快晴の天狗岳☆激混み黒百合ヒュッテから冬の八ヶ岳に初挑戦!
- GPS
- 24:27
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 870m
- 下り
- 856m
コースタイム
11:55渋の湯
12:53パノラマコース分岐
13:18唐沢鉱泉分岐
14:10黒百合ヒュッテ
【3月9日(日)】
06:45黒百合ヒュッテ
06:57中山峠
07:49天狗の奥庭分岐
08:07東天狗08:10
08:33西天狗08:46
08:57コル(東天狗トラバースへ)
09:07天狗の奥庭分岐
09:39中山峠
09:46見晴台
10:03黒百合ヒュッテ(休憩/時間調整)11:13
11:32唐沢鉱泉分岐
11:47パノラマコース分岐
12:19渋の湯
天候 | 3月8日:晴れ 3月9日:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰り】14:55渋の湯BSー15:52茅野駅16:10ー高速バスー22:23大阪梅田 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《渋の湯ー黒百合ヒュッテ》:トレースはっきり有り、アイゼンなしで可 《黒百合ヒュッテー東天狗西天狗》:中山峠よりアイゼン、ピッケル。東天狗手前で一部トレース薄い箇所あり 《東天狗トラバース》:トレースあり ※全体的に標識も整備され、登山者多くコースは明瞭。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
ハンディGPS 1 予備電池含む
地形図 1
コンパス 1
10本アイゼン 1
ワカン 1
トレッキングポール 1
ヘッドライト 1 予備電池含む
防寒着(ダウン、フリース)
ハードシェル 1
サングラス 1
ゲイター 1
飲料水 500ml×3本
行動食
チェーンスパイク 1
ピッケル 1
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共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1
|
感想
【快晴の天狗岳☆激混み黒百合ヒュッテから冬の八ヶ岳に初挑戦!】
以前から、行けるかな?無理かな?でも行きたいな!と迷っていた冬の天狗岳。
雪山入門コースということで、今回ソロで初チャレンジしてきました!
初日は電車バスを乗継ぎ、渋の湯に入り、激混みの黒百合ヒュッテまで。
2日目は朝から中山峠を経て東天狗-西天狗へ。
両日ともお天気が良く、多くの方々とともに、登ってきました!
中山峠から樹林帯を出て東天狗への登りは、少しばかりドキドキしながらも、ガイドツアーの後を追うよう東天狗西天狗に辿り着けました。
東天狗は強風でしたが、西天狗では風も穏やかで、360度の絶景を堪能することができて大満足!
下りは東天狗のトラバースも予想外に順調に歩けて、早々に黒百合ヒュッテに帰還!
ヒュッテでしばらく時間潰ししてから、プチ・グリセードで渋の湯に戻りました。
まだまだ技術体力的に危なっかしいところもありましたが、雪山入門コースをクリアできて大満足な2日間でした!
でも…混雑時のソロでの山小屋泊はもうしないかも!?
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【記録の詳細】 ー長いので興味ある方のみご覧下さいー
[出発に至るまで]
普段なかなかお目にかかれない連休が取れるということで、1週間ほど前から、山テンはじめ天気予報を調べまくり…連休当日は八ヶ岳方面はお天気良さそう!
ということで、前から気になっていた冬の天狗岳チャレンジを企画!
これまでスノーシュー遊びは経験してますが、雪山は(も)初級者レベル。
ピッケルなど伊吹山くらいでしか使ったことがありません!
ソロで歩くにはちょっと不安がありましたが、予定通り決行しました!
[第1日目:3月8日土曜日]
初日は黒百合ヒュッテまでの行程。
夜明け前に自宅を出て始発に乗り、電車を乗り継いで、名古屋駅発の特急ワイドビューしなの1号に駆け込みます。
名古屋へ向かう車内で、優雅にモーニングコーヒー(車内販売)を飲んでいると、米原付近積雪のため徐行運転!?名古屋駅到着が遅れるとのこと。
名古屋始発の特急に乗り込まないと全ての計画がダメになります。
少し焦りながら、中央線ホームに走ります。でも、さすがJR!乗り継ぎの調整をしてくれて、予定の特急に乗れました。やれやれ…。
その後はトラブルなく、JR茅野駅に到着。
いつも帰りにお世話になる駅そばを横目に見ながら、バス乗場に向かいます。
すると既にすごい行列!!美濃戸口行きの乗場でした…。やはり赤岳方面は大人気!
チケットを買うため、乗場前の営業所に向かい、渋の湯までの往復券を購入。
同時に、明日の大阪行きの高速バスの予約を入れて、バスを待ちます。
当初は数名しか待っていなかったのに、出発時間が近づく頃にはたくさんの人々。
とてもバス1台では乗り切れない人数になりましたが、アルピコバスは2台目を配車してくれて、全員座れて終点渋の湯まで乗車できました。
渋の湯の少し手前で、昨日の降雪のため??バスはチェーン装着となりました。
渋の湯まで無事に運んでくれた、アルピコバスの綺麗な女性運転手さんが、男性に混じって大きなチェーンを手際良く装着している姿に感動!ちょっと大げさ?!
[渋の湯〜黒百合ヒュッテ]
渋の湯に到着すると、すでに多くのハイカーさんたちが出発の準備をしています。
大人数の団体さんもちらほら。
団体さんに巻き込まれないように、身支度をしながら出発のタイミングをはかります。
まわりの様子を見てると、高見石小屋さんのスノシュツアーのグループを発見!
説明を聞きながら…あちらにしたほうが良かったかな?気軽で楽しそう!(すでに予約完売)
歩く前から、ちょっと弱気な自分がいます。ソロで歩くと心が揺れ動きます…。
気を取り戻し、自分よりちょっとだけレベルが高そうなパーティを探して、その後を歩こうとたくらみましたが、見つからず…。
覚悟を決めて、一人で出発です。
バス停から少し奥に入ると、小さい橋の手前に登山ポストを発見!
持ってきていた計画書を投函して、橋を渡って出発!
橋を越えると、いきなり高見石方面分岐。黒百合平方面へ右へ進みます。
登り初めはやや坂が続きますが、最近積もった雪は歩きやすく、ダブルポールにノーアイゼンで進みます。
黒百合ヒュッテまではチェーンスパイクを持参してましたが、行ける所までノーアイゼンで進むことに。
緩やかに登りながら、八方台分岐、唐沢鉱泉分岐を過ぎます。
ボックス状に踏まれたトレースは明瞭で、しかも分岐点には標識が整備され、展望こそないものの、安全に気持ち良く歩けるコース。
若干疲れかけたところで、斜度がなくなり、大きなソーラーパネルが見えたら…黒百合ヒュッテ到着です。
今日の目的地、宿泊地になります。
[黒百合ヒュッテにて]
小屋前はたくさんの人々、小屋横の広場ではテントも幾つか。
小屋に入って、さらにビックリ!!
共有スペースには人がたくさん、ザック置き場はすでに満席!
1週間ほど前に問い合わせたときは、「少しずつ予約が増えてきました」とのことでしたが…。
どう見ても激混みです!
チェックインも順番待ちで、やっと宿泊簿にサイン!
幸運にも夕食(17:00)も朝食(05:30)を第1グループでした。
部屋割ならぬ布団割は午後4時からとのことで、それまで共有スペースで待つことに。
そのスペースが狭い!いやスペースの割りに人間が多すぎ!!
後から思えば、窮屈な思いをする代わりに、外で散歩でもしておけばとちょっと後悔…。
4時になって、布団割の案内が始まりましたが、なかなか呼ばれない…。
イヤな予感がして…やっと名前を呼ばれて、案内された場所が…3階の屋根裏部屋!立ち上がる高さありません!
しかも…布団は3人で2つ!!
人気小屋とは聞いてましたが、冬の時期にこの人数とは…予想を多いに上回ってました…。
小屋番さんに聞くと、今夜はこの冬一番の人数だそうです……やってしまった……
午後5時、夕食の時間になり、食事スペースへ。
すでに白飯も味噌汁も並べられていて、いただきますOK状態!
慌てて横の売店にお飲み物?(缶ビール)を買いに行くも、ここも行列!
缶ビール1本をGETするのに時間かかりました…
テーブルに戻り、ビールをいただきながら夕食。
ありました!ありました!
写真でみてたハンバーグ!!
30分で次のグループと交代なので、あまりゆっくりできませんが、同テーブルの4名?グループの方々と楽しくお話できて、楽しい夕食でした。
関東?からの方々で、大阪の山のお題で「生駒山」「ポンポン山」をあげていただき、ちょっと嬉しくなりました!
楽しい時間、ありがとうございました!
夕食後も、1階スペースは食事待ちや食事後の宴会グループでいっぱい…。
さすがに寝るには早すぎるので、3階の寝床に行ったり、外に散歩に出たりして過ごしました。
期待した夕焼けは??星空は綺麗でしたが、上手く写真を撮れず、ちょっと残念!
次回チャンスあればリベンジします。
その後はさすがにすることなく…一人宴会もカッコ悪いし…消灯時間20:30まで、寝床でゴロゴロ〜ゴロゴロして過ごし、早めに眠りました。しかし、3階は暑かった!!
[第2日目:3月9日日曜日]
夜中、暑くて何回か眼を覚ましながら、5時前に起床。
この時間、すでに起きている人、まだ眠ってる人さまざま。
起きてもザックは1階なので、荷物整理もできず、5時半の朝食時間を待ちます。
5時半前に1階に降りると…またまた今朝も満員!
満員すぎて、ザックの整理できません!!
そして5時半ピッタリに朝食開始。昨夜の夕食と同じ座席で美味しくいただきます。
今日はできるだけ早め早めに動きたいので、サクッと食事を済ませ、出発の準備をしようとしますが…人が多すぎて、場所がない…
しばらく粘って、なんとか最小限のスペースを確保して、ザックを整えて、小屋の外へ。
結局、外の方がゆっくり準備できました。
[黒百合ヒュッテ〜東天狗岳]
今日は天狗岳を目指す日!
小屋前でハードシェルを着込み、10本アイゼンを装着し、ピッケルを取り出しやすいようにセットして、気合を入れてスタート!!
小屋前のテント場を越えて、平坦な樹林帯を進むとすぐに、中山峠。
もう少しピッケル不要と判断して、ダブルポールのまま東天狗方面に進みます。
中山峠からは少し傾斜が出て、左側が切れ落ちてる尾根筋にでると、風が強くなります。
そして樹林帯が終わるところで、ザックを降ろして、最後の調整に入ります。
ピッケルを取り出し、ポール1本を短くたたみ、もう1本は収納、ミラーレスはザックにしまい、タフなコンデジを胸ポケットに…。
気合を入れて、出発しようとすると…ロープで連なったガイドツアーの方々が…
外見や動きを見て、同じくらいのレベル(経験)かな?!と判断して、このパーティの後ろにつくことに。
ちょうど斜度も増して、トラバースもあり、強風でトレースが見えにくい箇所もでてきて…
ゴメンなさい…後をつかせていただき、助かりました…
東天狗までは左側が切れ落ちた稜線を進みますが、森林限界を越えると風が強い!!
フードを被り、襟を立てて耐えながら進みます。
東天狗手前の大きな岩稜を目標に一歩一歩登ります。
そしてその岩稜を西天狗方向に巻くと、東天狗の頂が目に映ります。
この辺り前からすでにルートは行列状態。
列に従って最後の登りを終えて、強風のなか東天狗の頂上に到着。
狭い頂上には多くの人びとが居ましたが、目の前に赤岳!中岳!阿弥陀岳!
写真におさめて、早々に西天狗へ向かいます。
[東天狗岳〜西天狗岳]
西天狗には一旦岩が見え隠れするルートを下って、登り返しになります。
一旦下って鞍部につくと、風少しは穏やかになり、赤岳方面がより鮮明に!
東天狗でゆっくりできなかった分、ここで小休止。景色を楽しみます。
そして、西天狗には直登ルート。
最後の登りを頑張れば、西天狗山頂に到着!!
山頂は微風で、まさに360度の大展望!
硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳、遠くに御嶽山、乗鞍岳、槍穂高、北アルプス、車山、そして蓼科山!
快晴のなか、これだけの展望が見れれば、頑張って登った甲斐があります!
ザックを下ろして写真を撮りまくり。
テンションあがって?次々に記念撮影を頼まれて、ホイホイ撮ってるうちに、右手がかじかんできます。
西天狗山頂は広々としているので、次々と人々が集まってきます。
予定時間よりかなり早いですが、下りはより慎重に歩きたいので、最後にもう一度、ぐるっと一回り見渡して、名残惜しく下山します。
[西天狗岳〜黒百合ヒュッテ]
直登したルートを一旦下りますが、トレース外すと、膝頭くらいの深雪。
雪が柔らかいので、登りの人の邪魔にならないように、無邪気に下ります。
鞍部に降りて…東天狗に登り返すか?東天狗をトラバースするか?
少し迷いましたが、前のパーティがトラバースルートを進んだので、そちらの方向に。
少し身構えましたが、ルートは明瞭、踏み抜きも少なく、ピッケルと短いポールで難なく通過して、元のルートに合流、天狗の奥庭分岐です。
ここでも少し迷いましたが、上部はやや踏み跡薄く、先行者もいません。
前のガイドツアーのガイドさんも、数回、下を見下ろしたあと、結局、元の中山峠方面へ。
安全安心第一!中山峠方面に戻ります。
ここからは登ってきたルートを下るので、少し気は楽ですが、ところどころ強風でトレースがわかりにくいところもあり、注意して下ります。
何とか樹林帯まで戻り、ピッケルは解除!いつものスタイル(ダブルポール)で中山峠まで戻ります。
時間に余裕があったので、中山峠から高見石方面へ。少し先の見晴台まで散策します。
といっても峠から薄いトレースに誘われ、本ルートから外れたか??
しかし、結果的に見晴台と思われる場所に合流して、もう一度東西天狗を眺めて、中山峠を経て、黒百合ヒュッテに帰還!10本アイゼン解除!
達成感ありますが、時間も早く、体力も余力があったので…頂上まで背負って歩いたプチ改造ワカンの試し履き!!
黒百合ヒュッテ前の斜面を駆け登ります!
軽い!!いつも履いてるスノシュより軽く、フットワークを効きそう!!
雪道オモチャがまた一つ、増えてしまいました…。
ワカン遊び?を終えて、ザックを整理してから、最後にもう一度黒百合ヒュッテにお邪魔して、売店でバッジ等のお土産を買って、小さな喫茶室でカップケーキ(バナナ)とホットココアをいただき、マッタリと。
[黒百合ヒュッテ〜渋の湯]
時間を見計らって、黒百合ヒュッテを出発。下りもこの区間はノーアイゼンで。
下りはカメラを首からぶら下げ、写真を楽しみながら…。
程良い傾斜でプチグリセードを楽しみ、2回も尻もちをつきながら、渋の湯に下山しました!
黒百合ヒュッテからは1時間強でした。
茅野駅行きの路線バス発車まで2時間以上あったので…渋の湯には温泉以外には喫茶店等時間を潰す場所がないので…渋御殿湯に入ることに。
昨夜、噂を聞いていたので、少し緊張して受付を済ませ、タオルを購入して、風呂場に向かいます。
長い廊下を進んで、下の階に降りて風呂場に到着。
古く情緒ある完全木製の風呂場で温まり、満足満足!
風呂上がりのお飲み物(ビール)を探しきれず、そのまま渋御殿湯を後にします。
この宿の入り口付近で屯することは禁じられてるので、脇の陽のあたる場所でバスを待ちます。
[帰路:渋の湯〜大阪梅田]
そして身体が冷えかけてきたころに、茅野駅行きのバスが到着。
バスは2台運行され、運良く1台目の直行便に乗ることができ、JR茅野駅に戻りました。
ここで最後の選択!
JRで早く帰るか?高速バスでエコノミーに帰るか??
迷ったあげく、茅野駅から大阪梅田行の高速バスに乗車(バス営業所でチケット購入可)
バス車内では爆睡!恵那と養老SAで買い食いを繰り返し、6時間かけて大阪に戻りました。
[おわりに]
雪山入門コース天狗岳にソロで挑戦して、何とか無事に山行をおえましたが、技術的にはアイゼンやピッケルワークを基礎から修練し直す必要を感じました。
しかし…いろいろありすぎて、あっという間の2日間でした。何やかんやと楽しむことができたソロ山行でした!!
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