巻機山
- GPS
- 06:22
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,547m
- 下り
- 1,543m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:15
天候 | 快晴 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・積雪はスキーをするには十分。樹林帯は新雪があり、朝のうちは粉雪だったが、時間の経過と共に重い雪に。森林限界より上は硬い雪で、特に朝はアイゼンなど滑り止めがないと登降困難と思われる。時間の経過と共に緩み、スキーで滑る上では特に問題なかった。 ・前巻機山の直下付近に雪崩の跡あり。 |
写真
感想
冬期登山口付近の駐車スペースには5:19に到着。道中は積雪も凍結もなかったが、途中、沼田市内の国道17号が事故のためか渋滞していて迂回路に回ったため、予定よりも20分ほど遅れてしまった。本来なら日の出前から歩き出すつもりであったが、到着時点で既に周囲は明るいし、駐車スペースも満杯になりつつあった。さすがに好天予報の週末なので、クルマの数は早朝にも関わらず多い。遅れたもののまだ5時台だし、気を取り直して準備を進め、5:38に行動開始。雪の上に乗ったら早速シール歩行開始。初めは傾斜の緩いルートが続く。ウォーミングアップにちょうど良い。雪質は硬いが、時間が経って気温が上がれば緩むだろう。沢を渡り夏期の駐車場を過ぎて井戸尾根に入る。先行者のつぼ足のトレースと、スキーのトレースが両方見られる。昨日まで天候不良だったし、気温も低かったので、やはりというか、標高を上げると新雪が出てきた。4月になっても新雪を踏めるのは嬉しいが、帰りの時間まで粉雪でいられることはないだろう。粉雪を滑りたければ、一度適当なところでシールを剥ぐしかない。尾根歩きは初めはシールで歩行するのに特に問題はないのだが、標高が上がると傾斜がきつくなるので、例によって途中からスキーを担いで歩くことに。時間が経って雪が緩んできたら、シールでも登れるだろうと思うが、朝の時間帯は雪が硬いし、今日は硬い雪の上に新雪が乗っていて、シールのグリップも良くなさそうだった。アイゼンを履き、両手にピックストックを持って慎重に登る。7:15に井戸の壁を登り切り、五合目に到着。ここで一息。天候は予報どおりの快晴。雲一つない。井戸の壁を登っていたら、サングラスが途中から雲って仕方なかった。ジャケットは既にザックに入れていて、インナーとフリースだけで登ってきたが、それでもかなり暑く感じた。急斜面を登り切ったのでここでシートラは解除して、再度シール歩行に切り替える。ここからはお楽しみのぶなの森歩きだ。しかも昨日は降雪があったので、新雪の上を歩くことができた。今ここで滑ったら快適だろうと思ったけど、この先も長いので諦め先に進んだ。ぶなや広葉樹の森が終わるといよいよ樹林帯の外に出る。いつもならここから先は風が冷たくて、ジャケットやアウターグローブが必須になるが、今日は予報どおりの快晴無風。樹林がなくても寒さは全然感じなかった。気候的にこんなに楽な積雪期の巻機山は初めてかもしれない。
しかし樹林帯から上の斜面はところどころ硬くて、シールだけでの歩行は頼りなかった。早めにクトーを着けて歩くも、先に進むと傾斜がきついし雪質もほぼ氷のようになるし、クトーで登っても時折滑りそうになることがあった。ピックストックがあるので滑っても止められると思うが、緊張を強いられながらの登りとなった。今シーズンはまだ氷の上をスキーで歩いたことがなかったので、久々に痺れる登りとなってしまった。無事に氷の斜面を歩き切り前巻機山に到着。昨年はここまできて天候が回復しそうにないのでこの先には進まなかった。しかし今日は相変わらずの快晴無風。進まない選択肢はあり得ない。クトーを外してシールのままで避難小屋付近まで滑り込む。が、避難小屋は全く見当たらず、完全に雪の下に埋没しているようだった。今年はやはり雪が多い。避難小屋の付近で再度クトーを着け、最後の登りにかかる。この斜面も例によって凍っていたが、気温上昇に連れて緩み始めているのが分かった。これなら滑れる、と安心しつつ登る。途中氷以外にも場所によっては新雪もあったので、そのあたりは滑るのも快適だろうと想像できた。斜面を登り切ると最高点付近まで最後の登り。登りと言っても大して登らないのだが、このあたりはさすがにまだ雪が緩んでいなくてカチカチに近い状態だった。クトーを着けていなかったら苦労しそうだった。最後の歩きもこなし、10:17に最高点付近に無事到着。積雪期に来るのは3年ぶりか。ここに至っても風はなく、空は相変わらず真っ青。止まって休憩していても寒さは感じない。4月上旬の巻機山はこんなにイージーだったかな、と思ってしまうほどだった。周囲の眺望を楽しみながら休憩し、下りの準備をする。帰りはさすがにジャケットを着るが、フリースを着たら暑くて仕方ないと思ったので、脱いでザックにしまった。諸々準備が終わり、10:41に下山開始。最初はカチカチ斜面の我慢の滑り。ほぼ氷なので、スキー板で滑るとうるさくて仕方ない。その後は避難小屋へ向けての滑り。ここは登りの時に雪の良さそうなところ=新雪を探し、それをめがけて滑ったので、快適に滑ることができた。しかし避難小屋付近に至って振り返っても、自分のシュプールはよく見えなかったので、雪はやはりまだ硬かったようだ。この先前巻機に向けて登り返すので、今日二度目のシートラ。日を遮るものがなく、照り返しもあって暑いので、ノロノロのペースで進む。前巻機でスキーを再度履き滑る斜面をよく見る。朝は硬くて難儀して登ってきたが、お昼前になってやはり大分雪質が柔らかくなっているのが見て取れた。これなら問題なかろうと思い、思い切って滑る。実際特に問題はなかったが、前巻機山の下に雪崩のデブリがあって、そちらに突っ込まないように注意した。割と快適に滑りつつ標高を下げ、樹林帯の外は呆気なく終了。樹林帯に入るが、朝は降り立てでサラサラだった新雪も、正午前の時間になると重く湿気ていて、ターンがしづらくなっていた。それでもまだストップスノーのようにはなっていなかったので、転倒などはせずに滑ることができた。次にお待ちかねのぶなのツリーラン。やはりこれは楽しい。雪質がもっと良ければもっと良かったが、跡の付いていない斜面を滑ることが出来たので良しとしよう。自分としては良いペースで下り、井戸の壁に至る。斜度がきつい上に樹木も多いが、今日は雪質が適切だったので、思ったよりも手こずらずに降りてくることができた。井戸尾根を無事降りきり夏期駐車場を過ぎれば、残りは消化試合。沢に落ちたりしないよう進む。クルマには11:52に到着。山頂から1時間強で到着したことになる。前巻機山へちんたら登った割には下山は早かった。雪質に助けられた部分が多かったように思う。
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