六甲全山縦走3日目 (完歩)
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- GPS
- 09:08
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 855m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 9:03
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
六甲全山縦走3日目。最終日。
前日に摩耶山ロープウェイで終わったので、朝もロープウェイ&ケーブルで戻ればいいや〜、残り20kmだからいつもより少し早めに出発すれば大丈夫かな〜♪。。。と軽く考えていたところ。
衝撃の事実。摩耶ケーブルの始発はなんと10時。
…四国でロープウェイもケーブルもことごとく朝7時とかには通常運転なのに馴れきってしまっていて、どこもそんなもんだと思いこんでいたのが大間違い。しかも六甲山上なんて普通はみんな夜景見に行くので、夜遅くまで営業している代わりに朝は遅いのでした。
六甲ケーブルの方は8時から営業なのですが、山上駅から摩耶山方面へのバスがやっぱり10時ぐらいにならないと始まらないという…
とりあえずそっちから登って逆走するかとかいろいろ対策を考えたのですが、結局腹をくくって10時始発で上に行くことに決定。
今日のルートは最初に少しだけアップダウンがあっても、すぐに六甲最高峰、その後はひたすら下りなので、20kmでもなんとかなるだろう、下の方で少し薄暗くなっても今は日が長いからなんとかいけるだろう、とここでも楽観的考えをしておりました。
三宮からケーブル駅まではバスも頻繁にあり、タクシーでも1400円ぐらいです。
そして、ケーブル&ロープウェイ始発で10時20分には再スタート地点の掬星台に到着、歩き開始。5分もせずに天上寺。
六甲山上では縦走路は車道歩きも多いのですが、脇道の山道はほぼただ登って下りるだけの石段の連続。その中ですこし異色なのがその名も「アゴニー坂」ですが、西から東向きだとここは下りになるのでアゴニー感はほとんどありません。
ゴルフ場を通過した後、六甲ガーデンテラスに到着し、衝撃の事実その2。期待していたフードコートが木曜日は定休日とは…
カフェやレストランは開いていたので、ここでランチでまた1時間。店を出た時にはすでに午後2時。
そして1時間後、六甲山最高峰到着。実はここはまだ本日の行程の半分にすら到達していない。最高峰を下りた車道沿いの広場(一軒茶屋のところ)に、とんでもなくきれいな豪華トイレができていてびっくり。なんと個室にいちいち暖房パネルがついていて便座もちゃんと暖かかった。
最高峰からしばらくは車道を下る。ここまでは何人かハイカーとすれ違ったし、最高峰付近は流石にハイカーもバイカーもそこそこいたのが、ここからいっきに無人に。
いよいよ車道から離れ、宝塚の方向へ向かっての後半10km延々山道に入ったとたんに、これまでの整備され尽くした石段いっぱい標識もいっぱいの道から、いきなりガチ系山道に。けっこう山の斜面をまいていく笹に囲まれたただひたすら平たい山道なのですが、たまに高度をぐっと下げる部分がどれもこれも砂礫の滑り台状態。ギリギリつかめる場所にある木の根や枝がみんなツルツルになっているところ、どれほど皆がそれを必死に掴んで下りているかがよくわかりました。今日はストックを持ってきて、本当に本当に良かった、なかったらやばかった。
5時頃まではかろうじて陽の光が当たる側を歩いていたのですが、ついに植林地帯まで下がってきたところでいっきに木立の中が暗くなる。植林といっても昔植えるだけ植えて間伐していない様子なので、下草もまったくなく陽の光ももう入らない。
縦走大会とか1日で全区間歩くような人たちは、ここの辺りを歩くときはすでにとっぷり夜ということもあるようですが、こんなところをヘッドライトだけで歩くなんて本当にすごい、すごすぎる。
もう後少しで塩尾寺、そこからは一応山道は終わりで道路!と思ったところで、最後のトドメにとんでもない石段。傾斜はもはや直角。それでもまだ石段があり掴む手すりもあったのが、本当にお寺の直前の直前の下りがトドメのトドメの砂礫の滑り台。いやもう大変だった。
お寺から宝塚駅までは3km。一応舗装道路。とは言え、高低グラフはこの3kmのラスト部分で、本日の下りの大部分を占めているというちょっと異常な状態。そう、まさに普通に街の人達が住んでいる住宅地が一番とんでもない坂道なのが、さすが宝塚。
ヘッドライトを投入して、ストックで身体を支えながらとぼとぼと下り続け、ついに宝塚駅に到着して六甲全山縦走をを終えました。
とにかく、この全行程を1日で行く人達がいるわけです。そういうとんでもないウォーキング大会も毎年開催されているわけです。いや絶対無理むり、と心の底から思いました。
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