはデブリはほとんどなかった。しかし木立の濃淡を考えると雪崩の走路になっているところもあるのだろう。暗い中の行動となるため、目印となる木々を写真で確認した。 実際の行動。 斜度はあるものの安定した雪面かつ木立があり安心だった。木立でつながった岩場を遮蔽物にしつつ、容易に宝剣の西尾根を登り上げることができた。せっかくなのでピークを踏んだ。錫杖との間の鞍部に木々は少ない。 鞍部から笈ヶ岳との間の鞍部にどう抜けるか? 写真で見る限り全面雪がついた錫杖の北側は90度ほど立ち上がっているように見えて直登は厳しそう。そしてピークの西面も急峻な斜面と岩が見えている。さらにその下に雪割れが見えた。 右の岩峰の手前には回廊と呼びたくなるような段があり、そこから岩の下は歩けそうだだった。しかしその向こうは見えず、どうなっているかわからない。 実際の行動。 鞍部からの斜面は急だがトラバースできそうだったので高度を下げつつ進むと、雪割れ部分にきた。この雪割れの隆起上をあるいて見えたいた段に乗り上げると岩壁を右に巻くことができた。 が、その奥にはまた岩がありその右を巻いていけば笈ヶ岳との間の鞍部に抜けられるのだが急でトラバースできそうにない。巻いた岩壁の左裏に小ルンゼがあり、ここはスキーでも登れそうだったので登り上げた。その後一つ上の岸壁前を右に回廊のように回り込めた。 稜線に出るとこの辺りは木々が濃く、氷化している。かなり急でスキーで降りるには危ない。対面の笈ヶ岳への斜面もかなり急でスキーでの上り下りは面倒そう。そもそも何回もシールの貼り直しをするのが面倒だった。ここにスキーをデポしアイゼン歩行でピークに向かった。 笈ヶ岳直下の雪面はややパックされた状態だが、一部ダブルウィペット使用。 帰路は岩峰裏の小ルンゼは通らず、乗り越して北西のルンゼを滑走した。ナイスザラメ。しかしデブリが多いのでさっさと通過。 以後はただ斜面をトラバースするだけ。テント場近くの登り返しも含めてわずか15分ほどでテントに戻ってこれた。 (写真にルートを赤線青線で記載した) |
その他周辺情報 | 直帰 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
テント
ストック
ナイフ
ビンディング
スキー板
シール
|
---|
感想
何故か千丈平に惹かれ続けて数年。チャンスをうかがっていたが今週末はちょうど良いのではないか?
温め続けた山行にアタック。
このコースはアップダウンだらけのただただ体力勝負なのだが、2日目の笈ヶ岳アタックはしびれた。
錫杖の通過が難しい。数日前の先行者のトレースも参考にしつつルーファイしてなんとか通過できた。帰りはシューッと滑りおりれるのでノーストレスだったが。
荷物も重かったので、行きも帰りも時間をあまり考えずのんびり。
テン場でも何もすることがない幸せを感じながらぼーっとした。
この千丈平での宿泊は一生の思い出になるだろう。
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