赤岳(赤岳天望荘に泊まって絶景を堪能しよう!)


- GPS
- 25:02
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,274m
- 下り
- 1,274m
コースタイム
9:55美濃戸 - (北沢) - 11:50赤岳鉱泉(休憩)12:10 - 12:45行者小屋 - (地蔵尾根) - 14:10地蔵の頭 - 14:20赤岳天望荘
(行動時間:4時間25分)
【2日目】
7:45赤岳天望荘 - 8:20赤岳山頂 - (文三郎尾根) - 9:30行者小屋 - (南沢) - 10:50美濃戸
(行動時間:3時間5分)
天候 | 2日とも快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
豪雪後の週末だったので除雪状況が不安でしたが諏訪南IC〜赤岳山荘まで車で入れました。 車道は雪で狭くなっているので対向車が来るとすれ違いに苦労するかも。 (4WD+スタッドレス、デフロック不使用) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 【美濃戸〜赤岳鉱泉〜行者小屋(北沢)】 ・豪雪の後ということもあり雪は深いがトレースはばっちりついていた。 ・アイゼンはなくても特に問題なし。 【行者小屋〜赤岳天望荘(地蔵尾根)】 ・トレースあり。 ・雪は深いが階段部分から上は急登なのでアイゼンピッケルは必須。 ・階段部分は所々鎖と手すりが出ている。 ・地蔵の頭に出ると風で雪が飛んでいて土が出ている部分も多い。 【赤岳天望荘〜赤岳山頂〜文三郎尾根分岐】 ・トレースあり。 ・アイゼンピッケル必須。 ・文三郎尾根に行く場合、赤岳山頂から西側に向かってバリエーションルートのトレースがあるため間違わないように注意すること。 【文三郎尾根分岐〜行者小屋〜美濃戸(南沢)】 ・トレースあり。 ・南沢はアイゼン・ピッケル不使用で所々シリセード。 ■その他 ・赤岳天望荘は我々が泊まった2月22日(土)の宿泊で最終。 ■温泉 ・樅の湯を利用。(大人500円で食事も可能。露天風呂もあってよい) |
写真
感想
前週は豪雪で山にいけず悶々としていたが、この週末は土日とも快晴予報。
前々からyamachanと泊まりで出かける予定だったので赤岳を目指すことに。
去年行者テン泊で登った際に、ぜひ赤岳天望荘に泊まって夕焼け〜夜景〜朝焼けを眺めてみたいと思っていた。
出掛けに忘れ物(アウタージャケット><)をしたため1時間ほど出遅れ。
赤岳山荘に着いたときには駐車場はほぼ満車になっていた。
道中の除雪状況が気になっていたが、問題なく赤岳山荘まで車で入ることができた。
登りは北沢を詰める。
やはりいつもより雪が多い、が、トレースはしっかりついておりほぼコースタイム通りに歩くことができた。
行者小屋からはアイゼン・ピッケルを装備して地蔵尾根に入る。
しばらく登るとyamachanのペースが落ちてきた・・・どうやらシャリバテのようだ。
それでも何とか地蔵の頭まで出ると富士山、金峰山、北アルプス、中央アルプス等絶景が広がっていた。
しばらく写真を撮ってから赤岳天望荘へ。
宿泊の受付を済ませて食堂で休む。
風邪気味だったせいか少し寒気がするが、厚着をしてコタツに入りながら夕焼けタイムを待つ。
そして今回の目的の一つであった夕焼けタイム。
狙い通り阿弥陀岳と御嶽の間に沈む夕日を心行くまで楽しむことができた。
天望荘の夕食は想像以上に素晴らしいものだった。
バイキング形式だが温かい角煮、ビーフシチューが冷えた体を芯から暖めてくれる。
目玉メニューの生ハムも塩気が効いていて疲れた体にしみた。
夕食後は談話室へ。
暖かい部屋で居合わせた方々と談笑。
単独行、かつテン泊メインだとなかなか味わえない楽しい時間を存分に味わうことができた。
その後、せっかく体が温まったところだったが夜景と星空を撮りに再度外へ出る。
やはり日が落ちると寒い、が、そこに広がる景色は予想以上に素晴らしいものだった。
写真を撮り終えると再度談話室で体を温めてから床に就いた。
翌朝、食事より先にモルゲンロート狙いで外に出る。
若干風もあって寒いがこの時期としてはコンディションはいい方だろう。
東の眼下には雲海が広がり、その上には金峰山、富士山が頭を出していた。
そして待ちに待った御来光。
地平線と間近に広がる雲海がオレンジ色に染まり、そのうち赤岳と横岳も染まっていく。
何度見ても素晴らしい光景だと思った。
他の皆さんより遅れて朝食タイム。
朝からおでんやウインナー、海苔などボリュームたっぷり。
これならyamachanもシャリバテにはならないだろう。
食後にはコーヒーをいただき、しばらく休んでから赤岳へと向かう。
赤岳に登るとそれまで影に隠れていた甲斐駒、仙丈、北岳、鳳凰など、個人的に大好きな山たちが姿を見せてくれた。
みんな久しぶり!そう言いたくなる気分だ。
しばらく山頂からの絶景を楽しみ、行者小屋に下りてからはyamachanの南沢スノーシュータイム。
深雪をザクザクと歩いている様子は本当に楽しそうだ。
体調は完全ではなかったが、赤岳天望荘で過ごした時間、念願の八ヶ岳稜線での夕焼け、夜景、朝焼けなどが思う存分楽しめてとても充実した山旅となった。
八ヶ岳山塊へは、昨年冬の天狗岳以来。赤岳へは初登山。天気予報は、二日とも晴れ。いやがおうにも期待は高まります。
言わずと知れた人気の山、ですが、そこは冬山。登山者の方と追い越したり、すれ違ったりもポツポツ。静かな山歩き。
歩き始めの林道の途中、林道をショートカットする際にせっかく持ってきたのでスノーシュー装着。しかし、初めて歩くルート、どれくらいの時間・距離か測りかねたため、体力温存を優先。かといってシューを外すのも面倒で、結局は行者小屋まで、ときたまトレースを逸れつつ、深くしっかり踏み固められたトレースをそのまま無理やりスノーシューで歩く。
かなり気温は低い、マイナス何度だろう?でも、降り注ぐ太陽光、風も無く、歩いていると汗が出る。汗だくにならないよう呼吸とリズムに気をつける。
アイスキャンディーで休憩、パンを食べる。そして例によって嫁さんが持たせてくれたおやつ、今回はモロゾフのチョコをほおばる。いつもありがとう。
休憩していると汗も引いてきてさすがに寒い。冷え切らないうちに出発。
行者小屋手前の林の切れ目、見上げると濃い青空に横岳の岩稜がくっきり。迫力!
行者小屋でスノーシューを外し、アイゼン装着。ストックをザックに縛り付け、ピッケルに持ち替える。
ついでにフリースの上にカッパを羽織っていざ森林限界へ。久しぶりのアイゼンの爪の感触が気持いい。
行者小屋を堺にしてそれまでなだらかだった道から急登へ。しまった。行者小屋でエネルギー補給すべきだった。でも、今日は展望荘までだし、なんとかなるかな・・・。嫌な予感。そうです。得意のシャリバテ。寒いと途端に燃費が悪くなるこの体。どんどんパワーがエンプティに近づくのがわかる。昨秋の空木岳で懲りたはずなのに、同じ過ち、学習効果ゼロ。やがて一歩一歩が重くなり、口数がなくなり・・・。
「もう少しで稜線」とのsanchanの言葉に励まされようやく地蔵の頭に到着。目に飛び込むすばらしい景色をしばし堪能し早々に赤岳展望荘へ。チェックインを済ませ、無料で振舞われてるおしるこをすすり、sanchanが豆から挽いてくれたコーヒーで体をあたため、こたつで暖をとりようやく体力回復。
あとはまったりビールを飲んで何も考えない贅沢な時間を過ごし、沈む夕日を堪能。
夕食のバイキングでお腹を満たして、談話室で宿泊者の方たちと会話を楽しみくつろいだら、明日に備えて消灯前に就寝。
目覚ましは5時半に合わせたが、5時に目が覚める。やっぱり早寝早起きは気持いい。
そして迎えるご来光。寒さのせいではなく鳥肌が立つ。
太陽がすっかり登ったら小屋に戻り朝食で冷えた体をあたためる。小屋の方にお礼を告げ出発、赤岳頂上を目指す。
展望荘から約30分、頂上に立つ。頂上に立って初めて南アルプスが顔を出す。
ほどよく風が吹き、すきま風でゴーグルは曇らない。360度の展望、北、中央、南アルプス、富士山、御岳、金峰、そして白山までも。きっと今日以上の眺望はないよな、と思えるくらいの眺め。素晴らしい!
さあ、下山。
行者小屋でアイゼンからスノーシューに履き替え南沢へ。
最後の楽しみ。スノーシューハイク!
数日前降った雪で少し重くなっているが、それでもふかふか。平坦な部分はトレースを活用、下っているところは道なき道を歩く。たまに転んで見たり、太ももまでごぼってみたり、それがまた楽しくて、いい大人なんですけどね(^^)。
雪道の下山はあっという間。
まだまだ歩き足りない!でも、やっぱり最後の楽しみお風呂へGO。
いや〜、いつ行っても山っていいですね。
そう言えば、sanchan。この二日間ずっと風邪気味。で、月曜日、ダウンして仕事早退したんだよね。
「週末遊んで、月曜日仕事休むなんて」と指摘したら、「山行ってたから風邪程度で済んだ」って(-_-)。それこそいい大人なんですから。
コメント
この記録に関連する登山ルート

お2人がどういう日程で今回来られたのかがよくわかりました。
今回はアイゼンを拾って下さった女性の方をはじめ、お2人には本当にお世話になりました。
気に入っていたアイゼンだったし、日曜に用品屋に行ってもいいのがなかったし、戻ってくることになって本当に助かりました。
レコを拝見していると小屋に1泊するのも悪くなかったなぁと思いました。
山頂で言葉を交わした方や以前から知っている人なども泊まっていたようなので・・・
また夏にでもどこかの山で会えればいいですね!
Sanchan33さん、こんにちは。
赤岳、雪いっぱいありますね!
赤岳で山スキーできそうですね。
大雪になったこういうときじゃないと
山スキーできないような
山に行ってみようと計画しています。
特に、山梨周辺の山。
いい写真・記事楽しませていただき、
ありがとうございます。
shibayanさん、こんばんは。
さすがに目の付け所が自分と同じですね。
赤岳の東斜面、阿弥陀岳の東斜面〜中岳沢は短いけど滑り応えがあるんじゃないかと思いながら眺めていました。
というか南八ヶ岳でスキー担いでいる人は見たことがありませんが・・・
滑れる場所が限られるのでわざわざスキーで行くまでもないって感じですかね。
でもshibayanさんなら楽しめると思います。
(自分も行きたいですが)
雪崩のリスクを考えると、日を選ぶ必要がありますね。
アイゼンの件、本当によかったです。
高価なものだし愛着も沸いてくるものなので何よりでした。
私も普段は単独のテン泊か日帰りがほとんどなので、あまり山で人とお話することはないのですが、たまに小屋泊まりするといつもは味わえない人との交流が楽しめたり、何より普段はタブーに近い山談義が死ぬほどできるので、これはこれでたまに必要な時間だと思っています。
BIMOTAさんもプロフ拝見すると「燃え尽きた」ぽいコメントがありますが、そんなことは言わず、色々な楽しみ方をしながら登山を続けてほしいと思います!
今回も最高の山行でした。sanchanがよく言う「雪山は5割増し」。ほんと白銀の世界、病みつきになりすね。
最近はめっきり山行の回数が減り、軟弱な体質になってしまいましたが、無事下山すると、もう次どこ行こうって考えてます。
山仲間と家族と命あっての楽しい山行!
これからもお互い楽しみましょっ♬
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する