大快晴の八経ヶ岳と霧氷 (ルートロスは大いに反省)
- GPS
- 09:43
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,676m
- 下り
- 1,680m
コースタイム
− 10:01 高崎横手 − 10:35 日裏山 − 11:16 弥山辻
− 11:37 八経ヶ岳山頂 − 12:15 弥山小屋 − (ルートロス)
− 13:45 正規ルート復帰 − 14:00 大黒岩直下 − 14:30 狼平
− 14:51 高崎横手 − 15:41 カナビキ尾根分岐
− 16:54 熊渡に無事帰還
天候 | 曇り のち 大快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
R309はみたらい渓谷過ぎたあたりで一部うっすらと霜が降りている程度で、 ノーマルでも大丈夫そう。 なお、熊渡から先は落石のため通行止め。 ※ルートは手入力のため実際と異なる可能性があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●熊渡〜カナビキ尾根 ・林道は崖の崩落・落石が心配。 朝何もなかったところに夕方戻ってくると大きな岩が転がっていた。 通過の際は山側を気にしていつでも逃げられる態勢で歩くべき。 ・先行者お一人のトレースあり。 ・積雪は尾根筋からはくるぶし程度、カナビキ尾根直下はスネ程度。 ・カナビキ尾根直下の急登&トラバースは滑りやすいので、 12本アイゼンとピッケルがあれば安心。 ●〜高崎横手 ・積雪はスネ程度。引き続きトレースあり。 ・頂仙岳を巻くトラバースは滑落しやすいので、12本アイゼンが安心。 (滑落しても木などにひっかかるので大事故にはならないと思いますが) ・ピッケルも使ったほうが安心。 ●〜弥山辻〜八経ヶ岳 ・晴れれば明星ヶ岳や八経ヶ岳が見えるので方向も把握できるが、 広い尾根筋なのでガスっている場合はトレースがないと分かりにくいので、 地図を頻繁に確かめる。 ・明星ヶ岳のトラバースあたりからトレースが分からなくなる。 鹿防護ネットがでてきたのでしばらくネット沿いに進んだあと、 適当なところで稜線へ。 ・積雪は八経ヶ岳稜線はスネ〜膝程度。新雪なのかふかふか。 ●〜弥山小屋〜狼平〜高崎横手 ・弥山小屋へのトレースも途中で不明瞭に。 方向はわかるので高みを目指して進む。 ・弥山小屋から狼平へのトレースは完全になく 地図を見ながら進みましたが、ルートロス。 ・積雪はスネから膝下程度。 |
写真
感想
目標の一つだった厳冬期の八経ヶ岳。
3月なので厳冬期ではありませんが、天候もよさそうなので
来シーズンの下見も兼ねて、熊渡〜八経ヶ岳・弥山小屋〜狼平の周回コースへ。
大阪から最終の電車で奈良に行き、カー・シェアの車(スタッドレス)
に乗り換えて天川へ。(仮眠してるとうっかり寝過ごしてしまった)
スタートからうっすらと雪化粧しているのでまずまずの積雪が期待できそう。
様子がわからないので一応、12本アイゼン、わかん、ピッケルのフル装備。
カナビキ尾根に合流したあたりから、
登山道周辺は霧氷がしっかりと育っています。
さらに陽射しが明るくなり、何度か青空が垣間見えました。
予報では日中は晴とのことなので期待が膨らみます。
頂仙岳をトラバースし、高崎横手から日裏山・弥山辻経由で八経ヶ岳へ。
弥山辻あたりからトレースが分からなくなりますが、方向は把握しているので
地図を見ながら稜線へ上がったところで、雲がどんどん流れていき、
待ちかねていたように青空が広がっていきます。
同時に太陽の陽射しが霧氷に降りそそぎ、純白の霧氷が青空の下で輝き始めます。
夏道とは異なりかなり手前で稜線に出たので、大快晴のもと八経ヶ岳を目前に
稜線歩きを堪能しました。
弥山小屋から狼平方面へはノートレース。
狼平への階段は完全に雪に埋没しているため、
地図・コンパスを確認しながら慎重に進む必要がありました。
が、なぜか狼平へは谷筋を下ると思い込み、
正規ルートである弥山の東に延びる尾根ではなく、
その北側の谷筋を下ってしまいました。
途中で大きな岩があり、地図にある大黒岩というやつかと思いながら、
40分程度下り続けていると次第に複数の沢が合流して水量が増してきたので
どうも様子がおかしいと高巻いて周囲の地形と地図を見比べます。
ここでようやく谷筋を下るのは誤りであることに気付いたものの、
しんどいので登り返さずに正規ルートに合流できる方法がないか考えます。
しかしながら、正規ルートの尾根が、
下ってきた谷筋の南側なのか北側なのか確信が持てず、
少しづつ自分のトレースを頼りに登り返していきます。
(自分の間違ったトレースは所々で消したり、×の文字を残しておきました)
時間はまだ13:00過ぎ。
無理に合流を模索して道迷いが本格化するのはNG。
普段体力強化に努めているのは、
こういう時にきちんと登り返す体力を維持するためじゃないかと思い直し、
弥山小屋まで登り返す覚悟が強くなってきました。
随分登り返したところでガスっていた頂仙岳がしっかりと姿を現したので
再度磁北線と頂仙岳と合わせたところ、
正規ルートは谷筋の南側の尾根であることを確信。
尾根筋を探し始めたところ、
おそらくルートロス中に通過されたのであろうトレースを発見。
目前には大黒岩と頂仙岳がしっかり見えて、
地図の位置からこの尾根で正解であるとわかりました。
弥山小屋から八経ヶ岳経由で下山することも覚悟していたので、
安堵感で一杯に。
空は完全に晴れ渡り、無風の中で霧氷に覆われた弥山・八経ヶ岳が輝き、
最高の景色を堪能しました。
(ルートロス中も素晴らしい景色にしばし現実逃避しましたが)
狼平は美しい雪原と沢に囲まれた小屋がまるで絵本に出てきそうな光景です。
その後も頂仙岳のトラバースなども滑落に気をつけながらも、
見上げると真っ青な空をバックに霧氷の白が広がっていて素晴らしいの一言。
遠くには稲村ヶ岳、大日山は、少し沈みかけてきた西陽を受けて恰好よい。
来シーズンの下見のつもりの山行でしたが、
最高の景色を堪能することができ、
またルートロスからたくさんのことを学ぶことができたので、
満足な一日となりました。
tubataro さん、こんにちは。
大峰に行かれていたんですね。比良も雪が多かったのですが、大峰はやはり比良以上ですね。青い空に白い霧氷は何回見ても感激します。
下りは道迷いしやすいですね。迷った時に上り返す判断と力が重要だと判っていても、疲れているとなかなか出来ないものです。でも流石tubataro さん、お見事でした。
また行きましょね。
ありがとうございます。
登り返すのに1時間もかからないのに、
その時はついつい横着してしまいたくなるんですよね。
ただし、そもそも地図を読み間違えている時点で全然ダメです。
勘違い、思い込みは絶対にやらないように肝に銘じたいと思います。
これで比良・大峰の雪山は本当に終わりでしょうね。
また次の機会楽しみにしています。
tubataroさん、こんばんは〜。
見事な青空と真っ白な霧氷、美しいですね〜
大峰でいったん青空が出た時のあの空の青さは
格別ですよね!ため息出るのも分かります!
この景色は、今シーズンのラストチャンスだったかも?
弥山小屋から狼平、無雪期はなんでもないところですが、
この時期はノートレースだと分かりづらいんですね。
でもtubataroさんのルーファイ力と体力、さすがです!
私も来年は積雪期の八経&弥山に行ってみたいです。
それまでにサバイバル力を付けないと
ありがとうございます。
引き続き鍛錬して山スキルをつけていきたいです。
比良・大峰の雪山シーズンも終わりですが、
北アや八方面はまだまだ楽しめそうですよ。
tubataroさんの写真は無人の野を行くが如し、で惚れ惚れしますね。道間違いは誰でも起こりうるだけに、引き返す勇気と体力を自分も着けないといかん、と我が身に置き換えて読ませて頂きました。関西に住んでいるクセに大峰山系にはまるで行った事無いので今年は、弥山川ルートなんかを狙ってみたいと計画中です・・・
ありがとうございます。
厳冬期の大峰はアクセスが大変ですが近場でよい雪山訓練が
できるところですし、
天気に恵まれれば素晴らしい景色も楽しめるので是非行ってみてください。
下り始めるとほんのちょっと登り返すのも嫌になりがちですが、
定石通り対応するのが大事だなと改めて感じました。
少しづつステップアップしていきたいです。
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