豪雪の丹沢 〆のラッセルは、甲相国境稜線の菰釣山!
- GPS
- 06:05
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 759m
- 下り
- 728m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
除雪したばかりで横に大量の雪が残ってます。すれ違いは注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
別荘地最奥までは除雪済み。それ以降はトレースなし。 終始ラッセルです。裏丹沢は積雪がハンパないです。大雪から1週間経ってますが、相当な量です。ワカン必須。午後は腐って歩きにくいです。 さいご夏道とおりに進み、超急斜面のラッセルとなりました。ここは技術いると思います。自分は両手で手刀を突き刺し、足の加重を分散しました。結構難しい上に、したを見ると恐ろしい斜度。手前から尾根に取り付いた方が安全です。木があるので。 途中、人には出会いませんでした。 以下写真 Nikon D600 TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD (stk) |
写真
装備
個人装備 |
軽アイゼン 1
ストーブ 1
コッヘル 1
昼食 1
行動食+非常食 1
常備薬 1
防寒3点(手袋・耳あて・ネックW) 1
ロングスパッツ 1
ダウン 1
厳冬期用手袋 1
ヘッドランプ 1
一眼レフカメラ 1
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感想
またまた丹沢いってきました。(これまでの最西端)
まだ誰のトレースもないところ、、裏丹沢あたりはどうだろう?という事でいってきましたが、ルート選択はバッチリでした。表丹沢に較べてだいぶ積雪が多いのではないだろうか。というのも、アプローチの道がすごい事になっているのだ。国道413(道志みち)、事前に調べたところ通行止めはなかったが、除雪の跡がすさまじい。。ものすごい高さの雪山になっているのだ。1週間経ったというのにすごい量に驚いた。
甲相国境稜線に位置する菰釣山(こもつるしやま)。以前から行きたいと思っていた。長い距離を縦走してみたいと思っていたが、それは無雪期にやろうかと。今回はラッセル確実なので国境稜線に触れる程度。
延々と長い林道を進む。夜冷え込んでいたので、沈まない箇所もあるが、7割方はそこそこ沈んだ。予想通り帰りは緩んでさらに沈んだ。。
登山道に入るとさらに雪深くなる。ワカンでガンガン進むがこの1年で激減した肺活量のせいもあってか、息切れが激しい。。体調不良も関係しているのだろうか。水分をこまめに補給しながら進む(今回は1.3リットル持参)。
ピンクテープを頼りに進むが、途中で見えなくなる。まぁ方角的にわかるので、詰上げに突っ込む。雪質は安定しているので雪崩のリスクは低いと判断。急斜面のルンゼ状を詰める。ただ、ここはしたから見るより急斜面で、途中の難所で下を見たらぞっとする斜度。げぇ〜〜これは滑れんぞ。。と少し慎重になる。ストックもピッケルも持ってきてない(あっても役に立つ場面はあまりない)ので、手刀を駆使して這い上がる。足だけではどうにもならないので、両腕に加重分散だ。雪の結合力があるので肘より下でつかんだ雪がずり落ちずなんとか這い上がる事ができた。厳冬期手袋を持ってきたから出来る芸当だ。(さすがにこの部分の写真は撮れなかった)。ここは夏道ではなく尾根伝いにいくのがセオリーだろう(帰りはこちらを選んだ。というか、怖くて降りられない斜度なので)。
ルンゼを右に切り、尾根に取り付く。少しラッセルはましになった。ほどなく菰釣避難小屋が見える。ようやく尾根道だ〜〜。
小屋で休憩しようと思ったが、引き戸の隙間から中に雪が入っているのが見え、びくともしない。。とりあえずおにぎり1個食べ、ザックをデポし菰釣山へ。風が吹く場所らしく、雪が固い箇所がほとんどでだいぶ楽だ。40分ほどで山頂に到着。西側(富士山)の展望がいいはずだが、曇っていて見えない。山頂の看板も埋もれているのか、見当たらなかった。とりあえず、この丹沢ラッセル3連チャンでは唯一まともな山頂到着だ。
風が吹いてきたのでさっさと戻る。
避難小屋前で昼食とした。ミルクティー、サンドイッチ、カップヌードル、ミルクティーで締め。
下山。城ヶ尾峠を踏んで周回する案も考えていたが、この雪量では明るいうちには戻れない&体調を気遣う、という事で下山に掛かる。下りは速い速い。あの恐怖の斜度のルンゼは回避。左岸の尾根沿いから滑るように降りた。途中スピードが付きすぎて転げ落ちるところだった。
その後腐った雪に苦労しつつも、往きよりはだいぶ早いタイムで下山。6時間ちょい。今の自分には「丁度いい〜少しハード」といったレベルで、楽しめた山行でした。
何気に、初めての積雪期PHソロでした。
追記
雪山3週連続でいったけど、一回もアイゼン付けてない(笑)
貴重な北丹沢?西丹沢の情報をありがとうございます。
土曜日に神ノ川方面に行こうと考えていて通行止め解除まではよかったのですが、おそらくゲートまでも無理でしょうね。
豪雪となってる感じがレコからもよく伝わりました。
自分、新兵器のワカンを手に入れました。試すにはちょうどよいかんじの雪具合いでしょうか。
STKさんはPLフィルターとかNDフィルターとか使われてますか。
デジイチ初心者の自分としてはご存知でしたら使い具合などをきいてみたいです。
STKさん体調回復させながらでしょうからご無理はなされずに(^^)
レコを楽しみにしております。
こんばんは〜
裏丹沢、というより西丹沢ですかね菰釣山は。表丹沢はレコを見ると案外融けるの早いな〜って感じですが、今回大雪だった山梨側は驚くほどの積雪です。週末あったかい予報で融雪進むかもしれませんが、ノートレースの場所であれば必要になってくると思いますよ〜
神ノ川は自分も考えましたが、林道長いですからね〜 除雪されてるとは思いませんね^
フィルターですが、自分はPLは必ず持っていってます。太陽が出ている時、逆光以外ではすばらしい威力を発揮しますね。白みが取れて「超」鮮やかに撮れますよ〜。紅葉、新緑だけでなく雪山でもコントラスト効くので、やや高価ですが欠かせません。自分は最近買ったレンズの径が82mmもあるので円偏光フィルターだけで\15,000くらいしましたが
自分の記録で、去年の「絶景連発の米子沢」と一昨年の西穂あたりは大分PL効いてる感じですのでよかったら参考にしてください。
NDは滝とかをスローで撮る時に使うのが普通ですかね。自分は沢登りで三脚持っていかないので、手持ち撮りの限界 1/20s くらいしかやらないのでNDまでは要らない状況です。
一眼もハマっていって下さい
stkさん、こんにちは。
大雪の丹沢ラッセル山行第三幕、楽しく、ドキドキしながら拝見しました。
菰豹登頂も、オメデトウございます。
今回のstkさんの場合と状況は違うのですが、四つん這いラッセルチャレンジしたことありますよ〜。
山野井さんの本の中で、加重を分散した方が合理的みたいな記述があって、やってみましたが、ムズカシかったです。
そもそも身体能力が違い過ぎるし、装備も己も重かったし、、、。
いつかイグルーでご一緒できたらイイですね。
あ、老夫婦はおとなしくお留守番(というか、快適すぎて寒〜い稜線に行く気にならないかも)してますから、、、。
地味なラッセル記録見て頂きどうもです
あまりに深い雪って、四つんばいの方が案外進めますよね!
やはり接地面積がものをいいますね〜〜
イグルーですが、ricalonさんたちも参考にしていたyoneyamaさんの記録で自分も気になっていたのですよね〜 実は2年前の年末年始にいった霞沢岳西尾根はyoneyamaさんの記録をベースにしてまして、その2003年の記録( http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-21325.html )は写真もなかったのですが、いろいろ調べて「イグルー面白そうだ! 」と気になっていたのでした
機会あればイグルー選手権に参加してみたいです(何を競うんだ(笑))
stkさん、こんばんわ!
超ご無沙汰しておりますが、お元気でしょうか?
(体調崩されていたのですか?)
久々に記録を遅ればせながら拝見いたしましたが、
おひとりで楽しそうなことされていますね。笑
行きも帰りも自分だけの踏み跡ってなかなかないですよね。
怖くてよっぽど熟知したとこじゃないといけないな~。
柔らかな光とか、生命力感じるただの木とか、沢のすごい雪量とかとか、
stkさんの感性光る写真を楽しませて頂きました♪
12月くらいから体調悪くて、攻めの山は控えてます^
ま〜、とはいえ関東大雪で、普段とはまったく違う装いなんでここんとこは丹沢中心に楽しんでます。
ノートレースの丹沢なんて、中々味わえないですからね。降雪後翌日にすぐに付けたがる方々がいっぱいいますんで(笑) 誰も狙わないであろう場所を狙ってトレース付けられました
アルプスや八ツの稜線の写真も撮りたいな〜と思う今日この頃です
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