東日原BS→鷹ノ巣山→榧ノ木山→倉戸山→倉戸口BS
- GPS
- 09:28
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 3,577m
- 下り
- 3,757m
コースタイム
10:13 稲村岩分岐
12:30 ヒルメシクイノタワ
13:17 鷹ノ巣山(13分休憩)
15:15 倉戸山
16:08 倉戸口バス停
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
水
昼食
行動食・おやつ
タオル
レインウェア 1式 上下
上着 防寒着
着替え
ザックカバー
カメラ・カメラケース
ティッシュ
ヘッドライト
財布
Suica
携帯電話
手袋
時計
ストック
アイゼン
帽子
サングラス
|
---|---|
共同装備 |
GPSロガー
単3電池
地図
コンパス
ナイフ
テント・ポール 緊急野営用ソロテント
シャベル
|
感想
この日は先月の休日出勤の代休をとり、週末に予定している雪山登山のリハーサルで奥多摩三大急登の一つ、稲村岩尾根から鷹ノ巣山へ行くコースを選択。
06:40〜10:13 東日原バス停→稲村岩
バス停から少し歩いたところに標識が出ているので、そこから登山道に入る。道路は完全に除雪してあったが、登山道に入るといきなりの雪道。踏み跡が凸凹に固まっていて歩きにくい。アイゼンをするほどツルツルでもないのでそのまま進むと、早々に登山道が雪で埋まっている。高巻きしようにも先が見えないし、下から回ろうとしてもかなりの傾斜で危なく、元の登山道に出るのは困難だと判断。ここでアイゼンを装着して進むことに。よくよく見ると登山道に積もった雪の斜面にはステップがきってあり、アイゼンの刃を効かせれば特に問題なく通過できた。
橋を過ぎてしばらくは、程よい登り。三大急登も大したことないなと、トレースをたどっていった先にかなりの坂道。一転してさすがは三大急登だと感心しながら登る。へばりついた雪(氷)がある箇所はアイゼンが効いて登りやすいが、雪がないところはボロボロした斜面で歩きづらい。ある程度登ったところで道っぽく見えた所に入ったが、踏み跡がはっきりしない。ついには岩場が出現し、苦労しながら登ってふと後ろを振り返るとそこには屹立する稲村岩の姿が。慌ててコンパスを取り出すといつの間にか北に向かっているではないか。どうやら巳ノ戸尾根の方に入ってきてしまったようだ。急登を登った苦労が無駄になるのでこのまま八丁山経由で鷹ノ巣山を目指すことも考えたが、ただでさえ登山者の少ない平日、バリエーションルートでは仮にトラブルがあっても登山者の助けは期待できないし、計画書と異なるコース取りでは救助にも時間がかかるだろう。後ろ髪惹かれる思いもあったが高度、距離的にもまだ序盤で取り返しがきくと思い、引き返すことに。下りの時にはなんでこんな登りにくい所を登って来たんだと我ながら呆れてしまう。
登っているときはチラ見しただけだったので砂防ダムか何かと思ったが、急坂の横に石垣のようなものがあり、その奥が正規ルートだったらしい。岩の要塞のような登山道はなにやら荘厳な雰囲気があった。
しばらく進むと鷹ノ巣山への標識が出現するも、ルートがわからない。急斜面の雪が落ちてデブリになっており、踏み跡が消えてしまっているようだ。上を見上げると登山道っぽい尾根筋が見えたので、適当なところから上を目指すことに。下から見たときにはきつそうだなくらいに思った斜面は、雪がついていた序盤こそアイゼンが効いて登るのに支障はなかったが、登るほどに勾配を増し、雪さえも落ちてしまうようなところになると木などのホールドがないと登るのは困難になった。左手に岩場があり、そこならホールドはたくさんあると思ってそっちを目指したが、これが判断ミス。岩場をなんとかクリアしてあと10m位かというところで手詰まり。無理すれば体を持ち上げられることができるかもしれないが、失敗すれば大怪我は免れない。その上に行って進めなくなればそれこそどうしようもないので、諦めて下る。もう少し先から登るのかと思って先に進んだが、行き止まりのロープが張ってあり、やはりこの急斜面を登るのがルートなのかと、再チャレンジ。下からはわからなかったが、斜面の上部をトラバースするようにトレースがついており、ここでようやくルート復帰を確信。稲村岩と鷹ノ巣山の分岐までコースタイムの4倍(4時間)もかかってようやく到着。稲村岩の手前まで行って多少の眺望が得られたし、鷹ノ巣山は登ったことあるし今日はこれで良しとするか…とも考えたが、天気はいいし、まだ時間は早いし、なにより自分に諦め癖みたいなものがついているように思ったので、奮起して鷹ノ巣山を目指すことに。
10:13〜13:17 稲村岩→鷹ノ巣山
先ほどまでとは違い(これまでも見落としている可能性はあるが)トレースも付いている明瞭な尾根道なので迷いはない。冬枯した木々の合間から奥多摩の山々も望め、明るくて良い雰囲気。これぞ雪山の醍醐味だろう。先に進んで良かった。
予定より時間がかかってしまったせいか、日が昇って雪が緩み多少足がとられる。序盤は踏み抜きで体力を浪費するほどのことはなかったが、徐々にトレースが風でかき消され、ヒルメシクイノタワ前後の登りは勾配とあいまってかなり辛い。ようやく到着した鷹ノ巣山山頂に人気はなく、富士山を始めとする山々が眼前に聳えていた。何度見ても良い景色だ。
稲村岩からはコースタイムの1.5倍(3時間)で到着。ここは予定通り。むしろ序盤の体力浪費を考えればよく頑張った方か。
13:30〜16:08 鷹ノ巣山→倉戸口バス停
時間が押しているので休憩もそこそこに下山開始。水根山方面との分岐は雪で埋まっていたが、少し下にトレースがあるので適当な所から降りる。
榧ノ木尾根は初めてなので不安もあったが、思ったよりトレースがついていたので安心して下る。途中、若干の登り返しがあったものの気持ちのよい雪道の尾根歩き。ただ、全体的に尾根が広いため、トレースがないと道を見失いやすそうだ。特に倉戸山前後がわかりにくく感じた。トレースは迷いなくついていたが、これがなかったらきっと下山に手こずっていただろう。
最後、倉戸山の下辺りで雪が消えたと思ってアイゼンを外したが、麓の林の中は凍りついた道が残っており外すタイミングは微妙。むしろ途中のところのほうがアイゼンが効かず、雪団子が付着するような雪質だったので、最後につけるのが正解だったのかも。
総括
道誤りを繰り返して体力をいたずらに消耗したのは反省。雪がない時期の下見は重要だと痛感した。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する